ないない島通信

「ポケットに愛と映画を!」改め。

エクス・マキナ

2017-04-23 12:27:26 | 映画


映画「エクス・マキナ」を見ました。
(アレックス・ガーランド脚本監督作品 イギリス 2015年)

面白かった!
人工知能AI対人間の話です。
少し前に「アイ、ロボット」という人工知能を持ったロボットの映画がありました。
主人公サニー(ロボット)は人間に対して持ってはいけない怒りを持つのですが、
今回は、ロボットが人間を愛しちゃったかも・・というお話。

インターネットの検索会社の社長ネイサンは山奥の別荘でAIロボットを制作し、
社員の一人、ケイレブを招いて、ロボットにチューリング・テストをさせます。

チューリング・テストというのは、「イミテーション・ゲーム」に登場したあのチューリングの名前をとったテストですね。
AIか人間かを確かめるためのテストで、様々な質問をロボットに投げかけます。
このテストに合格すれば、AIはほぼ人間と同じ能力を持つと判断されるわけです。

登場するAIロボットのエヴァ(アリシア・ヴィキャンデル)は体スケスケで一目瞭然ロボットとわかるのですが、
ケイレブが対話していくうちに、エヴァには人間に劣らない感情があることがわかってきます。
どうやらエヴァはケイレブに恋心を抱いているらしい。
そして、ネイサンは悪い人だ、外に出たい、助けてほしいとケイレブに訴えます。
ネイサンはエヴァをあくまでもロボットとして扱い、不良品は廃棄処分するつもりでいます。

これを知ったケイレブは何とかしてエヴァを逃がしてやりたいと思い画策します。

登場人物はネイサン、ケイレブ、エヴァともう一体のAIキョウコ(日本人型ロボット)。
物語はほぼこの4人で進みます。
話が進むにつれて、誰がロボットなのかわからなくなってきます。
ケイレブは本当に人間なのか? ネイサンは?
果たして、エヴァは逃げられるのか?
エヴァのケイレブに対する愛情は人間と同じものなのか?
最後までわからない。

淡々と描かれますが、サスペンスに満ちていて、先が読めない展開で、
すっごく面白かった。

いずれ、AIの時代がやってくると思われますが、果たして人間はAIと共存できるのだろうか。
それが問われる映画です。

カタカムナ的に言うと、
人間の意識がこの世界を造っているのだとしたら、AIもまた現象界の一つにすぎないわけで、能力的には人間を超えるとしても、電気信号の外には出られないわけです。
人間の能力は電気信号をはるかに超えたものだと思うのですが、
でも、最近は量子コンピューターなんてのも出てきて、
単純にON/OFFの電気信号とも言い切れない気もするし。
その辺はどうなんだろう・・
という疑問は残ります。


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