鳩山首相の所信演説の感想を、自民党の谷垣総裁が「冗長性、ヒトラーの演説にヒトラー・ユーゲントが賛成しているような印象を受けた」と語りましたが、比喩も適当でないが、自民党のやってきた政策の全面否定が鳩山新政権であり、冗長性で具体的でないと言う程度の認識は、野党意識が希薄ですね。
やはり、自民党の掲げる「保守」とは、なにぞやの「理念」がない証でしょう。
小泉竹中改革路線を総括もせずに、予算規模、財源問題などを批判する資格がないですね。 . . . 本文を読む
鳩山首相所信演説について、理念先行で、抽象的で具体的でないと、野党(自民党)からの批判やメディアの論調ですが、友愛精神による友愛政治の理念重視は重要ですね。
「理想はわかるが、現実的にどうする?」ということは、日常生活でも、良く言われる言葉ですが、事実上、戦後初に実現した歴史的な政権交代に、理念なき政治は過去延長線上の次元の単なる政治のパワーゲームに過ぎず、現実的でない・抽象的だという野党やメディアの批判は過去延長線から脱皮できていない低次元ですね。 . . . 本文を読む
政権交代を切願してきた京セラ名誉会長の稲盛和夫氏が、文藝春秋(2009.10)に寄稿した『鳩山民主よ 勝って兜の緒を締めよ』に、世界は経済成長を未来永劫に続けられることに疑問視した「将来の世界観」を鑑み、「経済発展より格差社会の是正を目指せ」と記述しています。
当方は、稲盛和夫氏の言われる「将来の世界観」に同感で、社会変革・政権交代を待望してきました。
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民主党の農業政策を、FTA締結は日本の農業は壊滅すると騒がれ、戸別保障制度をばら撒きと批判されているが、農業を世界と競争する営利産業と位置づけし、個人営農は社会のお荷物とみるのか?
当方には、そんな2者択一の問題でなく、個人営農が日本の国土保全、食料安定、地産地消、地域文化の継承など日本の原風景を残すことに寄与しており、農業の多面性・多様化に注視すべきと思いますね。 . . . 本文を読む
自民党、民主党のマニフェストを9団体の評価結果を、朝日新聞、読売新聞、日経新聞らが一斉に報道しています。
各団体が何らかの目的をもって、評価基準をもち、評価していると思われるが、何か、違和感を感じますね。
来る総選挙は、国の借金が過去最大の860兆に達した現在、「多大な借金を重ねてきた責任はあるのか」と「多大債務を抱えてどういう国つくりをして行くのか」が最大の争点なので、「何故、多大な借金を重ねてきたか?」、「国民は幸せになったのか?」の総括があってしかるべきなのに、「多大な借金を重ねてきた責任」を棒引きし、「で、どうするのか」を問うて、各論で期待値を評価することに意味があるのか?です。
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「JBpress」の『農業の幸福な日々「今夜が最高!」』は、『今日よりよい明日はない』の著者の玉村豊男氏との対談記事で、右肩上がりの経済成長は望めない成熟社会で、玉村豊男氏は「今、自分の目の前にある状況がベストである」、「農業が素晴らしいのは、「必ず明日に仕事が残る」点でだ。1日を終えて、「さあ、明日はこれをやろう」と眠りにつけるのは幸せなことである」と語っています。
農業改革が騒がれ、成長路線が政治テーマになっている時節がら、触発される内容ですね。
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御立 尚資氏(ボストン コンサルティング グループ日本代表)が日経ビジネスへのコラム『御立尚資の「経営レンズ箱」』が「【最終回】リーダーたちよ、日本の成長戦略を「理」で語ろう」で最終回となりました。 . . . 本文を読む
民主党が「マニフェスト」を発表し、自民党および大手メディアから、予想とおりに、「財源」「成長戦略」「安全保障」について、問題視されていますね。
今回の「マニフェスト」は、硬直の「政官業」による「格差社会」の「破壊」と活力が無くなった「貧困社会」への「生活第一」であり、「安全保障」は、当面は現状維持が現実的で、自民党やメディアからの批判は、現行仕組みを基軸にしており、場違いと思うが、問題は、成長率ゼロでも「安心社会」の実現への青写真でしょうね。
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「JBpress」に、柯 隆 氏が『(日本+中国)÷2=「和諧社会」』を寄稿し、胡錦濤政権は国民に対して、「和諧(わかい)社会」(調和の取れた社会)づくりを呼びかけているが、中国が余裕がなくなり、「怒りっぽい」なったきたと論じており、「THE JOURNAL」に、平野貞夫氏が「永田町漂流記」で、『「友愛と共生社会」の実現へ(1)』を寄稿し、混迷状態の日本で、鳩山由紀夫民主党代表が『友愛』を政治の理念とし、「友愛」は「自立と共生」理論の原点と論じています。
「和諧社会」は生成発展中の中国社会の歪、「友愛社会」は高度経済成長した日本社会の歪への新たな社会への方向性なのでしょうね。
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麻生首相が、25日の日本記者クラブでの記者会見で、「解散・総選挙の前にどうしてもやっておかなければならないことがある。それが安心社会の実現に向けた道筋を国民に示すことだ」の発言は、15日の発表された「安心社会実現会議」の報告書『安心と活力の日本へ』を指していると思われますが、「安心社会」の裏を返せば、「不安社会」であり、「不安で活力のない日本」にしてきたのは、積年の自民党主導の政治が醸成してきたのでないですか?
「安心社会の実現に向けた道筋を示すことだ」は、自民党の反省の弁ですね。
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