虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

ゾディアック(2006/アメリカ)

2008年08月13日 | 映画感想さ行
ZODIAC
監督: デヴィッド・フィンチャー
出演: ジェイク・ギレンホール    ロバート・グレイスミス
   マーク・ラファロ    デイブ・トースキー刑事
   ロバート・ダウニー・Jr    ポール・エイブリー
   アンソニー・エドワーズ     ウィリアム・アームストロング刑事
   ブライアン・コックス     ベルビン・ベリー

 1969年、全米を震撼させた実在のシリアル・キラー“ゾディアック”事件にかかわった男たちの、それぞれの運命を描く。

 マスコミや警察を翻弄するように、暗号や挑戦状を送り続けた「ゾディアック」事件を追い続けた一人の刑事は振り回され、一人の記者は殺人の標的にされて表舞台からの退場を選択し、一人の漫画家は20年をかけて追い続けた。
 結局、誰が真犯人かの真相は断定せずに終わり、あわやこの事件に取りつかれて人生を狂わせそうになった漫画家は一定の結論をもって彼自身のかかわりを終結させたようだ。

 描写は淡々としていて、音楽なんかも目立って怖さとか盛り上げてはいません。怖いことがまさに予想なしで突然眼前に現れるみたいなうすら寒い感じはソクソクと伝わってきます。でも、一番感じたのは私自身この2年ほどこだわり屋さんと向き合い続けているためか「こだわりにつかまってしまった人間と、こだわりをつかみ続けた人間」の違いでした。