傍観者の独り言

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猪瀬直樹氏:民主「高速無料化」への反論・・・大いなる議論が必要か?

2009-08-27 21:19:20 | 高速料金制度

猪瀬直樹氏が民主党の「高速無料化」政策について、発案者の山崎養世氏とのテレビ討論おける「高速無料化」案を、8月25日付け日経BPサイトに「民主党は高速無料化から勇気ある撤退を」(ポピュリズムに走らず、正確な事実と数字で冷静に判断せよ)で反論しています。
当方は、政権交代の待望者であるが、民主党の「高速無料化」案については、半身半疑であったが、ネット情報らで、「一理」あると思っていますが、今回の猪瀬直樹氏の反論を一読すると、どっちが妥当性があるか判断が揺れますね。
現行の民営化会社が最善とも思えず、大いなる議論が必要と思いますね。

当方の関心事は、発案者の山崎養世氏とのTV討論であり、猪瀬直樹氏の「民主党は高速無料化から勇気ある撤退を」では、民営化方式は借金を金利4%で返済計画しているが、民主党案は金利2%の建築国債で、60年返済しており、「民主党の返済計画は借金の先送りで、金利上昇リスクもある」と指摘しています。

猪瀬氏は、山崎養世氏のガソリン税などの税金が2兆円かかっている“二重払い”の主張には、2兆円の数字は根拠が無く、猪瀬氏の私案では、何分の1程度とし、高速無料化により、「無料化で渋滞すれば、今のライフスタイルが崩れる」と反論しています。

また、猪瀬氏は、山崎養世氏の民営化といっても実質は連結企業が増加し、サービスエリアは独占の主張に対して、民営化し、良化しており、道路公団時代に毎年3000億の税金が投入されていたが、民営化会社は法人税を納税し、従業員は2万3千人まで削減し、経営ガバナンスが機能していると反論しています。

そして、猪瀬氏は、「無料化してしまうと、職員は再び公務員となり、高速道路の維持管理はどんぶり勘定の世界に戻ってしまう。債務も“金利2%の60年返済”という危ない橋を渡ることになる。民主党はポピュリズムに走らず、正確な事実と数字を基に冷静な判断をして、高速道路無料化から勇気ある撤退をすべきである。」と結んでいます。

一方、高速無料化の発案者で、猪瀬氏とTV討論した山崎養世氏は、8月26日付け「THE JOURNAL」に、「山崎養世:高速道路無料化論への批判に答えよう」で、猪瀬氏の日経BPサイトの反論記事を意識してるかどうかわかりませんが、高速無料化の批判に反論しています。

山崎養世氏は、借金の返済については、何も記述がありませんが、これは、高速利用料金から返済か、税金かの違いなのでしょうね。
問題は、利用料を無料化でも、道路行政ができるかどうかでしょうね。
猪瀬氏は、山崎養世氏のガソリン税などの税金が2兆円の二重払いは根拠が無いと主張していますが、山崎氏は、自動車利用者が支払っている諸税で2兆円相当は捻出できると反論しています。

猪瀬氏は、民営化で経営ガバナンスが有功に機能しているとしているが、山崎氏は、高速道路の自由度を高めれば、社会が活性化すると主張であり、猪瀬氏は、旧道路公団の官僚天下を民営化で明瞭化を目指しており、山崎氏は、単に道路を作り、維持管理するだけでなく、道路行政の自由度を増やし、新たな社会を意識しており、それぞれ一理あると思われますね。

ただ、猪瀬氏の反論記事を読む限りでは、データを掲げ理路整然の体裁であるが、官僚天下の旧道路公団の民営化で、利用料による借金の返済方法であり、無難な解決方法であり、民営化がキーワードで、小泉構造改革の「官から民へ」ですね。
自動車利用者にとっては、何ら、直接的なメリットがないですね。
逆に、現行の高速料金を末永く支払うことになりますね。
この度の「休日1000円」などの特例で安価にすれば、猪瀬氏のいう高速料金で借金返済に支障が出ますね。

山崎氏の解決方法は、借金は税金で返済し、利用料を無料とし、現行の関連の納税で道路行政を賄い、高速道路の制限緩和し、新たな社会を創造する「破壊と創造」であり、自動車利用者にとっては、直接的なメリットがありますね。
渋滞・環境問題は、当方には、それ程の問題かな?と思っています。
成長戦略と言われれば、成る程、思いますね。

猪瀬氏にとっては、自分が道路行政なり、霞ヶ関の実態を精通している自負があり、手掛けた民営化を他人様から批判されたくないのでしょうね。
マアー、庶民には、利用料金が安価になり、税金負担もそこそこであれば、ウエルカムですね。
民主党の馬渕議員など政策通の意見を拝聴したいですね。
どちらにしても、政権交代し、国土交通省の刷新は必要です。

【参考】

人気ブログの「カナダde日本語」様の「自エンドまであと5日: 民主党の5つの約束」で、猪瀬氏の反論記事に出てくる、17日の「報道ステーション」(テレビ朝日系列)の高速道路無料化論者の山崎養世氏とも討論」の動画を紹介しています。
猪瀬氏は、反論しているが、形成不利の印象ですね。





1 コメント

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Unknown ()
2009-09-03 18:51:58
高速道路が無料なのは世界の常識。有料の日本は世界の非常識。自民党の愚作です。時速50キロの一般道と100キロの高速の違いだけの道路を自民党によって高速道路が何か特別な道路にされてしまった。国民も高速道路が特別な道路だと思い込んでしまっているのが大きな問題。高速道路と一般道はほとんど変わらない感覚で使えるのが世界の常識。高速道路の無料化は二酸化炭素を減らすための環境対策である。
そにしても、あんなに頭の良い馬渕氏を今まで野党にしておいたのは、本当にもったいない。それこそ税金の無駄使いだった。
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