二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

2013年ベストセレクション第10回「片隅の小さな世界」

2013年12月26日 | Blog & Photo
<コガタノミズアブ>
♦虫やクモが苦手な方はここからさきへはすすまないでください♦


2013年ベストセレクションの最終回は、片隅の小さな世界。
といっても、わたしの場合は、小さな世界は99%昆虫のこと。
約6年間昆虫ばかり撮っていた時代があって、そのなごりのようなものかもしれない。
望遠やマクロに有利なAPS-Cサイズの一眼レフを買ったのも、昆虫・・・とくにチョウの生態写真が撮りたかったからである。

あるところまでいって、根気が続かなくなり、昆虫写真からは撤退したけれど、気が向くと、90㎜のマクロをつけてふらりと出かけ、小さな生き物を観察し、撮影している。

はじめにあげたのは、コガタノミズアブという、アブの仲間。
キレイな黄緑色のアブが草の葉に止まっていた。
どうやら、口吻をのばし、葉の表面にあるなにかを、舐めている。
背中に金粉を鏤めたようで、へええ、アブにもこんな美麗種がいるのかとびっくり(^皿^)



<ハナグモの仲間>
つぎはカニグモ科のハナグモ属というクモの仲間。
よくは調べていないが、いろいろな種類がいて、色や紋様に違いがある。
クモの巣は張らず、花影に潜んで、ハエやチョウ、アブなどを捕食する。そのため、花の色に擬態している。目の前にいても、気がつかないこともある。
よくみると体表に人面模様がかくれている。



<アオメアブ>
草原を疾駆する暴走族。ゴーグルをかけ、鎧で身を固めているように見える。
脚には黒い棘が密生。
すごいスピードで、びゅーと一直線に飛んでいって、葉を抱え込むように止まる、粋な兄ちゃん! 人間を刺すことはなさそうだが、凶暴な顔つき。はじめてクローズアップでみたときはぎょっとした(・"・。)
複眼の眼の色は眺める角度によって、微妙に変化するのがおもしろい。


<ナミアゲハ>
わが家の庭で撮影したナミアゲハ。
わが家にはみかんの木が14~5本あって、そこに棲息している。幼虫も見られるが、苦手なので、観察したことはない。
1年に3回または4回世代交代しているようである。今年は4、5頭の求愛飛行も見られたが撮影はできなかった。
このナミアゲハ(単にアゲハチョウともいう)によって、チョウの美しさに目覚めた(*゜∀゜*)


<アオスジアゲハ>
アゲハの仲間の中で、キアゲハとならんで、わたしが最も好きな種。
ブーメラン型の翼がとてもカッコいい。他のアゲハチョウとは、進化のかなり早い段階で分化したらしい。
このチョウが何十頭も乱舞しているのを、代々木公園で見かけたことがあった。大都会にも進出しているたくましいチョウ。この世のものとは思えない美しさだった。


<クロアゲハ>
かなりのベテランでも、この写真から同定するのは不可能だろう。
吸水のため、地上へ舞い降りたとき、数瞬翅裏が見え、テール部分のオレンジが確認できたので、クロアゲハとした。黒っぽいチョウは、ゴージャスな種が多い・・・と、個人的にはかんがえている。黒といっても、鱗粉なので、見るアングルによって、反射光が違ってみえる。

以上で2013年ベストセレクション・シリーズを終わります。
ご覧いただいたマイミクさん、その他の方々ありがとうございました。
はて、来年は?
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