二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

現代において俳人とは? ~城山三郎「部長の大晩年」レビュー

2022年01月29日 | 俳句・短歌・詩集
永田耕衣は1900年(明治33)~ 1997年(平成9)まで生きながらえ、老人ホームで生涯をとじた。金子兜太とならび、長命をまっとうした俳人の代表格。 城山三郎さんは、この永田耕衣が大好きで、最晩年、老人ホームに入所している彼に会いにいっている。三菱製紙高砂工場に定年まで勤務したが、抄紙機に右手を巻きこまれ、三指の自由を半ば失う。 しかし、職歴の最後は工場製造部長の要職についた。 それが「部長の大 . . . 本文を読む
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