二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

野鳥撮影1年生の愉しみ

2014年04月26日 | Blog & Photo
<クルマの中でうつらうつらし、眼を覚ましたら近くまできていたキジ♂>


高倍率ズームコンパクト機がやってきておおよそ1ヶ月半。
いままでより早く家を出て、広大な河川敷の雑木林を中心に、バードウォッチングにはげんでいる(^^;)
野鳥たちはとても用心深いから、「見るだけ」「観察するだけ」で、撮影できないことのほうが多い。
「ああっ、えいくそ!」
ムダな抵抗とはおもいつつ、つい自分を責めたり、機材やレンズを責めたり。


<♀が近くにいたらしく、盛んに愛の歌を囀るキビタキくん>

それもこれも1年生の愉しみのうちといえるかも知れない。
つい先日、管理物件ではないが、わたしが仲介し、更新契約等で面倒をみてきたアパートで火災があり、入居者が一酸化炭素中毒でお亡くなりになった。
警察と消防の現場検証に立ち会って、変わり果てた部屋の中をしげしげと眺め、駆けつけてきた身内の方々とお話しているうち、なんともいえない苛立ちのようなもの、諦念のようなものと向き合わねばならなくなって、少々気分が沈んでいる。
無意識の彼方から、重苦しくのしかかってくるものがあるのだ。

それはなんだろう?
明確でスッキリしたことばにはならないから、もやもやした気分をもてあましている・・・とでもいったらいいのか。
「無力感に押しひしがれている」
いや、それも多少はあるけれど、わたしが感じているのは、もっと別ななにかだという感触がある。
貧困というのは、とても厄介なしろものである。
亡くなった方は、M市に友人・知人がひとりもいなかった。
結婚歴はなく、65年のささやかな、淋しい生涯。
わたしが最後にお遇いしたのは1年半前だった。
いろいろな想念がうたかたのように、脳裏に浮かんでは消えていく。


さて、と気を取り直し、野鳥に遇いにいく。
どんなシーズンに、どこへいったらどんな鳥に遇えるのか?
相手は野鳥なので、確証はまったく与えられていない。
ツキに恵まれないと、その影すら見ることができないので、気の短い人には、野鳥撮影はまったくのところ、おすすめしないほうがよい。イライラし、ストレスが倍加するだけ(=_=)


<高い木の梢にいたシメ。爬虫類っぽい冷酷な眼をしている>


<新緑の枝にぶらさがり餌をさがす茶目っ気たっぷりのメジロ>

うまくいかないと自分を責めたくなるが、これは一歩一歩なので、急に実力がつくなんてありえないが、では、機材はどうか?
・・・てなわけで、あらためてレンズに眼が向いてきた。

フィールドを歩いていると、観察だけで満足をえている人たちがある。それは到底、わたしにはムリ。
「鳥に遇いたい」というのは、「いい写真が撮りたい」というのと、ほぼパラレルなのですね。関心がない方々にとっては、これもある種の「病気」だとおもうけれど(笑)。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 鳥撮り1年生の悩み | トップ | この地球の生きもの(ポエムN... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Blog & Photo」カテゴリの最新記事