【16625】031:盗 いつはりの愛にあらねどわが咽喉はあはれ盗泉のみづをよろこぶ(常盤義昌)
「いつはりの愛にあらねど」というのですから、「盗泉のみづ」は人妻か他人の恋人かの喩えとして使われているのでしょう。
世間の常識から見れば許されない相手を愛してよろこんでいる自分を、「わが咽喉」に喩え「あはれ」と詠っているのです。
孔子の「渇しても盗泉の水は飲まず」の故事からまさか、こんなにも切なくて苦い愛の歌が詠われるとは。
「いつはりの愛にあらねど」というのですから、「盗泉のみづ」は人妻か他人の恋人かの喩えとして使われているのでしょう。
世間の常識から見れば許されない相手を愛してよろこんでいる自分を、「わが咽喉」に喩え「あはれ」と詠っているのです。
孔子の「渇しても盗泉の水は飲まず」の故事からまさか、こんなにも切なくて苦い愛の歌が詠われるとは。