このところ、「フラグメントCX4」という便利なタイトルで、テーマやモチーフにこだわらず、イメージの断片を集めてアルバムをつくっている。
「断片」という語はひどく無機質な印象があるから、「小枝」とでもいい換えたらいいかも知れない。そこから、三毛ネコがとくに心惹かれるイメージをを拾い上げてみよう。
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映画やTVによって、あるいはインターネットによって、現代人は、他が押しつけてくる、あるいはみずから積極的に取り入れている厖大な量のイメージにとりまかれて暮らしている。イメージによる思考。
映画、TV、マスコミが発信するイメージが「マス・イメージ」だとすると、こちらは「パーソナル・イメージ」ということになるだろうか。
写真がお好きな方は、ほとんど本を読まないし、ご自分の写真を説明することも、めったにない。ことばを扱うのが苦手なのか、嫌いなのか、「写真に説明はいらない」と考えているのか――人それぞれということになるとは思うけれど、ときどき、歯がゆいときがあったりする。
イメージによる思考。それはむろんことばには還元できない彼方に存在するから、イメージとして人間をインスパイアし、果てしない幻想の連鎖を生んだり、眼の快楽を演出したり、記憶の中の情景とスパークしたりする。
小枝・・・断片は、断片であることによって、豊かな想像力の源泉となりうる。
上に掲げた1~5は、撮影直後にはあまりピンとこなかったけれど、
見直すたびに、すこしずつその魅力に気がついてきた・・・といったイメージ群なのである。相互の関連はないようであるし、あるようでない。
こういったものをことばで表現するのは、ほとんど不可能。
むろん、そこがおもしろいのである。