窯焚き
0.3?のガス窯を購入したのは2005年5月。
コーヒーカップぐらいの作品なら150個ぐらいは入るでしょう。
◆空焚き
窯の試運転と、窯焚きの練習みたなもんです。700度と1100度までの2度の空焚きを行いました。
1100度まであげると、結構なボリュームの音(シューというかゴーという音)がして、爆発しそうな感じがしてビビリました。炉内も真っ赤に輝いて、炉内を長時間覗いたら目が焼けそうな気がします。
◆素焼き
粘土に空気が入っていたり、乾燥が不十分だと、作品が爆発します。200~400度が、その爆発の可能性あり期間。この期間は窯のそばで耳を澄まして監視しました。(爆発したら、火を止めて、窯の掃除が必要なんです。バーナーに破片が入るとまずいっしょ)
1時間に100度の温度上昇で、約8時間で750度を目標に。
不吉な爆音も無く、12時間の冷却時間をもって窯の扉を開くと、元気な素地が出てきたのでした。よかったよかった。
◆絵付け
私は、素焼き素地に絵付けなどの装飾をして、釉薬をかけてから本焼きします。
とりあえず、透明釉、白萩釉、白マット釉、黒釉、柿釉、鉄赤釉、松灰釉を準備しました。
私の場合、それぞれデザインを考えながら装飾するので、大変時間が掛かります。
(でも、この工程が一番楽しいです)
また、仕事の多忙もあって、釉薬を準備したのは6月ですが、本焼きは2006年1月になってしまいました。
◆本焼き
初めての本焼きは1月9日。天気:晴れ、風なし
▼8:22 : ガスバーナー6本に順次点火。
ガス圧を調整して1時間に100度のペースで温度を上げる。
▼17:22 : 900度になったので、1時間に30~50度/時間のペースで温度を上げる。
空焚き1100度までは経験済み。前回の資料で、ガス圧等の操作は、安心して出来た。1100度を越えてからは未知の世界。びびりながら温度計とにらめっこ。
▼5:22 : ほぼ目標の温度上昇カーブを描き、デジタル温度計が1255度を示したので、ガス窯を消灯。21時間の窯焚きでした。
焼成温度曲線の「20060109.xls」をダウンロード
丸1日の冷ましを経て、窯の扉を開けると、「チンチン」というか「ピキーン」という、ちょっと神秘的な音が。そう、これは貫入が入る時に出る音です。私は器の産声かと思ってます。
* 貫入:素地(きじ)と釉(うわぐすり)の収縮率の違いから、器面に生じたひび割れ。
本日、二度目の素焼きを行いました。前回の消灯時にガス圧を戻すのを忘れた為、点灯に手間取りました。でもそれ以外は、前回の資料通りの操作で、素焼きは問題なく完了。