おかまのよろめき

現役おかまのお店日記&趣味のはなし

自動車免許

2008-10-16 16:34:11 | Weblog
店子デビューのホモバーを辞めて実家に戻った私は

自動車免許を取るために、近所の教習所に通った

私自身は車に興味もなく免許を必要としてなかったが

親がどうしてもと勧めるのだ

田舎では買い物に行くのも車がなくては不便だ

親としては、私がこのまま地元で暮らしていくものだと

思ってたようだ


教習所は自転車で10分位の所にあった

時間がたっぷりとある私は

いつも同じ教官に教えて貰えるように

タイムテーブルを調整した

その教官はとても穏やかな初老の男性だった

教習所と言うと鬼の様な教官が荒い口調で

厳しく教えるイメージを持っていたので

その人でホッとした

また教え方も丁寧で安心してハンドルを握る事が出来た


一度だけ、その教官が休みで違う人に教わったのだが

とても感じ悪くて、教え方も乱暴だった

挙句には私がいつも教わっている教官の事まで

持ち出して「教え方が悪い」とまで言い出した

これにはさすがの私もムッとしたが

ここで短気を起こしても仕方ないので

ひたすら我慢した

この男に腹を立てた生徒が

途中で車を降りたと言う話を後で聞いたのだが

誰だって同じ思いを抱くだろう


仮免の日、私は坂道発進で失敗をしてしまったのだ

いつもならスムーズにこなしてた所なのに

緊張してついついミスを犯したのだ

同乗してた他の受験者のオバちゃんが

「頑張って!あせらないで!」と小さく声をかけてくれた

それ以外は何とかクリアして試験は終了した

多分、今回は落ちるだろうと思っていたのだが

合格者の番号が発表された時に

私の後ろで励ましてくれたオバちゃんが

「○○さん、合格してたよ~」と

自分の事のように喜んでくれたのだ

その後は何時間か補習を受けて

本免の試験を受けた

こちらも一発合格だった

運動神経の鈍いこの私が運転免許を取得して

ホントに大丈夫なんだろうか?との思いの方が強く

合格した事の喜びはあまり感じなかった

それでなくてもそそっかしい私なのだ

恐ろしくてハンドルなんて握れない


免許を取って何度も更新しているが

実際に運転をしたのは片手の指でも余るほどだ

仕事上、どうしても車を使わなくてはならず

ペーパー教習にも申し込んだ事がある

だが一度も予約が取れず断念した

この先も恐らくハンドルを握る事はない

免許証はきっと死ぬまでゴールドだろう





















コメント
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