二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

梅雨空の下の散歩 ~郷土遊覧記番外編

2019年07月11日 | Blog & Photo
   (昼酒は飲まないと決めているが、こういう看板を見るとグラリとくる)


古本屋へいこうか、街撮りしようか( ´ー`)ノ
前橋の市街地は、七夕まつりが終ったばかりで閑散としている。
まつりには4-5年間、毎年出かけておもに人物スナップを撮ってきたが、今年は足の爪を傷めて靴がまだ履けないためあきらめた。

よく利用する駐車場があいにく満車だったため、古本屋さんから少し遠い方の駐車場へ。
そして、はじめは街撮りをすることになった。





















街の中、とくに中心商店街はどんなところであれ、半年もすると、雰囲気や路地の様子がずいぶん様変わりしている。
あるいは以前は気にならなかったものが、突如として「おれを撮れ」と、視神経に訴えてきたりする。
季節、時間帯、天候等の条件が違うと、景物は新たな貌をわたしに見せる。
One day & One day・・・。
いつ雨が降り出すともわからない曇り空の下で、わたしはこの街の鼓動に耳をすます。

前に見たかさぶたのようなものが剥がれ、新たな皮膚ができている。あるいは何もなかったところに、見たこともないような新たなかさぶたができている。
それは不思議な、ふしぎな現象である。一本のレンズを通して出会う、被写体という名の世界。
郷土遊覧記とはいっても、わたしがもし栃木県や新潟県に住んでいたとしたら、そこを撮っただろう。
群馬県前橋市であることに、特別な意味が付着しているわけではない。
「たまたま前橋であった」というだけのこと。



商店街の一隅を一回りしたあと、古本屋さんで、つぎの3冊を買った。
・「永井荷風全集 第7巻」(冷笑 紅茶の後ほか)岩波書店
・「菅江真澄遊覧記 2」内田武志 宮本常一編訳(東洋文庫68)平凡社
・「菅江真澄遊覧記 3」 同 上  (東洋文庫82)平凡社

わたしの「郷土遊覧記」は、この菅江真澄遊覧記に由来している。
以前もっていたものが行方不明のため、とりあえず2冊買いなおした。


写真は東洋文庫版だが、現在は平凡社ライブラリーに収録、全5巻(別巻1)。



■機 材:キヤノン6DM2 EF40ミリF2.8STM
(野良猫の写真だけ、ソニーRX100M3)

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