靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

村からの食材でひと時

2010-08-15 16:35:31 | 
先月9年ぶりに偶然再会したユピック・エスキモーの友人B (詳細:http://blog.goo.ne.jp/nmachika/e/0c55c827d4824aad9b4a6e7ddfd6475e)が2人の子供達と訪ねてくれた。村から送ってもらったという食材をもって。

スモーク・サーモン(キングとシルバー)とセイウチ肉の干物。

村で燻製小屋に所狭しと吊るしてあったサーモンを思い出す。

かじりながら一緒に昼食作り。Bはキングサーモンの頭でスープを作ってくれる。白ワインに、ライムをたっぷり入れて。

いっただっきま~す。少し遅いランチ。


デザートはBの母親が作ったというエスキモー・アイスクリーム。ベリーやサーモンをアザラシの油などとまぜたもの。家の子供達に大うけ。


14年前村に滞在していたとき様々な家を訪ねたのだけれど、まずはとにかく食べる。人と人の繋がりに「食」が欠かせないイメージだ。



ぐずる次男もようやく眠り、腹いっぱいになった子供達もそれぞれ遊び始める。Bは生姜湯を、私はロイボス茶を飲みながら、向かい合ってようやく落ち着いて話す。

9年間の出来事、村を出たいきさつ、村の家族の様子。痛み、涙、そして笑い。2人ともティッシュを隣に置いて。

9年間の間に劇的に変わったのだというB。「私のマインドはもう神とともにあるの」と。日常的に「神」の声を聞き、ビジョンをみせられ導かれていると。具体的に起こった不思議な出来事の数々。どうやら普通3次元では見えないものを見、聞こえない声を聞いているようだ。

普通に話すBと、普通に相槌をうつ私。元シャーマン一家に生まれクリスチャンのBと、今のところ特定の宗教には入っていない私。それでもBの話す内容がとても自然なことに感じる。

夕方、Bの家の前に車をとめ抱き合い、笑いながら別れた。夏休みが終わって落ち着いたらまた会おうね、と言い合いながら。