ゲイ？

昨夜はＹちゃんが三夜連続で遊びに来てくれた

前に聞いていた高校からの親友のＨさんも一緒だ

彼は吉祥寺の和食店で働いていて、とても人懐っこい雰囲気の好青年だった

酔うとキス魔になるらしく、Ｙちゃんともディープキスをするとか

「だから、こっちのケがあるんじゃないかと思うんだけど…」

短髪で頬から顎にかけてヒゲを生やしていて

格闘家の秋山成勲に似ているＨちゃんは

２丁目系には超モテなルックスだ

他所のテーブルで用もないのにハウスボトルをがぶ飲みしたヒデミが

目を離した隙に早速色気をこいていた

Ｈちゃんはゲイではなさそうだ

酒に酔うと若い男同士でふざけてキスする場合もあるし

たまたま、その延長線上で舌が入って来たのでは？

いやでも友達以上の好意は紛れもないだろうが、恋愛感情とはまた違う質の…

バイかも

ま、どっちでもイイじゃん

それだけ固い友情で結ばれてるって事

Ｈちゃんは途中で酔い潰れてたけど

Ｙちゃんに肩を抱かれて
帰って行った

素敵な親友を大事にね

心霊話の影響？

一昨日、ムックの麗ママがお客さんの愛さんと遊びに来た

最初は店の裏話とかオカマ業界の近況などで盛り上がったが

途中から心霊話に移行

麗ママは大のホラー好きらしい

私も嫌いじゃないが

他にお客さんの居ない寂しく薄暗い店内で

延々お化け話をしていると

目に見えない何者かが寄ってくるみたい

私は視界の隅に白いモノがチラチラ見えてるし

麗ママはカウンターの奥に誰かの気配を感じたみたい

とにかく話の内容も強烈だったわよ

それで閉店時間になって

麗ママがコートを着てボタンを留めようとしたら

そのボタンが取れて床に転がったのだ

「補強しておいたのに…」

何だかキモイ事になって来たわ


そして昨夜、ヒデミが休みなので私が店に一番乗り

照明を点けたら、ちょうど麗ママが腰掛けていた斜め上の電球が

切れていたのだ

その影響で店の奥が真っ暗闇でとても怖かったのだ

急いで電球を交換したが嫌な感じだった

しかも店の看板のコンセントを入れたところ

こちらも灯りが点かないのだ

「全く何なのよ～」

元々接触が悪かったのだがタイミング的に嫌な気分

結局あとで何度かやり直したら看板は無事に点灯した


それにしても営業前からテンション下がるわ

ま、店は忙しくなったけどさ…

コンタクト

今朝は雪が降ったようだ

目が覚めたら１０時で、慌てて近所のコンビニへ走った

２５日に口座へ入金し忘れた為で

自動引き落としが重なる月末は

口座に幾らかのお金をプールしておく必要があるのだ

その時に路面が濡れている事に気付いた

雨でも降ったのかと思っていたら

よそのお宅の庭木に雪が積もってるではないか

既にお天気は回復していて太陽も出ていたが

間違いなく雪が降ったらしい

成人の日に積もった雪はまだ溶け残りが若干あるが

そこに今朝の雪

この先もまた白いものが降る事があるかしら


コンタクトレンズを今日こそは買いに行かなければと思っていたが

またまた先延ばしになりそう

一年に一回の目の検査が面倒なのである

３０分もあれば済むのに

中々足を運ぶ気になれないのだ

２週間用のレンズを３週間使用している

使用後は必ず洗浄しているが

期限切れのレンズが目に良いわけがない

昨日から店に行く気満々だったのに

他の事に時間を取られて結局今日に持ち越し

この調子だと今日も行けないので明日…

眼の良い人がホントに羨ましい

個性の狂演

昨夜は早い時間に来た哲ちゃんが

他のテーブルで独りで飲んでたＨ美を気に入ったの

「あの子の飲み代も出すから

　こっちで一緒に飲んでくれないかな～」

Ｈ美にその旨を告げると

「えっ？アタシで良いのかしら？」

小柄でとってもキュートなＨ美は誰からも好かれるキャラ

一方、哲ちゃんは独特の世界観を持つユニークなキャラ

ただ女性に対して変な事はしなさそうなので

目を光らせながらＨ美を哲ちゃんの隣に移動してもらった

そこからは延々哲ちゃんのＢ'Ｚオンステージ

１０時過ぎから閉店時間まで他のお客さんのカラオケを挟みながら

これでもかと歌い続ける哲ちゃん

Ｈ美はかなり辛そう

必死であくびを噛み殺しながら手拍子を打っている

楽しい話の合間にカラオケで箸休めって言うパターンならアリだが

延々歌い続ける哲ちゃんにＨ美はギブアップ寸前


この日は他にもクマちゃんが連れて来た男子も個性的だった

黒いスーツを着て現れた彼は

一瞬、就活に励む女子大生のようにも見えた

「えっ？アナタ女？それとも…」

「男ですよ～」

声もボーイソプラノだ

顔立ちは左門豊作の妹と菅原洋一を足して２で割った感じだ

色白でヒゲもほとんどない

「あんたカミングアウトしなさいよ

　ホントは男が好きなんじゃないの？」

「違いますよ～」

将来は機械工学の道に進みたいとかで

現在は塾で小学生に算数を教えているそうだ

カラオケでは聞いた事もない歌をチョイスしてたが

その声は女子だった


個性豊かなお客様の狂演で

明け方まで絶叫とも雄叫びともつかない歌声が

寂しい裏通りに響き渡っていたのだった

サナエさん

昨夜は暇だった

２５日と言えば給料日の所も多いだろう

しかも金曜日だ

なのに隣の居酒屋の繁盛とは裏腹に当店の客足はイマイチだった

その分、今夜忙しくなると嬉しいのだが…

昨年末の毎土曜に手伝ってくれてたサナエさんが
久々に出勤する

「来年からは月に２回くらいしかお手伝い出来ないわ」

去年の暮れにそう言ってた

オジサマに絶大な人気を誇る彼女はベテランの味で

その手練手管には、いつも感心させられてしまう

しかも関西のおばちゃんノリで漫才の様なトークも爆笑を誘う

「パパのお手当と気が向いたら銀座の店をお手伝い」で

優雅に暮らす気ままなサナエさん

今夜はどんな笑いで楽しませてくれるだろう