靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

今日の知識 

2010-08-05 00:01:36 | 知識
1.合衆国では3000以上の公益企業が所有する5400の電力発電所からの電力が150,000マイル(240,000Km)以上の高圧電送線によって運ばれている。

2.トーマス・エディソンが1881年にマンハッタンで銅のワイヤーを煉瓦のトンネルに埋め込み、ブルックリン橋近くに発電所を作ったのが、合衆国での電送網の始まり。

3.電力が滞る時間的確率は0.03パーセント程だが、停電などのアクシデントに毎年80ミリオンドル(約80億円)が費やされる。

4.合衆国では電力の約半分が石炭を燃やすことによって生み出される。風、太陽などの再利用可能な資源による発電は全体の3パーセント以下。石炭による発電は再利用可能なエネルギーによるものよりかなり安い。

5.石炭による発電は合衆国の3分の1の水銀放出、3分の1のスモッグ、3分の2の二酸化硫黄、そして世界の温暖化を引き起こしている3分の1の二酸化炭素の原因となっている。

6.状況解決するためには高圧電送線のアップグレードが必要。消費者と供給者が電力消費をともに細密にモニターでき調節できるような仕組みへ。風がないときや太陽が雲に隠れているときなど、ハイブリッド車を電池として使う、というような消費者側からの調節も可能となるように。現在の高圧線は60年代の技術、メーターは20年代の技術と言われいる。

7.一方で電力を大量に貯蔵するための技術開発も必要。風のないとき太陽が照らないときのために。様々な試みがされてきているが現在夏に必要な電力の約2パーセントほどしか貯蔵できてない。(極端な例としてアラスカのフェアバンクスにある緊急事態のためのニッケルカディウム電池も。フットボールフィールドほどの巨大サイズ電池!らしい。)

8。2015年までに30パーセントのニューヨークの電力を、2020年までに33パーセントのカリフォルニアの電力を再利用可能な資源(風や太陽)に依るようにするという政府や州による計画もある。

9.スペインでは電力の半分以上が風力発電に依る。2020年までに20パーセントの電力を再利用可能な資源に依るようにするというのがヨーロッパの目標。地中海に高圧電送線を埋めサハラ砂漠で太陽発電するという計画も。

National Geographic July 2010より