霧島家日誌

もう何が何だかわからないよろず日誌だ。

動画完成したど~!

2009年05月31日 02時25分08秒 | ラグナロク
*21/05/31追記あり


作ったど~!
動画作ったど~!
できたど~!

軽く50時間はかかってるけどできたど~!


つ|http://www.nicovideo.jp/watch/sm7200206|



褒めて。喜ぶから。

見てみて。喜ぶから。

コメしt(ry



>はじけるジャs(ry

実は意外と補えたりするんですよ。と言うか、タイマンは最低限のリスクで最大限のリターンを取りますけど、リターンが果てしなく小さくて、時間切れAP勝ちを狙うぐらいに、リスクを極端に嫌います。当然リターンも大して求めません。

一方チーム戦は、何度も言うように局地的な多対一を作り出し且つそういう場面で最大限のダメージを叩き込むのが基本です。だから操作精度とかより断然中の人の立ち回り、そして機体構築に左右されるんで、タイマンが上手い下手ってのはあんまり関係ないんですよ。

ライフルは堅実でしっかり削る、リスク少なめリターンも少なめ。ですから前線での回避戦はライフルでどうにかなりますが、かと言ってさっき言った局地的な多対一が発生した時に怒涛のラッシュを仕掛けるのは無理です。しっかり堅実に、ってことは、瞬間火力が足りない訳ですね。よっぽどマーヴみたいな極端なライフルなら話は別になりますけど。

だからダブルライフル機は反動武器積んだり派手なエフェクトの武器積んでヘイトを貯めて自分を狙わせたり、スナイパーキャノン特化機は遠くで味方と戦ってる敵を狙撃して硬直を発生させて有利にさせたり、とかそういう方が大事です。

実際、前verじゃはっきり言ってランクマッチなんかミサイル回避技術以外はひとっつも為になりません。虐殺ルート最終ミッション(2vs4 or 2vs5)を何度も何度も何度も何度も何度も、と延々やり続けた方が立ち回り上手くなります。

だからなかなか楽しいんですよ。実際、俺TUEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEってのはタイマンぐらいでしかできませんからね。どんなに上手くても二機三機に囲まれれば死亡しますし。むしろ、囲まれたというのを逸早く察知して離脱する戦術眼のがよっぽど大事なんですよ。

まぁ、あと、発売からこれだけ経ってるのに今でもやってる人はよっぽどの物好きですからね…そんなにいうほど腕の差はないですよ。



>ごてぃ氏

串刺し刑は難しいらしいんですよね~。なるべく長く串刺しにされる人を苦しめた上で口から棒を突き出して文字通り串刺しにするんですけど、この口から棒を突き出すのと死刑囚が死ぬまでの時間を調整するのが大変らしく。

なるべく口から出したいから先っぽを尖らせるって改善もあったんですが、確かにそれもありなんですけど、そうすると今度はあまり苦しませずにあっさりと死んじゃうんで、なかなか難しいみたいです。口まで突き刺すのと長い間苦しめるっていう二律合判は、非常に両立が難しいみたいですね。

あの人数のトルコ人を串刺しにしたんだし、結構研究してたんではないかと思ってはいるんですけどね。この時期は一種のショーであり祭ですし、死刑って。

ゲームの楽しみ方と目的

2009年05月29日 16時06分04秒 | アニメ、ゲーム、映画等
ごきげんよう諸君、いかがお過ごしかな。私は暇と言えば暇で暇でないと言えば暇でない時間にこれを書いておる。ブログの記事が書ける程度には暇だがそれ以上他に何かしようと思うとできない程度の暇さだ。

今週は火曜の朝から「俺の講義聞いて理解できないのはお前の脳味噌が腐ってんだよバーカ死ね」みたいな事を言われて殺意を抑えるのが大変である。家に帰っても翌日も翌々日も殺意でいっぱいいっぱいであり、授業を聞いたりする余裕もなかった。

ノートを再編集して間違ってるとこ添削してくれってのを次回の講義でやる予定だが、拒否られたらプッツンと言うか、流石の私も堪忍袋の緒が切れると言うか、退学するかしないかぐらいの闘争になるから問題である。

ほんとさっさと死なねーかな。


ま、ともあれ。なんか最近堅い話ばっかりだったから、またゲームの話でもするとする。まぁ、先日の記事と話はちょっと被るが…

ゲームというものは、主に一人用のものだ。最近はネット対戦の普及によって対人戦を意識したゲームも沢山出てきておるし、ゲーセンにあるような格闘ゲームは人間と戦わねば面白くない。こういうゲームを仮に対人戦と呼ぶことにしよう。

んで、一人用と対人戦を両立させてるゲームもまたある。最近お熱だったアーマード・コアシリーズなんかもそうである。とは言っても4とfAはちょっとばかり異色だから置いておいて、PS~PS2時代の話をする。

以前話したと思うが、一般的にACの世界では国家という概念が消滅していて存在しない。これは世界設定が異なるPSAC~2シリーズと3シリーズ、NXシリーズ全てに当てはまる。『大破壊』と呼ばれる、まぁどうせ核戦争か何かなんだろうが、完全に世界が荒廃してしまった世界である。大体、ACの舞台になる時代はその後復興してようやく何とか立ち返ってきたかな、というぐらいだ。

で、軍事的には最強の兵器であるACがあり、企業軍の主力はMTやら戦車といった旧式兵器の群である。ACを扱う『レイヴン』はレイヴンズネストやらグローバルコーテックスといった用兵派遣会社に登録し、企業と契約して戦争する。まぁ、依然話した通り、企業がAC大量に揃えて戦争したらまたとんでもない事になるからな。当然の措置である。

で、そんな世界の中で、ある新米レイヴンが現れる。これがそれぞれの作品の主人公だ。特に設定はなく、呼ばれる時も「レイヴン」としか言われない。男か女か歳がいくつかとかは脳内補完だな。で、大体のシリーズで最初のミッションはレイヴン試験だ。試験と言っても実戦で、ACパーツは産業廃棄物の群れだ。で、合格すると正式にレイヴンとなる。

その後は、傭兵派遣会社と契約して企業の代理戦争とかをやったりする訳である。報酬は莫大だが、弾薬費とか修理代のせいで赤字になったりするする。んで報酬の金で新しいパーツを買って自分の機体を強くしたりして、快適なレイヴンライフを満喫する訳だな。んで、話が終盤になると、主人公があまりにも強すぎて世界中の軍隊の総攻撃食らったりするんだが、まぁそれはおいておこう。


さて、ACの一人用モードはそんな感じである。弾薬費の安い武器で出撃してSランクを取ったり、弱さもりもりな初期機体を一切弄らずにクリアしたり、といった遊びもなかなか楽しいものがある。あとガチガチに固めたタンク型で敵の巨大兵器と正面から撃ち合ったりとかな。

しかし、これが対人戦となると問題が出てくる。意図的に弱いパーツがあったりするのは一人用パーツという事で別にいいのだが、相性の悪い相手に当たると詰むという問題がある。勿論じゃんけん要素ゲームにおいて重要である。軽量機は重量機に弱く、重量は中量に弱い。そして軽量は中量に強いという三角関係だ。他にも四脚は逆関節が来ると詰むとかいうのもある。

んでしかも、ACの対戦は1vs1である。そうなると、できる限り一機にあらゆる要素を導入せねばならなくなってくる。これが機体構成は企業秘密であればいいのだが、何せ見た目からしてバレバレだから、すぐ判る。そして研究を煮詰めていくと、三、四種類の機体しか残らない。いわゆる量産という奴だ。普通の機体で行ったらボッコボコにされる。だから量産と呼ばれるんだがな。

このせいで、私はACの対人戦はあまり好きではない。自分で機体を組みえて戦うゲームなのに、試合が始まった瞬間詰む事がある訳である。ここからfAの話になるが、故に、私はランクマッチにはいかない。ランクマッチというのは戦う事でポイントが貰えるもので、その数によってランキングされる奴だ。よって、どいつもこいつも量産ばっかりだ。

量産というだけでもなく、さっき言ったように試合が始まった瞬間に詰むという事も多々ある。Wライフルが主力の機体はガチガチのタンクが出てくると終わるし、地上でしか戦えない(その代わりに速くて火力も高い)四脚は、空中でフワフワする機体が出てきたら詰む。と言うか、ブースターでユディトというのがあるのだが、相手がユディト搭載してるだけで問答無用で詰む。どんな武装どんな機体であろうとユディトという存在だけで死ぬ。

つまり、量産以外だとじゃーんけーんぽんっ!とやった時点で八割がた勝敗が決まってしまうということだ。

まぁゲームバランスの都合上相性がいいとか悪いとかそういうのを盛り込むのは必須であり仕方ない話なのだが、ここまで相性差が出てくると問題である。これが、格ゲーみたいに元々用意されてるキャラが10人ぐらいいて、その中から使いたいキャラを選ぶならまだいいのだが、考えに考えて作った機体がじゃんけんで死ぬ訳だ。もしじゃんけんで死ななくても量産が出てきたら結局勝てないので、何の為のゲームか判らんくなる。

もうこうなると、話が摩り替わってしまっている。ゲームは楽しむ為にやるものであって、ゲームをやる意義は楽しむ事である。しかしこうなると、目的は即ち勝利である。楽しむ為にではなく、勝つ為にゲームをするということになってしまう。これでは、まぁ全国大会レベルとかならともかく、ただひたすら寒い機体を組んで寒い戦術をとって寒い勝ち方して寒い勝利を手に入れるという事になってしまう訳だ。

これでは楽しくない。

故に、私はプレイヤーマッチ(ランク付けがない)のチーム戦ばっかりやっておる。最大で4vs4で戦うのだが、この対戦は味方が誰になるかはその場で決まる。その時部屋に入ってる奴と組む事になる。故に、構築する機体のバリエーションが豊富である。

万能型も勿論ある訳だが、軽量の快速を生かした突撃特化張り付き特化といった連中、逆にスナイパーキャノンを積んだりミサイルを搭載して前線で戦う味方を支援する援護機、前線で回避戦を行いながら耐えつつ総合力で攻める前衛機…などなど。様々な機体を組める。

この辺までは前に話したのと一緒だが、ここからが問題である。

先程あげた量産だって、「量産が量産される」までには勿論、色々な変遷がある訳だ。強いパーツを組み合わせただけでは量産されるほどの強さにはならん。このパーツとこのパーツと組み合わせると強い、みたいな感じで色々研究されている。そして研究し尽くされると、量産が誕生する訳だな。

研究は良い。実際のところ、ACは自分の機体を組み上げてる時が一番楽しい。この武器装備したら重量過多になるな~じゃあこのブースタをよく似た性能の軽い奴に変えるか~、やっぱりこのメインブースタはEN食うし省エネ機体にしようか~あーでも省エネパーツは性能低いなぁ、とかそういう感じであれこれ考えるのが一番楽しい。

しかし、研究し尽くされてしまって、量産が横行するともう駄目だ。何も楽しくない。ただひたすら寒い動きをすることしか出来ないという作業と化す。しかもこれは何もタイマンに限った話ではない。チーム戦だって、チーム戦用の固定メンバーさえ揃えば、前衛後衛突撃支援援護といった役割を割り振ったりして、それぞれ機体を組み上げて更に立ち回りも研究し尽くせば、立派な量産だ。

しかし、チーム戦の僚機は選べない。その時その場に居合わせた人とやるだけである。ここがとても重要である。誰と組むか決まっていないなら、誰と組んでも戦えるようにせねばならないという事である。当然、それは機体構成にも影響が出るし、更に中の人の性能も関係してくる。

突撃特化機を組んだはいいが、突撃するしか能がないのでは何の訳にもたたん。突撃機は当然速い訳で、味方もなかなか追いつけない。で、味方の到着もまだだというのに何も考えず一人で突っ込んで4vs1でフルボッコにされて落ちる様な馬鹿では話にならんという訳だ。

味方が何を装備してるかなんてのは外見ではなかなかわからないが、実際に射撃してるのを見ればそれが何かは大体想像はつく。それを見ながら自分の動きを決める訳だ。多対一でボコられてる味方がいたら助けに行き、逆に自分が囲まれたら致命的な状態になる前にOBで離脱したり、もう少しで殺せそうなら後ろから攻撃をガンガン食らってでも撃ち落す、といった感じで立ち回りに幅がある。

機体構築も、前衛機が早々に死んだ代わりに前に出なければならなくなる事を考慮せねばならんから色々考えて組まねばならんし、仲間が固定メンバーではないから正解というもの、つまり量産は作れない。


そんなことで、私はfAのオンラインではチーム戦ばっかりやっておる。

最近ゲームすらしてないがな。




>ごてぃ氏

どうみてもご本人様です、本当にありがとうございました。しかし、死相が出てるのは私も知ってたがやっぱり病気だったんだな。早く死ねばいいのに。もう上にも書いたが、本気で殺意が湧いたぞ。来週私がプッツンしたら本当に殺してしまうかもしれんな…

ああ、まぁ、私は別に親の罪が子にも適用されるとは思っておらんから別にいいんだがな。北の将軍様とかはマズいと思わんではないが。


>ジャスミン青田氏

どんな教員になるか、か。…そうだな、一つだけ言える事がある。

教科書は使わん。


>かえでさん

どうぞ潜りにきてくださいな。プロトタイプネクスト・アレサなみの精神負荷に耐えられるならですが。何で質問しに行ったらバーカって言われにゃならんのだ…ああもう本当に殺したい。アレだ、串刺し刑にしたい。勿論ガチの意味の串刺し刑で。肛門または陰部から太い木を差し込んで口まで突き通すって奴。

実行にあたっては、串刺し刑研究会ワラキア支部長のヴラド・ツェペシュ先生を司会、進行役として呼ぶ必要があるな。


>440s氏

取り敢えずこんなもんでどうだろう。

作成時間は、最近とか本日の記事に書いてある通りそれぐらいしかやる事のない時間をあてておるから基本的に大丈夫です。






以下ACfA日記

久々にオーダーマッチやってたら水没王子の解説に『ライールの方向性を完全に無視した中距離射撃戦仕様』とか書いてあったから、純正ライールにアリーヤジェネのっけてダブルライフル装備の機体作ってみた。意外に楽しいものだな。中距離射撃&回避戦前提な訳だが、回り込み性能も高いし、上手く立ち回れば結構食らわない動きができるし、コジマバリア性能も8400ぐらいあるし。コジマバリア満タンからだったら一発二発くらってもあんまり痛くないからな。

大学の奇妙なDQN教授

2009年05月26日 08時51分13秒 | 日記
※10:42追記あり。

ごきげんよう諸君、いかがお過ごしかな。私は相変わらず通勤中である。ガラガラでマウスも使えるとかなら祭報告作成とか他の事もできるんだが、なにぶん結構混むからな。もう四年も使ってる電車だからどうやれば座れるかは心得ているんだが、座れるだけであってこうして文章を打つぐらいしか出来る事がない。

しかしまぁ大分落ち着いては来たな。私はAMS適正が低い(大学的な意味でから結構精神的に来るものが多く、それに多忙が重なって神経が磨り減っておったらしい。日月火と、勿論月曜も火曜も授業があるのだが、一日中寝てたら治った。どうやら私にとっての気分転換は寝る事らしい。ガス抜きせねば誰だって限界は来るからな。

先週の話だが。

色々忙しくてな。発表もせねばならんし卒論もあるし大学院試験勉強もしなきゃだし祭の報告も作らないとで結構いっぱいいっぱいだ。GW特別祭報告は動画を使ってMAD風に仕上げる予定と言うか今も作ってるんだが、これも時間かかるからな。まぁ、主に編集の過程より素材のコーデックとかプラグインの調査多く、編集時間自体は調査時間に比べれば2;8ぐらいでえある。


閑話休題。んな訳でAMS適正の低い私だが、一応それを寝る以外で解消する努力もしておる。まぁゲームとかもその一環ではあるが、やはり精神的負荷が大きい授業とを交互に取るのがこつである。

大学の教授ってのは授業が下手糞なのはよく知られてる通りだが、それ以外に逝っちゃってる日教組とかいる訳で、「学者や教員というカスの世界に入りたければ自らもカスにならねばならない」という真理に到達した私でも、やっぱり精神負荷は結構大きいのだ。そういう授業を受けるのはな。

原始弥生時代~西暦1600年頃が範囲の授業なのに六世紀で終わるなんて奴もいるが。

そこで、そういう授業ばっかり取るのではなく癒される授業も取っておる。癒される授業というのは、知識豊富で自らの専門領域以外にも造詣が深く(つまり専門馬鹿ではない)、また、授業が仮に下手だとしても学生の為を思って授業をしている人の授業である。

ここで注意せねばならんのは、「学生の為に」という部分である。一般的に、講義要綱なんかには「やる気のある生徒を募集します」とか書いてあって学生の為に授業をしますアピールしてる授業というのは学生の為ではなく自己満足の為やっておりいわば自分の思想を押し付ける為に授業をしている場合が非常に多い。しかも本人が自覚してないという、ゼークトのいう無能な勤勉者であるから始末が悪い。

まぁそうは言っても、大人数の授業ではなかなか難しい。百人も二百人もいると押し付け的な授業しかできんからな。ま、押し付け的な授業も癒されるものは癒される。事前準備をちゃんとしており、出来るだけ判り易い様に話す教授も中にはいる。

その辺、少人数授業は有利である。そして、授業しつつも学生の反応をじっくり観察し、理解程度や意欲を参考にしながら授業を形成するという神様も時にはいるのである。まぁ本来は研究会がそうであるべきなんだが、ゼミなのに30人もいるからうちの教授も難儀しておる。もうこれゼミじゃないだろって人数だからな。所属学生数三人ってところすらある学科なのに。


んで、中でも酷いというんで有名なのが史学概論って授業である。これは日東西全ての史学科の学生が取らねばならない必修科目だ。んで西洋史の教授が担当しておるのだが、酷いと言ってからややしばらく酷いんでその話をしようと思うんだが、何だ。どうしよう。酷いところしかないからどれから話せばいいかわからん。

まぁ、まず教員としての大学教授じゃなくて、歴史学者的な意味での教授としても残念であるらしいというところからいこう。私もよくは知らないのだが、どうも教授陣にも「あいつ歴史じゃねぇだろ」とか言われてるらしい。他の大学の教授もそう思ってるらしい。つうのは今はうちの大学にはおらんが、私と一応顔見知りの教授がいて、その人が言っておったんだな。

じゃあ何かって、あれは哲学だろうと言われておる。本人は、色んな時代や地域の哲学を歴史的に捉えるとかどーとか言ってるらしいが、どうみても歴史じゃねーよって言われてる訳だ。

そんな訳だから、授業も勿論哲学の話である。史学概論という、史学の、しかも洋の東西を問わぬ全ての史学学生に哲学の話をしてくれやがるという事だ。

私はまぁまだいい方だ。西洋の思想史はそこそこ勉強してるからな。と言っても素人同然だが、まぁ何も知らないって事はない。が、他の学生はそんな訳ではない。何せ史学科であり、歴史学を志す歴史家の卵、否、端くれである。故に歴史という知識はそれなりにあっても、啓蒙主義からこっちの歴史学の成立だとかランケ歴史学だとかフランスのアナール派であるとかマルクス主義者だとかそんなもんは全然判らんで当然である。故に、MGSばりに頭の上へ?が出現するということだ。

どうでもいいが、確か中学生時代だったか、当時の友人と話してた時に全日空を英名通称であるところの『アナ』ANAと言ったら、そんな卑猥な会社があるのか!とか言われた記憶があるな。アナール派か。

閑話休題。哲学の話だとしてもちゃんと説明さえ出来てればいいのだが、物凄く下手である。下手と言うか何と言うか、雑談と言うべきか何と言うべきか…う~ん…いいたとえが思いつかんなぁ…。まぁ、アレだ。私や友人とかからはオナニーと呼ばれておる。と言うか、授業名も担当教員名も既にオナニーとしか呼ばれてない。

実際、盛大な自慰行為と言っても問題ないレベルだ。話してる方は満足なんだろうが、聞いてる方は全く判らぬらしい。さっきも言った通り、私は予備知識があるから或る程度ついていけるのだが、下級生に話を聞いてみてもやはり判らんと言っておった。これが、研究会とサークルの区別のついてない奴がそう言ってただけならいいんだが、三年生筆頭までもがそう言ってるからな。学生が授業を真面目に聞かないからとかそういうのではないという事である。

しかも去年からなのだが、違う奴も一緒に講義することになった。つまりオナニーとオナニーのご学友という悪夢の共演である。んでまたこいつがもうひとつ酷い。授業が下手とかいう話を通り越しておる。授業で発表とかを教壇に立たせられてやった奴ならわかると思うが、あんなのは初めはあがるものである。こいつは見事にあがってる。自分で何を話してるのか、今どれぐらいの時間使ったのか、どう説明しようか、全て滅茶苦茶になるのだ。

一応白板も使うと言えば使うのだが、日本語になってない。(話だが)文脈とかで一応想像できるのだが、正直、あと20年もしたら古文書のニョロニョロ文字の仲間入りは確実である。それぐらい下手だ。しかも自覚がないらしいからたちが悪い。先日、あまりにも下手で私にも読めない(想像はできたが)文字を書きやがりにおなりになった為、前から三番目ぐらいだったか女子が「それは何て書いてあるんですか」とか聞いたら、オナニーのご学友様はなんだこいつこんな漢字も知らねーのか馬鹿じゃねーの死ねよみたいな反応をしておったな。

んで、駄目な授業であるというのが更に「おすみつき」にされてしまった。今年度、元は経済学部出身ながら学士入学で史学科に来た人がいるのだが、当然その人も史学概論を取っておる。んで、私は火曜日は休みがちというのもあってノートを見せてくれないか的なお願いをして、そのまんま史学概論の授業の内容に発展したんだが…

「あの授業の時間使ってテキストを
黙読した方がよっぽど勉強になりますよね」


って言われた。まぁ私もその通りだと思うが、学士入学なんてやるのは本当にやる気のある奴ばかりである。現在、学者ってのは理系は別として世の中に物凄い勢いで余っており、天下の東大の博士課程修了者がワーキングプアになるぐらいにあまりまくっておる。まぁ主に上が詰まってるせいなんだがな。

そんな学者氷河期の現在でそれでも学者になりたいってのは相当の物好きと言える。そんな、バリバリ現役の学者に言われたらもうおしまいだ。


んまぁそんな感じで、史学科と教授に認められず日本語が書けず授業もヘタレで若手の学者にまで酷評される、使い物にならんカスの授業を受けておる訳だ。が、。んで、私は専門課程に進んでから四年も経ってるのにこの授業の単位を取ってないのは何故かっていえば、こいつのせいである。正直顔も見たくないし同じ空気も吸いたくないぐらい嫌いだから、んでうちの史学科は二年交代で講義を持つのが通例なんだが、交代を待っておったのだな。

ところが、この授業はこいつに丸投げされてる上に、彼は「俺にしかこの講義はできない」と自分に酔っている模様であり、結局交代が来ないまま最終学年まで来てしまったということだ。しょうがないから頑張るが、正直不安である。比較的休みがちだからな。

しかし、アレを見てるとここまで厚顔無恥なのも珍しいと思うことしきりである。何でって、テキストに書いてある内容をまるで理解しておらんのだな。本人は判ってるつもりなんだろうが、実際にはテキストで批判される対象のドン・ピシャリになってしまっている。

まぁ、日本史の学者もしくは卵に、西洋史の教授が「悪魔の飽食は絶対に読みなさい。731部隊を知るのは日本人として当然です」とか言い出すどうしようもない馬鹿だからもうその時点でアウトと言えばアウトだ。清々しいまでにアウトだ。出版元が「これ嘘ばっかり書いてあるんで廃盤にします」って言った本だからな、悪魔の飽食って。最近では2chニュース速報ですら日本ネトウヨ叩きに使われんのに…うちの大学何でこんな阿呆を採用したんだろうな…



ま、その、なんだ。これで終わるのは久々だが




























































腹を切って死ね







以下(先週の)ACfA日記

MBユディトSBシェダルBBイクハザールなら、ジェネレータはライールで充分である事が判明。そこでジェネレータを交換し、その代わりに阿呆みたいに重いスナイパーキャノンを搭載。049、軽砂砲だな。右手の051ANNRと049砲のクロストリガーで中~遠距離戦を、近接戦は051ANNRに加えて左武器をMARVEに交換してやっておる。

ダブルトリガーの怒涛のラッシュで迎撃戦や追い討ちも出来るし、049は距離450-800ぐらいまでカバーできるから、万能機としていい機体に仕上がっておる。

チーム戦だけだがな。

タイマンとかバトロイとか生きていける要素が無い。



>ごてぃ氏

東大の紀要にとかじょ、冗談じゃ

と思いましたが、天下の東大の歴史雑誌もアレなのを思い出して納得しました。国語科は、私が知ってる人は結構まともな人が多いもので歴史学ぐらいだろうとか思ってたら国文学もそうだとは…隣の芝生は青いものですね。西洋史も「いい本の翻訳するだけで事績になる」とか言っておりましたな。

あと、いますよね、学者とオタ間違えてるの。うちの国文はさっき言ったとおりまともなのが多いんですが、一人ね…森鴎外万歳森鴎外万歳森鴎外万歳で、他の明治文豪連中は全部森鴎外を崇める為の踏み台にしてる馬鹿がいます。誰とは言わないというか名前覚えてないからなんとも言えないけど。

国史歴史学者の視野狭窄

2009年05月20日 20時24分32秒 | 社会、歴史
ごきげんよう諸君、いかがお過ごしかな。私は多忙のあまりガンスリ祭に参加しこねたというのは前に言ったが、どうやら忙しかったからではなく精神的に相当キておったからという方が原因らしい。んで、日曜日にそれに気付いて、そこから火曜まではずっと寝てた。自分でも危ないんじゃないかと思うほど寝てた。…どうにかしてノート入手せねばな。

さて、なんだか前回書いた記事が大反響を呼んでおるようであるから、その続きでも書く事にする。通勤時間使ってるから祭の報告とかと違って気軽に更新できるのがいいとこだな。あっちはそういう訳にはいかんし。


日本の学者は、とは言っても日本史の学者に限定した話ではあろうが、ただの古文書オタってのが非常に多い。世の中にはアニオタから軍オタやら鉄っちゃんからジャニオタスイーツまで色々いる訳だが、そんな世の中故か、学者も大体オタクなのだ。古文書のオタクだ。

どういう事かと言えば、伊達で教授やってる訳じゃないんであって(まぁそんなんも結構いるが)、なんだかんだで頭は良いのだ、学者というのは。ちゃんと頭は回ってるのである。じゃあ何で日本の学者は残念かって、学者はその頭脳を間違った方向に使ってるからである。


古文書、まぁ歴史学では「史料」(資料ではない)というのだが、これには色々区別の仕方がある。今回は○次史料という概念で説明しよう。

例えば一次史料は、その古文書の製作者、製作意図、製作年代が完璧に判っておるものである。例として、私が今書いてるこの記事が百年だか二百年だか先に古文書として、史料として使われたとしてみよう。すると、製作者は霧島薫であり製作意図は無能な学者どもに石を投げる為であり、製作年代は平成二十一年の五月下旬だ。

ここまで判っていれば、そのまま引用しても特に問題は無い。と言うか、非常に信憑性の高い古文書として珍重され重用される。私がもし仮に、哲学やら何やらでのちの時代に有名な人間になってたとしよう。すると私がどういう思想の持ち主だったのか、どういう事を考えていたのかといった事を調べる上で非常に役立つのである。何せ、私自身が自分自身の思想を語っているのだからな。

これが二次史料になると、誰がどんな目的で書いたかが完全に明らかになっていないものとなる。どっかの由緒ある家の倉庫引っ掻き回してたら日記が出てきたとして、普通日記には名前とか書いておらん。その家の主人のかもしれんし、その家の主人が親戚とか親しい者が死んでしまってその人が忘れられず残しておいたのかもしれん。

年代測定なら、究極的な手段はいくらでもあるからどうにでもなるが、流石に誰が書いたとかその意図が何かとかは判らん。古い写真でもそうである。一般人を軍人が先導してる写真があったとして、一般人を拉致しようとしてるのか、それとも民間人を避難させる為に護衛しているのかどっちか判らん訳だ。

んな訳で、ちょいとばかり使い難くなる。

更に三次史料というのもあって、これは一次もしくは二次史料を書き換えたものである。これはその意図に限らず使いにくい。新聞の切り抜きスクラップブックとかならまだしも、ある偉人の日記をそのままにせずに不要な部分を削るなどして編纂してしまうと、途端に三次史料になってしまう。重要な部分が抜けている可能性もあるし、甚だしくは意図的に改変を加える場合もある。

典型的な本で、「篭城」ってのがある。…あった筈なんだが、色々調べてみたものの出てこない……義和団事件っちゅうのがあったのは皆知っておろう。あの時、駐留していた各国軍は各国在中邦人保護の為北京の各所で篭城した。その時の日記みたいな奴を本として出版したのだが、その邦訳が酷い。日本軍のやった良い事は全部カットである。

意図的な改竄という訳である。本の頭に「諸般の事情で妙出訳になったが、著者の意思は伝わる様配慮した」とか書いておけば何の問題もない。原本読まない限りバレないという事である。

故に、史料としては使いにくい。

こんな感じで、古文書っていうのは扱いにくいのだ。一次史料だったとしても、朝日新聞とかだと使い物にならん。あの新聞は第二次大戦前は極右だったのに戦後は極左になったってので有名だが、何せイデオロギーに完全に染まってるから普通の歴史を語る上では使い難くてしょうがない。


この辺、歴史家はプロである。どういう意図で作られた史料で、作られたのはいつごろで、誰が書いたのか、それを判断したり類推する能力には長けている。手文字の古文書で、既に文字になってない文書すら容易に解読し、史料として詳細な検討を可能にする。

こんな訳で、その辺はプロってだけはあるのだ。問題なのは、学者連中は古文書を読む事しかできないところにある。要するに専門バカなのである。

とある人に紹介された論文がある。史学雑誌に載ってた、「ロンドン海軍軍縮会議と日米関係」である。史学雑誌というのは天下の東大様が出してる歴史研究雑誌で、つまり天下の東大様が認めた一流論文ということだ。

んで、題名にあるロンドン海軍軍縮会議ってのは、これは日本の軍オタの中じゃ基本中の基本、知らない奴は軍オタじゃないと言えるぐらい有名でかつ重要な国際会議だ。世界史上日本史上でも欠くことはできん。

ところが、駄目駄目である。

古<話にもならんな
霞<興味も無い 失せろ
赤<死に腐れ 雑魚が
ア<失望した お前にはもう何も期待しない
ロリ<お前は糞の様な男だ 犬の糞になってしまえ
少<腰抜けの上官を持つと苦労するよ
髭<こいつ死ねばいいんだよ


読んでてこの辺の台詞が浮かんできたぐらい駄目駄目であった。

じゃあ何で駄目か。

史料については問題ない。当時日本公使を務めていた外人の日記から、新聞を含むいわゆるメディアの報道も一次史料に沿っておる。実際の会議の様子もちゃんと史料に即しており、間違っている部分は無い。少なくとも私の知識の中でその辺の間違いは見当たらない。一応天下の東大様だからな。間違いはなかろう。

が、これじゃ論文としては駄目だ。まぁ、これが調査報告書って名前なら素晴らしいかもしれんが、論文としては何の意味もない。何故なら、前後関係が全く明らかになっておらん、と言うか、著者が見事に専門バカで何も判っておらんからである。

この会議で問題になったのは、「対米七割」である。これは軍縮条約会議な訳だが、アメリカが10としたら日本は7までの軍隊(軍艦)を作ってもいい、という意味である。ある意味相対的な軍縮だな。

この対米七割ってのが大問題で、日本政府の首脳陣ですら意見が割れた。一部の連中は妥協して6.5割ぐらいでいいやと考えたりもしておったのだが、そうは問屋がおろさぬ。新聞もラジオも国会も対米七割絶対維持を断固主張し、最終的には米100%に対し69.75%という事実上七割で決まったのだが、にも関わらずこの会議の責任者は大顰蹙を買って国賊呼ばわりされてしまう。七割を維持できなかった売国奴どもめは腹を切れみたいなノリとなった。

…という感じで論文は進む。一応、論文の目的は日本民主主義の成熟具合をこの事件を手がかりに探ろうという話なのだが、それよりも七割七割ってお前らバカじゃねーのという結論が出る。そんな馬鹿な話に拘るとは日本人の民度も低いとか、軍部の圧力はこの時点で既に強かったとか著者はそう思っているだろうし、それを読んだ奴もそうだと思っておった。

全く持って馬鹿げた話である。読んだ奴はまだいいが、書いた方はもうどうしようもない専門馬鹿だな。古文書の読み方しか知らず、この会議がどういう歴史的意義を持っているのか理解していないし検討もしていない。



そもそも、この会議はどういう流れの中で行われたのか。世界最強国家の没落、これに伴う海軍力の弱体化、その代わりに台頭してきた日本とアメリカ、日英同盟の解消と英米同盟関係の確立、といった様々な要素を検討しないと全く意味が無い。


一応説明すると~…まず、世界最強を争っていたイギリス、フランス、ドイツ、ロシアといった面々が第一次世界大戦で没落したというのが第一点となる。

イギリスやらは勝ったやないかと思うかもしれんが、戦勝国も若い元気な人間から金から鉄とか資源から何から何まで全部使い潰したから、どっちにしても国力は下がったのだな。だから主に後方支援ばっかりしてた日本とかアメリカが相対的に強くなった訳だ。ここで特筆すべきはイギリスの没落である。

と言うのも、何度も言っている通りロイヤルネイビーと言えば世界最強の海軍である。世界中の海軍を敵に回しても勝てるというその海軍の力こそが、北海道ぐらいの大きさしかないイギリスが世界最強という地位を一世紀以上保てた理由である。

また、イギリスは大陸国家のフランスとかドイツと違い、海があるからそう簡単にはイギリス本土戦争とはならない。極端な話、海軍さえ強ければ、イギリス上陸前に全部輸送船沈められるからそれでおしまいなのだ。また、列強と呼ばれる欧米の強国は何で強いかって、植民地で黒人やら黄色人種やらから搾取してたからである。

この植民地と列強本土を結ぶのは海であり、もし植民地の取り合いになったら、当然兵員輸送やらに海軍は不可欠である。で、イギリス海軍の強さに目を向ければ、後は判るだろう。海を制する事、制海権を取る事は取りも直さずイギリスを最強たらしめた理由の多くなのである。

日英同盟はこの点において画期的である。イギリスは世界最強を続けていた間、どことも同盟しなかった。いわゆる「名誉ある孤立」という奴である。実際、世界最強なら同盟する必要ないしな。ところが、東洋の辺鄙な日本という国と同盟を交わす。これは、イギリス海軍単独では太平洋大西洋の両方を抑えきれなくなったという告白に等しい。勿論それだけが理由ではないがな。

その後第一次世界大戦を経て英国が没落し、日英同盟は解消された。以後イギリスは英米同盟方針をとる事になる。んで、イギリスという抑えがきかなくなったという事は、まぁ大西洋は全部死んでるからいいが、太平洋に変化が訪れるのは必然であろう。


まぁ、アメリカの市民感情はそうではなかったのだが、米英同盟成立後のアメリカと日英同盟解消後日本という二項対立は、それぞれを仮想敵として認識させることになった。これが第二の点である。

んでまぁそこに至るまでは紆余曲折があるのだが、第二次世界大戦が近づくにつれ、各国は貿易をあんまりしなくなった。ひきこもる様になったのである。自分の国と自分の植民地だけで石油から鉄鉱やらが全部まかなえるなら、そのテリトリーにひきこもろうという話である。自国警備の時代だ。

こうなると、ドイツや日本は困る。何故かって、ひきこもれないのだ。特に石油が出ない。日本は、朝鮮台湾満州(まぁ前者二つは何もないが)ぐらいしか自分の生活圏が無く、今でこそ出ておるが当時の満州は石油が出なかったのだ。ここに門戸開放やらが絡むのだが、ともかく。

ひきこもる為の金か親がいなければ、外に出て働かねばならない。植民地獲得運動である。ところが、当時植民地になってない場所など世界のどこにもなかった。列強or植民地だったのだ。となれば、南方の欧米列強の植民地を取るしかない。しかしそうなると、植民地体制の代表者であるイギリス、更にその保護者と化したアメリカと戦争する事になるのは必然である。

とは言っても、アメリカが「石油くれてやるから俺の言う事を聞け」とか滅茶苦茶な事を言わなければ戦争にはならなんだんじゃないかと言われると全否定はできんのだが。日本の海軍にしても対米作戦は専守防衛でが基本で、大量のアメリカの軍艦が日本近海に来るまでに潜水艦とか飛行機で減らして最後の最後に戦艦を出して撃ちあいして米軍を撃退する、という攻めの思想をもうちょっと持ってもいいんじゃないだろうかって感じの構成になってはいる。

まぁ、とは言っても陸軍はソ連に出ようとしたりしておって北守南進だの北進南守だの色々あるから一概には言えんのだが、この辺は複雑になるから置いておく。一方アメリカだが、中米北米を開拓してる間に世界中が植民地になってしまい、新天地と言えば満州やら何やらの支那大陸ぐらいだったから、日本と利害は対立する訳である。とは言ってもアメリカもモンロー主義やら色々あったんだが、政府と言うか大統領は俄然攻めの姿勢であった。

大事なのは、日本とアメリカは太平洋の二大強国であり、互いに仮想敵だったという話だ。ドイツもよく似た境遇だからよく比べられる訳だが、まぁ何にしろいずれアメリカと日本は戦争になる「かもしれない」という事になる。

んで、日米戦はやはり海軍と海軍の対決になろう。東南アジアに点在する島々には陸軍が出張るが、その島に兵隊を下ろしたり補給物資を送ったりするのは海軍だ。だから、海を支配する事、制海権を取る事は極めて重要である。

で、WW1が終わってからこっち軍拡大競争になった。どちらも相手が相手だ。しかも、戦争というのは一回で全部終わり、やり直しはきかない。どんなにアメリカがデカくて数も多くても、ワンチャンスで死亡する場合もありえるのだ。

そんなこんなで日本もアメリカも国家予算の多くを軍隊に回した。すると流石に、いくら二大強国でももたぬのである。日本とか国家予算の半分以上突っ込んでたからな。このままだと戦争もしない間に共倒れになるって事になり、軍縮条約を結んでしまいましょうという事でこの軍縮会議開催に至った訳だ。

まぁ、とは言え。軍縮条約を結んでも、戦争しないと約束した訳ではない。互いに軍隊の数を制限するにしても、互いに戦争をためらう程度の軍隊は揃えておかねばならない。戦争は弱い国とやると儲かるが、強い国とやるとイギリスの二の舞になるからな。この国は油断ならん強さだ、と思わせられる数と質のある船を作っておかねばならん。


それでようやく、対米七割って話になるのである。本当なら軍隊の数がトントンならいいんだが、日本とアメリカでは国土の大きさも違えば海軍のそれぞれの船の強さ、や生産コストやらが全然違う。んで、軍人さんとかが色々検討した結果、日本:米国=7:10なら予算も浮くし、仮に戦争になっても(と言うかアメリカが攻めてきても)日本を守りきる事は出来るだろうという話になった。

こういう背景を踏まえれば、対米七割というのは大問題である事がわかるだろう。これが維持できるかできないかは死活問題であり、国家の安全保障の問題なのだ。そしてついでに言えば、これは会議の形をとった戦争である。

確かに会議というのは「意見のすりあわせ」をするものだ。それぞれ原案を持ち寄って、ここはこっちが妥協するからあれはそっちが妥協してくれ、とかそういう風にやる訳だ。ディベートみたいに相手の案を全否定するのは会議ではない。ありゃ裁判みたいなもんだから高校生とかにやらせるべきではないと思う…のだが、まぁソレは置いておいて。

日本にとって絶対に譲れないのは、やはり対米七割である。対米七割を貫き通すという事は、その七割の軍隊をもってアメリカに「こいつと戦争したらあかん」と思わせる抑止力を生み出すという事である。妥協は即ちアメリカの意思に従う、軍門に下る事を意味する。つまり敗北宣言だ。であるからこそ、事実上七割でも妥協は許されなかった訳だ。まぁ事実上七割で妥協しないと会議そのものが物別れに終わっていたろうから、難しいところではあるんだが。


以上の話を踏まえた上でこそ、初めて対米七割論者の言いたい事が判る。確かにこれは譲れない一線だ。しかし、会議そのものが物別れに終わる事は、取りも直さず日米開戦決定を意味する。日米戦争はまだ回避の余地がある。それをわざわざ潰して、一か八かの賭けに出る訳にもいかないという事で、難しい話である。なんだかんだで国力の差は歴然としとるからな、日本とアメリカは。



ま、こんなとこだろう。

結局、ただの古文書オタに過ぎない学者の書く論文というのは、こういう「大局的なものの見方」というものが抜け落ちておるのである。別の言い方をすれば、極めて近視眼的、視野狭窄的なのだ。古文書の語る世界が全てであり、古文書が語らないものはどうでもいいのだ。

しかし、ほんっと駄目だな。そりゃ日本近代史ってか昭和以降の歴史については学者よりも一般の知識人のが良く判ってるって話にもなるわいな。前回言った通り、「軍人は下劣で卑劣で不潔極まりない最低のクズであり、不遜な危険思想家であり煽動者であり世界から根絶されなければならない最悪の生物」って放置してりゃこうもなる。



>いんぜる

そりゃ誰も問題にしないさ。もう三回目になるが「軍人は下劣で卑劣で不潔極まりない最低のクズであり、不遜な危険思想家であり煽動者であり世界から根絶されなければならない最悪の生物」だから、戦争を、ひいては軍人を肯定的に考えてる奴なんて異端の中の異端、存在そのものを抹消しなければならないってレベルの生命体だもの。なくて当たり前、っていう。まぁ、だから兵頭みたいな民間の研究者(素人ともいう)が気張って本書いてる訳で。


>ごてぃ氏

なるほど…そういう世界なのか……私は結構発展史的なものの見方してるからなぁ。例えば、映画で言えばマッドマックスは後のハリウッド映画に物凄い影響を与えた、当時にしてみれば画期的な映画だけども、今見ても特に面白くない。そりゃそうだわな、マッドマックスを元に発展していったのがハリウッド映画なんだから、進化した後より前じゃ当然差があるあわな、っていう。

後は、共有する知識ですかね。ある程度内容に関する知識がないとやっぱり楽しめないじゃないですか。三国志なら三国志で、正史から演戯からちゃんと知ってると知ってないとじゃ大違いだし。最近アーマード・コアの世界にどっぷり漬かってる間余計にそれを感じる様になりました。fAとか、今じゃ殆ど全ての台詞、キャラ名、機体の名前、パーツの名前と性能、企業とその特性、ブリーフィング内容と何から何まで暗記しちゃってて、それぞれのパロディの世界にどっぷりなのですよ。

でも、何も知らなくても楽しめるものも存在する訳で…難しいです……

日本史歴史学界の瑕疵

2009年05月17日 22時10分46秒 | 社会、歴史
ごきげんよう諸君。いかがお過ごしかな。私は多忙のあまり日付の感覚すらなくなり、ガンスリ祭主催者だというのにすっぽかしてしまった。もう駄目かも判らんね。ま、忙しくなってるのは自分のせいっちゃあそうなんだがな。いい加減大学院試験の勉強もせねばならんというのに…


ま、私の多忙な毎日を記してもしょうがないから、歴史ネタにする。今回はブラックかつヘヴィーであるから気をつけてくれたまえ。


最近と言わずずーっと思っておる事だが日本史の学者は見事なまでに阿呆である。まぁ学者と言っても特に近代の事だがな。今回はその一側面の話をしてみようと思う。


歴史学者というものは、何かを語る時証拠を示さねばならん。例えば明治二年十一月の廟議で今の東海道線を作る事が決定した、という事実がある。これを論文の中で言いたければ、証拠を示さなければならんという事になる。

私がそれを書くとしたら~…そうだなあ。日本国有鉄道百年史という国鉄が編纂した本があるからそれを引っ張り出してきて、それを参照するだろう。実際書いてある。んで、日本国有鉄道百年史の該当部分には「日本鉄道史より」と書いてあるから、日本鉄道史という本を探してそれを確認する。

まぁ、当たり前と言えば当たり前の話だな。ところが、同時にこれが問題でもある。

例えば、私が明治二年の事実立証の為に、そこらの鉄道解説本から同じ記事を引っ張ってきたとする。ここでは日本史小百科鉄道にしようか。そうすると、ほぼ間違いなく学会では弾かれるし、学士論文でも認められないかもしれぬ。なぜかといえば、それは、日本国有鉄道百年史は信用できる文書で鉄道解説本は信用ならない文書だからである。

じゃあ何故、「日本国有鉄道百年史」は信用できる物体でそこらの鉄道解説本は信用できないのだろうか。百年史に廟議そのものが載ってたなら話は別だ。その廟議の内容を書いてある一番古い文書が百年史であれば話は別だ。が、百年史もそこらの解説本も、日本鉄道史から引用したに過ぎない。

じゃあなにゆえに信用ならんのか。

それは、百年史は国鉄及び国鉄の偉い人が書いてるからである。もっと言えば、百年史は権威のある人が書いてるからである。

まぁ、勿論、権威があるからにはそれなりの裏付けがある訳だ。この場合、百年史を編纂したのは当時の国鉄であり、国鉄に設けられた編纂委員会だ。国鉄といえば、何せ国鉄は、鉄道省という省庁があったぐらいの巨大官僚集団である。その中でも特に鉄道史を調べるに相応しい人材(の筈の)が書いたという訳だ。

ま、この話は判る話である。当たり前ともいえよう。

しかしだ。一方の日本史小百科鉄道は、老川慶喜という歴史家が書いている。彼は鉄道史研究においてはかなり有名な人物で、幅の広い鉄道研究で知られている。いわば鉄道史のプロであり、一流の研究者だ。だが一流の研究者より国鉄の偉いさんのが権威があると考えられている。

この例は判りやすくする為に色んなとこをはしょってるからアレだが…問題なのは、全てを決定するのが権威になってしまっているというのが問題である。権威があれば何でもOKという訳だ。これが非常に困る。


歴史家はとにかく事実を表示する時証拠を示さねばならん。で~…そうだな、私が例えば第二次大戦後の事を話したいとする。で、何らかの理由によって、火炎放射器について語らねばならないとする。いや、別に何でもいいんだが、軍事学というのは国史学者が一番苦手とすることだから例に出しただけだ。

んで、火炎放射器というのは、主に第一次大戦以降、塹壕を掘って戦争する様になった時期の兵器である。まぁ、1500年ぐらい前に使ってた変態文明もあるがな。

んで何で塹壕で有効かというとだな、諸君、学校でも会社でも廊下を考えてくれ。塹壕ってのは平地に掘った廊下みたいなもんだ。で、曲がり角があるとすると、そのかげに敵の兵隊が隠れている場合があり、何も考えず近づくと死ぬ。この点、火炎放射器は前方を制圧しながら前進できる為、どうかくれても汚物は消毒だ~!となる。

故に、使い方にさえ気をつければ非常に便利な兵器であり大々的に使われたのだ。ところがこれ、すぐ廃れた。一番力を発揮できる塹壕戦が減ったのも理由の一つだが、それ以上に火炎放射器が使いにくい兵器である事が明らかになったからだったりする。例えば、火炎放射兵は捕虜になっても確実に殺される。

何でかって、ほら、考えてみたまえ。パーンって撃たれてぽっくり逝っちゃったならいいかもしれんが、火炎放射である。燃やされる訳である。石油をぐっしょりBUKKAKE partyされた上で火をつけられるのだ。もんの凄い痛いし絶対助からん上もんの凄い死体になるのである。ま、俺達の大事な友達をよくもってんで頭がバーンされてもしょうがないでろう。

そんな訳で使われなくなったとか、国際条約に非人道的な兵器として載ったの載らないのって話したいとする。すると、学者は「捕虜になっても殺されるって証拠を見せろ」と言うのである。



んなもんねーよ。



これは業界の常識であって、いちいち論証する必要もない事柄である。しかし日本史学の学者は歴史しかできないからそれを要求する。となれば自分で調べて論文にせねばならんが、ここでさっきの「権威」が関わってくる。基本的に、公式な文書に載ってないものというのはあんまり信用されない。戦争の研究者と偉い官僚(軍人も官僚だ)だったら官僚のが偉い。東大教授より陸軍大臣とかのが偉い。んで。



公式文書にんなもん載ってたら世話ねーよ。



であるからして、自分で調べて火炎放射兵はブチ殺されますと書いても、そんなに評価されない。と言うか、火炎放射ぐらいのどーでもいい事にこだわってたらきりがないと言える。何の論文書くにしても百年でも二百年でもかかるぞ、それこそ。

まぁ、探せばあるのかもしれん、火炎放射兵が捕虜になったらまず殺されます、と書いてある研究論文が。日本語ではなくても英語とかにははあるかもしれん。しかし、その論文が権威あるかどうかは別問題である。

この様に、権威主義でかつどうでもいいところにこだわるのである。特に戦争関連でな。その癖、研究者の研究結果に偉い人(大臣とか学会の偉い人)に「おすみつき」してもらうと、我先にとそれへとびつくという醜態を見せてくれる。勿論これは極端な例であり煽動だが、同時に事実だ(七月二十八日的な意味で


とは言え戦争関連でも、証拠を示さずに語っても良い、と認められるという例外がある。まぁ、その、なんだ。言わんでも判ると思うが、大日本帝国は下劣かつ卑劣にして唾棄すべき絶対悪であるという書き方である。そういう書き方をすれば、誰からもせめられない。例えそれが歴史研究系雑誌の論文であろうともな。

先日、そこそこ権威のある歴史研究雑誌である日本史研究501号に載った、「日露戦後~太平洋戦争期における戦死者顕彰と地域」ってのを読んだが、まぁ日露戦争までは真面目に調べた気配である。だが、その後、つまり大東亜戦争関連は完全な著者の想像である。「軍神を崇める内に玉砕すれば戦争は勝てるという意識が生まれた」とか書いてある。

T-ウィルスに感染してるか、それか脳が海綿状になってるか、とにかく精密検査が必要不可欠だな。

しかしまぁ本当に、第二次世界大戦関連は、本当に、本当にどうしようもない。西欧じゃヒトラーの再評価が進んでるらしい。まぁどの程度評価されておるのかは知らんが、キリスト教を批判的に論じる本とかは沢山あるし私も読んでいる。だが日本じゃいまだにこのザマだ。無様だ。大変無様だ。

ちなみに、例外に従わない事、つまり戦前日本を肯定的に受け取る書き方をすればどうなるかというと、物凄い勢いで袋叩きにされる。当たり前っちゃあ当たり前だな、いわゆる大日本帝国時代というのはアレルギーと言うかヒステリーみたいなもんだからな。

しかし、ヒステリーとは言え一応学者ではあるから、ある程度証拠を立てて攻撃する。そして私はまた証拠を建てて反論しなければならない。その際問題になるのが権威だ。

上述の様に、「おすみつき」がついていれば、どんな論文だろうが認められる。故に、ペンタゴンの偉い人とか防衛省の偉い人が書いた軍事関係論文を私が使えば、効果的に相手を説得する事ができる、と普通なら思うであろう。思うと言うか本来そうなるべきであろう。

しかし、違う。

日本の国史学者にとって、軍人は下劣で卑劣で不潔極まりない最低のクズであり、不遜な危険思想家であり煽動者であり世界から根絶されなければならない最悪の生物である。であるからして、公式文書はともかくとしても、基本的に軍人が書いたものに権威は認められない。強いて言えば、軍人が書いた軍隊批判的な論文には権威が認められる場合がある。

故に、私の様な、戦争をある程度肯定的に考える歴史家が論文を書こうとしても書けないのだ。私が苦労して探し出した史料や先行研究を参照して書いても、それらには権威が無いから認められない。史料批判をちゃんとやっていても、そんなものは認めらない。権威が無いからである。日本史がどんなものか理解すらしていないカスの書いた文章だからである。


故に、日本歴史学界では軍事史論文がいくつあっても軍事の常識知らん奴の論文しかないという醜態を晒しているのである。学界以外であれば改善の兆しは充分見えておるが、肝心の、プロの歴史学者が作る世界である学界がこれではどうしようもない。

何で軍事関係に詳しい人は皆軍オタかと言えば、軍オタぐらいしか軍事常識判る奴がいないからである。防衛省にしたって、政治的な問題で言論の自由は制限されている。田母g(ryは十中八九鉄砲玉だが。



そんな訳で、もう駄目だと思う。色々と。

ファンタジー世界への転生

2009年05月15日 13時20分14秒 | 社会、ニュース
最近、多忙である。…と、挨拶の前に言ってしまったがごきげんよう諸君。いかがお過ごしかな。色々用事があって一つづつ片付けねばならんのだが、なかなかうまく事は運んでくれぬ次第だ。特に、コメントへの反応速度は忙しさの指標であるから、どの程度忙しいか判るであろう。

しかも、最近はネタにできる事が殆どないと言っていいほど平板な毎日を過ごしており、全く持って困る。世界的にも面白みのあるニュースがあんまり無い。ないないずくしでネタが無いのでは歴史ネタとかゲームネタに頼らねばならんし、日誌ではなくなってしまう。もう既になくなってはいるがな。

しかし、とある事件が面白い話になってきた。ファンタジー世界に返り咲く為に何人も斬ったり刺したりした阿呆が出たという事件である。事件が起きた時期自体は結構前で、逮捕もとっくの昔にされとった訳だが、ここのところ新聞が法廷の内容を事細かに報じていてる為興味深く読んでおる。


ファンタジー世界への転生。確かにそれは魅惑的な事であるかもしれん。現在我々が住んでおるこの世界がある程度腐っておるのは間違いではない。その程度は地域やその人の感覚によるだろうが、無条件で素晴らしい世界では、確かにない。

しかし、ファンタジー世界にいかにして向かうかというのは、なかなか面倒な話である。

ファンタジーの世界へ行くには、二つ方法がある。まず、ナルニアシリーズが代表する、そこらの普通の男の子女の子が何らかの理由でファンタジー世界へ移動する(させられる)ものである。これは消極的であり、偶然的と言えよう。

もう一つは、今回の様に、積極的に意図的にファンタジーの世界へ移動する方法である。ファンタジーの世界と現実の世界は普段繋がっておらんから、この方法を使うには死んで生まれ変わるしかない。

では、生まれ交わすにはどうすべきか。死んでしまうと魂が抜けて、その魂をファンタジーの世界に運ぶ必要があるのだが、どうやって移動するかが問題だ。ファンタジー世界という異次元に移動するには肉体を捨て魂だけの存在となり、その魂をファンタジー世界へ運んでそこで受肉しファンタジー世界の住人となる。

しかし、人間にできるのは死ぬことだけしかない。そこから魂として異次元に移動する能力は恐らくあるまい。故に、移動するには超越的な力、つまり神の力に頼らねばならない。


しかし、神の力に頼ってファンタジー世界へ移動するのは非常に難しい。何故なら、宗教ごとに魂の行先が限定されているからである。キリスト教なら天国と地獄(と煉獄)、仏教なら極楽と地獄、といった具合であり、ファンタジー世界へ移動させてくれる訳ではない。

今回の犯人はあくまでファンタジー世界への転生が目的であるから、こういう神様に頼る事はできない。あいつはこの世界がつまらないからというだけでなく、主人公とかになって俺SUGEEEEEEEEEEEEしたいだけであるから、NGということになる。

また、宗教の癖に死後の世界の概念がないというのも世の中には多い。まぁここまで言うと語弊ではあるが…さておき。ギリシャ神話、メソポタミヤの神々、北欧神話といった様々な神話がこの世には存在するが、こいつら、特に人間界に手出しすることはない。

ギリシャ神話の主神であるゼウスは美女と浮気したり美少年を掘る為追い掛け回したりするのに忙しく、人間のことなど考えておらん。トロイの木馬事件だって、人間が何か苦しんでるから助けてあげようとか、どうにかしてこの世界を良くしてあげようという目的で関わったのではない。ただの逆恨み戦争である。

一応ニブルヘイムとか「あの世」らしきものが無い訳ではないが、基本的には人間は死んじゃったらそれで終わりである。死後生まれ変わったりとかそういう具体的な死後の世界概念というのは、実はあんまりないのである。

であるから、こういう古き神々に頼るのもまた難しい。唯一、日本神道だけが可能性があると言うか、最も理想的である。ただ、日本の神様というのは結構世知辛い。普段利用している神社の神様でも「うちは商売繁盛だからねぇ、別の神様に頼みなさい、紹介状書いてあげるから」とか言われたり「いいけど、一見さんは高いよ?」とか言われたりする訳である。


また、ファンタジー世界へ仮に転生できたとして、どう転生できたかが問題である。ファンタジー世界と言ってもこいつは日本RPG的ファンタジー世界へ転生したかったらしいのだが、強いのは主人公グループだけであるのが問題だ。

日本的ファンタジーRPG的世界とは言え、大体主人公グループは10人以上20人以下が限界である。あ、幻想水滸伝は例外。あれ百人以上いるからな。

その主人公グループに混じる事が出来ればよいが、仮に混じれたとして、作ったはいいがルイーダの酒場にほったらかしとかありえる訳である。また、主人公グループが強いとは言っても、残念な子というのは確実に存在するのである。全キャラのバランスが均一なのは後にも先にもFF7くらいではないだろうか。エアリスが例外だが。

主人公グループに混じれなかった場合、転生するのはいわゆる「モブ」である。MOoving OBjectの略でmobというのだが、要は街の人とか武器屋とかそういうのだ。彼らにできるのは、限られた使命のみ、担わされた役割・ロールのみである。即ち、話しかけられたら喋るとか武器を売るといった行為のみである。

勿論、RPGそのものではなくRPG風ファンタジー世界であるから、別にそれ以外の行為が行えぬということはなかろう。普通に食事して寝て仕事してといった行為は出来ると考えられる。だが、それ以上のことはできない。それ以外は現実世界と全く同じである。強いて言えば、よっぽどのイベントが起きない限り死なないことぐらいではなかろうか。

一番悲惨なのは、mobの中でも扱いのいい方のNPCではなく雑魚敵に生まれ変わった場合である。エンカウントする度に殺されるという残念な扱いである。ボスならまだいいが、雑魚的はただ殺されるしかすることがない。


以上みてきたが、やはり問題は二点に絞られるだろう。いかにしてファンタジー世界に転生するか、そしてどうやって主人公グループに混ざるか、この二点である。どちらも非常に難しいところである。やはり、転生を望むには日本神道の神様に頼るしかない以上、神様に大量投資するしかない。

ってことはアレか。アレだな。



地獄の沙汰も金次第。

朝鮮人の自虐

2009年05月11日 00時24分44秒 | 社会、ニュース
んで、今日の本題に入ろう。まず、ここに私の思想(?)を述べておこう。

私は朝鮮も朝鮮人も大っ嫌いだ。


理由はもう色々ありすぎて困るからやめておく。

しかし、私は何もかも嫌いという訳ではない。いや、嘘じゃないぞ?例えば私は焼肉を食べに行く事があるが、焼肉は朝鮮人が発明した食べ物である。しかし、私は焼肉を食べる。パチンコだって朝鮮人の発明した遊びだ。パチンコが問題になっておるのは収益の殆どが朝鮮半島に流出してるからだ。解釈によっては国家反逆罪になる状態だからな。

それに、私は朝鮮人だからと言って差別はせぬ。いや本当だって。私の同窓には朝鮮人がいたし、普通に良好な友人関係を築いておった。暗黒期タイガース信者として、な。最近阪神私が応援しないのはタイガースがここんとこ普通に強いからである。取り敢えず兵庫住んでるから、なんか強いから、ってんで応援してる連中と一緒になるのが耐えられんのである。

判るか! 貴様らに判るか! パワプロで言えば、98開幕版だと一番大きいミートがCでしかも四人しかおらず、守備位置の関係上三人しかスタメンで出せない! パワーBあるのは大豊と檜山だけ、しかもミートはE。パワーAにいたっては新庄一人だけでありミートはFであった。

判るか! 万年六位の屈辱が! あまりにも点差がつきすぎてさっさと試合終わらせたいからって打者全員に空振りを指示する巨人に負ける阪神の辛さが判るか! 他の新聞はマジック点灯だとか言ってるのに、当時スポーツ新聞最後の砦だったデイリーニュースでは一面に「ノムさん神頼みや」とか書いてある悲しみが判るか!! 判ると言えるのか!! そんな阪神を応援し続けられると言えるのか!!



…スマン、つい取り乱した。


んで、他にも例はある。ソウルエッジ~ソウルキャリバーシリーズのマイキャラはソン・ミナという朝鮮人だ。あの男前振りが非常に素晴らしい。男前な女が好みだからな、私は。ああそうだともバイですよ。ええ。そりゃもう。雑食ですからね。萌えれば何でもいいんです。

んまぁ勿論、萌えだけじゃなくて使い込んでて一番戦えるのがソン・ミナだから持ちキャラなのだが、萌えた事は否定せぬ。んで、いつだったか誰だったか忘れたが、このキャラ良くないか、みたいな事を話しかけたら「萌えるんだけどこれが朝鮮人だと思うと萌えない」って言われた。

最近の朝鮮を見てるとある程度仕方ないのは間違いないが、まぁ差別と言っても良かろう。私はこういう事は無い。分け隔てなく接する事ができるつもりである。あくまで「つもり」なのが難点だが。


さて、そんな朝鮮だが、最近は日本どころか中国からも嫌われているそうである。その理由の多くは何でもかんでもウリナラ発祥ウリジナルニダ!だそうだ。まぁそうだろうな。伝統の宝庫支那帝国の末裔にとってはとても耐えられるものではあるまい。最近孔子もとか言ってるらしいからな。

しかし、朝鮮にも誇れるものはあると思うのである。高麗時代の仏像や仏画は素晴らしいものだし、最近に目を向けても焼肉やパチンコというものを発明したのは朝鮮人だ。それに、場所が場所だからとは言え、東アジアの中では一等国だ。

現状では扱いがイタリアと同等だが。

他国の文化を自分のとこ発祥ニダってやるのは良くないと思うのだ。何故なら、逆に「自分んとこには何もありません」と言ってるに等しいだからだ。何でもいいから自分の文化のいいとこを探してきてそれを誇れば良い。それに、リヒテンシュタインやルクセンブルクの例もある。二大国に挟まれた国境国家が生き残れた事だけでも誇りになりえるだろう。んまぁ板挟みになったのはモナコとかが経験したキツさよりも全然ぬるいではあろうが…

要は、最近の朝鮮は自虐が多いのが残念に思うという事である。確信犯的愉快犯的にやるのならばいいが、そんなに自虐ばっかり真面目にやってたら本当に何も無くなって、世界中から嫌われ文化遺産も無かった国として歴史に刻まれて終わりになってしまうだろう。もっと自分を誇るべきであると思うのである。


ところで…またゲームの話になってしまうが、Age of Empiresというゲームがある。これはRTS(Real time Strategy Simulation)という分野の草分けであり、同時に傑作である。開発元はOS以外は神企業と評判のマイクロソフトで、続編も出ておる。ただ開発チームとマイクロソフトが喧嘩したせいで、3シリーズとミソロジーシリーズに分かれてしまってはいるがな。

この内私がやった事があるのは2だけである。正確には2のバージョンアップキットであるところのThe Concerors、いわゆるAOCだけだ。無印2は実はやった事が無い。まぁこれは本筋に関係ないから置いておく。

このゲームは2人~8人で色々な形式の対戦できるのだが、基本は一緒だ。まず最初は原始時代から始まる。んで、猪を狩ったり木の実を食べたりして狩猟採集生活しながら人口を増やし、進化して領主時代になる。ギリシャ、ローマ時代といったところかな。ここから戦争は始まる。

んで、戦争と人口増加と続けていくと、そこから城主時代(中世)、帝王時代(近世)になる。日本でいうと邪馬台国→大和王権→鎌倉→戦国といったところかな。


んで、このゲームではゲームスタート時に自分が使う文明を選ぶことができる。そしてそれぞれの文明にほーナスがつく。例えば日本は歩兵の攻撃速度が高く、フランク(フランスな)はシャルルマーニュの騎士と洒落込んだのか騎士のHPを強化できる。独自技術というのもあり、ゴートはこれを使う事で気持ち悪い速度で気持ち悪い数の兵隊を津波の様に流し込む事ができる。

いや、ほんとに気持ち悪いぞ。まぁ、見慣れてくると、夜勤の駅員みたいにゲロを見て「久しぶりにもんじゃ焼き食べたいな」とか思う様に、それが楽しくなるんだがな。


さて、AOE2がAOCになるにあたって文明が増える事になった。増やされたのは南米のアステカとマヤ、ローマ帝国を滅ぼしたフン、そして




















































朝鮮。


ゲーム業界では割合有名な話だが…初代AOEにはなかった東洋文明を参戦させて更に苛烈なバトルを! ってのがAOE2の売り文句のひとつだったのだが、参戦したのは中国、日本。広い意味で捉えればフンとペルシャが入るが、それぐらいである。で、こっから先はもう言わなくて判るだろう。

謝罪と賠償は要求しなかったが、「日本と中国があるのに朝鮮がないのはおかしいニダ!」とマイクロソフトに全力で嫌がらせして朝鮮を無理矢理作らせたのである。しかもこれが普通の文明ならいいのだが、時と場所によっては禁止されるぐらい強いのだ。朝鮮参戦後も文句があったのか、「亀甲船のグラフィックが綺麗になりました」とかいうバージョンアップ報告もあったな。

まぁこの後の展開も読めているだろうが、厨房強い朝鮮をリアルに厨房な朝鮮人が使ってホルホルした為、朝鮮禁止を通り越して文明朝鮮使ってもいいけど朝鮮人は禁止という事態すらネット上で多発したのである。


で、この朝鮮何が強いかというと投石器が強い。








↑な次第だが、この投石器、言った通り味方を巻き添えにする。味方ごと敵を叩き潰す兵器なのだ。朝鮮は歩兵文明ではあるが歩兵の性能向上が最後までいかず、基本的には投石器頼りになる。この時、非常に安く作れる兵隊を護衛につける。つまり死んでも構わないから大量に作って前線に流す兵隊という事である。それが槍兵だ。

で、槍兵を前線に突っ込ませて戦線を作り、その後ろから槍兵ごと投石器で潰すのだな。もちろん味方の槍兵もバタバタ死ぬが連中が死んでも代わりはいる訳で、戦線近くの戦士育成所から槍兵を大量生産して、また前線まで走らせて潰すのだ。

射撃兵器には快速の騎士がアンチユニットになるのだが、槍兵が騎士アンチだから状況さえそろえれば何とでもなる。

んでいつだったか、ふと思った。

投石器は機械である。槍兵は人間である。同じ戦闘ユニットなのには変わりないのだが、まぁ機械と人間である。そして人間であり文明が朝鮮であるからして、槍兵は朝鮮人という事になる。



……

………

朝鮮人をひたすら虐殺するゲームじゃないのか、これ。



ゲームでまで自虐しなくていいからまともな国になってくれ。頼むから。この間のWBCだって、言い訳はともかくとして旗なんきゃ立てなきゃ誰も文句言わんのだからな。











まとまりのない雑文-中世~近世欧州文化史

2009年05月08日 18時40分13秒 | 社会、歴史
ごきげんよう諸君。いかがお過ごしかな。私は先日のRO内金銭事故に続いて、大量の現金(30万ぐらい)が入った財布がどっかいって全力で萎えておる。萎えておるから事前に書いておいたものをそのままコピペする。 まる。





そう言えば以前、キリスト教の神様の存在が理解できんって話をかな~り前にした気がする。全知全能なんだったらこの世界をどうにかせんかボケってなっちゃうよなって話を。

私は最近まで全然知らなんだのだが、宗教改革の時代には既に業務上過失致死その他の容疑がかけられていたらしい。神なんぞフィクションだろ常識的に考えて、という意識はまだそんなにない。欧州は神がいる事が前提であり、その一方で科学の発達は神の存在を否定する。

故に、色々と無理のある神像が作れた訳だな。例えば、啓蒙主義時代には神は時計職人である、という考え方があった。地球及び宇宙を創造した神様は、後は自分が手を加えなくても時計の様に回る世界にしてしまってるから基本的に現世ではノータッチ、という理論だ。つまりオンボロワールド職人という事である。

明らかにうまくいってないこんな世界作っておいてどの口がほざきやがりますかって話だな。全知全能なのにどんなミスをすればこうなるのかと。他にも、神は世界を創造しそしてそこに同化したとか、大分無理がある説が出たりもした。

んまぁ、現在でもまだ三位一体説の解釈が統一されてない有様だから、仕方ないと言えば仕方ない。もとより無理なんだからな、全知全能なんて。

まぁ、個人的には、聖書で既に人間が知恵の実食べちゃってるから、そこからしてもうアウトじゃないかと思っておるがな。全知全能なら人間がミスる事ぐらい予想できて然るべきだし、諸説を信ずるならばルシファーとかに反逆までされとる始末でる。

ああ、あと、神にとっての正義や利益と人間にとっての正義や利益は違うって可能性もあるかもという立場も出ておる様だな。人間にしてみれば理不尽でも、神にとっては全て予定通り、という考え方だ。

近現代ヨーロッパの思想という本では、結局、神なんぞいないしいても要らんという啓蒙主義とか新啓蒙主義とかに対抗し、神とかそういう概念は大事なんだって言ったロマン主義とかが結局神を証明できなかったもんで、カントが「神は死んだ!神は死んだ!」とかやる事になってしまったとか書いてあったな。



ところで、私は大学に入ってからというもの、西洋の事を積極的に勉強してきた。担当教授に「院行くなら西洋史学科行けよ」って言われるぐらいに。

これは何故かと言えば、私の興味は入学当初近代日独比較史だったからである。日本の事はそこそこ知っておるからいいが、ドイツの事なんぞまるっきり判らんかったからな。それで西洋史の勉強ばっかしていた訳だ。が、これが色々と曲者である。

まずドイツを知りたければ、欧州について知らねばならない。これがフランスとかならイギリス、ドイツ、ネーデルラント、スペインあたりとの関係だけで大体済む。しかし、ドイツは場所が場所な為、イギリス、フランスは元よりスウェーデン、ドイツ騎士団(バルト三国)、ポーランド、ルーマニア、モスクワ大公国とかの今のロシア、ノルウェー、オーストリア(歴史的にはドイツだが)、ハンガリー、オスマン・トルコ等の欧州最東部といった具合で、欧州全体を知らねばならない。

死んじゃうって。

更に、近代の欧州を知りたいなら近世の欧州を勉強せねばならない。近世を知りたければ中世を知らねばならない。一応ルネサンスで一区切りつくからルネサンス以降の西洋史を勉強すればいいのだが、ルネサンス→宗教改革→ドイツ三十年戦争→太陽王の時代→フランス革命&ナポレオン戦争→新啓蒙主義最隆盛期→第一次世界大戦→戦後の動き→第二次世界大戦といった具合である。

しかも今挙げた中には欠けてるのがいくらでも混じっておる。フランス革命はあっても名誉革命は入ってないし、カントが必死になって言ってた「神の死」にも触れていない。しかも西洋人と日本人じゃ根本から発想が違うが、これは主にキリスト教のせいだから、キリスト教についても勉強しなければならない。

で、順調に死んだ訳だな。

そんな訳でどんどん時代が下っていった訳だ。しかし全然判らん。キリスト教に至っては最終的に得られた答えは、キリスト教も創価学会も大して変わらんというものだったが。ありゃ誕生当初弾圧されて当然な宗教だというのはすぐわかった。何せもうすぐ世界は滅亡します。だからキリスト教を信じなさいという訳だ。

後、十字架に祈ってるからな。皆忘れてるかもしれんが、十字架は処刑具である。死刑になった囚人をこれに貼り付けて高く掲げる事で、遠くにいる観衆からもよく見える様になっておる。奴らはこれを崇めてる。つまり、ギロチンとか首吊り死体に祈ってるのである。現代でも場所によっては特別高等警察みたいなのに危険思想で逮捕されるレベルだろう。と言うか逮捕したい。


そんな訳で、私は中世から近代までの欧州についてずっと勉強してきた。そして、都合のいいことに私は丁度欧州を舞台にした小説を書こうと思っておったから、ドイツ三十年戦争直前ぐらいのドイツなどは色々調べた。欧州世界全体を巻き込んだ国際戦争であるところのこの戦争(何せ途中からドイツ人が戦争してない)はなかなか夢が溢れる舞台である。

しかも、この直前の時期というのは日本で言うと安土桃山時代の終わりぐらいである。日本の歴史で一番盛り上がるところと言えば戦国だからな。戦国を生き抜いた武士が戦争の少ない日々に飽きて欧州へ渡りその先で色々と事件に巻き込まれて~という感じのを書こうと思ってたのだな。

まぁそれが電撃とかドラゴンマガジンとかの賞に出した奴なのだがな。まぁ、アレは以前言った通りエピソードゼロのエピソードゼロのエピソードゼロのエピソードゼロで、本当は三十年戦争でスウェーデンから参戦した名将にして王であるグスタフ・アドルフとか世界最大最後の傭兵部隊長ヴァレンシュタインとか出す予定だったのだ。当初はな。

話がそれたが、そんな訳で西暦でいう1600年前後の時代について結構詳細に調べたのである。中世の終わり、近世の初めのあたりを勉強したのだ。

一般的に、中世は暗黒時代だと言われる。ローマ帝国もカール大帝も死亡した後、キリスト教が世界を支配し、キリスト教の教えが世界の全てになってしまい、科学や数学はもとより文学なども全く成長しなかった…という具合である。

んで、そのキリスト教の支配を打破し、宗教ではなく人間中心の世界を作ろう、というのが近世なのだな。だから近世は特にキリスト教嫌い(と言うかカトリック及び自分以外の宗派以外嫌いってのが多いが)で知られ、同じキリスト教嫌いの私は大変親近感を持つ訳だ。

中世思想の総決算みたいな仕事をしたトマス・アクィナス、ルネサンスの人文主義者、宗教改革のルターらあたりが思想史的には近世近代と中世の分かれ道になっておる様子なのだが、特に17世紀で力をつけたのが「理性」という概念である。

それまでは、人間の能力は限られたものだと考えられておった。天地自然を創造し人間に支配させようと神が言ったところからくる、人間は動物とは違うという意識も強かった。強かったが、それ以上に人間はちっぽけですぐ欲に溺れ愚かな争いを繰り返す、といった感じだな。

が、地球が円だと判明したり、地球が回ってるって事を解明したりする訳である。これらが起こしたプラス要素は、人間はやればできる子という意識だ。人間は動物にはない「理性」があって、その理性さえあればこの世に解明できないものなどない、という事だな。この流れでキリスト教の弱体化が起こる。


ところが、そんな輝かしいイメージに包まれた近世という時代を色々調べていくと、実はあんま物語の舞台には適さんと思う様になった。何でって、近世はロマンが無いのである。汚いし。

有名な話だが、都市で出た糞尿はその家の住人が道路に捨てる。冬になると糞尿が凍り、馬車がこれを踏んづけて砕いてばらまく。そのばらまかれる糞尿から顔を守る為に、当時のコートの襟が高いのだ。

風呂にも入らん。恋する男女が逢引する時など互いの髪のしらみを取り合いながらお喋りしたが、こういうのをしたのは庶民ではなく貴族である。貴族がこの調子だから、庶民は旅館で全員裸で寝る。勿論貴族ですら頭にしらみが居るぐらいだから、感染症は感染し放題だ。

貴族は嫁を相手にせず高級娼婦を沢山連れる。当時、ファッションの流行は全て娼婦初だった。各国の王は海賊を公認し、一定の税金さえ納めればどこで海賊をやっても良いという。プロイセンの軍人王は周辺各国から人をさらってきて無理矢理兵隊にしたし、ギロチンで物凄い勢いで首を落とされる。

また、近世初期はまだ魔女裁判が私的に行われている事もあった。農民がやるとかそういう訳ではなく、主に戦場で。有能かつ勤勉で多く人を助ける看護婦がいたりすると、「あいつは魔女だからだ」といわれ、らしくもなく患者を死なせてしまうとやっぱり魔女だったのだってんで焼かれる始末だ。

夢がなさすぎである。


一方、意外な事に、中世は夢があるのだ。当時の人々は風呂に入っていたし、ナプキンや皿は輝くまでに磨き上げられている。非常に清潔である。また、中世では欧州の土地は多くが森という訳で神秘的なところもあるし、各地に所領を治める騎士の城だってあった。

勿論、微妙なところもある。

例えば、処刑はお祭の日だった。何がどう祭かって、処刑自体が祭だったのである。慣習は苦悶の声をあげる囚人を見て大歓喜。ただ騒ぐだけではなくて窓からそれ見ながら性交してた馬鹿までいる始末である。異端審問もあったし魔女裁判だってあった。

ただこれは中世に限った話ではない。ギロチンだって、お披露目の時はあまりにすぐ死んじゃうから白けたらしいからな。まぁでも、しらみを取り合ってる連中よりは中世のがまだいいだろう。舞台としてはな。

いつ魔女裁判かけられるか判らんから住みたくないが。

ちなみに、魔女裁判って別に女に限った話ではなかった。男も裁判にかけられて焼かれることは結構あった。狼男と思われておったらしいな。だから男にとっても女にとっても大変危険だった訳である。



ま、特にまとまりはないが、長いからこの辺にしておく。




以下ACfA日記

相変わらずランセル脚にアリーヤジェネ載せてシェダルでクネクネしておる。まぁしていたが正しいか。このガンダムウィングずっと会社だったからな。

んで、この際極限まで省エネを施して中距離空中射撃戦特化機にするかとか言って、物凄い勢いでクネクネする機体を作ったりしてみてはいるがな。しかしMBユディトは前QBがショボいな。空中戦特化ならユディトで決まりかと思ってたが、ラトナのがいいかもしれんな。初回から使ってるから慣れてるし。

あと、旧ホワイト・グリントは本当によく練り込まれた機体なんだな。感心しながらちょくちょく使っておるが、中距離でライフルばら撒いて牽制しつつ鬼弾速鬼威力のエコレーザーを撃ち、接近してブレードで斬りに行く突撃機ぶりが素晴らしい。しかも突撃機と言いつつも射撃戦だって(そこそこだが)こなせる。

別に無理に斬りに行かなくても向こうは一回ブレ振られただけで警戒する様になるから、それを逆手にとって射撃戦で絡め取るのもできる。頭取ったりすれ違って即ターンブーストして後ろ取ったりな。弾も、長期戦になったとしてもエコレーザーがなくなるかなくならいかぐらいの丁度いい数がある。エコレーザー自体を一撃離脱武器として使うこともできるしな。

一回使ってみるとその神アセンぶりがよくわかるから、プレイヤーは一度やってみてくれ。まぁfAver1.40だとコアと腕はライールに交換した方がいいだろうがな。あとブレードもインテリオルブレード(LB-ELTANIN)にしとかないとENがきつくなるから注意。まぁ発動消費ENは高いが、元々ブレードはブンブン振り回すもんじゃないから大丈夫である。

生物兵器としてのバイオ考察その2

2009年05月02日 23時57分38秒 | アニメ、ゲーム、映画等
ごきげんよう諸君。いかがお過ごしかな。私は先日の記事に書いたとおり余裕の無いガンダムウィングを満喫しておる。春からこっち、会社のパソコンは逝き、続いてサブノートPC死亡。更にメインノートPCも逝き今度は横浜のメインPCとかルータとかがまとめて逝きと、パソコンに振り回されてる感があるな。今は新幹線の中でこれを書いておるが、ついでに自動車運転免許の更新手続きもせねばならん。

中日が全部授業あるからな。本当なら六日に横浜に戻りたいが、某官庁の鯖は休日になるとダウンする為、七日の朝にサーバー接続作業をこなして速攻で横浜に戻り授業に出る予定である。五限だから間に合うとは思うが…某官庁に繋がらなければ我が社はおしまいであるからそっちのが大事だ。


ところで、今日と言うか国鉄横浜線に乗ってる時に気付いたことがある。私はROでキャラを持っている訳だが、メインキャラが霧島清十郎、お財布役が榛名綾毅である。他にも一応ガンスリンガーの園山彩音と言うのも持っておるが、ここんとこ全然動いておらんから、事実上前者二人しか動いていない。

だから、事実上私のキャラは霧島清十郎と榛名綾毅だけな訳だが、こいつら、よくよく考えてみると戦艦の名前を姓に冠してるという事に気付いたのだ。しかも同型の姉妹艦である。

いわゆる大日本帝国海軍では艦船の命名に基準があって、当時巡洋戦艦(普通の戦艦から装甲をある程度外し、余った積載量をエンジンに割いて高速化させたハイエンドバトルシップ)には山岳名をつけるという事になっておった為、金剛型戦艦四隻は、金剛、榛名、比叡、霧島とそれぞれ名付けられたのである。

また、金剛型は色々因縁があるのでも有名だ。同時期に作られた扶桑型は結局何をしたかったのかよく判らないできばえであり、果てしなく影が薄いまま沈んでいくのだが、金剛型は色々ある。特に一番艦金剛は日本が最後に外注した戦闘艦としてその名を残しておる。設計とかは全部イギリスだが、他三隻は日本の造船所で作ったのだな。あと三番艦比叡も軍縮で訓練&迎賓艦になって天皇陛下ご乗船の栄光に浴したり、かと思えば最新の近代化改装を施されて金剛型最強船に生まれ変わったりと、数奇な運命を辿った船として有名だ。

しかしこうなると、自キャラの姓を全部金剛型で揃えたい気がしてくる。しかし、比叡はまだしも金剛が鬼門である。流石に姓を金剛にするのは難しい。霧島や榛名は意外と使用例も多いんだが、金剛はな…少々無理矢理すぎる。まぁ私の母校にはかつて黒武者という姓の生徒がいたらしいから、無いってことはないんだろうが、難しいな。

まぁそれ以前にキャラを育てる時間を確保できるかが問題だが。



さて、掴みが長くなったが、今日は以前予告したバイオハザードの考察その2である。


まず、初代バイオの登場人物は全員スーパーエリートである。彼らは明るいラクーン市計画24で創設された特殊部隊即ちラクーン市警S.T.A.R.Sの隊員だ。主人公の片割れクリスは空軍出身でありながらサバイバル任務もこなせるタフガイであるし、ジルに至っては一時期デルタチームにいたという経歴を持つ。デルタチームと言って判らん人もグリーンベレーぐらいは知っておろうが、デルタチームにしてみればグリーンベレーなどあんなトーシローと一緒にするなと言わんばかりの連中である。

隊長ウェスカーもアンブレラ幹部候補生の出自という元技術屋でありながら特殊部隊の隊長を務められる逸材だし、新人のレベッカだって飛び級で大学を出て18歳で入隊という状態だ。一瞬で死んだりむしろ死体のみ出演なモブキャラ連中も特殊部隊に相応しい経歴を持っておる。

しかし、そんなスターズの皆さんも洋館事件(初代バイオorリメイクバイオ)で殆ど死ぬ。全滅を通り越して壊滅である。後から出発したアルファチームでさえ生還者は三人(ウェスカー除く)、ブラヴォーチームに至ってはたったの一人という状態だ。署長の陰謀が無かった場合でも、ラクーン市警察がスターズ再起を諦めても仕方ない。何せ出撃十二人で帰ってきたのが四人だからな。これは、「撤退ではなく後ろに向かって前進だ」という神発言を残した某帝国陸軍でも撤退が認められる水準である。

あの陸軍も猪突猛進でお馬鹿でヤバくなっても「敢闘精神を発揮するのだ!」ってイメージがあるが、まぁ一面事実である。しかしそんな連中でも、部隊の四割やられたら逃げていいって決まりになってたのだ。四割やられると組織として機能不全に陥って何もできなくなるからな。スターズの惨状が伺えるであろう。


んでは、精鋭揃いのスターズが何故にそんな死んだのか。

これは主に、情報及び武装の不足に理由がある。スターズは別にゾンビと地獄の戦争だぜヒャッハー!ってんで派遣されたのではない。ラクーン市の連続猟奇殺人事件(T-ウィルス漏洩によるバイオハザードが原因)があまりに悪質かつ犯人確保の目処が立たない為、犯人の潜伏先と思われるラクーンフォレストへ派遣されたのである。

スターズは本来対テロ部隊だが、今回はどちらかと言うと偵察の要素が強い出撃だったと言えよう。故に、武器もそこまで重武装ではない。一応ショットガンとかも持って行ってはいるが、大量に弾を持っていった訳ではない。あくまで偵察(捜索)任務だからな。

ところが、実際に行ってみればゾンビとかゾンビ犬からハンターとかタイラントといった制式生物兵器までとんでもないのが一杯いた訳である。いくらスーパーエリートであったとしても、大量のゾンビ犬に襲われる訓練など受けてない訳である。元がドーベルマンな犬だから、押し倒されたが最後肉の力で抑えられつつ喉笛噛まれて即死である。

んで洋館に逃げ込んだら逃げ込んだでゾンビワンダーランドだった訳だ。ゾンビは撃っても撃ってもなかなか死なない分ある意味テロリストより厄介で、まともに相手するには武器も弾も一杯欲しいところだが、そんなに持ってる筈が無い。偵察(捜索)任務で来てる訳だから、ガチでやりあう装備では来ておらん。

まぁ結局、スーパーエリートとは言っても人間だから、不利な状況でしかも体験したことのない場に置かれれば当然死ぬということである。ゾンビなら「映画で見たし、あれならノロいから頭バーンってやればいいさ」って奴も中にはいるだろうが、人間を丸呑みする蛇とか食虫植物ならぬ食人植物と戦う方法を考てる奴はいないだろう。いたとしたらよっぽどの暇人である。

後者は触手好きなら考えた事はあるかもしれんが。

また、3でもスーパーエリートな皆さんがボコボコやられておる。3は(2もだが)T-ウィルス漏洩及び感染がラクーン市全域に広がり、洋館ハザードがラクーンハザードになったというお話だが、警察はこれを鎮圧する為、新設特殊部隊を含めた警官隊を派遣している。

今回は重武装に大量の弾を持っていった訳だが、生憎と相手はラクーン市民の約90%であり、真正面からやりあって勝てる要素がない。弾が足りないと言うか、仮にゾンビをテロリストだとしても、軍事的常識に照らしてコメントするとまず爆撃しろという話になる。

一方、以前述べたが、ラクーンハザードを引き起こした例の国際製薬企業アンブレラは「転んでもタダで起きないのがアンブレラ魂だぜ!」と生物兵器を投入したりしておる。前々回の記事で言及した、ハンターや量産型タイラントが実際に警官隊とか軍隊と戦ってどうなるか見てみたかった訳だ。

んで、それと同時にアンブレラは私兵部隊U.B.C.S.を投入している。これはアンブレラの、裏方というか面倒な事になったら肉の力で圧殺する為の私設軍隊である。構成員は有能でありながら行き場のない元軍人が主で、精鋭ぞろいと言える。んで生存者の救出を命じた訳だが、一日と経たない間にフルボッコにされる次第だ。

UBCSも投入されたのはラクーンハザードが一番ヤバかった時期だからな。弾も武器も人でも足りん。


しかし、これが4(一応ベロニカもだが)以降になると話が違ってくる。結局ラクーン市はどうしようもないという事になり、核による滅菌作戦が実行され文字通りラクーン市は消滅する。もし消滅しなかったとしても、市民の過半が感染死亡したバイオハザードは例がない。これはエボラ出血熱ですら引き起こせない生物災害である。アレは致命的な感染ウィルスだが、他人に感染する前に感染者が死ぬからここまで大事にはならんのだ。

ましてや、地方都市とは言えステイツの一都市を消滅させた事件だった訳である。世界中でニュースになるし、議会でも問題になる。どこまで真実が報道され審議されるかは別問題として、T-ウィルスによるバイオテロ対策は急務と言える。5に出てくるBSAAなどは民間の対バイオテロ用軍隊だ。

ここで考えてみよう。

ラクーンハザードなみのバイオハザードは別として、どこかでT-ウィルスが流されたとする。すると住民の大半はゾンビ化する。しかしゾンビとは言っても撃たれれば死ぬし、ゾンビは銃を持ったりはできない。しかも、ラクーン市消滅事件以後の特殊部隊は対バイオテロ訓練を受けている。



ゾンビフルボッコで糸冬である。



であるからして、T-ウィルスは最早脅威ではないのだ。ディジェネレーションでも生物災害の起きた空港をいとも簡単に制圧されてしまっているし、同作中に出てくる研究施設もバイオハザード対策を完璧に施し、生物災害が発生するものの施設外に漏らしてはいない。

無力な民間人を主人公にすればいいじゃないと思うかもしれんが、そうすると今度は生きていける要素がなくなる。何せ初見ではスーパーエリート連中ですらボコボコにされるんだからな。一般人がどうにかできる訳は無い。

まぁ、しかし、2の主人公二人は一般人ではないかという意見もあろう。

とは言えこれも事情がある。バイオ2になるとプレイヤーがゾンビがどんなのかとか全部知ってるという状態になる。つまり、普通なら「恐怖→逃亡」になるところが、ゾンビの対処法とかを知っている為に「恐怖→反撃」になってしまう。T-ウィルスとかの事だって当然知ってる訳だからな、プレイヤーは。

んな訳で、2のレオンとクレアは初代の連中よりよい環境を整えて貰っている。どちらもエリートなのは当然だが、二人ともラクーン市全域にゾンビが溢れて数日経ってからラクーンに到着している。非常に運がいい。何でかって、T-ウィルスが蔓延すればするほどゾンビの数は増えるが、ほぼ100%の市民がゾンビになってしまうと今度は共食いが始まってゾンビの数が減るのだ。

また、主な舞台は警察署だ。前作では洋館と研究所だった訳でロクな武器もなく弾もない状態だったが、警察署なら銃弾や武器がそこら中に転がっている。終盤はアンブレラの研究所だから、対生物兵器用武装もある。碌な武器など残っていないとは言え、最初に逃げ込む先がケンド銃砲店とか、運が良すぎである。

その上、レオン・S・ケネディのSはSWATのSと噂されるレオンと、クリスに仕込まれてグレネードランチャーを軽々と使う女子大生クレアというサバイバル対応能力が重なる。故に、二人はラクーン市を突破し脱出を果たしたのである。


まぁそんな訳で、そのネタはもうやっちゃってる訳だ。また、バイオハザード経験者がバイオハザードの渦中に置かれるという筋書きも3でやってしまっている。


となれば、これはもっと強い敵を用意しなければならん。2も3もラクーン市消滅事件が舞台だからいい加減マンネリだしな。しかし強い敵とは言っても、タイラントみたいな強化人間では意味がない。いくらタイラントが頑丈だとは言え、グレネードあたりぶっ放せば即死するからな。

先日は米軍兵隊の代替要員としてのタイラントについて触れたが、いかに兵隊に比べて安価とは言え、テロリストや弱小国家にとっては高級品である。ラクーン市消滅事件までは米軍が主力となる顧客だったが、あんな事件を起こしてしまった以上、顧客は中東のテロリストとかにならざるを得ない。

タイラントについてひとつだけ問題なのが、タイラントに適合する人間、つまりT-ウィルスを投与されるとタイラントになれる人間が非常に少ないという点だ。全米を探して一人二人いるかいないかという具合だから、クローン人間をわざわざ製造しなければならないのである。

一方、PLOとか北朝鮮とか、人間は腐るほどいる訳だ。だから、タイラントになれなくてもいいから投与すれば強化人間になれる商品が求められる。とは言え、タイラントみたいなのではそれ相応の訓練も積ませておかないと、さっき言った通り対策武器を持っていけばすぐ倒せる。んな訳で、もっとこう、肉の力ではなく頭を使って攻撃してくる敵が必要になってくのだ。

そこで4の村人ハザードが必要になったのである。4で出てくる敵はプラーガという寄生生物に寄生された連中で、寄生されると人間としての意思を失い、知性を残したまま怪物化する。怪物化するとは言っても別にゾンビみたいになる訳ではなく、支配種プラーガというのを投与された人間の命令に絶対服従する様になるのだ。

知性を残しておるからそれぞれ協力しあう事ができる。包丁とか斧、ボウガンを撃ったりダイナマイトに火をつけて投げたりという事もできるし、お前は玄関から行けとか俺は二階から攻めるとかそんな協働も可能である。今まで通り農耕を続ける事すらできる。しかも支配種プラーガの意のままであり、文句も一切言わない。

つまり、余剰人口の処理と思想統制に加え軍事力強化など、様々な用途に適する画期的な商品なのだ。これに飛びく国や組織など数え切れないほどの数があるだろう。下手すると日本ですら導入されかねないと言えるだろう。国家機密を漏洩しても逮捕されん国だからな。

んまぁ、レオンはこいつらをたった一人で捌きながら大統領の娘を助け出すという偉業を成し遂げたが、そこにはやはりあくまで村人ハザードだったからという部分が大きい。村人だから包丁とか斧とかしか武器が無いからな。銃とかで真面目に武装している訳ではないから、立ち回りさえ気をつけなければ何とかなる。Sの名は伊達ではないのである。


しかし、5となると更に困った事態になった。レオンは本当にたまたまプラーガ天国に迷い込んでしまったが、毎回毎回迷い込んだじゃ芸が無い。マンネリである。為に、5のクリスとシェバは充分な装備を用意して挑むことになる。

となると、村人では歯が立たん。本当にたまたま事件に巻き込まれたからろくな装備持っていけなかったレオンに比べれば、装備の差は圧倒的だからな。それに、プラーガだって商品化されればどうなるか目に見えている。プラーガを投与した人間に訓練を積ませて銃を持たせて戦わせるというのは、プラーガという商品が行き着く先以外の何者でもない。

そんな訳で、5の後半ではAKで武装した連中が襲ってくる。ついに化け物と撃ちあう、軍人ハザードになった訳である。まぁ実際そうでもしない限り、クリスがひたすら敵をボッコするゲームになってしまうからな。



斯様に、バイオハザードシリーズがバイオハザードとして生きていくには、軍人ハザード化は避けられないのだ。



しかし、6はどうするんだろうな…正直この先が見えない。