神楽坂で居酒屋女将!つれづれ日誌

神楽坂・本多横町で50年続く、いざかや「甲州屋」。つたないながらも、お客さんに愛されるお店づくりに奮闘中です。

垣根甲州2010

2011-07-17 00:41:00 | Weblog
先日、カップルでよく来てくださるDさんに


「 超レアワイン、入ってますよ 」と誘いをかけて?
グレイスワイン甲州垣根仕立 2010を呑んでいただきました。


何故レアなのか、と言いますと、生産本数が少なくワイナリーさんでもすでにSoldOut!!
そしてこのワインが出来るまでの軌跡が「 努力の結晶 」だからです






Dさんがウチに来るのは「おいしい山梨のワインが呑めるから」と言ってくださる
こういうお客さんにこそ、呑んでもらいたいワイン なんですよ

今年に関しては「甲州垣根仕立て」は入荷本数も少ないですし
どんなお客さんにもホイホイ出せるモノではありません(価格もお高いですし)

そして通常の甲州ぶどうのワインを呑んでいる方でないと
このワインの違いが分かりにくい、という理由もあるからです


興味あるから是非とも呑んでみたい! と思う方は早めにワタシに声をかけてくださいね。

( マジで入荷数少ないです。ご注意ください。)




ただし このワインを呑むにあたって
ワタシからの若干ウザイうんちく付き、を覚悟してください
黙って呑ませる、なんてコト しませんっ


日本で約1000年育ってきた甲州ぶどうは生食用。つまり食べるぶどう
長い間、おいしく食べる為に改良育成されてきていました

食べるぶどうはジューシーで水分たっぷりの方が美味しい
棚仕立てで大量の実をならせる方法が確立したのもこの為でしょう


 棚仕立ての様子 一本の樹に100房近くの実がなります



欧米でのワイン用ぶどう(シャルドネやメルロ等)は垣根仕立てで育成します


 垣根仕立ての様子 一本の樹には2~3房の実がなります

垣根でぶどうをつくるとぶどうの一粒に味が凝縮されます



ここで、生まれる考えが

甲州ぶどうでワインを造るなら
棚仕立てでなく、垣根仕立てで造ればいい と思う訳ですが

これがなかなか大変な作業
甲州ぶどうは樹勢が強くて、元気が良すぎる。らしいです


ぶどうに限らず、お米や野菜など品種改良とは一朝一夕ではいかないものです
甲州ぶどうを垣根仕立てで収穫してワインにするまで約20年に及ぶ努力があったそうですから。。。

グレイスワインの彩奈さんのブログ(2010.10.16の)でこの垣根甲州を仕込んだ喜びを書いています。
垣根甲州を仕込みました


このときのワインが、Dさんの呑んだワイン。な訳です。



Dさんはこのワインの味わいに喜んで「欧州人にはしばらく呑ませたくないな~」といい(笑)
コルクを記念に持って帰っていきました

喜んでくださって、ワタシも嬉しいです


来年はもっとたくさんの人に呑んでもらいたい、ので。。。

今年のぶどうがどんな風に育つか、それが肝心です
毎日、好天をお祈りしておりますっ





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2 コメント

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Unknown (奥多野)
2011-07-19 09:08:07
いいな~。
私も2本持っていますが、もったいなくて
空けられません。
空ける喜びを分かち合える仲間と空けたら
ワインも本望ですね!
返信する
奥多野さんへ (じゅん)
2011-07-19 13:03:53
確かに、なかなか開けられない気持ちワカリマス。笑。
Dさんの「しばらく日本人だけで味わいたい」って発言も面白かったです。

しかし、いいな~。2本ももってるんだ~。うらやましい~!
返信する

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