二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

ベッドの上の時間(ポエムNO.2-29)

2014年01月12日 | 俳句・短歌・詩集
西の窓から射し込んだ光が 部屋の壁の奥に不思議なシルエットを描きだす。 きみはベッドに寝ころがって それを見ている。 老いさらばえ くたびれ果てた10年後のきみ。 隣りにはだれもいない。 寝室はひっそりかんと静まり返ったまま。 払ってもはらってもふるい落とすことができない 苦しみや悲しみは きみを疲れさせはしたが 必ずしも絶望に陥れはしなかったな。 いまだって なにか不吉なものが 紙ヒコーキのよ . . . 本文を読む
コメント

猫、ネコ、ねこ

2014年01月12日 | Blog & Photo
岩合光昭さんのネコ写真を拝見していると「よし、おれも」 な~んて、写欲を刺激される。 仕事にしばられているから、プロの岩合さんのように、日本全国や世界を周遊しながら、 ネコの追っかけをするわけにはいかない。 つぶやきにアップしたわが家のネコ、ご近所のネコ・・・3枚を、こちらにも貼っておこう。 (1) 日光の・・・ではなく、わが家の眠り猫、点之助。わたしが本を読んでいる炬燵のほとりで、ウググと鼾 . . . 本文を読む
コメント

待っている人は(ポエムNO.2-28)

2014年01月12日 | 俳句・短歌・詩集
いつかやってくる人をもうずいぶん長いあいだ待っている。その人はいま どのあたりにいるのだろう。たっぷりとした髪を後ろになびかせているけど白馬に跨っているわけじゃない。ロングスカートの裾から きゅっとひきしまったくるぶしが見えかくれしている。きみの眼の端のほうで ロウソクの灯りのようなものがゆれて ゆれてそれは少年だったころのぼくを虜にした あの遠い灯りなのだ。 . . . 本文を読む
コメント