早い時間暇だったけれど②

昨日の続き…


招き猫のユリコ姐が遊びに来てしばらく話をしていたら

ドアが開いて女王様の登場

今回２回目のご来店となるマリちゃんも一緒だ

早くもユリコ姐の神通力が効いた

しかし彼女と女王様はウマが合わない

と言うか犬猿もしくはハブとマングース

ひとたび顔を合わせたらただじゃ済まない

ユリコ姐は十分それを承知の上だが女王様に挨拶に行く

「あら～今晩は！」

しかし女王様から帰って来たのは

「アンタ誰？」なのだ

なのでユリコ姐に耳打ちする

「あんまり女王様を刺激しないでね」


そうこうしている内にカラオケ好きなモリちゃん

リビドー魔王のМ男、スーさん＆高橋パパ

「やらしてくれる女紹介してよ～」のコウちゃん

そして向かいのスナックからオネエ系マスターが来店

早い時間の静けさが嘘の様に一気に祭り騒ぎになった

ところが女王様があちらこちらのテーブルに

勝手にお邪魔してはかき乱すので

風紀委員のユリコ姐が注意して回る図式

「アンタはホントに何度言ったら分かるのよ～」

「うるさいわね！関係ないでしょ！！」

熟女のバトルもヒートアップ

他のお客さん達はまるでショータイム？とばかりに

二人のやり取りを笑いながら眺めている

オカマが何とか止めるのだが聞きゃしない

「表に出なさいよ！」

「何だって～！キ～ッ！！！」

全く、どっちもどっちなんだけど熟女は強いわよね～


３時半頃になって皆がお会計をしている所に

今度はアッ君が４人で登場

女王様はタクシーに乗車拒否された晩に

アッ君が車で送ってくれてるのだ

しかも２回も…

もちろん運転したのは、お連れのノンアルコールの部下だけど

そんな事も覚えてなくて「ヘイ、ベイビー！」だから呆れる

結局閉店は５時近くで

翌日から連休だから

ま、いいかってな感じ

でも疲れたわ～

早い時間暇だったけれど

連休に入ったがコレと言って予定もないし

取り敢えず身体を休める事が先決だ

何たって数日前から風邪をひいたらしいのだ

熱はないが時折咳が出るのだ

初期のお手当が大事なので

いつもカバンに忍ばせている風邪薬を即座に飲んだ

そのせいでこじらせないで済んだが

なるべく安静にして居たい


世間様は連休の初日と言う事もあって

昨夜は店前の通りも比較的静かだった

早い時間にサナエさんとキャッチしていたら

通りの向こうから見慣れた顔が歩いて来たので声をかけた

ケイちゃんだ

金曜日も遊びに来てくれたが

この夜もサナエさんと会うのが久々だと言って

店に入ってくれたのだ


彼は並びの小料理屋の常連だったが

その店も既に閉店してしまい

小便横丁と称されていたその一角も取り壊しが始まり

数年後には立派なマンションになってるのだろう

「何だか寂しいね」

そう言えばケイちゃんは女王様とも仲が良いので

たまには会いたいと言う事になって

彼女のケータイに電話していたが留守だった

その後サナエさんがオネエのマスターの店へケイちゃんを連れて行った

ここの処、何かとオネエのマスターが遊びに来てくれたり

お客様をご紹介してくれたりしているので

お返しにと言う事だった


ケイちゃんが帰ったあとはノーゲストとなり

臨時ヘルプのＥさんと一緒にキャッチをした

昼間は割と暖かかったのに夜になって気温が下がっている上

時折、冷たい風が足元を撫でて行く

冬用のベンチコートなしでは居られない

それにしても暇だ

スタイルの良いＥさんに店の周囲の通りを歩いて来て貰った

近所の店の入り具合や人通りが気になったからだ

「そこそこ賑わってるみたいよ

　人通りも全く無いというわけではないし…」

じゃあ当店は遅い時間が忙しくなるのかも

そう期待してキャッチを続けていると

タクシーが目の前を通り過ぎて停まった

あまり気にせずにいたら何と招き猫のユリコ姐だった

吉祥寺の帰りだと言う

「まあ嬉しい、お姐さんが来たからには忙しくなるわよ～」

いつも彼女が遊びに来ると賑やかになる

気合入れて行くわよ～

時計はとっくに１２時を回っていた

以下次回…

毎度の事だけど

昨夜は連休前の金曜日で忙しくなると予想していたが

それほどでもなかった

定時に閉店し後片付けを終えて電車に揺られ帰路へ

小田急線は箱根方面へのハイキングシニアや運動部の学生たちに加え

行楽地への観光客で賑やかだ


それにしても朝から天気が良い

窓から容赦なく照り付ける日差しが怖いくらい

この車両の窓ガラスにＵＶ対策がされてても不安を感じる初夏の日差し


新百合ヶ丘で途中下車した

駅と直結しているビル内のジョナサンで仕事終わりのひとときをまったりするためだ

此処で何度注文したか分からないハンバーグ朝食

メニューの写真を見ると少し改善されていた

おろし和風ソースの上にきのこが加えられて、さも美味しそう

コーンポタージュと鶏の唐揚げも追加

ドリンクバーでお気に入りのダッタンそば茶を飲みながら

窓際の席でゆっくり時間を過ごす

連休は何処へ行く予定もない

毎度の事だけど…

やり手ママさん？

昨夜は開店前から雨が降っていて

週の真ん中だし給料日前の連休前でかなり暇が予想された

開店準備を済ませ、店の前を掃いていたらケータイが鳴った

Ｅさんだ

「この雨じゃ、どうしようもないわね～居酒屋も活気がないわ～」

何処に居るのか尋ねると同時に彼女が店前に現れた

口開けに立ち寄ってくれたのだ

顔が広くオミズに信頼の厚い彼女は情報通だ

「今度○○の方にも遊びに行ってみようかしら」

気になるお店がある様だ

私もその店のママさんのブログを読んでてＥさん同様に気になっていた

相当の観察眼があるママさんで経営力も持ち合わせている

景気回復の波はまだ水商売には届いてないが２号店まで出したママさん

相当のやり手なのかもしれない

その店に行ったＥさんのレポート是非聞きたいわ

サナエの何でもあり

週明け早々サナエから電話があった

と言っても当店の不定期スタッフのサナエさんではない

「久しぶりぃ～、遊びに行っても良いですかぁ～」

彼はノンケだが当店での愛称は女性名だ

飲む時はとことんハメを外したいタイプなので女装する事にも抵抗がない

ある暇な夜に、彼にメイクを施しヅラを被せたら貴婦人みたいに化けた

ならばドレスもと９号サイズを宛がったら悔しい事に難無く入ったのだ

「あらま綺麗じゃないの、どうせなら人に見て貰いましょう」

その時にサナエと言う名を付けた

店も暇だし懇意にしている熟女スナックに連れて行ったら

「あら、いい子が入ったじゃない！」

当店のニューフェイスだと勘違いされたのだ

その店に来ていた小指のないお客さんにお酌してカラオケを歌ったら

チップを貰ってサナエは感激していた


あれ以来なかなか女装をする機会がないが

最近では脱ぎプレイに走っている

勿論フルヌードはＮＧ

彼は何処で仕入れて来たか知らないが男性用のＴバックを穿いて来るのだ

月曜日も当店の新人の女装男子ピュアが

ヒョウ柄のタイツで美脚ラインを見せていたら

「負けないわ」とばかりにズボンを下ろした

タイミング悪く御意見番のユリ姐がしっとりとバラードを唄っている所だった

サナエはお尻丸出しで、それを見たユリ姐は怒髪天！

そこから先は思い出すのも恐ろしい修羅場に…

サナエの何でもありは今後も波瀾を巻き起こしそう