二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

花の蔭に潜む殺人鬼

2012年09月19日 | Blog & Photo

ちょっとおだやかならぬタイトルをつけたけれど、これって、カマキリさんのたとえです。
カマキリは肉食の昆虫。カマキリにも数種あるけれど、これはオオカマキリと呼ばれていて、夏から秋にかけて、かなり活発に行動するのです。
花にやってくるチョウや甲虫、場合によってはハエ、ハチ、アブなども補食。
どうです、この面構え(^^;)

共食い(メスがオスを食べる)の光景も、数年前見たことがある。
囓って食べるため、人間の眼には凄惨な光景に見え、発見したときは、「うぎゃ!」とのけぞった。生きたまま頭からバリバリ。そして食べかけの遺体をつかんで、血だらけの口をあけ、ニヤッと嗤った・・・ように、わたしには見えたからだ。恐ろしや!

このカマキリも、花の蔭に潜んで、獲物を待ち受けていた。
花のクローズアップを撮ろうとしたら、こいつと眼が!!
おでこにある単眼をこんなにはっきり見たのは、わたしもはじめて。
複眼と単眼を、どう使い分けしているのだろう?
単眼はレーダーのようなものかもしれないし、あるいは測距計なのかもしれない。

潜んでいたのは、赤城山麓に自生していたこの花の蔭。





下は、その数日前に見かけたハラビロカマキリ(おそらく)。
悪ガキだったころは、平気でつかまえてオモチャにしたものだが、いまは(~o~)
へたにオモチャにし、ハリガネムシでも出てきたら・・・と思うと、寒気がする(笑)。



またこちらは、同じ日に出会ったホタルガ。
この蛾がひらひらと飛翔するところを見た人はいるだろうか?
まるで白黒のリボンが風にもてあそばれ、空を舞っているように見えて、頬がゆるむ。



ギンヤンマ、♂。
メスとオスでは、尻尾の付け根の色が違っているようである。♂のこの空色は、なんともいえないすがすがしさ! だけど、トンボも肉食なので、空中で微小な羽虫(図鑑の分類でいうハムシではない)をキャッチする、“その一瞬”をたまに見かける。

いまはトンボたちが旬。いや、シーズン末期かな。
トンボたちは初夏あたりから、スィ~、スィ~と飛んでいるから。いままで関心がうすかったので、いまごろになって、イトトンボの仲間なんておもしろいと思いはじめている。


ここ数日、寝るときクラシック音楽を流したまま横になるクセがついた。
音響装置は、どこにでもはこべるラジカセ。
これで聴きたかった音楽に耳をすます時間が、飛躍的にふえた。
リパッティの記事でちょっとふれたように、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲を攻略したいのだけれど、中期の作品群(“ラズモフスキー”とその周辺)はともかく、後期の弦楽四重奏曲は、いまのところ、まったく手に負えない(=_=)
・・・さて、どうしたものか。

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