おかまのよろめき

現役おかまのお店日記&趣味のはなし

占い

2010-06-30 11:08:51 | Weblog
昨夜のパラグアイ戦、惜しかった

ウチの店ではテレビが見られないのだが

ラジオで中継を聞きながら営業していた


雨は段々と激しくなり店の前を歩く人は殆ど居ない

カウンターには久々に来店したヨシエが

知り合いのオバちゃんと腰掛けていた

井戸端会議もそろそろ飽きた頃

ヨシエが何となく元気がない事に気付いた私は

今ハマっている六星占術で診てあげる事に…


何と彼女は私と同じ天王星人のマイナス

単なる偶然なのか私の周囲にはやたらと

この運命星の人が多い

なので今年は“財成”で12年に1回来る蓄財の年である

やる事なす事すべてがお金に結び付くらしい

…が、世の中そう上手く行けば苦労しないのだ

ヨシエもこの辺は全く心当たりがなさそうだ

「うそ~、店はヒマだしお金なんて入って来そうにないわよ」

まあ私もあまり金回りは良くないので

今年の後半に期待する事にしよう


次に月の運勢に付いて診てみると

2月~4月までが大殺界である

私の場合は医者に通院するほどの体調不良や

仕事面でも下降気味だったと思う

因みにヨシエは3月に身内に不幸があったようだ

ちょうど大殺界でも最悪の“停止”の月だ


最後にヨシエが付き合っている男に付いてチェック

彼との相性は良くない事が判明

更に彼の性格もピタリと当たっていた

そして今年の運勢も良くない

「でもね占いなんて参考程度にとどめておけば良いのよ」

落ち込むヨシエを慰めるがやはり悪い結果は気になるようだ


それにしてもヒマだ

ヨシエ達を見送って通りの向こうから歩いて来た男性たちに声かける

「ワールドカップは見れる?」

雨の中をテレビを見られる店を探しているようだ

「音だけは聞けるわよ!画面はワンセグで見て!

 オカマとサムライブルーを応援しましょ

 早くしないと前半もあと少しで終わるわよ!!」

6人居る中の何人かは興味を示したが

リーダー各の男がテレビじゃないとダメだと言う

駅の方へ歩いて行く彼らの背中に私は声を張り上げた

「ねえ、ついでに占いもサービスするわよ~!!」






AKY42

2010-06-28 14:25:19 | Weblog
昨夜は買い物帰りにバス待ちで西友に立ち寄った

駅前のこの店舗は一階と地階の食料品売り場は24時間営業なので

仕事帰りに度々利用しているが

KY(価格安く)をスローガンに

フロアをリニューアルしてからは

生活・日用品や化粧品を取り扱う2階に足を踏み入れたのは

今回が始めてである


兎に角これまでのいかにもスーパー然とした雰囲気から一新

ディスプレイの仕方から変えている

種類も豊富でおまけに値段が安い

100円ショップが出始めた頃の

あらゆる商品に目移りしてやたらと購買意欲をそそられる

あの感覚を久々に経験した


ステンレスの物干し竿や輸入品の芳香剤などを持ってレジへ

係の男性は暗い表情であまり愛想がない

24時間営業の1階レジとは大違いである

早朝に於ける彼らは常にレジに立っているわけではない

配送されたばかりの新しい品物を棚に並べながら

客がレジの呼び出しボタンを押すと

遠いところから飛んで来るのだ

作業を中断された上にレジまで駆け足だ

それなのに嫌な顔一つ見せず

とても感じが良いのである


今目の前でレジを打っている男性は

棚に品物を並べる作業もなく

ただボーッと突っ立っているだけだ

20代後半くらいだろうか

ズングリしてややオタク風味だ

私も似たような感じなので

あまり人の事を言えた立場ではないが

もうちょっと何とかならないものか

先程その傍を通って入店した時には

中年のオバちゃんスタッフがレジに居た

彼女がその男性に“つり銭の小銭は足りるか”と聞いていた

既にそのオバちゃんの姿はない

ピーク時を過ぎたので彼女は先に上がったのだろうか


会計を終えて物干し竿を見ると

会計済みのシールを貼っていないのだ

2つに分解されていて使用時に継ぎ足すタイプの物干し竿だが

どう見ても1メートルは長さがある

やや大き目のビニール袋をくれたが

まさか小さな芳香剤2個とこの物干し竿を

このビニール袋に入れろって事なのだろうか


私の後ろに並んでいた女性が何やらレジ係に言っている

彼女もまたビニール袋に付いての事のようだ

商品を2つの袋に別けたいらしく

丁度良いサイズの袋を頼んでいるが

このレジ係、要領が悪いのか

それともまだ慣れていないのか

女性の声はややイラ立っているようだ


最近の西友のCMは“AKY42”を大々的に歌っている

人気のアイドルグループの名前をもじっているのは明らかだが

“圧倒的に価格安くの42日間”だそうだ

出来たらスタッフにも“圧倒的に機転と融通の利く”人を採用して欲しい


オタクな日曜日

2010-06-27 22:50:22 | Weblog
今日は蒸し暑かった

仕事から帰って来てエアコンを点けっぱなし

そのまま寝てしまった

目が覚めたら夕方の6時

窓の向こうは曇り空だが顔を洗って出かける事にした


部屋を出たら肌にベタッと張り付くような湿気に襲われた

帰ったらまたシャワー浴びれば良いのだからと

ディスクユニオンまで歩く事にした

自宅からは徒歩で20分はかかる

きっと到着した頃には汗ビッショリだろう

ユニオンの冷房がよく効いている事を祈りながら歩いた


目ぼしい商品に恵まれなかったユニオンを後にして

すぐそばのブックオフに足を向ける

こちらは夕方から閉店にかけて20%オフのセール中だ

まずは1階で最近ハマっている某占い本を数冊

このオバサンは数年前までやたらとテレビにでていた事もあり

似たような内容の本もバンバン売れていた

今頃になってそれらを買い占めるのはちょっと恥かしいのだが

案外その占い当たっているので気になってしまうのだ

それに105円なので何冊買っても知れている

他に酒井政利とサンミュージックの相沢会長の本なども

衝動買いしてしまった


更にこの後地下のCD・DVDフロアでも

20%オフなのを良い事に

調子に乗ってバカ買いしてしまった

今月に入って火が点いたように無駄遣いしている

明日締め切りのヤフオクでも

岸ユキの超レア盤「ペロペロキャンディー」に入札しようと思っている

凄いタイトルでしょう

何たって「ペロペロキャンディー」なのだから…

かなり前から気になっていたタイトルなので

ヤフオクでチェックを入れていたら

何年ぶりかに出品されていた

これを逃すと当分手に入れるチャンスはないだろう

このレコードを探しているマニアは他にも居る

明日はきっとまた大変な事になりそうだ













取り締まり

2010-06-26 15:16:55 | Weblog
25日の早朝に行われたワールドカップ、デンマーク戦

明け方に近い3時半キックオフと言う事で

それに備えて早寝した人は多かっただろう

ウチの店の並びのスポーツパブにも

試合開始の数十分前にサポーター達が眠い目をこすりながら駆けつけていた

当店も既にこの時間には看板を消してスタッフが始発待ちをしていた

いつもなら4時までは店を開けているのだが

前日に警察の取り締まりがあった為

早々に閉店してしまったのだ


それにしてもこれまでその様な警告を受ける事はなかったのに

ここに来て突然の強化のようだ

選挙の前だから?

それとも近隣のお店あるいは住民からの通報?

ついつい私服のお巡りさんに

「今まで全然うるさくなかったのに何で?」

と詰め寄ってしまった


どうやら当店だけではなさそうだ

はす向かいのPにも別件で私服警官が来て注意を受けたそうだ

一つ向こうの賑やかな飲み屋街にもリサーチしてみた処

やはりご忠告があったようだ

なのでその日はカウンターパブ以外は早々に看板を消す店が多かった


ママが警察で話を聞いて来た

ウチの店は深夜営業の届けなので

ボックス席で接客する事は禁止されている

またカラオケもキャストとのデュエットはNG

他にもいくつかの注意事項があって

それを守ればこれまで通りの営業時間は認めてもらえるようだ


ならばとこれまでは使用していなかったカウンター席が大活躍

昨夜は女性客が早い時間にこのお席で仲良く飲んで行ってくれた

私は元々カウンターだけのホモバーがデビューだったので

それほど苦にはならない

簡単なおつまみを作りながらも会話も出来るし

私も何だか原点に戻ったような新鮮な気分だ

またその方がお客様も協力的で

隣り合った方たち同士で和気藹々と飲んでいただけるようだ


それにしてもデンマーク戦

駅の周辺にいつもはない人だかり

老若男女それぞれがワンセグで観戦していた

いつもならヒップホップのダンスを練習する若い子が数人

スタジオ代わりにしている場所だ

今朝は彼らも一緒にケータイの小さな画面を見つめている

前半に2点も獲っているので

応援にも一層熱が入る

彼らはワールドカップを見せてくれる居酒屋難民かしら


電車に乗ると乗客も殆どがワンセグの小さな画面に齧りついている

ドア上に設置されたモニターに中継映像を流す事は出来ないのだろうか


因みに取り締まりの方は都内でも厳しく行われているようで

「マザーテレサ」と言うオカマバーも営業停止を食らって閉店したそうだ

ワールドカップは盛り上がっているけれど

夜の商売は死活問題である
























バスの中で

2010-06-24 14:40:31 | Weblog
数日前の出勤時のバスの中での光景

車内に入るや否や女性の声で

「パパ、もう○○へ行って!」

確かそんな内容の小さな叫びが耳に入った

その声は私が立っている目の前の優先席から聞こえて来た

其処には3人の男女が腰掛けていた

私から見て一番手前には大柄の40代前半くらいの主婦

隣は小柄な老婦人

そして奥には精悍な顔立ちのお爺さんといった配置だ

先程の声の主は手前の大柄な女性のようだ

彼女がパパと呼ぶのは奥のお爺さんだろう

2人の間に腰掛けているのが彼女のお母さんだろうか

年老いた両親と何処かへ出かけた帰りのようだ


○○へ行って!の○○はよく聞こえなかったが

私は勝手に○○を“老人ホーム”と言った様な気がした

娘と思しき女性は70越えの父親を人前でパパと呼ぶ

きっと子供の頃は父親に甘えまくったタイプだろう

それが歳を取って何かと世話の焼ける父親が疎ましくなったのか

老人ホームへ入れたがっている

そんなシチュエーションが勝手に読み取れてしまった


それにしても娘と思われる彼女はヒステリックだ

「まったく、私の苦労も考えてよ!」

口から出るのは全て父親に対する不満だ

車内には10人前後の乗客が腰掛けていた

ヘッドフォンステレオを聴いている者以外は

先程からの彼女の怒りを嫌でも耳にしているはず

その口調はまるで乗客全員が怒られている様な勢いだ

何もこんな処で父親を苛めなくても…


黙って娘の不満を聞いている父親は

戦中の生まれだろう

軍人さんを思わせるような渋い面構えだ

その彼が娘から衆人の前で責められている

私がこのバスに乗る前からそれは続いていたのだろう


バスは終点のひとつ前で停まった

最前席に腰掛けていた男性が席を立った

よく見ると60代後半くらいの紳士だ

もしかしたら先程から父親をなじる娘の声に耐えられなかったのかも…

いやむしろ、このバスに乗り合わせた殆どの乗客が父親に同情し

この娘に殺意すら抱いていたと思われる

運転手さえも同じ感情だったろう


場所をわきまえず言いたい事をぶちまけた彼女は

最後にこんな事を言った

「あの時お巡りさんの言った事覚えてる?

 ホントに腹が立ったわ

 お父さんが被害者なのに…」

どうやら父親は軽い交通事故に遭った様だ

外傷はないものの万一を考えて娘は父親を医者に診て貰いたかったのだ

しかし病院嫌いの頑固な父親は拒否している

娘の気持ちとしては何としてでも病院へ行かせたい

それが車内で爆発したのだろう


バスは終点に到着した

娘と父親の間に腰掛けていた老婦人が席を立った

何と2人を置いて先に出口へと進んでいる

エッ?まさかこのお婆ちゃんは全くの他人だったの?