霧島家日誌

もう何が何だかわからないよろず日誌だ。

AC4世界の歴史1 国家解体戦争とネクスト

2011年07月04日 21時25分53秒 | アーマード・コア
ごきげんよう諸君、いかがお過ごしかな。相当のご無沙汰となる霧島である。こんな更新停止もいいとこなブログに毎日毎日500前後のヒットがあるなんてもう感謝感激欣喜雀躍であり同時に申し訳なさでいっぱいでジャンピング土下座を通り越してジャンピング首吊りである。

停止している間、色々あったといえば色々あったし、何も無かったと言えば何も無かった。以前から言ってる通り私は躁鬱気味なのだが、これは以前髄膜炎という脳の病気になった事によって脳が損傷した事による後遺症ではないか、というのが最近かかってる医者(と言うかカウンセラー)の見解である。つまり絶対に治らんという事だ。精神性の鬱病は治るが、脳が物理的に壊れてるんだから治る訳がない。

で、ここ半年ぐらいはこの日誌の更新間隔を見ても判るとおり、1,2ヶ月単位で浮き沈みしている。調子のいいのが1、2ヶ月続いたかと思うと食事すら億劫になり睡眠と呼吸しかしなくなる様な状態になるのが1、2ヶ月続くという感じである。最初はそれで更新しなくなったのだが、その後前頭葉を絶え間なく襲う激痛に苛まれ完全にアウツ。

結局、トレドミン(抗鬱薬)の副作用だという事になり、クスリをやめたのである。さて、ただでさえクスリありでも死んでたところでクスリをやめたらどうなるか。そんなもん一目瞭然、ここの惨状がよく表している。で、最近新しい薬を飲む様になり、それもあってか回復してきたので更新再開と相成ったのだな。


さて、再開一発目の記事はAC4ネタである。最近AC関係の知り合いも増えたし…まぁ、なんだ。この間からはじめたツイッターでDQNに粘着されたのだ。最後にはもっと人と関わった方が、貴方のためになると思います」という大変香ばしい発言を残して逃げた。それで、DQNの残念な発言を晒しつつ楽しく記事を書こうとして、記事を順調に書き、そろそろDQNの発言を引用しようかというところでそいつのツイッターを見たらその時の発言が丸ごと削除されておった。



まぁそういう訳で私も怒り心頭なのだが、まぁDQNはDQNなのでしょうがない。むしろ、一週間以上かけて書いてきたこの記事をこれで終わらせるのはもったいないのでちゃんと書く事にする。尚、一週間以上かけた、というところから判るとおり相当長いので何度かに分けての掲載になるぞ。


では本題。

ACプレイヤー界隈では、fAにおいてどの企業の仲介人が仕事しているか、言い換えればどの企業が信頼できてどの企業が信頼できないかという話題で会話が行われる場合がある。元々、ACというのは主人公が傭兵になり、企業(ACは伝統的に国家が崩壊して企業が世界を支配してる世界観)の依頼を受けるというゲームである。勿論企業ごとに色というものがあり、ミッションの内容には差異がある。

が、fAでは(と言うか4系では)企業の数が劇的に増えた事もあり、それぞれの企業の性格からミッション内容、果てはミッションのブリーフィング内容まで顕著に違う。3系とかでもそれぞれの企業の性格は違ったが、ここまで明確ではなかったのだな。そのせいか話題に上りやすいというところだろう。

で、fAにおいて、以前説明した通り企業は大きく分けてみっつのグループに分かれている。GAグループ(GA、有澤、BFF。プラス、GA子会社のMSACとクーガー)、オーメルグループ(オーメル、アルゼブラ、ローゼンタール、テクノクラート)、インテリオルグループ(インテリオル、アルドラ、トーラス)である。まぁ、一般人はGAとオーメルとインテリオルって三つの勢力があるんだなぐらいで良い。実際プレイしても、一週目二週目はそれぐらいの認識で終わる。

で、私はこの話題において常々オーメルの評価が不当に高くGAの評価が不当に低いと思っておったのである。AC部品製造業者としてでなく、ミッション依頼人としての評価だな。最初は、GAの方が評価されておりオーメルは人気がなかった。GAの依頼仲介人がダンディなおっちゃんだったからというのもあるが、それ以上にオーメルの仲介人がウザいのである。

最初の依頼からして既に「そちらの実力次第ですが、まぁ、ネクストがてこずる相手でもありません」とか言い始め、二回目は「依頼主は協力機との協働をご希望です。最終的にはそちらの判断ですが、あまり無理はしない方がいいのでは?」と、嫌味全開な上いちいち最後に(笑)がつく喋り方なので、プレイヤーの殺意全開なのである。

しかし発売から暫く経つと、この人気が逆転し始めた。オーメル仲介人に罵られるのが快感に変わってきたGAと比べ、オーメルの方がちゃんと仕事をこなすというのである。その根拠は特に明示されておらず、とにかくオーメルのが仕事すると言われている。

そぉーかぁー?

とまぁ、私は思っている訳である。んで、ツイッターでそんな感じの事を呟いたら、見知らぬ人が反応してきてGAは頼りにならんよーと言われたのである。これが例のDQNだ。そしてそのまま話はもつれこみ、気付けばfAの前作4の話になっていた。

どうやらこの男、親か彼女をGAに殺されたらしくひどくGAを憎んでいるので、意味不明な4ストーリー論を展開していたのだな。で、ただでさえ意味不明だったのが論争が続くなか支離滅裂になり、最後はもっと人と関わった方が、そちらにとっても悪い話ではないと思いますが?(笑)と言って逃げたのである。

私もこの日誌で何度か4のストーリーについては言及しているが、ちゃんと解説した事はなかった。又、あのゲームをプレイした人の中でも、ストーリーをちゃんと理解しているのは10%にも満たないのは確定的に明らかなので、ここでしっかり解説しておこうという事である。ちなみにプレイヤーが理解できてないのは100%フロムのせいであってプレイヤーのせいではないとここに断言する。

尚、さっきfAについて語っていた時インテリオルが完全に蚊帳の外だったが、アレは前にも言ったとおり、「当社のAF、スティグロと協働してください」→ミッション開始→オペレータ「スティグロ…お前を狙っているな」とか、「VOB(スペースシャトルの大気圏離脱用ブースターみたいな、外付大型ブースタ)を使用して速やかにターゲットを破壊する流れとなります」→ミッション開始→VOBが火を噴く(チャレンジャー号的な意味で)といった素晴らしい企業なので、一番信用できないと言うか、ある意味一番仕事してる企業なので基本的に欄外なのである。

後、確認しておかなければならない事として、難易度ノーマルとハード両方考察対象とするという事がある。と言うのも、例えばさっき言ったインテリオルの仕事への精力的な姿勢は難易度ハードのものである。そして、AC4系においてはノーマルが正史とかハードが正史とか名言されていない。両方が考察対象なのはこのせいである。


さて、4の世界とはどんな世界か。簡単に表すと




こういう世界である。

しかしこれでは判る人にしか判らないので、真面目に説明しようと思う。実用燃料電池や、水素吸蔵合金(その名の通り水素を含んだ合金。ダブルオーのフラッグはこれで動いてるので燃料タンクが必要ない)が開発された程度には未来で、人類が宇宙に進出していない程度には現代に近い時代。そこは、人口爆発による食料&エネルギー問題と深刻な南北問題、それを原因とした大規模テロ&暴動が頻発するまさに世紀末な世界であった。

世界各国は、遊撃戦性能に優れた兵器を開発配備してテロや暴動に対抗しようとする。この新型兵器の初期型がMTであり、やがてそれは人型兵器ACの開発に繋がる。まぁ初期のMTも人型らしいけど。このACの誕生には、レイレナード社の実用燃料電池とアルドラ社のアクチュエータ技術が一役買っているらしい(byA NEW OREDER OF NEXT)。しかし、それでもテロや暴動は止まらない。統治能力に低下を来たした国家に愛想を尽かし始めた企業、特に六大企業は軍産複合体から国家を締め出すという暴挙に出る。

軍産複合体って軍(官僚)と産業(企業)の複合体だから、要するに企業と国家の癒着の筈なのだが何を間違えたか軍だけ残して他を切り離したのである。しかしながら、最早国家にはこれをどうにかする力など残っていなかった。そして勃発したのが予言戦争国家解体戦争である。もう国家に世界を統治する力なし、俺達が何とかする!とばかりに企業が国家へ喧嘩を売ったのだ。

この戦争において企業の勝利を不動のものとしたのが、新型ACネクストである。これについては今まで色々説明したが、ニコニコ大百科の記述が判り易かったので引用する。曰く、

・コジマ粒子をバリア状の装甲にする「プライマルアーマー」 = 重量据え置きで砲弾の直撃に耐えうる強度
・大量のエネルギーを利用した超推力を生む「クイックブースト」 = 戦闘機すら比にならない全方向への小回りと瞬発力
・コジマ粒子により高速巡航する「オーバードブースト」 = 1000km/hの長距離巡航によって輸送機不要

これのどれが欠けても「アーマードコア・ネクスト」足りえない。これがどういった結果を及ぼすかと言うと、通常戦力がネクストを相手する場合
・ネクスト側の火力はどれも致命傷
・通常戦力側の火力は「プライマルアーマー」で無力化される
・更に「クイックブースト」回避され、火力を当てる事自体が困難
・「オーバードブースト」の存在で逃げることも追うこともネクスト側に有利


…という事である。注釈すると、コジマバリアことPA(プライマルアーマー)は国家解体戦争中核爆発から機体を守った(特殊条件下だった、そもそもコジマバリア自体が爆発に強いという話だったとは言え、PAしょぼけりゃ対実弾装甲もぺらぺらのインテリオル製ネクストが核爆発に対し中破で済んだ)。又、OB(オーバードブースト)は機体によってもっと速くなる、どれぐらいかと言うと事によっては2000km/h超える。ちなみに音速は成層圏下部あたりで1100km/hである。

ちなみにネクストを倒す方法は、コジマバリアを減衰させて高火力武器を叩き込むか、高速+大重量の装甲貫通タイプの弾(要は徹甲弾)を食らわせるかの二択である。前者は、連続して被弾するとPAが減衰するという特性を生かしたものだがただでさえあたらねーのに連続して当たるかよという話であり、後者はバリアなのでそれを貫通してしまおうという話だが、要は戦車砲とか大砲で撃たなきゃいけないものなので800km/hとかで前後左右にクネクネする奴に当たるかという話である。

こんな気持ち悪い兵器超兵器を投入されては、いかな国家軍とてひとたまりもなかった。結果、たった26機のネクストによって各国軍は壊滅してしまう。そして、企業支配体制が確立されるのである。そしてこのネクストを開発したのが六大企業グループ、つまりGA、インテリオル(三社の寄り合い所帯)、BFF、ローゼンタール(オーメルというユダヤ企業の操り人形)、レイレナード(+アクアビット)、イクバール(現アルゼブラ)である。又、機体制御にはアスピナ研究所とアナトリア研究所が関わっている。

この中で特に重要なのがレイレナードとアクアビット、そしてオーメルである。この三社はコジマ技術の独自開発に成功した数少ない企業で、コジマ技術がないとネクストは作れないという事で大変重要なのである。もしコジマ技術がなければ、PAも張れなきゃOBも噴かせない。…というか動力としてコジマ系ジェネレータを載せないとそもそも動きすらしないから話にならん。




コジマの光。真ん中で光っているのが神々しいコジマの輝きである。コジマ技術とは、その名の通りコジマ粒子を利用した技術だ。コジマ粒子は緑に輝く大変有害な粒子(一説には重金属粒子)だが、軍事用途には幅広く使える。レールガンの様に撃ち出せばコジマキャノンになるし、整波装置で形成すればコジマバリアに、少量の粒子を混ぜてブースト噴かせばQB(クイックブースト)になる。つまり有害なミノフスキー粒子である。レーダーは阻害しないけど。

さて、この三社の中で一番最初にコジマ技術を開発したのがアクアビットである。レイレナードとアクアビットは非常に古い時期から密接な提携関係にあり、この二社がコジマ技術では最も古いと言える。一方オーメルは、レイレナード、アクアビットとは全く関係なく、後から独自開発に成功している。そしてこの三社は、他の企業にコジマ技術を流し、協力してコジマ兵器の開発に勤しんだ。例えばユダ公オーメルは下僕操り人形のローゼンタールにネクストフレームや武器の大半を開発させているし、レイレナード=アクアビットはネクスト開発において最初期からインテリオルと協力している。

但し、巧妙なのは、コジマ技術を使ったパーツを渡しても、コジマ技術は渡さないという姿勢である。例えば…設定資料集A NEW(ryによれば、ネクスト用ジェネレータの大元の開発元はレイレナードらしい。レイレナードは積極的にネクスト用ジェネレータ(当然コジマ系ジェネレータ)の基幹部品を売り、コジマが普及して他企業でもジェネレータが作られた。しかし、その基幹部品は高度にブラックボックス化しており、他企業では解析できない。(73p)

つまり、レイレナードが部品を売らないと他の企業はジェネレータが作れないのである。

こんな事をやっているところから判る通り、レイレナード=アクアビットとオーメルのコジマ技術の主導権争いは大変熾烈であった。と言うか、この争いこそが4の管理経済戦争とリンクス戦争の原因になるのである。まぁ原因は他にも色々あるが、これが最も大きいものの一つと言える。

まぁ、それは置いておいて。このネクスト開発においてもう一つ重要だったのは、企業に属さぬアスピナ研究所とアナトリア研究所だった。まぁ属さぬ、と言ってもアスピナは設定資料集だとオーメルグループに入れられてるぐらいオーメルと関わりが深いのだがな。この二つの研究所はそれぞれ、アスピナがAMS、アナトリアがIRS及びFRSというネクスト制御技術を開発していた。これらを判りやすく言えば、AMSが随意筋の制御技術、他二つが非随意筋の制御技術というところである。

AMS適正という言葉が4fA問わず作中に出てくるが、これはネクスト制御に使うAMSが一般人には扱えないところから出てきた言葉である。AMS適正が高ければ、それだけネクストを自在に扱える。まぁ、AMS適正が高ければ強いとは限らないし、逆に低ければ弱いとは限らんのだがな。実際4主人公は低いらしい。勿論、fAのジュリアスの様に強くて適正も高いのもいる。まぁ、流石にAMS適正がゼロだとそもそも動きすらしないので強い弱い以前の話だが。

ちなみに、国家解体戦争で26機しかネクストが投入されなかったのは、秘密兵器だったのもあるが、それ以上にリンクスの数を確保できなかったからである。リンクスというのはネクスト乗りの総称だ。国家解体戦争以降リンクスの数は増加傾向にあるが、国家解体戦争で26人、それから約五年の管理経済戦争で38人、更に約10年後のORCA旅団騒乱(今命名)で43人なので、やはり数に限界があるらしい。まぁ常に戦争で減る可能性が付きまとうし、管理経済戦争の後のリンクス戦争で一桁ぐらいまで減ったせいもあるんだろうが。

後まぁ、リンクスの数が減ると言うと、リンクスの寿命は短いというのがある。ただでさえ有害なミノフスキー粒子コジマ粒子技術の塊であるネクストは使ってるだけでどんどん身体が汚染されていくし、AMS適正が高い奴はともかく低い奴は、ネクストを使ってる内に頭が変になる。4に出てくるアマジーグは、AMS適正が低いのに延々とネクストを乗り回し続けた結果頭がおかしくなっており、「運命を受け入れろ」とか「消えろ、消えろ、消えろ」とか硬派がウリ(笑)のACシリーズのキャラとは思えない発言を多数しておる。



取り敢えず一万字制限があるので今日はここまで。


その1:国家解体戦争とネクスト
その2:六大企業とアナトリア
その3:管理経済戦争
その4:リンクス戦争
その5:アスピナの興亡
その6:アナトリア粛清