(このバラと出会ったときはうれしかった。家並みの間をぐるっと周り込んでいったのだ。)
近ごろ、ニコンFE2が3台もやってきた。
還暦過ぎたじいさんが、真っ赤なポルシェカレラに乗って、
バイパスをびゅんと飛ばしていく、信号から信号まで。バリバリとエンジン音を響かせて(笑)。
そんなマンガチックな光景と似ていなくもないなあ、ポルシェとはまるで値段が違うけどね。
スキャナでスキャンするのが面倒になって、キタムラさんで、CDに取り込んでもらい、
後からレタッチして微調整。
そして視神経の端っこを、心地よく刺激してくれた光景に、じっと見入る。
こんな光景、その気にさえなれば、無料でいくらでも蒐集できる。
街角ギャラリーは、どの町にもある(^^♪ 無尽蔵といってもいいくらい、たっぷりとね。
「ん!? ああ、そうか。なるほど・・・」
魅力的な被写体と遭遇した瞬間の、小さなちいさな感動。
「ありがとう、今日はおれのために咲いているのかな」
な~んて、ちょっと舌なめずり。
デジタルではないから、撮ったその場で、写りを確かめるすべはない。
そのタイムラグも、味のうち、味のうち(^-^)
たしか須田一政さんに「角の煙草屋までの旅」という写真集があった。その感覚なのだ。
吉行淳之介さんには「街角の煙草屋までの旅」というエッセイ集があるから、それを須田さんがまねたのだろう。
ジャンル的には「お散歩写真」ともいわれるし、大西みつぐさんは「町方さんぽ写真同盟」というのをやっておられる。
だけど、ここへきてフジの30%値上げは痛いなあ(^^;)
あわてて買い込んだけど、焼け石に水。15本20本のフィルムは、いくら惜しみおしみ撮ったとしても、1年半かせいぜい2年で使いきってしまう。
デジタル画像と較べたら、ますます「贅沢な趣味」となっていくよ。
わたしの知りあいには外車を3台(ドイツ車、アメ車)も持っている男がいるから、地味といえば、地味な趣味だけど(・ω・)
「夢去りし街角」のタイトルで、わたしはこれまで、2回ブログを書いている。
■2014年9月24日
https://blog.goo.ne.jp/nikonhp/e/fb3fe799b8f9ae01c4fa6ccc82a4b25f
■2017年5月26日
https://blog.goo.ne.jp/nikonhp/e/0caf1cd3648212ec49c7b02e60d1785a
アリスの音楽ではなく、わたしの胸底には、トレヴェニアンの警察ミステリー「夢果つる街」(角川文庫)が沈んでいる。心身ともにキズだらけになって、酔いつぶれ、泥だらけになりながら、犯罪者を追う仕事に暗い情熱を燃やしている、初老にさしかかった男の物語。
この本に、心のどこかしっぽのような場所をギュンとつかまれたことを覚えている。
望遠レンズではなく、標準レンズの絞りを開けて、大きなボケをあしらう。設計が古いので、場合によっては、画像が崩壊しそうになる。
それを情緒的と見るか、奥行き感の表現手法と見るかは、見る人の自由。
街角に咲く花は、ただ意味もなくそこにあるのではない。
だれかが、いつかそこに花を植えたか、タネを播いたのである。
・・・だれかが、いつか。
//以上 おしまい
■機 材:ニコンFE2 Aiニッコール50ミリF1.4 Aiニッコール55ミリF3.5マイクロ
■フィルム:ロモ100ネガ フジカラー100
近ごろ、ニコンFE2が3台もやってきた。
還暦過ぎたじいさんが、真っ赤なポルシェカレラに乗って、
バイパスをびゅんと飛ばしていく、信号から信号まで。バリバリとエンジン音を響かせて(笑)。
そんなマンガチックな光景と似ていなくもないなあ、ポルシェとはまるで値段が違うけどね。
スキャナでスキャンするのが面倒になって、キタムラさんで、CDに取り込んでもらい、
後からレタッチして微調整。
そして視神経の端っこを、心地よく刺激してくれた光景に、じっと見入る。
こんな光景、その気にさえなれば、無料でいくらでも蒐集できる。
街角ギャラリーは、どの町にもある(^^♪ 無尽蔵といってもいいくらい、たっぷりとね。
「ん!? ああ、そうか。なるほど・・・」
魅力的な被写体と遭遇した瞬間の、小さなちいさな感動。
「ありがとう、今日はおれのために咲いているのかな」
な~んて、ちょっと舌なめずり。
デジタルではないから、撮ったその場で、写りを確かめるすべはない。
そのタイムラグも、味のうち、味のうち(^-^)
たしか須田一政さんに「角の煙草屋までの旅」という写真集があった。その感覚なのだ。
吉行淳之介さんには「街角の煙草屋までの旅」というエッセイ集があるから、それを須田さんがまねたのだろう。
ジャンル的には「お散歩写真」ともいわれるし、大西みつぐさんは「町方さんぽ写真同盟」というのをやっておられる。
だけど、ここへきてフジの30%値上げは痛いなあ(^^;)
あわてて買い込んだけど、焼け石に水。15本20本のフィルムは、いくら惜しみおしみ撮ったとしても、1年半かせいぜい2年で使いきってしまう。
デジタル画像と較べたら、ますます「贅沢な趣味」となっていくよ。
わたしの知りあいには外車を3台(ドイツ車、アメ車)も持っている男がいるから、地味といえば、地味な趣味だけど(・ω・)
「夢去りし街角」のタイトルで、わたしはこれまで、2回ブログを書いている。
■2014年9月24日
https://blog.goo.ne.jp/nikonhp/e/fb3fe799b8f9ae01c4fa6ccc82a4b25f
■2017年5月26日
https://blog.goo.ne.jp/nikonhp/e/0caf1cd3648212ec49c7b02e60d1785a
アリスの音楽ではなく、わたしの胸底には、トレヴェニアンの警察ミステリー「夢果つる街」(角川文庫)が沈んでいる。心身ともにキズだらけになって、酔いつぶれ、泥だらけになりながら、犯罪者を追う仕事に暗い情熱を燃やしている、初老にさしかかった男の物語。
この本に、心のどこかしっぽのような場所をギュンとつかまれたことを覚えている。
望遠レンズではなく、標準レンズの絞りを開けて、大きなボケをあしらう。設計が古いので、場合によっては、画像が崩壊しそうになる。
それを情緒的と見るか、奥行き感の表現手法と見るかは、見る人の自由。
街角に咲く花は、ただ意味もなくそこにあるのではない。
だれかが、いつかそこに花を植えたか、タネを播いたのである。
・・・だれかが、いつか。
//以上 おしまい
■機 材:ニコンFE2 Aiニッコール50ミリF1.4 Aiニッコール55ミリF3.5マイクロ
■フィルム:ロモ100ネガ フジカラー100