工事にまつわる色々

朝から見事な秋晴れで気持が良い

いつもなら洗濯を物をベランダに干して

この時間にはゆっくりとワイドショーなどを見ているのだが

先週からアパートの外壁を塗装する工事が始まっており

窓も開けられない状態である

アパートの周囲にパイプで足場を組み

近隣に迷惑をかけないようにシートで覆われた

職人さんがその足場から私の部屋のベランダや

屋根に上って作業をしているのだ

なのでカーテンも閉めっ放しだ

あと数日で終了の予定だが

これまでに幾つかの問題があった


まず私の部屋のベランダには２つのパラボラアンテナを設置していた

それらを撤去するため何かと苦労したのは以前に書いたが

工事が終了したらすぐにまた取り付けられる様に

ベランダにアンテナや一部の工具を置いていたのだ

しかもこのアパートに越して来た時に持って来たアンテナも別に在り

合計３個のパラボラとケーブルが転がっていた

それが工事２日目になって何とアパートのゴミ集積場に置かれてあったのだ

職人さんがベランダ内に立ち入る事は予想していたが

事前にその説明はなかった

確かに狭いベランダ内に置かれたパラボラは作業に邪魔だろうし

もしかしたらゴミと間違えられたのかもしれない

だからと言って無断でゴミ捨て場に放置して良いものだろうか

もし工事期間中だけ其処へ置きたいのならば

せめてゴミでない事を知らせる貼り紙でもすべきではないだろうか

万一誰かがイタズラしたり猫がオシッコでもひっかけて

電波の受信部が故障でもしたらどうするつもりなのだろうか

それよりも私物を勝手に捨てられた思いは強く

すぐさま使える２個だけ部屋に持ち帰ったのは言うまでもない

物凄く腹が立ったが

事を荒立てて手抜き工事や嫌がらせをされるのも癪なので我慢をした


それから数日経った

仕事に出かける為にドアを開けた

郵便受けの上に部屋番号と名前が取り付けてあった

それまではドア横の壁に付いていた物を

塗装の妨げになるからと移動した様だ

それは別に構わないのだが

よく見ると部屋番号の横に書かれた名前が間違っているのだ

階下の住人の名前なのだ

万一郵便配達が来たとしたら戸惑うだろう

もしかしたら誤配されたかもしれない

早速マジックで名前を書き換えた


全くアンテナの件と言い今回の件と言い

ホントに出鱈目な業者だと腹が立つ

よっぽど文句を言いたいが

気の小さい私はこうしてブログに綴って溜飲を下げている

もしかしたら私だけでなく

隣に住む大家さんや階下の住人も

何らかの被害（？）を被っているのかもしれない

て言うかこのアパート、外壁を塗装する必要があったのかと疑問だ

だって全然壁が汚れてないんだもの…

カウンターの中に②

昨日の続き…


Ｋさんと彼の先輩に連れられて近所の店のマミ子ママ

それに其処のスタッフのヒメ子嬢が遊びに来た

オカマバー慣れしてズケズケとものを言うヒメ子嬢は

当店のカウンターに魔物が棲んでいると言って

このまま居たら憑依されるからと隣の居酒屋へ逃げてしまった

マミ子ママも後を追い

残されたＫさんと先輩はしばらく飲んでくれていたが

結局は隣の居酒屋へと移動した


ヒメ子嬢はかなり霊感が強いらしくて

カウンターの中に男１人女３人の姿が見えると言う

しかも私に死相が出ていて

その内ノイローゼで死ぬとまで言い放ったのだ

私は彼女の言葉を単なる酔っ払いの暴言と片付ける事は出来なかった

何故なら幾つか心当たりがあるからだ


かなり前の事だが

当店にルーシーと言うブラジル人女性がフラッと独りで飲みに来た

近隣の病院で介護の仕事をしていると言う彼女

都心で飲み屋のママをしていた事があるらしく

日本語はペラペラで霊感もかなり強いらしい

マヤが手相を見てもらったら殆ど的中で

他の女性客も我も我もとルーシーに見て貰っていた

彼女もこの店には自縛霊が居ついていて

きちんと御祓いして貰った方が良いと言っていた


その他にも何人かのお客様が

やはりカウンターの中に誰かの姿が見えると言っていた

通常は店内の明かりをかなり落として営業しているのだが

ここ数日はヒメ子嬢の言葉が耳に居残り

店内およびカウンター内をいつもより明るくしている

盛り塩もしているが効果があるのかどうか不明だ


それと当店の入ったマンションの上階で

昨年２人の女性が自殺をしているのだ

その内の一人、２０代の女性は当店によく入り浸っていた

普段はとても礼儀正しい明るい良い子なのだが

酒が入るとたちまち豹変してしまう

サナエさんには隣の居酒屋でよく悩み事を聞いて貰っていたようだ

その彼女がある時にＵＦＯキャッチャーの戦利品のぬいぐるみを

当店に持って来て「貰って欲しい」と言うのだ

かなり大きな物で一時期は店内に飾っていたが

邪魔になるのでカウンターの上の棚にずっと置いていたのだ

彼女が亡くなった後もそのままにしていたが

先週の金曜日に初来店の男性に貰っていただいた


そう言えば何年か前に当店のキャストだったハルカは

かなり霊感が強かった

でもあの当時、彼女は店の内部に邪悪なものの存在を確認していなかった様な気がする

と言う事はそれ以降の何かが原因なのだろうか

一昨年あたりから当店のお客様が何人も亡くなっている

偶然だとは思うのだがキャストだったラスカルもだ

そして最近では隣の居酒屋のママさんが２ヶ月も入院していた

やはりちゃんとした御祓いが必要なのかもしれない

カウンターの中に

木曜日の閉店間際にご来店のご一行様

滑り込みセーフで延長営業したのだが…


最近よく遊びに来て下さるＫさんが会社の先輩に加え

近所の店のマミ子ママ、スタッフのヒメ子さんを伴って

店のドアを開けた

マミ子ママは仕事終わりに時々覗いて下さるのだが

まさかＫさんと小、中学校が同じだったとは知らなかった

この日は私とヒデミの２人体制

先程までいらした向かいのチーフが

後から来たお客さんにバトンタッチとばかりにお会計

チーフを見送った後、賑やかなこのご一行様のテーブルに付いた


ヒメ子さんは当店お初だがかなり言いたい事をズケズケ言うタイプだ

近隣のオカマバーでは常連らしく

「顔だからいつも値切ってるわ～」

水商売ズレした強引なタイプなので適当にあしらわれているに違いない

ついでにその店のママやキャストと撮った写メを誇らしげに見せた

しかしサイズが小さく暗いので不鮮明で

誰が誰なのかよく判らなかった

渋谷や新宿２丁目にもこの調子で飲みに行っているらしいが

気の強いオカマだったらきっと喧嘩になるだろう


ところでヒメ子さんとお喋りし始めて僅か５分くらいで

彼女の顔色が一変した

「やだ、この店居るわ～」

私は何の事かスグに解ったので

「そうよ、でも何処か当てて」

「そのカウンターの辺りよ」

一緒に来ているマミ子ママにも同意を求めると

ママもこくりと頷いた

そして私に塩を持って来るように命じたので

小さなお皿に塩を入れて渡すとヒメ子嬢は

何かを取り払う様に頭から身体へとパッパと撒いて

「わたし無理だわ、隣に行くわ」と言って出て行ってしまったのだ

マミ子ママも後を追って隣の居酒屋へ…

後に残されたＫさん達は呆れている

そしてじわじわとそれが怒りに変わって行った

「なんだよアレは！」

「ゴメンナサイ、きっとヒメ子さんは霊感が凄く強いんだと思うの

　時々そう言ったお客さんがいらして…

　でもあんなに血相変えて出て行ったのは初めてよ」

「失礼だよな、全く」


Ｋさんと先輩はしばらく居て下さったのだが

私は隣に行った彼女たちが気がかりで

「ママたちの所に行った方が良いんじゃない」と促した

すると

「じゃあお前らも一緒に来いよ」と誘ってくれたのだが

後片付けもあるので一応ママたちにお詫びだけしに行った


暖簾をくぐるとママとヒメ子さんはカウンターで飲んでいた

「さっきはゴメンナサイネ～」

その言葉も終わらない内に彼女は

「其処に居たらアンタもその内精神的におかしくなって死ぬわよ～」

隣のマスターはビックリしている

私はマミ子ママとヒメ子さんに謝って

その後はヒデミにバトンタッチした

私は店に戻り後片付けや掃除をしたのだが

店内の明かりを全開にしても

先程のヒメ子嬢の言葉が耳に残っていて怖かった

ビクビクしながら問題のカウンターで洗物を済ませ

トイレも掃除した

特にトイレの鏡はなるべく見ない様にした

私以外の何かが映っていたら怖いからだ


１５分位してヒデミが帰って来た

「ヒメ子さん何か言ってた？」

「エドナに死相が出ているって

　そのままにしていたらノイローゼになって死ぬって言ってたわよ」

益々怖いではないか

ヒメ子さんがあまりにも変な事を言うのでさすがにＫさんもブチ切れたらしく

隣は大揉めだったらしい

ヒメ子嬢によるとカウンターの中に

２～３０歳の男が１人、女が３人も居ると言う

やだ～、そんなに大勢居るの？

続きは次回…









　

ヒデミの暴走

「アド街ック天国」と言う番組がある

毎回一つの街を特集して穴場や名物などを紹介する番組だ

私が記憶している中ではこれまで２回

新宿２丁目が採り上げられている

ここ何年かのオネエブームで

そろそろ又採り上げられるだろうと期待していたら

何とクリスマスの夜にスペシャルで放送の予定らしい

またまたディープなお店やカリスマオネエ達のファンキーな世界が

クリスマスのお茶の間を華麗に彩るのである

今からとても楽しみだ


昨夜は私とヒデミの２人で営業の日だったが

またまたヒデミが暴走していた

彼女は酔っ払うとかなり露悪的、攻撃的になり

暴言を吐くか愚痴るかの波状攻撃でお客様を閉口させる

先日も速水パパが連れて来た２０歳のクラブ嬢Ａ子に

「出番を削られて生活出来ないわ～」と泣きを入れたらしい

Ａ子は２０歳ながら２丁目でブイブイいわすツワモノだ

彼女にお涙頂戴など通用しない

「アンタが仕事出来ないから出番減らされてるんじゃないの？」

言われたヒデミは呆然としていたらしい

昨夜は新しい若いイケメンが遊びに来たが

彼に酔った勢いでカランでいた

私は他のテーブルを接客中だったが

ヒデミの暴言がお客様を不快にさせてる様だったので

慌ててチェンジしたが間に合わなかった

この時期は特に閑散期なので

初めてのお客様は特に慎重に接客しなくてはならない

次に繋がるかの瀬戸際なのにヒデミはお構いなしだ

仕方なく店の外まで丁寧にお見送りして

また機会があれば来店してくれる様にフォローした


ヒデミは知っちゃ居ないと私が先程まで接客していたテーブルで

またまたワケのわからない暴走を繰り返している

常連の山田さんがご自分の会社の社長を連れて見えたのに

ヒデミの攻撃的な毒舌で座はどっちらけ

全くどこまで暴走したら気がすむのだろうか

最近ママがずっと出て来ていないから尚更手が付けられなくなっている

Ａ子じゃないが

「アンタが仕事できないから出番を減らされてんのよ」

と私も言ってやりたかったわよ

アルカザールへ

月曜日は夕方５時半に新宿アルタ前で速水パパと待ち合わせ

歌舞伎町のショーパブ「アルカザール」へ行って来た

吉祥寺のクラブ嬢Ｙちゃんも一緒だ

寿司屋で腹ごしらえをして新宿区役所方面へ…

アルカザールの並びには「ひげガール」もあり

６時過ぎだと言うのに既にニューハーフが立っていた

「こんな早くからキャッチしてるんだ」とビックリ

この界隈はショーパブやニューハーフクラブの激戦地区で

有名店がしのぎを削っている

「黒鳥の湖」もこの近所だ

「アルカザール」は一日３回のショーを上演する事になっているが

初回の６時２０分からのショーは集客率が悪い様で行っていない様だ

この日は常連の速水パパがリーダーのジェニファーさんに頼んで

特別にショーを見せていただく事に


階段を上り店に入ると受付には誰も居ず

ショーフロアでは関係者と思われる男女が打ち合わせをしていた

私たち３人を見て誰かを呼びに行った様だ

数分後、支配人らしき男性がやって来た

やはりこの時間に客が入店するのは稀な様だ

ジェニファーさんもやって来て場内には音楽が流れ始めた

今回のショーは１０月からチェンジしたばかりで

店のホームページにも写真がアップされている

私たちは最前列に陣取ってかぶり付きで見る事になった

他に客は見当たらなくて

先程の関係者と思われる男女が最後部に居るだけだった


大音量の音楽に乗って華やかなオープニングが始まった

ステージ中央のカーテンで囲われたオブジェから

次々とダンサーが登場して来る

ニューハーフはジェニファーさん、ユイさん、マドカさん

そしてコミック系の三蔵さん

他に女性ダンサー２人と男子部が４人

煌びやかな衣装に身を包んだ彼らが

私たちだけの為に踊ってくれるのだ

何と言う贅沢

三蔵さんの客いじりもステージにお客を上げるのも

全部私たちに向けられる

汗を光らせながら手抜きなしのパフォーマンスは感動的だった


ショーの後半で女性２人が入店して来た

常連のお客様の様でショー後のポラロイドの記念撮影では

ジェニファーさんとカメラに収まっていた

私たちもＹちゃんをステージに上げて

女子部の綺麗どころと記念撮影をしていただいた

その後は我々のテーブルに

ジェニファーさん、三蔵さん、ユイさん

そして女子部のエミ？さんがやって来てくれて

大爆笑のトークタイムとなった

次のショーが始まるまでの僅かの間だったが

ホントに楽しいひと時だった

ちょうど私たちが帰る時には

はとバスコースのお客さんが続々入場していた

２部のショータイムは大いに盛り上がった事だろう


店を出て新宿駅に向かう途中で

靖国通りの歩道に緑のアフロへアを被ったガチャコさんを発見

「ひげガール」の人気キャストだ

控えめな感じでティッシュを配っていた

その近くで激安居酒屋の看板を背負って声を枯らしている

６０くらいのオバちゃんの方がはるかに目立っていた

久々の新宿は相変わらず人の流れが多く

このまま出勤するのは勿体無い気持になった

少し歩けば２丁目だ

後ろ髪を引かれる思いで我々は新宿駅へと向かったのだった