猫田ジャレの 『 天然!にゃー語 』

~ 見ネコ聞くネコ言うネコの とびきり天然な日常 ~

里山からの便り・・・

2017年07月07日 | 本・文学・取材等



数日前、待ちに待った便りが届きました。


5月にご逝去された、信州児童文学会元会長 宮下和夫先生の遺作となりましたご本 『里山少年たんけん隊』 です。





本書は、信州児童文学会誌 「とうげの旗」第6号(2014.2.25発行) に掲載された 『分教場ものがたり』 と 「とうげの旗」第12号(2016.7.25発行) に掲載された 『里山少年期・続分教場ものがたり』 を一冊にまとめ、書籍化したものです。


生前、病床につかれている宮下先生と奥様の強い希望で、北沢彰利さんを筆頭とする 『里山少年たんけん隊』刊行実行委員会 会員の皆様のご尽力により書籍化の準備を進めていましたが、

刊行を目前に控えた5月25日に、宮下先生は力尽きてしまわれました。


本当に残念でなりません。



ですが、このように美しい装丁の書籍となり、 『とうげの旗』 でもおなじみの 小林陽子さん の可愛らしい挿絵にも支えられて、

昭和初期の、飯田盆地の野山を生き生きと駆け巡る主人公、少年和彦 の姿として、

宮下先生はご本の中で永遠に生き続け、私たち読者を楽しませ、

また我々信州児童文学会の同人たちに、先人として 「書き続ける」 ことの意欲、姿勢を訴え続けてくれることと思います。



ご本はこれからゆっくり読ませていただきたいと思いますが、

まずは、北沢さんをはじめとする刊行実行委員会の皆さま、お疲れ様でした。

そして、宮下先生を陰日向なく支えられ、夏の会にもいつもご同行されていた、明るくお美しい奥様、ご本のご出版、誠におめでとうございました。



我が家には一昨日到着しましたが、

 昨日にはもう、 初版1000部を完売 し、 増刷が決定した  との嬉しいニュースが飛び込んできました。
   
                  

そして、これは地方出版としては異例のことだということです。


これまでが、信州児童文学会会員やご葬儀参列者の方々などの予約注文分が中心でしたので、

新聞宣伝や学校注文 (下伊那全学校教師向け) は、これからということですので、さらに部数は出るかと予測されます。

 今後、公共図書館等でリクエストをしていただきますと大変ありがたく思います。

ご協力をよろしくお願いいたします。   



  



『里山少年たんけん隊』 宮下和男:著 小林陽子:絵 (ほおずき書籍:1,500円)

 ほおずき書籍: 長野市柳原2133-5  www.hoozuki.co.jp/
℡026-244-0235 FAX 026-244-0210 


 宮下先生の渾身の一冊(と言っても、中身はいたって楽しい本ですが)、 ぜひご一読をお勧めいたします。



※ なお、HP『お問合せ』やTwitter DMより、猫田にご注文いただいても結構です。よろしくお願いいたします。   



   


 本書巻末の、和田登先生 (信州児童文学会現会長) の 「解説」 も
信州児童文学会の歴史の重み、それを立ち上げた若き文学士たちの想いと、そして宮下先生の一貫した 「作品に対する姿勢」 がかいまみれて、心に沁みます。    




宮下和男

1930年、長野県飯田市生まれ。
信州児童文学会第4代会長。顧問。 元日本児童文学者協会会員。元飯田女子短期大学教授。

信州大学教育学部卒業後信州児童文学会に入会。長年にわたり国語と音楽で教鞭をとりながら児童文学を精力的に書き続ける。

1968年「きょうまんさまの夜」(福音館書店)で第1回日本児童文学者協会新人賞。
主な著書に「ばんどりだいこ」(ポプラ社)、「しかうちまつり」(大日本出版)、「春の迷路」(ほるぷ出版)、「少年の城」(岩崎書店)、「落ちてきた星たち」(岩崎書店)、「少年・椋鳩十物語」(理論社)、「野生のうた・椋鳩十の生涯」(一草舎)等、多数。

自身の執筆、研究の傍らで後進の指導にも当たり、多くの童話作家を育てた。



 当ブログの、こちらもご参照ください。

  「宮下和男先生、ありがとうございました。」 2017年06月10日 | 本・文学・取材等 カテゴリー


























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