雪の朝ぼくは突然歌いたくなった

2005年1月26日。雪の朝、突然歌いたくなった。「題詠マラソン」に参加。3月6日に完走。六十路の未知の旅が始まった…。

060912 日々歌う

2006-09-12 20:46:14 | 日々歌ふ
道の端に木々草花の慰めのあれば通ひ路日々にかなしも

濡れ光るオクラの繁る葉の陰に薄黄の蕾われにふくらむ

雨降れば日は暮れざれどカラスウリ白く咲くやと仰ぎてむなし

                 *

独り食む夕餉に煮豚久々につくりつ炒む空芯菜を

     

                 *

嘴細の鴉の肉の美味なるを自ら調理試せる人も
(嘴細=ハシボソ)

列島に犬食む習ひ持ち来る弥生の民の吾を誘ふ
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10 コメント

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胃が痛い・・・ (のね子)
2006-09-12 21:10:56
ご健詠ぶりよろこばしく思います。お元気ですか?



「われにふくらむ」、とひきつけた結句がいいですね。「むなし」はなにゆえ・・・。その心情がわからない自分がなさけないです。「つくりつ」は「つくりつつ」の意でよろしいでしょうか。つつは略すべからず、と習ったけれど、完了の「つ」かな?



・・・と、リクエストにこたえてお歌に反応しつつ(笑)、実は美味しそうな写真によだれが出かけて訪問。



ですが!!!その次のお歌で胃が痛くなりました。



こういうの、大丈夫な方は大丈夫なんでしょうね・・・。飽食の時代のひ弱なわたしは、戦場サバイバルなどけっして無理だなぁ~と思ってます。



だ・か・ら、戦争反対♪(そういう次元が本音です)



しっかし髭彦さまぁ・・わたしたち、ごはんご一緒できないタイプかも、です・・・。



雅なる名に呼び食みし弥生びと桜に紅葉 犬はいかなる
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ああ・・・! (jun)
2006-09-12 22:03:02
今日の絵本は

「からすのパンやさん」でした・・・・。



煮豚も美味しそうですし、空芯菜も美味しそう!

ですが、私まだ、空芯菜を食べたことがありません。空洞なんですよね?恥ずかしい限りです。



さてさて、偶然ですが、今日はマユミさんのお誕生日です。

ご縁があるのかもしれませんね。

素敵な器で、私も、目で戴きました。

ご馳走様です!!
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のね子さん、こんばんは (髭彦)
2006-09-12 22:16:25
「われにふくらむ」の結句、われながら自分の気持ちにぴったりな表現だと思っていたので、うれしいです。

「むなし」は、カラスウリはやっぱり本当に暗くならないと咲かないんで、咲いた花が見られなくて残念!ということです。

先日アップした写真は、午前中に雨が降ったので、たまたま開いたままの花がしぼまずに残っていたのでしょう。



「つ」ですね。

ぼくも前々から自信がないんです。

でも、手持ちの古語辞典には「二つの動作・作用が同時に行われる時に、従属的な方の動作・作用に付ける。…ナガラ」とあるので、やっぱりいいのかと使っているんですが。

ダメなんですか?



<雅なる名に呼び食みし弥生びと桜に紅葉 犬はいかなる>



返歌:<列島に犬食む習ひ持ち来る弥生の民の吾を誘ふ>



ははは、無理強いはしませんから大丈夫ですよ。

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壮年のだれの風切羽ひかる見失いたき透かし絵の空 (のね子)
2006-09-12 22:33:20
なんだかチャットのような早さですみません。



「むなし」の深読み、不要だったところが笑えました。髭彦さんのそういうところが、激しく内向しやすい自分のおいつかない強さに思われて、頼もしいです。

「つ」は、わたしも同様に、調べて使ったことが。で、何度も直されました。まぁまぎらわしいから、でしょうかねぇ。それと、たとえ字余りになっても、言葉をつづめず入れよ、とか、習いはしましたが・・・文法なんかは自由に、むしろ奇想天外な言葉の組み合わせや、音のつらなりを楽しむ・・・そんな冒険もいいんじゃないかしら。外国語のつづりや記号や絵文字も、現代短歌にはとりいれられてますものね。



粋な返歌をありがとうございます。

あ、誘ってるのは、お店のひと、ですね?(笑)









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坊やたちには… (髭彦)
2006-09-12 22:49:13
junさん、坊やたちには<カラスのきのこスープ>はナイショにね。



久々の煮豚、出来立てで美味しかったですよ。

600グラムの肩肉ですが、なんと電子レンジで16分で出来上がり。

村上祥子レシピをベースにした自己流です。

ぼくは八角を入れるので、しばらくその匂いが家中に立ち込めますが。



空芯菜は最近ですよね、日本に出回り始めたのは。

香港やタイに行くと必ず出てくる定番料理が、空芯菜炒めです。

今日はでたらめに、エリンギといっしょに炒めました。しかも、調味料はオイスターソースにナンプラーという、無国籍ぶり!

ちょっと炒めすぎて色が悪くなってしまいましたが、エリンギとも妙に合って味はそれなりでした。



浜野さんのお誕生日。

偶然ですがうれしいですね。

よろしくお伝えください。



junさんの方の器も拝見しました。

ぼくのは写真は小さく見えますが、実物は8寸の大物?です。

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楷書の歌ですから… (髭彦)
2006-09-12 23:28:13
深読みは禁物です、のね子さん。



でも誘ってるのは、ぼくの中にいる遥かなる弥生人ですよ。



<壮年のだれの風切羽ひかる見失いたき透かし絵の空>

ぼくには詠えない行書?の歌ですね。

<風切>は<風切る>?

<壮年>ってだれのことでしょう。

まさか…。



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カラスと空芯菜 (のね子)
2006-09-12 23:56:10
今夜は暇をもてあましてるのがバレバレ。まぁよし。



いいですね、〈僕の中にいる遥かなる・・・〉って!

そうですよ・・・私の中にも実は大勢がいて・・・。

縦にも、横にも。



幼い頃、なぜだか自分は楼蘭=クロライナのあたりにいたような気がしてならなかったものです(笑)。



わが壮年、まだ帰らず。オシゴトでぱたぱた飛んでいるのであります(笑)。カザキリバネはぼろぼろでしょう。



兵馬俑の兵士のような風貌の彼、最近ソラを見上げてるかな?わたしはクウばかり見ているよ・・・。



まさかはない、ない(笑)。あるのは名さか。



あんれまぁ。今宵のわたしったら阿波座烏。

かおかお♪







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カザキリバネ、でしたか… (髭彦)
2006-09-13 18:52:41
句またがり<風切羽>とは。

短歌的教養に欠けてますねえ。

<買お買お>の<阿波座烏>も。

でもこれってしょーもない男を言うんじゃないんですか?

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教養「なんぞ」よりも (のね子)
2006-09-13 23:13:26
料理上手のほうに注目してますけど。



あ、かおかお・・・ですか~。いやいや、しょーもないのね子を知る人なら、「こりゃ顔、顔だな~」とすぐわかるのですが。おまけにのね子、実は男なんです。(嘘)



はい、おそまつとどまつじゅうしまつさまでした~



って、短歌的教養ひけらかしが狙いなら、

喚子鳥、百千鳥、稲負鳥~てなとこですか。





・・・・おあとがよろしいようで。





すんません、主人帰ってますのでこの程度に。

ははは。



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料理は… (髭彦)
2006-09-14 11:45:27
普段は、吾妹シェフの<助手>で夕食をいっしょにつくっています。

野菜を刻んだり、下ごしらえをしたり、サラダを作ったり、ドレッシングをつくったり。

早くシェフとして自立せよと言われながら、自立しているのは魚料理だけ。

刺身にはめがないので、時間があれば丸ごと捌きます。丸ごとイタリアンも。

独りのときは、栄養のバランスは考えますが、できるだけ手間隙かけず、品数も少なく、飲みながら、になっちゃいますね。

最近は、外で飲むことがめっきり減りました。

よほどのことがない限り、一人で外食することはありませんね。

それよりは自分でチョコチョコつくって、というわけです。

ブログ仲間のグルメぶりとはちがって、ブリ粗なんぞをつましく食べてます。

ははは。
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