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ないない島通信No2

映画&読書&旅行&日々の雑感

ミニマリストをめざそう!(1)

2021-04-23 15:02:08 | 片付け

去年の秋「こんまりメソッドでお片付け」を実践し、家の中はかなり片付いたのですが、半年たった今、また元に戻ろうとしています。

この冬右手小指の骨折というアクシデントを経験し、一か月半ほど不自由な思いをして気づいたのは、家の中が散らかっていると危険だ、というのはもちろんのこと、

もしかすると、もうあまり時間がないのではないか?

ということ。

これまでも、もう歳だし、残り時間少ないし・・とつぶやいてはいたのですが、実は、

まだ若い、まだ時間はある、とどこかで思っていたのですね。つまり認めたくなかった。

(ちなみに母は今の私と同じ71歳で亡くなりました)

考えてみると、人生の残り時間、所持金、体力等を勘案すると、世界一周旅行などの大きな計画はもう無理だし、コロナ禍でもあるしで、結局のところ、「今ここ」を大切にして生きるしかないのだ、とようやく実感し始めたところです(遅すぎるだろッ)。

そのためには、今ある環境を整え、来たるべき時に備えなくてはいけない。

でも、言うは易く行うは難し。

実感を伴って行動するのは更に難しい。

しかも、この先、物忘れがひどくなったり、物事が億劫になったり、体力がなくなったり、骨折したりして、片づけをしようにもできなくなる可能性大なので、

いつやるの、今でしょ!

というわけで、否が応でも

ミニマリスト

を目指すしかないのだ、とようやく気づいたところです。

では、どうやるか・・

それが問題ね。

何しろ、隠れアスペ(発達障害グレーゾーン)の私にとって片付けはかなり難しい仕事です。

とはいえ、私にそれを教えてくれた吉濱ツトム氏によると(1月24日の記事参照)、隠れアスペなどグレーゾーンの人は特に家の中をきちんとしておかないといけないのだとか。

彼自身もかなりのアスペだったけれど訓練してできるようになった。脳みそというのは脂肪の塊だけど、実は筋肉と同じく鍛えることができるそうです。何事も訓練次第。

なので、グレーゾーンだろうがアスペだろうがADHDだろうが、鍛え方次第で片付けはもちろんのこと、様々なことがきちんとできるようになるという。

ほんまかいな。

でも試してみる価値はありそう。

というわけで、これから少しずつミニマリストをめざして片付けを加速していこうと思っています。

思えばミニマリストへの道はこれまで何度も試しては挫折してきた長い道のりでした。

カレン・キングストンの「ガラクタ捨てれば自分が見える」「ガラクタ捨てれば未来がひらける」を読んだのは2005年(かその辺)のことなので、かれこれ16年ほど行ったり来たりしているわけです。そもそもこのブログを始めたのも、毎日ひとつずつモノを捨てる、という実行不可能な計画を思いついたためだったわけで・・

(すっかり忘れてた・・)

それから「『捨てる!』技術」「断捨離」「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」「わたしのウチには、なんにもない」「『何もない部屋』で暮らしたい」「人生がときめく片づけの魔法」・・など数多くの本を読んでは実践し挫折しを繰り返してきたわけです。

我ながら情けない・・

でも、ここまで来たらもう後戻りはできないし、できない理由や弁解を探すのは時間の無駄。何より時間が無くなりつつあるのだと実感した今、今やらなくていつやるの? ということで改めてミニマリストになろうと決心した次第です。

まあ、季節もいいしね。寒くもなし暑くもなし。

今読んでいるのは「より少ない生き方/ものを手放して豊かになる」(ジョシュア・ベッカー著)です。この本もなかなかいい。

でも私の悪い癖は本を読んでやった気になること。

本は入口に過ぎず、実践しなくては意味がない、ということを肝に銘じつつ、少しずつ片付けの様子を実況中継あるいは事後報告していきたいと思っています。

まあ、私のことだからまた途中で挫折するかもしれないけどね。

今のところの目標は家を片付けて猫を飼う・・だけど、どうなることやら。

(がんばらにゃいかんぜよ)

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こんまりメソッドでお片付け(おまけ)

2021-01-14 11:24:17 | 片付け

お片付けは一応終わりにしましたが、年があけても節分までは前の年だという説があるようで、2月2日まではお片付け続けてもいいかも。

で、最近になって、こんな動画を発見してしまいました。

ADHD人の家事が進まない理由と改善法

【吉濱ツトム公式ウェブサイト】 http://yoshihama-tsutomu.com/ 【吉濱ツトム公式ブログ】 http://blo...

youtube#video

 

それから、これも。

多動衝動優位ADHD人は海外移住を真剣に考えた方がいい

【吉濱ツトム公式ウェブサイト】 http://yoshihama-tsutomu.com/ 【吉濱ツトム公式ブログ】 http://blo...

youtube#video

 

これね、もう目からウロコがぼろぼろ落ちまくった。

なるほどねえ、だから私はお片付けが苦手で掃除も苦手で外国人と付きあうほうが楽なのかあ、と今更ながら納得。(もう少し早くわかっていれば・・)

もちろん、私自身はノーマルな人間だ(ADHDではない)と思ってずっと今日まで生きてきたのですが、もしかすると隠れADHDなのかも。我家の子どもたちもかなりその気があるようで、だからいろいろ上手くいかなかったんだなあとすごく納得できた。

そこであれこれ試行錯誤してようやくヨガやNLPにたどりついたのですが、その前に自分自身をしっかり把握しておく必要があったのね。

ヨガでも言ってますね。自分自身を知ることが大事だと。

ほんと、YouTubeにはいろんな先生がいて助けてくれます。

遠くの親戚より近くの他人、というけど、親戚も友人もいない人にはYouTubeがあるよ、と言いたい。

この吉濱ツトムという人、かなり変人です。

「翔んで埼玉」のGACKTを彷彿とさせるチリチリのロン毛。
時々頭にインコを止まらせてたりする。
IQ160 あるけど発達障害なのだとか。
しかもスピ系で、UFOの呼び寄せ方なんていう動画もある。
ぶっとんでいて面白い人です。

これまでの人生で、私の周囲にはなぜかいつもアスペルガーやADHD傾向の人(発達障害&グレーゾーンの人たち)がいた(しかもけっこう多い)、そのことを特に不思議だとも思わずに生きてきたのですが、普通はそういう友人なんていないよ、と数人から聞いて(単に認識していないだけかもしれないが)、なぜなんだろうと思っていました。
たぶん私にも同じ傾向があるから同類が寄ってくるのだろうね。

(ということは、ここに書くような内容は、もしかするとノーマルな人には興味ないし必要ないかもしれないので読み飛ばしてください)

それはともかく、私はADHD(or隠れADHD)だ、と認識すると、物事が以後とてもスムーズにいく気がします。

病名だってそうでしょ。
なんだか体調悪いし食欲ないし、でも医者に行ってもどこも悪くない、ストレスでしょうなどと言われる。

でも、ある日、「あなたは〇〇症候群です」とはっきり診断が下されると、ああそうか、私は〇〇症候群だったのか、とすっきりし、あとは治療に専念すればいいだけ、という、あの感覚ね。

なぜいつも恋愛でうまくいかないのか、なぜ孤立しがちなのか、なぜエキセントリックだと言われるのか、なぜ誰にもわかってもらえないのか・・

若い頃から何度も繰り返してきたこれらの疑問・・
すべてADHD(or隠れADHD)のせいだとするとすべての謎が解けた気がします。

そして、私はこれでいいのだ、と思えてきます。
診断名って大事よね。
(むやみに病気あるいは障害のせいにするのはどうかと思うけど。ちなみに発達障害は病気じゃないよ)

というわけで、晴れてADHD(or隠れADHD)の私は、

これでいいのだ、私のままでいいのだ、

と宣言しようと思います。

ここまで来るのに70年もかかったってどうかと思うけど。

粘り強くしつこく自分の生きにくさを追求した結果たどりついた結論です(ちなみにADHDはやたら過去を反芻する傾向があるらしい)

人生はまだまだ続く・・

年だからといってあきらめたりしないで最後まで頑張ろう。

ようやく心からそう思えてきた今日この頃です。

(まだ何かあったりして・・)

 

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こんまりメソッドでお片付け。(18)まとめ

2020-12-28 18:50:29 | 片付け

今年も残すところあとわずか。

今年じゅうに片づけを済ませるぞ、と思っていたのですが(大体は終わったけど)取り残しはかなり出そうです。

そこで、年末までの間にお片付けの総括、そして今年一年の総括をしたいと思います。

まずはお片付けから。

10月に急に思い立って始めた片付けですが、二か月が経過した今家の中はかなりすっきりしました。

なにしろ普段は何にも気づかない息子(髪型を変えようがカーテンを取り換えようが気づかない)が帰ってきて「なんか変わった?」と言ったので成功といってもいいでしょう。

こんまりメソッドはかなり有効なお片付けの手法です。これは間違いない。モノを選別するときに「ときめき」を大事にする、というのは本当に目からウロコの発想です。だからこそ世界じゅうで引っ張りだこになっているのでしょう。

ただし、私がやってみて気づいたことをいくつかあげたいと思います。

① 短期集中型(一気に短期に完璧に)なので、一定の空間と時間が必要です。

我家の場合、服は一か所に集めることができたけれど他は無理。特に本を一か所に集めるスペースがない。本を出したりしまったりする体力もない。

また、天袋にあるものは、脚立を使っても背の低い私には手が届かないので今回はあきらめました。

体力と身体能力の問題はけっこう大きいかな。手伝ってくれる人が必要。

そして、仕事を持っているとまとまった時間を取るのが難しいので、ついダラダラと長引き、最初の意欲が薄れてきます。

あくまでも短期集中型のメソッドなのですね。

「一気に片づけることで意識の変化を劇的に起こす」ってやっぱりそう簡単じゃない。誰もがこんまりさんのような脳みそを持っているわけじゃないので。

② 家族のモノをどうするか。

我家では、独立して家を出ていった子どもたちのモノがまだ大量に残っており、収納スペースを占領しています。

家族のモノをどうするかについて、こんまりさんは、家族について不平不満を言う前にまずは自分のモノを片付けよ、と言ってますが、我家のように狭い家で押し入れが子どもたちのモノで満杯。しかも学習机や本棚も残っている状態ではどうしようもない。いずれは引き取りにくるでしょうが今はまだ難しい。

普段はいない家族なので、家族が散らかしているわけではない。あくまでも、彼らが実家に残したモノが大量にある、というだけ。彼らのアパートもすごく狭いので。

こうした中でいかに居心地のいい家にするかが課題です。

でも、今回のお片付けで所有するモノの把握ができたことは大きな収穫です。

③ 洋服、本、書類、小物、思い出品・・の他に情報も整理しないといけない。

 すでに交流のなくなった友人知人のメルアド、PCに大量に残してある「お気に入り」等。たまに見ることもあるけど、ほとんど忘れているので削除。

④ 思い出品が一番難しい、とありますが、私の場合そもそも思い出品はそれほど多くないので比較的楽でした。家族写真も子どもたち以外のものはすでに廃棄していたし。昔のノートが出てきたときはざっと目を通しましたが、一冊を覗いて全部捨てました。

⑤ モノだけでなく、お金の収支にも気を配る必要があると感じました。つまり生活全般を見直す、ということ。

スマホの使用料、私の場合は3Gでも十分なので格安スマホの3Gに変更しました。他にも無駄な支出は極力減らそうと思っています。確定申告も近いことだしね。

結局のところ、こんまりメソッドは、ある程度の広さの住宅、ある程度時間に余裕のある人(あるいは協力者がいる人)のためのお片付けメソッドなのかな、と思いました。

意識の変革、というのはやはり脳みそが大きく関わっているので、こんまりメソッドでお片付けをしてもADHDの傾向のある人はやっぱりリバウンドするんじゃないかと思います。なので、NLPなどの手法を使って脳の変革から始める方が手っ取り早いかもしれない。

意識ってそう簡単に変わるものじゃないので。

⑥ どんなにすっきりと片付いた家の中でも、タバコの煙が充満していては心地よいとはいえない、という問題。

 春から引き続き近隣の煙害に悩まされています。ずいぶん話し合った結果、だいぶ減ってきたのですが、家の隅々にしみついたタバコの臭いはそう簡単に消えない。空気清浄機を2台フル稼働していますが、時々追い付かないほど副流煙が流れてきます。団地自治会や市の環境課などにも相談しましたが、個人が家の中でタバコを吸うことを禁止する法律はない、と却下されました。個人の基本的権利だからと。こっちの健康問題は個人の基本的権利じゃないのかい、と突っ込みたくもなるけど、埒のあかない議論です。

引っ越すしかない。

でも、引っ越せない。

(もしかして、すごく幸運なことが起きて引っ越すことになるかもしれないので、その日のためにも片づけはしておきたい)

これについてはまた日を改めて書きたいと思いますが、理想の暮らしの根本にあるのは清浄な空気。
「風の谷のナウシカ」を見て改めてそう思いました。

全集中の呼吸をしようにも途中で咳き込んでは無理だものね。

というわけですが、あとはいかに片づけた状態をキープするか。
以下のことを日々心掛けるようにしています。
(以前の私なら絶対にしなかったことです)

① 居間のテーブルの上を一日一度は空にする。

② シンクに皿や茶わんをためない。

③ トイレと玄関をまめに掃除する。

④ 家の中にパワースポットのような場所を作り、そこだけは常にクリーンに保つ。

⑤ 植物を置く。植物が空気をきれいにしてくれるかもしれない。でも、大きな鉢植えは高価なので小さいのから育てていこうと思っていますが、生きてるうちに大木になってくれるかしらん・・

まあ、こんなところですが、これでも、昔の私から見たら大躍進です。

片付けは「祭り」だとこんまりさんも言っているように、ダラダラと長引かせるものではありません。

一応、こんまりメソッドのお片付けは、少し中途半端ではありますが、年内に終わったものとみなし、来年からは新しいことに挑戦していこうと思っています。

(やり残した部分は引き続きやっていくつもりです。また、NLPについても書こうと思っています)

長い間「こんまりメソッドでお片付け。」にお付き合いいただきありがとうございました。

片づけのビフォーアフターの写真を、恥ずかしながら少しだけ載せます。大して違わないじゃないか、と思われるかもしれませんが、引き出しやシンク下、クローゼットなどを整理してかなり使い勝手がよくなりました。私的にはこれでも大躍進なんです。

(before)

(after)

(before)

(after)

(before)

(after)

 

(写真の載せ方が下手ですみません。クリックすると大きくなります)

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こんまりメソッドでお片付け。(14)NLPで脳を変える。

2020-12-16 10:44:10 | 片付け

以前、このブログにこう書きました。

>結局、お片付けというのは、脳みその使い方を変更せよ、ということなのかしら(10 月28日の記事)。

これが事実だったということが判明しました!

なぜなら、NLPを使うとそれができちゃうからです!

11月半ばからNLP講座に通い始めて全5回の講習が終わったのですが、その4回目で学んだ「サブモダリティ」という手法がまさにそれで、これはもう、魔法といってもいいんじゃないかしら。

こんまりさんも書いていますね。

「人生がときめく片づけの魔法

片づけは魔法であり、その片づけには魔法が必要です。

つまり、魔法を使って片づけをすると、片づけをしたことで人生が魔法のように変わる、

ということね。

たとえば、ADHDの傾向のある人は片付けが苦手だといわれています。
私もそうでした。
方づけられないのは脳みそのある部分が脆弱だから・・長年そう思っていました。

ところが、NLPの手法を使うとあら不思議。それが簡単に解決しちゃうのです。

もちろんADHDの傾向があるすべての人に適用できるかどうかはわかりませんが、少なくともその傾向があると思い込んでいる(私みたいな)人には有効です。

サブモダリティを実習した翌日、何とあれほど苦手で手をつけるのが嫌だったトイレ掃除がスムーズに進み、ついでに玄関掃除と居間の掃除もささっと片付けてしまったのだから、これはもう魔法といってもいいんじゃないかなあ。

これまではとにかく「掃除しなきゃ。でも今日じゃなくていいよね」「ああ、掃除しなきゃ。でも誰も来ないから来週でもいいよね・・」

と延々と言い訳をして先延ばしにしてきたトイレ掃除が不思議や不思議、ササっとできちゃった。

それどころか、キッチンの汚れが気になって、気がついたら布巾を手にごしごしこすっていたのです。

これまでの私には考えられない行動で、思わず笑ってしまいました。

そうか、掃除が得意な人というのは、こういう感じなのね、ということがようやくわかった。

たとえば、アスリートにとって日々の練習はルーティン化していて難なくこなせるけれど、普通の人にとってはジョギングでさえ苦痛だ、というのに似ているかもしれません。

レストランのシェフにとって料理は当たり前にできるものだけど、料理が苦手な主婦にとっては献立を考えることすら苦痛でしかない、というような。

得手不得手というのは誰にもあるもので、それは生まれつきだと思われていますが、もしかするとそうじゃないかもしれない。

不得手だと思っていたことも、脳のチャンネルをちょっと変えるだけで得手になるかもしれない。

その可能性を示してくれたのが、

「NLP 神経言語プログラミング」です。

これ、とても大事なキーワードなのでぜひ記憶しておいてください。

次回から、このNLPについて書いていきたいと思います。

ちなみにこの講習会を主催してくださったのが、「菜の花」というセラピールームを運営している永井さんです。

興味ある方はこちらを是非訪ねてみてください。

https://nanohanaroom.jp/index.html

 

(NLP=ニャンコ・ラブ・プログラム!)

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こんまりメソッドでお片付け。(13)過去からの伝言

2020-12-09 19:07:20 | 片付け

気がつけば12月も半ば。年末までに終わるのか、我家の片付け。

ところで、最後まで残っていた紙類についに着手しました。

古い段ボール箱の中から昔のノートや日記がたくさん出てきたのですが、その中の一冊、1967年のノート(私が高3の時)には、祖父が亡くなった頃のことや父から聞いた我家の歴史が書かれていました。

そのノートによると、父の実の母親(私の祖母)は父の祖父母および同居していた叔母と折り合いが悪く、幼い父を残して家を飛び出していったというのです。

つまり父は幼くして母親に捨てられたと思い込んでいた。

でも、私が実際に祖母から聞いた話は全く逆でした。

父が3歳になるまで(昔は数え年だったので恐らく2歳)祖母は父を一人で育てていたのですが(なぜなら婚姻外の子どもだったので)、ある日、父の父親の家から使いの人が来て、むりやり幼い父を祖母から奪っていった、というのです。

父の両親は、祖父母の反対を受けて結婚できなかったので、父は婚外子だった、というのは戸籍からも明らかです。

祖母はその話を泣きながら私にしてくれました。

(祖母は長年行方知れずだったのですが、祖父が亡くなる直前に探し出して東京に呼び寄せたのです。祖母から話を聞いたとき私は20代半ばでした)

何ということでしょう。

二つの真逆のストーリーが立ち上がってきたではありませんか。

母親に捨てられた子どもと子どもを奪われた母親という二つのストーリーが。

どっちが事実なのか定かではありませんが、もしかすると父は、実の父親あるいは祖父母や親戚から事実とは異なる母親の姿を刷り込まれていたのかもしれない。幼い父はそれを信じこみ、実の母親はとんでもない悪女で男たらしだったと思い込まされていたのかもしれない。

私の印象では祖母はごく普通の愛情深い女性でした。

人間の歴史というのは、かくのごとく捏造されるものなのか、と愕然としています。

だからこそ、父は私が離婚したとき理由も聞かずに「人の道を外れ子どもたちを犠牲にしてしまった」と言ったのでした。

なぜあの時、父は過去形で断罪したのだろう、とずっと疑問に思っていました。

あの「犠牲」という言葉は、私の子どもたちのことではなく、父自身のことだったに違いない、と今回思うに至り、ようやくすべてが腑に落ちたのでした。

父が私に厳しかったのは、自分の母親を重ねていたから。離婚した娘は、幼い父を残して去っていった母親と重なって見えたのでしょう。

祖母が生きている間、父はついに一度も祖母に会いに行きませんでした。
本当は会いたかったに違いないのに・・

父が亡くなってすでに10年以上の時間がたちますが、人の歴史というのはこんな風に過去から掘り起こされ、白日の下に晒されたりするものなのか・・

過去は時に大事なものを見せてくれます。過去のモノを捨てずにとっておいて本当によかった。

記憶は時に捏造されるけれど、それを補正するのは過去の資料、紙に書かれた歴史です。

明治大正の時代を生きてきたご先祖様たちは、彼らの価値観で生きていたわけで、それはたかだか100年かそこら前のことです。なんと大きな変化だろうか。

曽祖父母の時代には、人権だの子どもの権利だのといった思想は皆無だったことでしょう。

大事なのは「家」であり「個人」ではなかった時代。その思想が、大事なのは「国」であり「個人」ではない、という軍国主義に容易につながっていったのは、想像に難くありません。

私たちの人生というのは、生きている時代の価値観にこんなにも左右されるものなのか。

それは過去だけではなく、現代に生きている私たちをも束縛しているかもしれません。いえ、束縛しているはずです。

そうしたことを肝に銘じながら生きていきたいとつくづく思いました。

もしかすると誰かが導いてくれたのかもしれないなあ。私がしつこく疑問を抱き続けていたので。今回はマジでそう思いました。

皆さん、断捨離をするときはくれぐれも注意が必要です!

過去を捨てるときは今一度振り返ってみることをお勧めします。

 

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