例年よりはやい段階でシーズンオフを迎え、選手は早速この時期に行うトレーニングに目を向けているようです。
先日は数名の選手と山に攻め込みました。
登る動作はサイクリングに似た体力要素が必要ですが、降るときはまた異なる要素が多いように思います。
段差を降りるときに体重から生まれる一歩一歩のエネルギーを前腿の筋で受け止めながら進む感覚。
たいがい、オフシーズン最初の登山の後には腿前部に強烈な痛みを覚えます。
選手はロードバイクを早く走らせるため、シーズン中ターゲットとなるレースに向け身体の余分なものをそぎ落とすような身体づくりを行います。
同時にそれは、バイクを早く走らせる以外の動作を退化させるような行為。
レースシーズンが終わると、トラックレースやシクロクロスレースへの参加、ウォーキングやウエイトトレーニング、山登り等のクロストレーニングを取り入れ、ロードバイクに乗るだけでは弱ってしまうフィジカル要素の補強を行う事で基礎体力強化の基礎を作ります。
厚く塗り固める時期と、余分を削ぎ落とし機能を高める時期。双方のタイミングをうまくとる事でレースでのピークパフォーマンスを狙うにはオフシーズンにも大きな集中力が必要と言えそうです。
写真は湊諒選手。
登山道の脇で神秘的な雰囲気を放つ積石から御利益を得ようと更なる積を試みます。
この後、神がかったようなスピードで下山していった湊選手。
毎回、シューズの靴ズレ等の軽い負傷を負い下山後に脚を引きずっていた彼が今回無傷だったのは神様の御加護か。
それとも嬉しそうに履いていた御ニューの登山靴のおかげか?
神のみぞ知る。
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