銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

KANO 海の向こうの甲子園

2015年01月30日 | のほほん同志Aの日常
4年ぐらいほとんどテレビを見なかった反動か、
この数日はテレビにかじりついています。

もちろんシリアとヨルダンでの動向が気にかかるからなのですが、
それ以外でもテレビを見ていると、おっと思うことって多いですね。

昨日の「おっ」は、イチロー選手の記者会見でした。
来季からマイアミマーリンズに移籍することが決まって――。

「新しい場所に行って、新しいユニホームを着てプレーすることに決まりましたが、
『これからも応援よろしくお願いします』
 …とは僕は絶対に言いません。

 応援していただけるような選手であるために、
 自分がやらなければならないことを続けていく、
 ということをお約束して、
 それをメッセージとさせていただいてもよろしいでしょうか。」

さすがイチロー。
これだけキザなことを言ってさまになるのは、
イチローか、『カサブランカ』のハンフリー・ボガードぐらいでしょう。

20年前はオリックスに在籍していて、
神戸のお隣どうし西区と垂水区で、ものすごい親近感を抱いていましたが、
もうはや地球を15周ぐらい遠くに行かれてしまった感があります。

その点、松井(秀喜さん)には、いまだに勝手に近しいものを感じています。

松井選手がニューヨークに行くことになったとき、
うちの母がぽろっと言ったことば。

「なぁ、あんた、なんで松井と結婚せえへんかったん?」

ん、なんでやろなぁ…

ちょっと真剣に考えてしまいましたよ、
年が近いということ以外、何の接点もないのに!

まさに、この親にして…です。


それはともかく。

やはり私はサッカーよりも、テニスよりも、野球が好きです。

なので先週末、台湾で大ヒットしたという映画、
『KANO 1931 海の向こうの甲子園』を観てきました。



1931年、日本統治下の台湾から甲子園大会に出場し、
一大旋風をまきおこした嘉儀農林学校野球部(KANO)。

漢族、台湾原住民族、日本人の混成チームが日本人監督のもとでめきめきと力をつけて、
甲子園で準優勝まではたしたという実話の映画化です。

野球部監督を演じる主演の永瀬正敏さんが素晴らしく、
その時代を生きる嘉儀ナインの球児たちのなんと溌剌とたくましいこと!

あ~なんてまっすぐで力強くて清々しい映画!

…と誰かれなく勧めたくなっていたところ、
今夜のNHKの9時のニュースでも紹介されていて、
「おっ」となってしまいました。

プロデューサー・脚本のウェイ・ダーション(魏徳聖)氏へのインタビュー。

ウェイ氏は、1930年、日本統治下の台湾で起こった原住民の抗日運動、
「霧社事件」をテーマにした映画『セデック・バレ』の制作中に、
そのわずか1年後の台湾で起こった、まったく正反対の奇跡、
海を越えて民族を超えて白球を追ったKANOの存在を知り、映画化を考えたといいます。

「映画は単なる娯楽ではない。
 真実を伝えるという使命感をもって作っています」

という言葉に、「おっ」どころか、じんわりとやられてしまいました。


というわけで、急にテレビっ子に逆戻り。
今から正しい金曜夜の過ごし方、『探偵ナイトスクープ』で夜更かしです。


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