二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

なつかしく豊かなる記憶 ~永井荷風のかたわらで(1)

2019年06月14日 | 小説(国内)
  (「墨東綺譚」に添えられた木村荘八の高名な挿絵。現在岩波文庫版に収録されている) 永井荷風の文学が、過ぎ去った時代の記憶の貯蔵庫であることは、以前からぼんやりと意識していた。アーカイブズということばがあるが、これは本来公文書館、公文書の保存所という意味である。彼が遺したものは公文書ではなく、私文書と写真。 極めてパーソナルなものであり、視線であった。彼を愛する者は、そこに価値を認める。 だ . . . 本文を読む
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荷風熱

2019年06月14日 | フリッカー/books
古本で川本三郎「荷風語録」(岩波現代文庫)を手に入れ、パラパラと読んでいるうち、またしても荷風熱にとりつかれた。 荷風が「断腸亭日乗」の筆をおろしたのは1917年、2017年が100年目にあたる。 この写真は雑誌「東京人」の“愛すべき散歩者永井荷風”特集号。 彼は時空の探索者であり、偉大な記録者であった。 難読漢字が多く、腰を据えて読もうとすると難渋し、注釈がないとすぐにつっかえてしまう(^^ . . . 本文を読む
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