おかまのよろめき

現役おかまのお店日記&趣味のはなし

久々にツバサ

2010-03-31 15:06:53 | Weblog
昨夕の天気予報では

今日の日中の気温が20℃近くまで上昇と言っていたが

部屋の中はストーブなくしては居られない

空はどんよりと曇って今にも泣き出しそうだし

夜には降るらしいと今朝の予報は伝えていた

三部咲きの桜は、また満開になるのを焦らされるのだろうか


久々にツバサから連絡があった

彼は電気関係の職人で

少し前までは調布駅の仕事で休む暇もないとこぼしていた

去年の誕生日にお祝いの飲み会しようとメールしたら

“そんなヒマはない”と返事が来た

きっとストレスを溜めながら仕事をしていたのだろう

愚痴でも聞いてあげようと思ってたのに…


昨日の朝の事である

10時ごろにケータイがメロディーを奏でた

この時間に電話してくる人なんて居ないはずなのに

ヒデミさんが休みの電話を早々とかけてきたのだろうか

発信先はツバサだった

夜間の仕事から帰って来て晩酌中にかけてきたようだ

聞くとすでにワインを一本空けているとか

「調布の現場はいつまで続きそう?」

「今は池袋の現場に変わったよ」

西武百貨店の仕事を請け負っているそうだ

ワインからビールに変えてグビグビ飲んでる音も聞こえる

これは長くなりそうだと私も覚悟を決める


かれこれ2時間になる

途中でトイレに行った

ケータイには充電アダプターを差し込んでいる

渋谷のキャバ嬢の話から

贔屓にしていた阿佐ヶ谷の居酒屋が閉店した話まで

飲み屋の話題が少しずつ仕事の愚痴に移行する


「あのさ~、桜もそろそろ見頃だし
 
 お花見がてら飲み会しようよ

 それに、もうテッペン越えちゃうし…」

時計の針は11時55分

そろそろ寝ないと営業に差し支える

「桜も良いんだけど

 オレ花粉症なんだよね」

そこからまたまた話が長くなりそうになったので

再来週の日曜日辺りに強引に約束をして電話を切った

いつも彼と話を始めるととめどもなくなるのだ

どっと疲れたけれど

元気で仕事を頑張っていると聞いて安心した私なのだった

















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お祝い会

2010-03-29 14:20:36 | Weblog
ウチのお店のお客様でとっても仲の良い御夫婦がいる

ダンナ様はセイちゃん、奥様はショウコちゃん

ある演歌歌手と一緒に行く熱海の旅行で

バスの中のお席が近かった事もあり

とても気遣っていただいた

それ以来仲良くしていただいている


セイちゃんがこの度還暦を向かえ

これまで勤めていた職場を退職、そして新しい処へ再就職

更には結婚生活10周年とおめでたい事が重なり

それをお友達でお祝いしようと集まったのだ


場所は近所の“歌謡スタジオY”である

この店はマスターがプロの司会者で

時折歌手のイベントが行われている

私は北川大介や柏原芳恵が出る時には

必ずマスターから声をかけてもらっている

本営業は夜7時だが

この日は4時から貸切にして

セイちゃんのお祝い会を盛大に行った


ウチの店からはヒデミさんも参加したが

彼女は土曜日の営業中にまたまた悪酔いし

お客様を怒らせてしまったので

閉店を待たずして帰るように促したら

逆切れした

そしてお決まりのセリフ「辞めるわ!」

もう何度同じ事を繰り返しているのだろう

だから彼女にはなるべく飲ませないようにしているのだ

それなのに何処かのテーブルでビールをがぶ飲みした

酔うとたちまち目が据わり

ワケの分らない事を言い始めて

会話の流れは止めるわ、若いオニイチャンには迫るわ

暴言吐きまくって始末におえないのである

普段の彼女からはとても想像できないもう一つの顔を曝け出すのだ


最近入ったゴマメさんも呆れていた

ヒデミさんが怒らせたお客様は

日頃はヒデミさんを贔屓にしている女性だ

なのにそこでの失態

怒られているのに全く反省どころか

俯いてブツブツと「ば~か!」とか吐き捨てている

こうなったらもうどうしようもないのだ

そんなこんなで酒乱のヒデミは

酔った勢いで言いたい事を言って帰ってしまった


翌日、私は店で女装をして会場に駆けつけた

やはりヒデミは着ていない

仕方なくショウコちゃんに謝る

「ゴメンナサイ、ヒデミサン昨日凄く酔っ払って

 来られないかもしれないの…」

そこへヒデミが何食わぬ顔して現れた

酒の匂いがする

家でビールでも飲んでエンジンかけてきたのだろう

今日は仕事ではないので私は昨夜の事は一切触れない

とにかくお祝いの席なので和やかに楽しく居たいのだ


祝いの会は大変盛り上がった

貸切の時間はあっと言う間に過ぎて

何人かは帰って行ったが

かなりのお仲間が残り2次会となった

私も居心地が良いのでズルズルと10時半まで飲んでいた

ヒデミさんは…

「誰かと会う約束があるからってさっさと帰ったわよ」

アタマを冷やして今夜は何事もなく出勤すれば良いが…


















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ミチコ

2010-03-28 08:46:58 | Weblog
昨夜の営業中

久々に駅前のスパゲッティ屋のマスターが飛び込んで来た

以前はスキンヘッドだったが

現在は髪の毛も普通に伸ばし茶髪だったので

一瞬誰だか分からなかったが

「ミチコの事知っているよね?」

で思い出した

そう、店の上のマンションにお母さんと住んでいるミチコ

彼女が初めてウチの店にやって来た時に

マスターも一緒だった

その後も何度か遊びに来てくれていた


ミチコはまだ若いがやや酒乱のケがある

普段はとっても礼儀正しく可愛い子だが

ひとたび酒が入ると目は据わり

かなりパンチの効いた行動に出てしまう


若い頃からキャバで働いていて

色んな修羅場も経験している

そんな彼女が2ヶ月くらい前に救急車を呼ぶ騒ぎを起こした

私が店前でキャッチをしていたら

ピーポー、ピーポーと何処かでサイレンが鳴っている

その音はだんだん近付いて来て

遂には店前の通りに入って来た

また何処かの店で酔っ払いが喧嘩でもしたのかと思っていたら

何と私の目の前で停止した

その途端、隣の居酒屋のママが

「あら、何処かしら?」と野次馬根性丸出しで出て来た

「何かこの上らしいよ」

救命士の人たちがストレッチャーを下ろしてマンションに入って行った


数分後、見慣れた顔の女性が

運ばれて来た人に寄り添っている

隣のママ小さくが叫んだ

「エッ?ミチコ」

呼吸器を付けられて苦しそうにこちらに顔を向けていたのは

すっぴんのミチコだったのだ

いつもはギャルメイクでこってり厚化粧の彼女からは

とても想像もつかない幼い素顔だった

隣に寄り添っているのは彼女の母親だ

救急車が走り去った後

その場に一人の若い男の子が心配そうに車を見送っていた

彼はミチコの弟で、最近彼女のマンションによく顔を出している

「どうもお騒がせしてすみません」と

申し訳なさそうに私達に頭を下げた

「いや~ビックリ!ミチコどうしちゃったの?」

「過呼吸なんです」


数日後、またミチコの弟に外で会った

「この間はどうもすみませんでした」

とても礼儀正しい子だ

ミチコの容態を尋ねると

「大した事なくてあの後すぐに部屋に帰って来ました」

そして今月の10日

いつもの様に外でキャッチしていたら

「エドナちゃんおはようッ!」と元気の良い声が飛んで来た

明るい笑顔のミチコだった

そして隣の居酒屋へ入って行った

それが彼女を見た最後だった


スパゲッティ屋のマスターはこう続けた

「ミチコが死んだの知ってるよね」

私はその言葉に耳を疑った

「マスター、今なんて…

 この間元気に隣の居酒屋へ入って行くところを見たばかりよ

 それに隣のママだってそんな事ひと言も言ってなかったわ」

私は即座に隣の店に駆け込んだ

お客様が数組居たがお構いなしにママに問うた

「ミチコ死んだって?」

言葉を選ぶ余裕もなかった


ママは勿論それを知っていた

ミチコは旅立つ前にこの店を訪れていたのだ

私が見たのもその時だ

何があったかまだ詳しいことは分らないが

26歳の誕生日を前にして

ミチコがこの世を去った事だけは紛れもない事実のようだ


新しい彼氏を私に紹介してくれた

あの嬉しそうな笑顔が今でも忘れられない

もうあの「おはようッ!」も二度と私の耳には届かない

慎んでご冥福をお祈りいたします


















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長閑な朝

2010-03-27 16:53:47 | Weblog
今日も朝から寒かった

久しぶりに新百合ヶ丘で途中下車して朝ジョナした

土曜の朝なので窓際の禁煙席は先客で埋まっている

パンダの様なアイラインを引いた若いスタッフが

奥の方の禁煙席を案内してくれた

テーブルに突っ伏して爆睡しているオジサンや

ファミレスは初めてなのか

やたらとスタッフを捕まえては

あれこれ質問攻めにしているお爺ちゃん

更に奥には、新しい客にガンを飛ばしているオバちゃんなど

もしやこのエリアは隔離席?と思えるような場所に通された

長時間居座るつもりはないので

此処でもいいかと腰を下ろす

真後ろのオヤジのイビキが地鳴りのように響いてくる


最近ジョナに立ち寄ると必ず注文するのは

シーフードココナッツカレーだ

朝6時に切り替わるモーニングメニューは

アフターファイブの私にとっては物足りない

朝からガッツリ食べたい人なんて少ないだろうから

仕方はないのだが

ならばサイドメニューに幾つか

ボリュームのある品を増やして欲しいと思う


カレーとサラダと鶏の唐揚げ

そしてドリンクバー

最近の朝ジョナでの定番

雑誌をめくりながら時間を気にせずに

ゆっくりと過ごす至福のひと時だ

今週の週刊文春は記事が充実している

後ろのオジサンは相変わらず凄いイビキだ

ファミ初体験のお爺ちゃんは

女性スタッフにグランドメニューを見せてもらい

アレコレと質問をしている

それほど忙しくない時間帯なので

スタッフも快くその質問に答えている


土曜の朝のジョナサンは何て長閑なのだろう










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百恵のDVD

2010-03-25 16:18:41 | Weblog
あ~寒い

3月ももう終わりだと言うのに一体ナニッて感じだ

それでまた急に暖かくなったり

この時期の気温の変化には全くついて行けない


伝説の歌番組「ザ・ベストテン」の中から

山口百恵の出演シーンだけをピックアプしたDVDが発売され話題を呼んだ

それをやっと手に入れる事が出来た

昨日届いてまだ見ていないのだが

「ザ・ベストテン」の放送開始30周年と

ホリプロダクションの50周年を記念した特別企画だ

前者は放送が終了して約20年も経つが

定期的に特番が組まれていた時期もあった

ランキングされた歌手がスケジュールの都合で

スタジオに来られない場合は

その仕事場まで追いかけて歌だけ生中継する追っかけが画期的だった

今ではとても不可能と思われる中継も多かった


印象的なところとしては

移動の新幹線内だか列車内で歌わせるというモノ

発車寸前の駅のホームからの中継で

スタジオの久米宏と黒柳徹子が歌手と歌前のトーク

扉が閉まり歌の前奏が流れる

歌手は扉の前で歌うのである

それを空撮や車内からの映像で実況する

確かそんな無茶な演出があったと記憶している

生中継なので新幹線の発車のタイミングに合わせて

番組を進行して行かなくてはならない

他の乗客の迷惑にならない為の配慮も必要だし

何よりも動いている乗り物の中からの中継なので

技術的にも大変な苦労があったと覗える


ところで今回の百恵BOXは

「ザ・ベストテン」が放送開始の78年1月からの映像集となっている

なので既にシングルとしては19枚目の「赤い絆」から

「さよならの向こう側」まで12曲の出演回全てを収録している

それ以前のヒット曲「横須賀ストーリー」「夢前案内人」

「イミテイション・ゴールド」「秋桜」については

同じTBSの別番組から収録となっている

願わくば初期の「青い果実」や「春風のいたずら」

「ひと夏の経験」「ちっぽけな感傷」「冬の色」…

その辺りも同じTBSのアーカイブスからボーナス収録して欲しかった

デビュー曲の「としごろ」はさすがに映像がないかもしれないが…


百恵はスタ誕出身なので

日本テレビに更にお宝的な映像が残されているに違いない

これまでスタ誕出身のアイドルがBOXを発売した時

目玉として歌番組の歌唱映像DVDがセットになっていた

例えば桜田淳子、岩崎宏美、石野真子、柏原芳恵については

日テレの歌番組からの収録だったのだ

なので百恵のも是非商品化を熱望する





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