電車に忘れ物をするのは傘ぐらいで
いつも荷物には気をつけてる方だったのに
久々にやってしまった
しかも人から預かったモノを…
一昨日、立川のショーパブに行った時の事
グランデュオの7階に中国製品を売っている
「超級市場」(スーパーマーケットの意)と言うのがあって
速水のパパが馴染みの店の子の為に紹興酒を買って来た
しかも数の少ない30年ものだ
重そうだったので私が持つ事にした
食事をした店でも、ショーパブでも
気をつけて足元から離さないようにしていたのだ
その後、パパと連れの女の子たちは
どこかで時間を潰してウチの店に来てくれると言うので
私は一足先に電車に乗った
土曜日の夜だからなのかとても空いていた
3人掛けのシートを1人で占領し
鞄と紹興酒の入ったビニール袋も座席に置いたのだ
もし混んでいたならきっと手から離す事はなかっただろう
途中の駅から乗って来た20代前半の男の子が
私のはす向かいに腰掛けた
小柄で短髪、顔も男っぽくて私好み
その瞬間にすべてを忘れて彼に釘付けになってしまったのだ
ガン見するのほどの勇気はなかったが
彼の頭上の広告を見るようなフリをして
携帯をいじる彼をチラチラと眺めていた
その内、彼はウトウトし始めた
可愛い寝顔を、よっぽど写メに収めたかったが
シャッター音に気付かれて
胸ぐら摑まれるのも困る、それより盗撮は犯罪だ
そんな事を考えてる内に電車は目的の駅に到着した
名残惜しいがここで降りなくてはならない
彼の顔をしっかり目に焼き付けて座席から離れた
その時になぜ紹興酒を入れたビニール袋に気付かなかったのか
本当に不思議で仕方ない
鞄の横に置いた赤いビニール袋
電車のドアが閉まる寸前、何と彼も慌てて降りたのだ
“あら一緒の駅だったのね”
妙に嬉しくなって、後ろから歩いてくる彼が
私を追い越してくれるように歩く速度を緩めた
エスカレーターを上り、エキナカを通過して自動改札へ…
後ろを振り返って彼の姿をもう一度と思ったが
もしかしたら違う改札に向かったかもしれない
“通勤時にイケメンを見ることが出来てラッキー”
と思う事にとどめよう
頭の中はその事で一杯だった
営業時間になりパパたちが来てくれた
紹興酒の話が出るまで私はきれいさっぱり忘れていたのだ
えっと何処に置いたっけ?
店の中を探し回る私
何処を探しても出てこない
やっと、事の重大さに気付いて冷や汗が出て来た
「パパごめ~ん!明日同じもの買って来るから許して~」と
半ベソかいていた
「いいよ、また買うから…」と笑って許してくれたが
私自身がそれでは納得いかない
本当にどうかしてる
ネットで色々調べてみた
ウチの近所で同じモノを手に入れられないか
若しくは新宿の酒屋にないだろうか
何軒かチェックしたが見当たらない
やはり今日か明日、また早く起きて立川に行こう
気が緩んでる私、情けなくて涙が出てくるよ
いつも荷物には気をつけてる方だったのに
久々にやってしまった
しかも人から預かったモノを…
一昨日、立川のショーパブに行った時の事
グランデュオの7階に中国製品を売っている
「超級市場」(スーパーマーケットの意)と言うのがあって
速水のパパが馴染みの店の子の為に紹興酒を買って来た
しかも数の少ない30年ものだ
重そうだったので私が持つ事にした
食事をした店でも、ショーパブでも
気をつけて足元から離さないようにしていたのだ
その後、パパと連れの女の子たちは
どこかで時間を潰してウチの店に来てくれると言うので
私は一足先に電車に乗った
土曜日の夜だからなのかとても空いていた
3人掛けのシートを1人で占領し
鞄と紹興酒の入ったビニール袋も座席に置いたのだ
もし混んでいたならきっと手から離す事はなかっただろう
途中の駅から乗って来た20代前半の男の子が
私のはす向かいに腰掛けた
小柄で短髪、顔も男っぽくて私好み
その瞬間にすべてを忘れて彼に釘付けになってしまったのだ
ガン見するのほどの勇気はなかったが
彼の頭上の広告を見るようなフリをして
携帯をいじる彼をチラチラと眺めていた
その内、彼はウトウトし始めた
可愛い寝顔を、よっぽど写メに収めたかったが
シャッター音に気付かれて
胸ぐら摑まれるのも困る、それより盗撮は犯罪だ
そんな事を考えてる内に電車は目的の駅に到着した
名残惜しいがここで降りなくてはならない
彼の顔をしっかり目に焼き付けて座席から離れた
その時になぜ紹興酒を入れたビニール袋に気付かなかったのか
本当に不思議で仕方ない
鞄の横に置いた赤いビニール袋
電車のドアが閉まる寸前、何と彼も慌てて降りたのだ
“あら一緒の駅だったのね”
妙に嬉しくなって、後ろから歩いてくる彼が
私を追い越してくれるように歩く速度を緩めた
エスカレーターを上り、エキナカを通過して自動改札へ…
後ろを振り返って彼の姿をもう一度と思ったが
もしかしたら違う改札に向かったかもしれない
“通勤時にイケメンを見ることが出来てラッキー”
と思う事にとどめよう
頭の中はその事で一杯だった
営業時間になりパパたちが来てくれた
紹興酒の話が出るまで私はきれいさっぱり忘れていたのだ
えっと何処に置いたっけ?
店の中を探し回る私
何処を探しても出てこない
やっと、事の重大さに気付いて冷や汗が出て来た
「パパごめ~ん!明日同じもの買って来るから許して~」と
半ベソかいていた
「いいよ、また買うから…」と笑って許してくれたが
私自身がそれでは納得いかない
本当にどうかしてる
ネットで色々調べてみた
ウチの近所で同じモノを手に入れられないか
若しくは新宿の酒屋にないだろうか
何軒かチェックしたが見当たらない
やはり今日か明日、また早く起きて立川に行こう
気が緩んでる私、情けなくて涙が出てくるよ