列島の東(ひんがし)にさへ熱帯の鳥棲む世にぞなりにけるかも
12月10日 ワカケホンセイインコ(輪掛本青鸚哥)、自宅書斎の窓から
12月10日は、朝からよく晴れました。
居間のレースのカーテン越しに愛猫ハルが隣家のお屋敷の柿の木に鳥を見つけたらしく、独特の鳴き声を上げながら見上げていました。
さっそく僕も覗いてみると、野生化したワカケホンセイインコが柿の実を食べています。
本来は熱帯の鳥のはずですが、この10年来、東京ではあちこちに逃げ出したこの色鮮やかで結構大型のインコが野生化して、生き延びているのが報じられるようになっています。
おそらくこのインコたちは近くの小石川植物園をねぐらとしているのでしょう。
時々数羽がやってきて、近くの公園のメタセコイアのてっぺんや電線に止まっているのを目にします。
季節になると、この柿の実も食べに来るのです。
1年がアッという間に過ぎ去ろうとしています。現役の同業者ですが、例年通り、目良先生から多くの刺激をいただき、感謝を申し上げます。再会を願いつつ、よいお年をお迎え下さい。
誰も信じないインチキな「原発事故収束宣言」が出されましたが、僕の生まれ故郷は「死の町」と化し、着の身着のまま避難を強いられた従兄弟たちもふくめた住民はもう誰も自分の家に帰ることはできません。
その過酷な現実とどう折り合いを付けながら、自分を見失わないで生を全うできるか、来年も試練の年になりそうです。
よろしく。