二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

落梅 ~雲白く遊子悲しむ

2019年05月19日 | シャッフル/photos
除草剤の効きを確かめるため裏藪へいったら、梅の実がたくさん落ちていた。
反射的に連想するのは、島崎藤村の「落梅集」、藤村の4つ目の詩集で、ここで、中学生だったわたしは「小諸なる古城のほとり」(千曲川旅情の歌)と遭遇し、しばらくして小諸へ出かけていった。

それが詩なるものとのはじめての出会いであった、と思う。
あれから50年以上たったのだ(=_=) 

当時、詩集が落梅とは、縁起が悪いタイトルのだなあ・・・と考えたものだ。落ち梅の風趣など、中学生なんかに理解できるわけはなかった。わたしは仕事をやめ、いよいよ本物の「遊子」となった♪

「雲白く 遊子悲しむ」か・・・漢詩からきたのだろうが、日本での遊子(いうし)の初出は「枕草子」あたりらしい。

センチメンタルな美辞麗句といえば、そのようでもあるが(^○^)/

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