雪の朝ぼくは突然歌いたくなった

2005年1月26日。雪の朝、突然歌いたくなった。「題詠マラソン」に参加。3月6日に完走。六十路の未知の旅が始まった…。

吹かば吹け骨刺す風の都にぞ

2008-02-13 23:34:43 | 日々写す



             吹かば吹け骨刺す風の都にぞ入陽にけふも富士の浮かべば


 

                                             文京区本駒込にて



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10 コメント

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昨夜は歌のよさに目が行って (Fou)
2008-02-15 00:01:52
この写真にはまたか、程度の注意しか払わなかったのですが、寝てから歌と共にこれが目の裏に...
歌と写真のコラボレイションの成功例だ、と思いました。
この写真の画面には表れようのない、高層から吹き込む寒風の勢いが、この風をあえて歓迎しようという歌の叙情から、見るものに見えてきて、「そうだ!」と、こごえながらカメラを構えている撮影者とこの一時の情感を共有できるのです。
この歌は写真の単なる説明的叙景ではなく、この写真は歌の情感を誘い出した対象の写実的証明でもない、と感じました。
表現者は同一人、片や一次元、片や何次元か知らないけれど、人間の五感を魂が感受したものを言葉と文字によって表現する、この両方を協力させようというのだから、たいへんだあ!
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「人間の五感と魂」 (Fou)
2008-02-15 00:09:02
の間違いです。
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すごい応援 (びっけ)
2008-02-15 02:26:22
歌に比して静か過ぎる写真だなぁと見過ごしていましたが、風・・・見える方には見えるんですね。それだけこの歌の核心である気概がよかったのですよ、きっと。一首一首、歌の核になる思いがピシッと決まっておられるから、安定して見えるのかもしれません。

歌と写真のコラボって、あらためて解説されるとそういうことですね。たしかに水準が高い作業。それをさりげなくこなしてらっしゃる力量。

こごえて撮影、そこまで思いやれなかったなー。
うふふ、お身内からとはいえ、なんだかバレンタインのチョコレートのような応援ですね♪

男子校では収穫はいかに・・・(笑)?
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応援のつもりではないのですが (Fo)
2008-02-15 11:36:06
びっけさんの共感を得て幸いです。

「かなし」の多用については全面的に同感です。
多意義な語ゆえ便利だけれど、髭の場合は表現としては手抜きと思うことが多いようですものね。
髭彦殿は叙景はなかなかだと思いますが、叙情・抒情(同じかな?)はまだまだお勉強を要するようですね。
<...紫野ゆき標野ゆき君が袖振る>などは写真のような情景描写だけれど、愛の交歓が表れていると思います。(上の句は度忘れ、私も早老人か)
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あかねさす/野守は見ずや (びっけ)
2008-02-15 16:10:58
風邪っぴきで家居です。ついここをのぞくのは、義理もあるけれど、純粋に作品に魅力を感じてのことです。私はFou様と対等に口をきけるような立場の者でもなく、短歌もそれこそ「駆け出し」でやめてしまった、基本的に抒情的な資質には相当欠ける、論理のひとです。髭先生のお許しを得ての無礼講でのお喋りにすぎないのに、毎度どこぞの権威者の批評めいていて、目ざわりかとは思いますが、気まぐれボランティア精神と自分の余暇の一部です、ご容赦ください。

昨今は無性化がすすんでいますが、平均的には男性の歌は客観的。認識、叙景が勝つものです。ふつうのことですよ。

もっと対象に集中沈潜して内的に昂ぶること、優美な言葉を選択すること、比ゆ・リフレイン・かなづかいなどの技巧も適宜用いて狙った効果をはかること、などによって、Fou様おっしゃる情と景の融合が成せると思いますが、髭彦さまはそこに届きうる雰囲気のところまで、もう歌えてらっしゃいます。しばしば成功もしてらっしゃいます。

かなし、さびし、などの感情語でまとめているうちはたぶん、対象から感受するものや対象に与える思いが浅いのではないでしょうか。西欧的観察・概括のようです。細やかな具体把握・描写が、感情を深くする、それを短歌から体得した気がした日があったのですが、脳がミニマムに改造されそうな怖れを抱いたものです。日本の抒情のからくりに触れた気がしたものでした。

えーっと、なんだっけ、つまり言いたかったことは、→ここから先は地蔵の写真につづく♪
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そうでしたね (Fou)
2008-02-15 20:58:45
あかねさす紫野行き標野行き
      野守は見ずや君が袖振る

いい歌ですね。
ブログはフォーラムのようなものと思っています。やってくる人々は個人の意思をもって発言するのですからみーんなタイトウ、でしょ?

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帯刀?駘蕩?頽唐? (びっけ)
2008-02-15 21:56:52
Fou様はブログ主さんのご家族ですし、めちゃくちゃ年上の方ですから、高校生は粗相をしないよう、これでも遠慮しています。インテリ度で合格しているのかも心配ですし。

習作期、修行とおもってしきりに相聞歌をつくったのですが、自分で吐き気がしてきてやめちゃった私。リアル人物像を誤解され、トラブルを招いたほどの腕前でしたが(笑)。この年で健全な学級委員みたいな私は、文学の奥座敷とはやはり縁遠いようです。せいぜいここが標野です。フォーラムだと考えないことにしているので、書けてます。村の広場くらいに考えるようにしています。
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びっけさん (Fou)
2008-02-15 22:27:24
<めちゃくちゃ年上>?
そんなに年寄り扱いしないで!

80代半ばから90歳のボーイフレンドも2,3人いるけれど、いつも20歳前後の若者たちと一緒なので、若いつもりなのですけど。
若い女の子から「可愛い」なんて言われて、ちょっと嬉しかったり、考え込んでしまったり...

この私設フォーラムの主は留守のようで、主そっちのけのおしゃべりですね。
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若さに価値を (びっけ)
2008-02-15 22:49:28
あまり置いてませーん(笑)。
「めちゃくちゃ」は事実を端的に述べただけで、深い意味はなかったけれど、お年が気になるお年頃の女性に失礼しました、ぺこり。

ボーイフレンド90歳、って、すごいなー。
貴重そうな話題に興味しんしん。
今の大学生の男の子は、こどもぽくないですか。
知人の高校教員だの大学教授連中(男)がこどもぽいので、いったい学生はどこまで、と。

ふふ、今日はどうしようもない海賊状態ですね。
髭彦さん、Fouさん、みなさん、風邪で朦朧としているので、ごめんなさい、ぺこり。
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留守の間に (髭彦)
2008-02-15 23:04:51
たくさんのコメント、いろいろと参考になりました。

ところで、この<フォーラム>はだいたい毎日150人ほどの方が覗いて下さっています。
ということは<村の広場>の規模でしょうか。
ただし、お名前がわかっている訪問者はそう多くはありません。
という意味では<村の広場>とも言えません。
海外からもふくめての不特定の方々がゆるやかに創り出している、<IT上の小フォーラム>とでも言ったらよいのでしょうか。
公私の区別を一度<脱構築>しないといけないのでしょうね。
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