Langkawi 6th
レースは180km。昨日の逃げで強度のインターバルが掛ったため、過度の疲労で足に痛みが走る。
スタート直後の風がきつい区間で10数人の逃げ集団が出来た。この中には、初日の大きな逃げに乗っていた選手が居なかった事から集団は見逃した。スキル・シマノからも誰もこの逃げには乗らなかったがここは静観することにした。
しかし、100km程走った所でその差は最大10分近くまで広がる。先行するグループにはソウルチームが1人居るため、アジアチーム総合等を考え、メイタンが集団のペースを上げ始める。そこに広瀬等も協力し、ジワジワと先行するグループを追い上げ始め、一時は5分程に縮めたがラスト40km地点からその差が詰まらなくなる。
先行グループも後続の追い上げを知り、ペースを上げたようだ。ラスト30kmからスペインのチームが追撃集団のペースを上げるも、4分強の差で先行集団は逃げ切った。
ここまで既に1000km以上の距離を走ったことになる。あす以降レース距離は少なくなるが、気の抜けないレースが続きそうだ。8日目の上りゴール。ここで決定的な結果が出るはず。
Langkawi 7th
今日のレースはここ数日の中では珍しく風も穏やかで、アタックは相変わらず多かったが、比較的スムーズに流れるレースとなった。
120kmと距離も短いが、スタート時間がいつもより3時間も早い。スタート直後はまだ体も起きていなくて、気だるいスタートだった。レースの動きとしては途中のスプリントポイントで1位通過をした、ドラパック・ポルシェ(オーストラリア)の選手が3秒のボーナスタイムを得たことで暫定のトップに立ち。これまでブイグテレコムがコントロールしていたレースを彼らが負うことになった。
ラスト15km手前で、福島康二(メイタン)さんが単独アタック。良い逃げであったが、ゴール手前数kmで集団に捕まり、大集団でのスプリントとなる。私はクラッシュの危険を避け、連日安全な位置でゴールを目指すが、今大会のゴール前のせめぎ合いは相当危険なレベル。集団の密集度がかなり高くなるり、ここまで既に数回クラッシュがあった。
今日はゴールライン手前10mで、本命スプリンターの2人、ホンド(セラメンティ)とロッド(ティンコフ)の2人がクラッシュした。スプリンターと言う職業は本当に危険を恐れない勇気が必要だ。
今日は比較的短い距離、と言っても140kmのレース。シンガポールの国境付近の街をスタートし、後半は海沿いと言うこともあり、風によるレースへの影響が考えられる。いつも通りスタートからアタックが続く展開に広瀬、阿部さんを中心に対応する。その中から私を含む10数名の選手が抜け出した。
しばらく続くが、逃げの集団の中には、私ともう一人の選手が初日の大逃げに加わっているために集団も追撃の手を緩めない。吸収される直前に6人程の選手が再度アタックしていったが、そこには総合成績を脅かす選手が入っていなかったため大集団はそれを見逃した。
最後はスプリンターを勝たせたいチームがしっかりとゴール前で先行する選手を捕まえ、大集団のスプリントでセラメンティのロッド選手が勝利した。この選手は昨年、このレースで大量の勝ち星を収めていた選手で、本命がようやく勝ったという印象だ。
メイタンの宮沢選手も4位に入り、スプリントの強さをアピールした。
それにしても、今回のレース、どのチームもパンクが多い。リーダージャージを着る選手が連日数回パンクトラブルに見舞われている。つまらないトラブルでレースを終わらせないように気をつけたい。激しい動きの中で、クラッシュする選手も多く見られる。今のところクラッシュに巻き込まれていないのは幸いだ。
レースは170km、途中軽いアップダウンがあるが心配なのはむしろ、海沿いに走るコース設定のため、横から風が吹けば苦しいレースになる可能性がある事。
レースはいつもの様にスタートからアタックが掛りハイペースで進む。それにチームの誰かが必ず反応するようにするが、中々決まらない。
その後70km地点あたりのアップダウン区間で、私を含む30人程の大きな逃げが決まる。一気に差は数分開いたが、人数が多すぎて集団の統制が取れず、捕まってしまう。その後直ぐに10数人の狩野さんを含む逃げが出来るが、これも長続きはしない。
ラスト40程のキロの所で、南アフリカ、オーストラリアなど4人の逃げが出来た。集団はこれをゴールまでに捕える動を始めた。集団の先頭をスプリンターを抱えるチームが中心に牽引し、そこに阿部さんも加わった。
ゴール前1.5km、前を逃げる4人は捕まり、このレース初の大集団でのゴールスプリントに。セラメンティのダニロ・ホンドが優勝した。
今日のレースで、これまで頑張っていた飯野、畑中が脱水等で体調を少々崩してしまったが、夜には良くなったようだ。