敦賀原発のリスク

2011年05月30日 | 防災と琵琶湖

こんなメールマガジンが届いた。

 福井県もんじゅ周辺の放射線量が上がって
 います。
そのため、ネット上では少々話題
 になっていて
中には、かなり危険な状況な
 のではないかという人もいます。

  しかし、データをよく見たところ、

  直近3か月内ではとび抜けて上がっている
 だけで、
昨年の最大値と大差ないようです。

  そのため、まだ今の段階では大騒ぎするほ
 どではないと思います。

 ただ、もう手が付けられなくて放置するし
 かないとも言われていた、
もんじゅは今月
 から復旧作業が再開したので、

 福島原発の事故の結果、国も電力会社もパ
 ニック防止が最優先で危険な事実をなかな
 か公開しないことがわかりましたので、そ
 れを踏まえて行動したほうがいいです。

【原発に関わる記事】

5月27日 2:56 日本経済新聞
若狭湾、400年前に津波被害 原発集中の敦賀や美浜

5月9日20時50分 朝日新聞
敦賀原発2号機、排気筒から放射能漏れ



http://www.asahi.com/national/update/0509/OSK201105090092.html

敦賀発電所2号機 排気筒ガスモニタの一時
的な指示上昇について

2月22日11時26分 産経ニュース
高速増殖炉「もんじゅ」課長が自殺 トラブル
復旧を担当、今月中旬から不明




【活断層のリスク】

 

原子力発電所の耐震設計審査指針(耐震指針)
が2006年9月に改訂された。それに伴い全国の原
発の耐震安全性の再評価(バックチェック)が
行われています。このバックチェックの中間報
告が3月末に各電力会社から公表されましたが、
敦賀原発(日本原電)、もんじゅ(日本原子力
研究開発機構)、美浜原発(関西電力)では、
原発敷地直下に活断層があると確認された。こ
れらの活断層は、安全審査当時の調査・審議で
は分らなかったとされている。今日まで国や電
力会社が「活断層上をさけて原子力発電所を建
設し、耐震安全性を確保している」と説明して
きたことと、大きく矛盾する。

【津波リスク】

天正大地震の津波に関する古記録
原発が多い若狭湾について、関西電力はこれま
で歴史上津波の被害はなかった(だから原発も大
丈夫)とされていたが、研究者が調べ直した結果
『兼見卿記』やフロイス『日本史』に、天正大
地震の時の津波に関する記述があることが分か
ったので、関西電力は地質調査など過去の津波
に関する科学的調査を行うと表明している。 

 

【エピソード】

今回の大震災は「第三の敗戦」的状況を呈した。
原子力発電神話の崩壊、政府・東電の福島原発
事故対応のまずさ(戦後最大級の組織犯罪を予
感させる)。エネルギー政策と既存原子力発電
所への対応、震災復旧への遅れなど大きな課題
を残している。

特に、敦賀・志賀の両原発を含めた福井・石川
の原発事故(使用済み核燃料合計2,590トン、全
国の17%)
への懸念が高まっている。即時停止は
無理としても、段階的運転停止(即時停止・廃
炉を決定しても、2100年まで原子炉の危険性は
払拭できないものと推測される。
 


【脚注及びリンク】

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(1)「
日本原子力研究開発機構
(2)「
日本の原子力発電所
(3)「放射性物質による環境汚染予防に向けて
(4)「
地域防災計画データベース:消防庁防災課
(5)「
大飯発電所のトラブル情報
(6)「
国際原子力事象評価尺度(INES)」
(7)「
震大国に原発はごめんだ
(8)「敦賀発電所からのお知らせ一覧(2011年度)
(9)「天正大地震

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