二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

薔薇・・・もっと逸楽的に

2011年05月24日 | Blog & Photo
花は生殖器であると、作品のなかではっきり書いているのは、戦後詩を代表する詩人、田村隆一さん。普通はそんなことをいえば、 「まあ、なんてはしたない」 「いや、まあ、そこまで露骨にいわなくても」 なんてリアクションが返ってくる。 田村さんは、金子光晴さんとならぶ「反骨詩人」の一面を、その詩魂の奥にやどしている。 しかし、同時に彼らは遊びの名人で、女性遍歴も華やかだったはず・・・。 田村さんが翻訳したポルノ小説を読んだことがあるが、男のわたしですらちょっと眉をひそめたくなるほど、いやらしさ全開だった(^^;) 一方の金子さんは、いわずと知れた「愛情69」の詩人で、孫ほど歳のはなれた愛人とのベッドシーンを巧みな歌にしている。 また「軽み」の新境地ともいえる、わたしの大好きな「花とあきビン」の詩人なのである。 . . . 本文を読む
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