台風が近付いて来ている
明日辺りからお天気が崩れて営業にも大打撃になりそう
それでなくても厳しい状況なのに…
台風の影響をモロに受けそうな場合は
早々とママから「お店を休みましょう」と
連絡があるだろうけど
どちらにしても今からとっても憂鬱である
昨夜、近所のママさんがお連れになったイケメン
若い頃の岩城滉一を甘くした様な顔立ちで
つい見とれてしまったのだ
とても40代には見えない若々しさ
顎のラインもシャープで弛みひとつない
そんな美形の彼だがとても饒舌なのだ
しかも関西弁
黙っていればモデルか俳優に間違われるほどのルックスなのに
ひとたび喋りだすとノリノリのお笑い系
しかも話の引き出しがとても豊富だった
聞けば大阪に居た頃に
ミナミの飲み屋でボーイをやってたらしい
なるほどトークが立つのも頷ける
オカマとの交流もあったそうで
誰でも知ってる有名な歌手の甥っ子が
某所でゲイバーをやっていた時に
彼も遊びに行ったらしい
店内に入ってビックリしたそうだ
今は亡き有名プロレスラーや
当時大人気のジャニーズアイドルが
普通にくつろいでたと言う
おそらく会員制の店だったのだろう
有名人たちも誰の目を気にする事もなく
思い思いに自由を謳歌していたらしい
更には若い時のエピソードが傑作だった
銭湯に行った時についでに下着を洗濯していたら
奥に居た角刈りでコワモテのオニイさんが近付いて来た
てっきり注意されるのかと思ったら
「今時銭湯でパンツ洗うなんて珍しいな」
貧しい苦学生に見えたのだろう
実際かなり困窮していたらしいけど…
それでコワモテのオニイは
「後で一緒に飯でも食いに行こうか」と誘ってくれたらしい
銭湯から出てそのオニイに着いて行くと
何処かのマンションに辿り着いた
1階がレストランになっている
きっと此処でご馳走してくれるのかと思ってたら
脇の入り口からエレベーターで上階に行くではないか
2階から上に店がある雰囲気もない
「何処へ行くんですか」と不安になっていたら
「大丈夫、アタシが美味しいもんこさえてあげるから…」
さっきまでの高倉健が一気におすぎに変貌した
身をくねらせて挙句には
「アタシのことラブって呼んで」とウインク
ぞっとした彼はエレベーターのドアが開いた途端
一目散に逃げたそうだ
イケメンならではのエピソードかもしれない
楽しい話で時間はあっと言う間に過ぎて行った
時計の針は3時半
私たちはまだまだ彼の話を聞いていたかったが
そう言うわけにもいかない
ママさんと彼の後姿を見送りながら
またいつか遊びに来てくれる事を祈った
それにしても、そのラブって人
今でも銭湯で貧しそうな若いイケメンを探しているのだろうか
明日辺りからお天気が崩れて営業にも大打撃になりそう
それでなくても厳しい状況なのに…
台風の影響をモロに受けそうな場合は
早々とママから「お店を休みましょう」と
連絡があるだろうけど
どちらにしても今からとっても憂鬱である
昨夜、近所のママさんがお連れになったイケメン
若い頃の岩城滉一を甘くした様な顔立ちで
つい見とれてしまったのだ
とても40代には見えない若々しさ
顎のラインもシャープで弛みひとつない
そんな美形の彼だがとても饒舌なのだ
しかも関西弁
黙っていればモデルか俳優に間違われるほどのルックスなのに
ひとたび喋りだすとノリノリのお笑い系
しかも話の引き出しがとても豊富だった
聞けば大阪に居た頃に
ミナミの飲み屋でボーイをやってたらしい
なるほどトークが立つのも頷ける
オカマとの交流もあったそうで
誰でも知ってる有名な歌手の甥っ子が
某所でゲイバーをやっていた時に
彼も遊びに行ったらしい
店内に入ってビックリしたそうだ
今は亡き有名プロレスラーや
当時大人気のジャニーズアイドルが
普通にくつろいでたと言う
おそらく会員制の店だったのだろう
有名人たちも誰の目を気にする事もなく
思い思いに自由を謳歌していたらしい
更には若い時のエピソードが傑作だった
銭湯に行った時についでに下着を洗濯していたら
奥に居た角刈りでコワモテのオニイさんが近付いて来た
てっきり注意されるのかと思ったら
「今時銭湯でパンツ洗うなんて珍しいな」
貧しい苦学生に見えたのだろう
実際かなり困窮していたらしいけど…
それでコワモテのオニイは
「後で一緒に飯でも食いに行こうか」と誘ってくれたらしい
銭湯から出てそのオニイに着いて行くと
何処かのマンションに辿り着いた
1階がレストランになっている
きっと此処でご馳走してくれるのかと思ってたら
脇の入り口からエレベーターで上階に行くではないか
2階から上に店がある雰囲気もない
「何処へ行くんですか」と不安になっていたら
「大丈夫、アタシが美味しいもんこさえてあげるから…」
さっきまでの高倉健が一気におすぎに変貌した
身をくねらせて挙句には
「アタシのことラブって呼んで」とウインク
ぞっとした彼はエレベーターのドアが開いた途端
一目散に逃げたそうだ
イケメンならではのエピソードかもしれない
楽しい話で時間はあっと言う間に過ぎて行った
時計の針は3時半
私たちはまだまだ彼の話を聞いていたかったが
そう言うわけにもいかない
ママさんと彼の後姿を見送りながら
またいつか遊びに来てくれる事を祈った
それにしても、そのラブって人
今でも銭湯で貧しそうな若いイケメンを探しているのだろうか