重力波が見えたなら・・

　アメリカで、重力波を観測したというニュースが世界を駆け巡った。
　アインンシュタインが100年前に予言したもので、宇宙の謎を解く鍵として注目されているのだとか。
　観測されたのは、13億年前に起きた超巨大ブラックホールの衝突によって発生した重力波で、ノーベル賞クラスの発見なのだとか。

　理科系音痴の私には理解不能の事象ではありますが、
　なんか、ロマンがあって面白そう。

　ネットで調べると、重力波とは、
　　「質量のあるものが動くと時空のゆがみが波として伝わる・・」ものであるらしい。
　時空のゆがみ、っていうところがよくわからないのだけど・・

　で、私は考えた。
　人間だって、質量がある。
　私なんて、ごくわずかだけど。
　それでも、私が動けば、そこに重力波が発生する、ことになるはず。
　
　もちろん、地球上には空気があるから、私が動くと、まずは空気が動き、音が発生し、同時に、匂いだの、微生物だの、常在菌だの、オーラだの、アストラル体だの、なんかよくわからないけど、いろんなモノが、つまり、私がここに存在することに付随するさまざまなモノや気配や何やかや、見えるもの、見えないもの含めて同時に動く。
　でも、今回は、それだけじゃなくて、重力波も発生するのだ、という発見なわけ、だよね？
　
　質量のあるモノが動くだけで重力波が発生する。
　当然、人間だけじゃなくて、モノも。
　だとすると、散らかった家にはモノがたくさんあるので、モノを動かすと重力波がたくさん発生する、ことになる。
　
　もちろん、私たちの所有するモノの質量なんて、微々たるものだから、そこから発生する重力波なんて、今回キャッチしたブラックホールの衝突とはケタ違いに（ケタケタケタケタ・・違いに）小さくて、例えていえば、電子顕微鏡でも見えないほどの極々微量な波だとは思うけど、それでも、かならず重力波は発生する。

　すると、断捨離なり、ミニマリストを目指して家を片付けると、
　その家からは、重力波がいっぱい発生して、
　隣近所に波及するはず。
　
　もしも、重力波が目に見えたなら、
「お、クリさんちからまた重力波が発生してるぞ。今日はたくさんモノを捨てたに違いない」
　なんて、近所の人が言うんだろうね。
　
　そしてまた、
　何かを購入したときも、同じく重力波が発生するはずだから、
「お、クリさんちで何か買ったみたいね。新型テレビじゃないかな。ほしいっていってたから」
　なんて噂も立ったりするのかしら。

　重力波が小さくて見ることも観測することも難しい、
　というのは、もしかすると、普通に暮らしている私たちには、ラッキーなことかもしれない。
　なーんてことを考えたりしたのでした。



　というわけで、
　今日も我が家からは重力波の発生はなし。
　なぜか、毎日、けっこう忙しいのです。