ZW運動と安全性

2017年04月18日 | 日誌

  



Apr.13 ,2017

【ゼロ廃棄物 ZW:下水汚泥の肥料資源化】

● 下水汚泥由来肥料で育成野菜のネーミング


今月13日、国土交通省は、GKP(下水道広報プラッ
トホーム)と連携し、下水汚泥を発酵した肥料で育て
た農作物などの「下水道発食材」の愛称を「じゅんか
ん育ち」に決定したと発表(環境ビジネスオンライン
2017.04.14)。

それによると、下水処理の過程で発生する汚泥は肥料
に欠かせないリンや窒素を含有しており、下水汚泥を
発酵して肥料を作り、農家に安価で提供することが可
能である。そのため国土交通省では、再生水・汚泥・
熱・二酸化炭素などの下水道資源を農作物の栽培等に
有効利用し、農業等の生産性向上に貢献する取り組み
を「BISTRO(ビストロ)下水道」と称して推進して
いる。


一方、下水道発食材(下水道資源を有効利用して作ら
れた食材)の普及に向けては、下水道に対する印象面
が課題となっていたという。
国土交通省は下水道に関
する全国ネットワークの構築・情報交流・連携を目指
す組織であるGKP(下水道広報プラットホーム)と連
携し、「BISTRO下水道」の広報活動の一環として、
下水道発食材について、「イメージ向上に資するとと
もに、国民に親しまれやすい」愛称の公募を行ない、
今回、833点の応募作品の中から「BISTRO下水道ネー
ミングコンテスト審査会」の審査を経て、愛称を「じ
ゅんかん育ち」に決定する。
 

国土交通省では、今後、下水道資源を農作物の栽培等
に有効利用する取り組みを進めている関係者と連携し、
下水道発食材の愛称「じゅんかん育ち」を浸透させる
ことで、下水道資源の有効利用に関する安全・安心や
取組への理解促進を図り、さらなる下水道資源の有効
利用に取り組んで行く考えを示している。

なお、BISTRO下水道とは、下水汚泥由来肥料の安全
性、使用したことで得られるメリットなどを発信する
プロジェクト。

● 下水道のハイ・アディション

GKP
は、広報活動等を通じて下水道の真の価値を伝え
るとともに、これからの下水道を皆で考えていく全国
ネットワークの構築と情報交流・連携を目指す組織。
事務局は日本下水道協会(東京都千代田区)。
また
GKPは4月から第5回「GKP広報大賞」のエントリー
を受け付けている。エントリー期間は2017年5月19日
(金)まで。


Dec. 12, 2013

GKP広報大賞」は、下水道界で展開されている広報
活動のうち、他業界への効果的な訴求など下水道イン
フラの価値を高める上で優れていると思われる広報
活動事例を発掘、表彰し、下水道界に広く普及させる
ことを目的とするものである。
 



放射性汚染物質や重金属などリスクが心配されるなか
の肥料として再資源化である、経済性を優先すると
このシ
ステム劣化を誘引しかねないが、ゼロ廃棄物(
ZW)は大切で有益な社会運動だ。「じゅんかん育ち」
との官制ぽい愛称(ネーミング)の「ジュンカン」も
「もったいない」と同じように、世界共通語になるか
もしれないし、意外と良いかも。

【エピソード】 

 

 

【脚注及びリンク】
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  1. 下水道発食材の愛称を「じゅんかん育ち」に決定!
     国交省 2017.04.13
  2. 下水汚泥による肥料で育てた野菜、イメージ悪
    いので国交省が愛称つける 環境ビジネス
    2017.04.14
  3. BISTRO下水道」パンフレット公表 国交省 
  4. 下水道広報プラットホーム 公式ホームページ 
  5. 下水汚泥等の放射能濃度測定結果 国交省ページ 
  6. 放射性物質汚染対処特措法(環境省HP) 

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