ないない島通信

「ポケットに愛と映画を!」改め。

今年もまた確定申告の季節が・・

2020-02-06 16:34:50 | 日記

今年もまた確定申告の季節がやってきました。

毎年この時期になると、

あれ、つい先月確定申告やったばかりじゃなかったっけ?

って思うのだけど、いざ書面を前にすると「つい先月」やったはずなのに、何も覚えていない。

社会保障費って? 地震保険の控除証明? 医療費の計算?

数年前にこのブログで「寡婦控除」についてぼやいたものですが、今もあまり変わっていません。

そもそも昭和26年に戦争未亡人を救うために作られたのがこの「寡婦控除」。

多少の変更はありつつも、「寡婦」という時代錯誤の言葉がまかり通っているように、時代錯誤の不平等な税制度です。

寡婦控除というのは、夫と死別、離婚、あるいは夫が生死不明で、扶養親族がいる場合、年収500万円以下なら、最大35万円の税金の控除が受けられるという制度です。

ただし、夫と「死別」の場合のみ、扶養する親族がいなくても、年収500万円以下なら適用されます。

つまり、「離婚」はダメだけど、「死別」の場合は優遇されるという制度。

いまだに「死別」した夫婦と「離婚」の夫婦は別扱い。男女も別扱い。「未婚」は論外、という法律です。

(今年から、寡婦控除の「みなし適用」、つまり「未婚」でも適用されるようになったようですが。やっと。)

夫と「死別」した人に対しては、いろんな考慮だの配慮だの援助だのがあり(死亡保険金も貰えるし)、子育て後も「寡婦控除」という優遇措置がそのまま続きます。

一方、離婚女性は子どもの父親から養育費すらもらえないのが現状です。

未婚に至っては、勝手に生んだんだろ、自己責任だろ、といわんばかりの待遇。

そもそも所得税を払えるほど所得がない母子家庭が多いので(我家もそうでした)、税金を控除されてもあまり意味がないのですね。

そして、やれやれ子育て終わったわい、と思っても、決して裕福になったわけではなく、「寡婦控除」の存続が必要なのは、むしろ「死別」より「離婚」「未婚」の人たちの方です。

それなのに、なぜ「死別」だけがそんなに優遇される?

もちろん、離婚しなくてすむならしない方がいいし、その方が楽です。

でも、やむを得ぬ事情というものがそれぞれの離婚にはあります。必ずあります。

好き好んで離婚する人はいない。好き好んで未婚を選ぶ人もいない。いたとしてもごく稀です。

にもかかわらず、同じシングルでも「死別」した人だけに優遇措置があるって、どういうこと?

さらに言えば、これまでは「未婚」のひとり親にはどんな優遇措置もありませんでした。(「みなし適用」が導入されるようになったのはやっと今年から)

日本は結婚を前提とした社会だから。しかも女性は家庭にいるのが当然という古い考え方の社会でもあるから、です。

「死別」だろうが「離婚」だろうが「未婚」だろうが、一人で子どもを育てなくちゃいけない厳しさは同じです。

でも、たとえば職場でなぜシングルなのかと聞かれて「夫に死なれたんです」と答えた人と、

「離婚したんです」と答えた人、さらに「未婚です」と答えた人とでは、その後の待遇が全然ちがってきます。

「夫に死なれた」人は気の毒がられ優遇され、

「離婚した人」「未婚の人」は身勝手な人という印象が生まれる。

たとえ目に見える待遇は変わらないとしても、心理的に大きな壁が生じる。

残念ながら、それが日本の社会の現状です。

日本の離婚率は以前に比べると減ってきているそうですが、それでも昔よりは増えていて、2018年の婚姻件数は59万件で、離婚件数は20万7000件、だそうです。

それなのにまだ「死別」と「離婚」「未婚」の間に「差別」があるって、どんだけ発想が貧困なんだろう。

女が一人で子育てするのは大変です。日本では。

少子化でいかにして人口を増やすかが大問題となっているにもかかわらず。

保育園の待機児童問題もそうですが、本当に女子どもに厳しい国です。

そんなにいじめてどうする? 

女が子どもを産まなくなるのも当然だわ。

 

しかも、それだけじゃなく、

日本というのは、税負担の重い国だなあと、確定申告のたびに思います。

私のように収入が限られた年金生活者からも、国民健康保険税、介護保険税、住民税、消費税10%、そして今回の所得税と、多重債務者みたいに税金が加算されて、どんどん生活がきつくなっています。

こんなに税金とっておきながら、古い税制度すらまともに修正できない政府って一体・・

ほんと、何度でも言いたい。

女子どもをいじめてどうする?

女子どもに優しくしないと、この国は遠くない将来滅びるであろうぞ。

(ぼやいてないで、確定申告早く終わらせにゃ。)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする