涼しい
とっても過ごしやすい
本当に残暑なんて何処かへ行ってしまった様だ
暑がりの私にとっては大歓迎の気候である
あと数日でシルバーウイークに突入
私は21と22日に板橋のお店を手伝う事になっている
親友のゲイがやっているオカマバーだ
線路際のこの店はとても狭いが
古き良き新宿2丁目の趣がある
こじんまりした中にもお客様同士のふれあいや
オカマとの楽しい語らいのひと時が
日頃の鬱憤を和らげる一助になっている様で
周辺の常連客たちに愛されている
私が覗うと必ず顔を出してくれるユウコや
女装娘のフミちゃんなど
よそ者の私にまでとっても優しくしてくれるのだ
前回ゴールデンウイークにお邪魔した時に
ちょっと不快な事があって
私はかなり激昂してしまったのだが
大人の対応で優しくなだめてくれたのがフミちゃんだった
彼女はいつも華やいだオシャレをして居るが
性格が大変おとなしく
大量に持ち込んだフードを延々食べているので
最初は不思議な人だと思っていた
しかしとても心が広くて思いやりのある人なのだ
それは営業後にアフターで訪れた中華屋で起こった
口が悪くて、店でも他のゲストとさんざん喧嘩してる男が
一緒だったのだ
店では特にトラブルはなかった
ところが私がすっぴんになった途端
彼の失礼な口撃が始まった
最初は我慢していたが、いつまでもネチネチと絡んでくるので
私はホントにブチ切れてしまったのだ
大人気なかったのは認めるが
あまりにもしつこいので堪忍袋の緒が切れたのだ
友達の店の客だから相当辛抱したが
そこまで言われる筋合いはないと逆襲した
その時、フミちゃんが
「まあまあ、この人の言う事を間に受けないで
折角のお食事を楽しみましょう」
この一言がどんなに私を救ってくれたか知れない
彼女とて店ではこの男からさんざん皮肉とも嫌味ともつかない
悪口を言われて苦々しく思って居たに違いない
それなのに「いつもの事よ」で全く相手にせず
微笑みすら浮かべているのだ
彼女のフォローはありがたかったが怒髪天の私は収まりがつかず
その日は帰る事にした
次の日もお手伝いする事になっていたので
昨日の事は水に流してお店に覗った
その日は暇だったが
フミちゃんは連チャンで遊びに来た
「昨日は散々だったわね」
私も彼女にお詫びとお礼を言った
「フミちゃんの一言がなかったら
私ホントにあの男に掴みかかっていたかも
ホントにありがとう」
彼女は持って来た冷凍食品のポテトを
さり気なく私に寄越すのだった
またフミちゃんやユウコたちに再会できるのが
今から楽しみなのである
とっても過ごしやすい
本当に残暑なんて何処かへ行ってしまった様だ
暑がりの私にとっては大歓迎の気候である
あと数日でシルバーウイークに突入
私は21と22日に板橋のお店を手伝う事になっている
親友のゲイがやっているオカマバーだ
線路際のこの店はとても狭いが
古き良き新宿2丁目の趣がある
こじんまりした中にもお客様同士のふれあいや
オカマとの楽しい語らいのひと時が
日頃の鬱憤を和らげる一助になっている様で
周辺の常連客たちに愛されている
私が覗うと必ず顔を出してくれるユウコや
女装娘のフミちゃんなど
よそ者の私にまでとっても優しくしてくれるのだ
前回ゴールデンウイークにお邪魔した時に
ちょっと不快な事があって
私はかなり激昂してしまったのだが
大人の対応で優しくなだめてくれたのがフミちゃんだった
彼女はいつも華やいだオシャレをして居るが
性格が大変おとなしく
大量に持ち込んだフードを延々食べているので
最初は不思議な人だと思っていた
しかしとても心が広くて思いやりのある人なのだ
それは営業後にアフターで訪れた中華屋で起こった
口が悪くて、店でも他のゲストとさんざん喧嘩してる男が
一緒だったのだ
店では特にトラブルはなかった
ところが私がすっぴんになった途端
彼の失礼な口撃が始まった
最初は我慢していたが、いつまでもネチネチと絡んでくるので
私はホントにブチ切れてしまったのだ
大人気なかったのは認めるが
あまりにもしつこいので堪忍袋の緒が切れたのだ
友達の店の客だから相当辛抱したが
そこまで言われる筋合いはないと逆襲した
その時、フミちゃんが
「まあまあ、この人の言う事を間に受けないで
折角のお食事を楽しみましょう」
この一言がどんなに私を救ってくれたか知れない
彼女とて店ではこの男からさんざん皮肉とも嫌味ともつかない
悪口を言われて苦々しく思って居たに違いない
それなのに「いつもの事よ」で全く相手にせず
微笑みすら浮かべているのだ
彼女のフォローはありがたかったが怒髪天の私は収まりがつかず
その日は帰る事にした
次の日もお手伝いする事になっていたので
昨日の事は水に流してお店に覗った
その日は暇だったが
フミちゃんは連チャンで遊びに来た
「昨日は散々だったわね」
私も彼女にお詫びとお礼を言った
「フミちゃんの一言がなかったら
私ホントにあの男に掴みかかっていたかも
ホントにありがとう」
彼女は持って来た冷凍食品のポテトを
さり気なく私に寄越すのだった
またフミちゃんやユウコたちに再会できるのが
今から楽しみなのである