雪の朝ぼくは突然歌いたくなった

2005年1月26日。雪の朝、突然歌いたくなった。「題詠マラソン」に参加。3月6日に完走。六十路の未知の旅が始まった…。

050601 日々歌う

2005-06-01 23:21:47 | 日々歌ふ
一尺の雷魚裂きしを詠ひたる飢えの時代の馬場あき子知る

父の釣る雷魚を裂きて食む少女詠ふかなしさ血潮のにほひ

われ食むはハーノイなりき雷魚をばかなしみ血潮秘匿せる街
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 050531 日々歌う | トップ | 050602 題詠マラソンから »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
食糧難でした。 (川内青泉)
2005-06-02 10:47:54
 2~3日前から、馬場あき子氏の歌集を読んでいます。一気には、読めないので、少しずつ読んでいます。

 私の家でも、父が鮒や鱸を釣りに行き、母がさばいていました。母は、さばくのを嫌がっていましたが、家族のためにしようがなかったのでしょうね。食料難の時代でした。わが息子や娘には分からないことです。このごろ、食事のとき、食料難のことが話題になります。

 謎野様のお歌をわがやの子供達に読ませたいです。
返信する
偶然ですね (謎野)
2005-06-02 11:51:18
川内さん

コメントありがとうございました。

馬場あき子さんは、偶然ですね。



一尺の雷魚裂きて冷冷と夜のくりやに水流すなり

つぎつぎに魚裂きゆけばかなしさの極まりて立つ血潮のにほひ



馬場さんの少女時代の歌ですが、心に強く残りました。



返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日々歌ふ」カテゴリの最新記事