二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

神様がいたとしても(ポエムNO.3-42)

2020年04月24日 | 俳句・短歌・詩集
一日は二十四時間だけど
結局それはとても相対的なものだね。
百年のなかの一日
千年のなかの一日。

一億年のなかの一日といえば
ことばだけのことで 具体的に想像できる人はいない。
一日は無限に伸び縮みするので
地球が一回転する長さ

・・・といえばわかりやすいだろう。
きみもぼくも一回転している。
朝昼晩 朝昼晩と忙しがっているけど
百年の彼方から眺めたら

ほとんど いや
いやまったくなにも見えはしないだろう。
人類は人類を尺度の基準にした世界の音楽
たとえば一曲のソナタかあるいは幻想曲の 音符のひとつに似ている。

地球が人間を奏でているのだ。
無数の音楽が同時に鳴っている。
それをちゃんときき分けているのかしら神様は。
もしも 神様がいたとしても。

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