二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

カメラの肖像 2014

2014年04月20日 | Blog & Photo
いつかも書いたように、はじめて買ったカメラはキヤノンAE-1。AE-1Pではなく、初代のAE-1で、シルバーボディだった。まだ二十歳のころ、平和島でアルバイトしたお金で新品を買った。
そのあと、東京暮らしをしていたわたしは、銀座にある中古カメラショップで、28ミリF2.8の広角レンズ、200ミリF4の望遠レンズを買った。
あれからはやくも40年以上がたったとは!
ありふれた感慨だが、まさに光陰矢の如し。
いろんなカメラやレンズを買ったり、売ったりしてきた。

はじめてのカメラ、はじめてのレンズはもうとっくの昔に手許から消えている。
大部分は売ったのだけれど、人の手にわったものだって、5~6台はある。いやもっとたくさんのカメラを、差し上げてしまった。買い取り価格があまりに安く、バカバカしくなったからだ ´Д`


好きなカメラ。どうせなら、そのポートレイトをきちんとのこしておこうとかんがえるようになったのは、10年ばかり手許にあったライカM3初期型(いわゆる2ストローク)や、M6の肖像がまったくといっていいほど残っていないから。
失業してお金に困ったとき、ライカレンズ3本とともに前橋の中古カメラショップに叩き売った(´д`;;


あらためてずらりとならべて点呼をかけたことがないから、いったい現在、何台のカメラ、レンズを所有しているのか、よくわからない。
ここにピックアップしたのは、いまでもよく指名する相棒たちといっていいだろう。
メーカーに対する偏愛はまったくないから、ニコンもあるし、キヤノン、オリンパス、フジフィルムもある。




うちの庭で撮ったのもあるし、散歩に連れだしてパチリ! もある。
こうしてポートレイトを残しておけば、別れがきたあとで思い出すよすがになるだろう。
これらのカメラは、なにか必然があってわたしのところにやってきたようにもおもえるし、たまたま偶然が作用してやってきたともいえる。
カメラは写真を撮るための道具。
これらに対し、コレクターとしての愛情は皆無に近い。
連れだし撮影に使ってなんぼだと、本心からかんがえているけれど、なんとなく手をだしてしまってからあまり使用していないたカメラもある(笑)。

撮影していて感じるのは「銀塩フィルムカメラ」は“えらい”ということ。
現代のデジタルカメラが、ごく一部をのぞき、パソコンの周辺機器というか、家電品というか、あきらかに消耗品としか見えないものが多い中にあって、やっぱり耐久消費財としての尊厳というか、威厳というか、そういう輝きにつつまれている。

わたしがフィルムに復帰し、手間ヒマかけて撮影したくなるのは、そのあたりに最大の理由があるのであ~る。
絶滅が近づいているフィルムカメラはもうこれ以上はふやさないつもりだけれど、こうして過去の「カメラの肖像」を眺めていると、危険な誘惑を感じる。
カメラ預金がたまってきて、なにか気が弱ってきたりした瞬間、衝動買いに走るというようなアクシデントが起こらないとは限らないからだ(^皿^)ボソッ

つまり、それって、単にミーハー的な意味で「カメラが好き」ということなのだろう。
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