おかまのよろめき

現役おかまのお店日記&趣味のはなし

電車内で熱唱

2010-01-31 17:20:30 | Weblog
数日前の出勤時、新宿から乗り換えた総武線でこんな事があった

たまたま座れた3人掛けのシート

右隣には膝の上に幾つもの紙袋を置いた若い女性

マルキューで衝動買いでもして来たようだ

ケータイをいじっているので肘が私の脇腹に当たって不快だ

左隣には小太りの40歳くらいの男性

足元にはビックカメラの大きな紙袋

中からパソコンの外付けハードディスクの箱が覗いている

彼もまた携帯プレイヤーを操作しているので

肘が私の脇腹を刺激する

両方からの攻撃はまるで

後から来てそこに腰掛けた者を排除するかのような嫌がらせなのかとも思えた

でも腰掛けられた幸運を手放すのも悔しい

その日は前日の疲れが残っており

20分も吊り革に摑まっているのは辛かったのだ


阿佐ヶ谷を過ぎた辺りだったろうか

先程まで目の前に立っていた若い男の子やら

これから家族の元に帰るであろう中年のオジサン

文庫本を夢中でめくっていたお局風OLら

多くの乗客が吐き出されていった事により

車内はかなり見通しが良くなった

私も故障したi-podに代わり

昔のMDウォ-クマンで石野真子ベストかなんか聴いていた

音量はやや大き目だが耳の穴にすっぽり入るカナル型イヤフォンなので

両隣に音漏れの不快感は与えていない筈だ

目を閉じて懐かしい歌声にどっぷり浸っていると

何処からか低い唸り声のような音が聞こえてくるのだ

最初はあまり気にしていなかったのだが

徐々にその音量は私が聴いている石野真子のボーカルよりも大きくなった

しかもその声は左隣の男性が発していると気付くのに

そう時間はかからなかった

おまけに激しく身体を振動させている

それでも気付かぬフリして目を閉じていたのだが

右隣の若い女性は限界なのか席を立った

その空いた場所に他の誰も寄り付く事はなかった


薄目を開けて隣の様子を覗う

彼は明らかに何か私の知らないナンバーを歌っているようだ

木の芽時には少し早い気もするが…

彼の隣に密着している事もないので

先程まで若い女性が腰掛けていた場所へと腰をスライドする

私と彼の間には一人分のスペースが出来たが

当然そこに腰を下ろす人は居ない


駅前などで若い子たちが大声で歌っているのは特に珍しくもないが

電車内でこんな風に歌うパフォーマンスってあまり見ない

彼の歌声は既に10分以上続いている

周囲の乗客はさすがに迷惑そうな顔で

歌声の主に注意を促すような視線を送っているのだが

本人には一切そんなシグナルは届いていない

何故なら彼は手に持った携帯プレイヤーに映し出される歌詞を見ているからだ


びっくりしたのだが最近の機種は

ダウンロードした曲の歌詞までディスプレイしてくれる

確かに便利な機能だと思う

カラオケで歌いたい曲をいち早く覚えるのにも役立つだろう

しかし彼のように聴いている内につい口ずさみたくなってしまう人も多いのでは?

歌番組などで歌詞がテロップで表示されると

つい一緒になって歌ってしまうあの感覚だ

私がもしその携帯プレイヤーで懐メロを聴いていたら

恥ずかしげもなく♪春ラララ~とか口をついて出るのだろうか











階下の住人が引越し

2010-01-30 16:01:33 | Weblog
月末の土曜日の昼下がり

コーヒーと頂き物のカステラなど食べながら

まったりとブログの更新をしている

冷蔵庫に入れていたカステラは少し固くなっていた


何だか階下の様子が慌しい

タオルを頭に巻いた男がワゴン車に荷物を積み込んでいる

しかもかなりの量のダンボール箱だ

ワゴン車は2台横付けしている

もしかして引越し?

月末だし、明日には大家に明け渡すのだろうか


階下には30代後半くらいのカップルが住んでいた

男はサーファーで、この時期はウエットスーツを

物干しに何着か干していた

初夏になるとよく外で日光浴をしていた

女は落ち着いた感じの

どちらかと言うと地味なタイプで

途中からこの部屋に住む様になった気がする


一度この部屋の玄関のドアが開けっ放しになっていて

目に入ったものは

作り付けの靴箱の上にズラリと

小さなフィギュアが並んでいたのだ

食玩のオマケだろうか

他にも何かをレイアウトして

私の部屋とは大違いだった


彼らとは殆ど接点がなく

会えば挨拶をする程度だったが

4年くらいは下の部屋に住んでいたと思う

きっと彼らにしてみれば

私の事を不気味に思っていたに違いない

ゲイの友人から電話があると

オネエ言葉が下にも響いてたかもしれないし

彼らの友達が来た時は

「上のオヤジ、キモイんだよ」と言ってたかも…


サーファーの彼らしく

新しい住まいは海に近い処だろうか

そして今度越してくるのは

どんな人だろう







朝のロマンスカー

2010-01-29 17:00:41 | Weblog
ここのところ閉店30分前あたりにお客様が見える事が多く

延長営業が当たり前の状態になっている

今月から開店時間を1時間遅くしたので

それも随分と楽になった

後片付けを終えて電車に飛び乗ると

新宿に着く頃は7時前と言う事が多い

小田急線の特急ロマンスカーの始発が出る頃だ

私の降りる駅までは400円をプラスするだけなので

気軽に利用してしまう


ロマンスカーには色んな車種がある

現在運行中で最も古いのがLSEと言うオレンジと白のボディ

ロマンスカーと言えばやはりこのカラーが一般的だった

似たデザインだが少し鋭角的なフォルムで

オレンジの赤みを強くしたHISE

その後90年代に製造された白地に水色とピンクをあしらったRSE

シャンパンゴールドで四角いイメージのEXE

そして最近のCMに登場している白地にオレンジのVSE

最新型は東京メトロに乗り入れしているブルー地にオレンジラインのMSEだ


朝7時台に新宿を出るロマンスカーは

HISEかRSEだったのだが

ここ数日ホームにはMSEやVSEが待機しているのだ

「車両故障の為、車種を変更して運行いたします」と

アナウンスされている

乗る側にすれば新しい車種の方がテンションも上がる

特にMSEは新宿の次の停車駅で

東京メトロ千代田線との乗り入れ駅、代々木上原から

地下鉄に入ってしまうので新宿駅で見かけるのは稀だ

なのでファンにとっては朝から縁起が良い

ついつい車内販売で淹れ立てのコーヒーでも頼んで

遠くに見える富士山でも眺めようかと言う気になる


電車なんて乗れれば良いと思う人からは

全くどうでも良い話なのではあるが

仕事帰りの私にとっては

オンからオフに切り替える

大事な瞬間なのである

窮屈な急行のシートで

居眠りしているおじさんの脂臭い頭を

肩に乗せられる地獄に比べ

空いた車内で2人分のシートを占領して

ゆったりと車窓の景色を眺められるリラックス空間は

正に極楽なのである








トップテン再放送スタート

2010-01-27 15:38:46 | Weblog
スカパーで「ザ・トップテン」の再放送が始まった

TBSの「ザ・ベストテン」との違いは渋谷公会堂での公開番組だと言うこと

私も当時、シブコウに見に行った

但し「ベストテン」同様にスケジュールの都合で

ランキングされた歌手がシブコウに来られず

コンサート会場からの中継だったり

最悪の場合はそれすらもなしと言う場合もある


今回放送されたのは81年秋頃の回で

時期的に修学旅行生が会場の半分を占めていた

地方の高校などが修学旅行の自由時間に

この番組の観覧を組み込んでいる場合があるのだ

この日は会場に来られる歌手が少なく

杉田かおる、山本譲二、西田敏行

そして“もうすぐトップテン”と言う事で

ニックニューサの4組しか登場しなかった

石川ひとみと堀江淳は中継で

イモ欽トリオはVTRで出演と

アイドル全盛時代に

トシちゃんも聖子も登場しない

かなりショボいメンツだったのだ

おまけに河合奈保子は「レッツヤン」の収録で

ステージから奈落に落ち安否が気遣われると言う

おまけまでついていた


私も高校の修学旅行で「紅白歌のベストテン」を見た

当時はランキング形式ではなかったので

ゲスト歌手の顔ぶれは大変豪華だった

年がバレてしまうがピンクレディーや郁恵ちゃん

百恵ちゃんに秀樹、ひろみあたりも出ていた様に思う

修学旅行の良い思い出になったのは言うまでもない


ところで今回「トップテン」の再放送には

一部の事務所の歌手登場回は見送りとなっている

マッチやトシちゃん、シブがき隊ほか

80年代の歌番組には欠かせないあの事務所だ

なので放送される回はイマイチ華やかさに欠けるのだ


スカパーでは現在「レッツゴーヤング」「夜のヒットスタジオ」も

再放送されているが

こちらも事務所がらみでオンエア出来ない回が結構あるのだ

歌番組のまるごと再放送は地上波ではほぼ不可能の様で

歌唱シーンのピックアップが殆どだ

だからスカパーでの再放送は大変貴重でファンにとってはとても嬉しい

何の縛りもなく局側に保存されているVTRを

全てお蔵出し出来る時代はいつになったら来るのだろう












3Dでアバター

2010-01-25 15:03:15 | Weblog
昨日は夕方から電車に乗って海老名へ行き

「アバター」を見て来た

海老名には目と鼻の先にワーナーとTOHOシネマズと言う

2大シネコンが存在するのだが

前者はスクリーン7が後者はスクリーン1が

私はお気に入りなのだ

どちらかと言うと後発のTOHOシネマズの方が人気だが

その分ワーナーは見やすい席が残っている可能性が高いのだ

両方のサイトをチェックしたらビックリする事が…

何とワーナーは4月9日まで何時でも一本1000円で見られるとの事

こんな所にもデフレの波が…

ファンには大歓迎のキャンペーンだ

通常の料金なら躊躇する映画でも

1000円なら見てみようかと思う


映画館側は映画の日やレディースデイなど

これまでも鑑賞料金1000円の日は幾つか設けていた

かなり前だがやはり海老名で映画の日に

ワーナーとTOHOを行ったり来たりして

「マジェスティック」「ワンスアンドフォーエバー」「パニックルーム」を

見た事がある

この日は日曜日と映画の日が重なった事もあり

両シネコンとも大盛況だった

特に「マジェスティック」は「ショーシャンクの空に」や「グリーンマイル」の

フランク・タラボン監督作品だったので

中高年や女性客を中心にほぼ満席

ポップコーンを頬張りながら見るには窮屈な環境だった

なので私は映画の日は外す事にしている

今回の1000円キャンペーンはワーナーでも

海老名と釧路の2箇所だけだ

客離れで経営が思わしくないのだろう

期間限定だがこれが順調に客足を伸ばせば

他のシネコンでも常時割引制度を採用するかも

因みにワーナーのスクリーン7は違う作品の上映で

「アバター」は小さめのスクリーンでの上映だったので

TOHOシネマズで見る事にした


前置きが随分長くなったが

「アバター」はとても良く出来た作品だった

3Dの効果も抜群でストーリーも意外と分りやすい

主人公のジェイクは元海兵隊員で現在は車椅子の生活だ

双子の兄が不慮の事故で亡くなった事により

同じDNAを持つ弟のジェイクは

地球から遥か離れた星での任務を負う事になる


その星パンドラには地球上の資源危機を救う膨大な鉱石が眠っており

それを円滑に採取する為に

パンドラに生息する先住民族ナヴィを立ち退かせなけらばならない

それがジェイクに与えられたミッションだった

パンドラの大気は人間には有毒な為

人間とナヴィのDNAを合成させた生き物アバターが活躍する

ジェイクは特殊なカプセルの中で

アバターと意識をリンクさせ遠隔操作するのだ


下半身不随のジェイクがパンドラでは自由にジャングルを駆け巡り

ナヴィ族長の娘ネイティリに恋をする

ジェイクの任務はそんなネイティリ達の生活を脅かして

資源を手に入れる事だった

しかし生活を共にして行く内にナヴィ族に傾倒した彼は

彼らの平和を守る為自らのミッションを裏切る事に…


環境破壊に対する戒めと純愛

最初は奇妙な姿かたちに抵抗があったアバターやナヴィ族にも

話が進んでいく内に感情移入して行き

最後は人間が敵に思えてくるのだ


クライマックスの戦闘シーンはスターウォーズを連想させるが

より迫力のある3Dでの鑑賞をおすすめする

久々にもう一度見たくなる作品だった

次は川崎のⅠMAXシアターで見てこようかしら