霧島家日誌

もう何が何だかわからないよろず日誌だ。

近況と電撃の心の広さ

2008年02月27日 19時30分24秒 | 日記
ごきげんよう諸君。いかがお過ごしかな。私はどうにか生きている。死なない程度にな。ここのところ更新しておらなんだが、ゲームに夢中になっていた訳ではないしリストカットしておった訳でもなく、ただダラダラしておった。ま、リストカットなどやった事はないんだがな。

春休みは2月の頭に始まった訳だが、「大学なし」という春休みの基本がようやく日常化して、休みに入る前までの緊張(退学への恐怖感)から解放されて張ってた線がプッツン切れたのであろうと医者は言っておったな。

実際、ダラダラしてたとは言っても色々ある。ずっとニコニコを見てる奴もおれば、ずっとVIPに張り付いてる奴もいるだろうしずっとネトゲやってた奴もいるだろう。で、私の場合何をしてたかと言うと、主に呼吸と睡眠である。それ以外は殆ど何もしておらん。

重要なのは、呼吸と睡眠以外殆ど何もしていないという事だ。初代メタルギアソリッドに登場したかのマクドネル・ミラー教官(中の人はリキッドだが)は、ゲーム中無線で「排便、排尿をコントロールする事も大切だ。いつ長いデモシーンが始まるかは判らない。肝心の時には必ずテレビの前にいられるように心掛けるんだ」という名言を残したが、最近の私の場合、排便、排尿をコントロールする必要がなかった。

いや、ゲームしてないから、とかそういう意味ではない。何も食べてないから排便、排尿する必要が無かったのである。まぁ、一応一日に二回ぐらいは厠に行っておったがな。あくまで一応だが。

んで、何で何も食べてなかったかって、それは勿論ダラダラしたいからだ。だらけたくてだらけたくて仕方ないから、何もしたくない。ただそれだけだ。確かに腹は減る。おなかの蟲は鳴く。と言うか鳴動する。むしろ腹が減りすぎて痛くなったりもする。

しかし、私はだらけたいのである。食事などという非生産的行動をするぐらいなら寝たいのだ。よって、ずっと寝ていた。食料を買いに行くのもめんどくさいが、今回は備蓄食料が尽きたのではない。

諸君も知っているだろうが、長い間何も食べてなかった奴がいきなりものを食べると胃がびっくりして吐いたり、甚だしい場合は死んだりする。名取のアレでも死んでる奴いたな。しかし何でこの本評価高いんだろうか…

まぁ、そういう訳で、一日中何も食べてないとか普通にある状況だったから、カロリーメイトですら一箱も食べると腹が苦しくなったり胸焼けがしたりするのだ。だから、ただでさえ食事そのものが嫌いなのに余計に食べたくなくなる訳である。実際、一番酷かった時はウィダーインゼリーを3分の1飲んだところで諦めたからな。


ところで、私が何でこんなにだらけておったかって、一つの原因としては仕事と小説からの逃避がある。春休みになって、大学に行くという責務はなくなった訳だが、代わりに会社の仕事をやらないといけなくなったりとか、春の小説大賞に出す小説書かなきゃとかそういうのから逃げたかったのだな。どっちも嫌いじゃないしむしろ好きなのだが…何と言おうか、趣味でやめておけという話だ。

いきなりなんでこんな話をしたかって、とてつもない発見をしたからだ。


時は遡り、二月某日。



薫「よし、電撃大賞の応募要綱を確認するぞ」
清「まだ確認してなかったとは流石だな姉者」
薫「だまっとれ」






薫「未発表の日本語の作品に限る、と…当たり前だがな」
清「他に応募中でもOKとは心が広いな電撃」







薫「ふむふむ…じゃあタブを閉じr」
清「姉者!待て!」
薫「どうした?」








…………………………





ま じ で す か ?



そういう訳で、以前ファンタジアに出した奴をアップロードしてみた(これクリックしても403になる人はhttp://seizyuro.gozaru.jp/mudai.zipをIEとかのアドレスに直接入力してくれ)。流石に完成度が低すぎる為、取り敢えずこいつの完全版を書こうと思っておるのだが、感想とか色々意見が聞けたら幸いである。尚、一太郎で作っておるが、一応docファイルも入れておいた。が、ルビで著しく崩れる為、一太郎を持っていない人には一太郎ビューアをオススメしておく。

精神薬と虫歯

2008年02月20日 23時28分59秒 | 日記
ごきげんよう諸君。いかがお過ごしかな。私は相変わらず体調不良で死亡しておる。こういう時期に仕事が溜まってると泣けてくるな。


ところで、今日は歯医者に行ってきた。幼稚園児や小学生徒をやっておった頃、私は頻繁に歯医者へ通っておった。虫歯が多かったのだ。お陰で私の口内は金属が多い。また、小学生時分、前歯をへし折られた為差し歯にせざるを得ず、その事でも歯医者へ足を運んでおったのだな。

まぁ、その歯科医院は四条の寺町あたり(こっちで言えば渋谷とか新宿)にあったから、行く前や治療後帰宅する前にゲーセンで殺伐とサムスピしてた訳だがな。まだKOFが出ておらず、ストリートファイター、サムライスピリッツ、月華の剣士、餓狼伝説といった往年の名作を、大学生とかと一緒に遊んでおった。

で、話が逸れたが、私は今日、歯医者に行ってきた。そして小さい頃はよく虫歯を出現させては通院していた。しかし、だからと言って私の歯が貧弱なのではない。当時、私は歯磨き及びそれに類する行為を全くしない人間だったのだ。しかも私はミントが大の苦手(今でも苦手だ)である。サクマドロップスの白は必ずスルーしていたし、今でもそうする。

又話が逸れたが、ともかく、ただでさえ歯磨きもしないのにその上歯磨き粉も苦手となれば、虫歯になって当然である。しかしながら、私は小学生をやめてからこっち、真面目に毎日歯を磨いていたのである。実際、中学受験が終わって通学の為に横浜へ引っ越してきてからのこの九年一度たりとて虫歯になった事はない。

勿論、今でも真面目に朝と夜に歯を磨いている。

しかし、それにも関わらず歯の黒い部分が出現しはじめたのだ。虫歯である。虫歯以外のなにものでもない、と私は思った。それから暫く忙しくて二週間だか三週間ぐらい放置していたのだが、不思議なことに全くもって痛くないのだ。本当ならズキズキして頭を悩ませておる筈なのに、痛くないのである。


ひとくちに虫歯といっても、実はその進行度に応じて何段階かに分かれる。初期症状であれば、痛みなどを伴わず、歯医者に行ってドリルで削って貰わなくても丁寧な歯磨きで治ってしまう事もある。しかし、冷たい飲み物を飲んだ時に、まるで切創に消毒液をかけたかの様な染みる痛さが現れると、本格的な虫歯だ。ただ、これでも軽度であり、ドリルで削ってやらねばならんとは言え大した事はない。

んで、逆に熱い飲み物を飲んだ時なんかに痛く感じ始めたら重傷である。歯の外側はしっかりしていても内部はスカスカであり、下手をすれば抜いてしまわなければならない。そしていつでもどこでも痛む様になったら末期だ。抜くしかない、と言うか勝手に抜けたりする。虫歯とは違うが、歯周病も放っておくと悉く抜けるな。

普通、二週間や三週間も放置しておれば虫歯は進行し、冷たい飲み物にツーンと来る。ところが、これが全く痛くないのだ。虫歯を示しそうなほかの部分もまったくもって正常だった。歯が少し黒く染みみたいになっているのを除けば、何ら問題ないのである。


んで、おかしいなと思いつつ過ごしておったのだが、いよいよ本格的になってきた。どんな感じかって、口内の歯の至るところ黒だらけになったのだ。流石にこれはおかしいだろう、という訳で今日行ってきたのだな。

歯医者と言うと、まずは問診。次に内視鏡とかを使って口内を確認、更にレントゲン撮影といった順序が普通だが、私の行った歯医者もそうだった。で、担当の医師がレントゲンを見ながら、



「そーですねー…んー、ざっと見ただけで虫歯が十本ありますね」



と言い出したのだ。ちなみに、その後じっくり調べたら合計15本だった。二つに一つの割合で虫歯という訳である。

んでこれはどうしてなんだ、と。痛いのを我慢して虫歯を放置してた訳でもなし、歯磨きをしていなかった訳でもなし、何故虫歯になったのか。しかもこんなに大量に。そう聞いた訳である。

そうしたら、ドライマウスが原因だと言われた。マウスと言っても鼠ではなく口だ。私の口内はほぼ常時乾燥しており、唾液など食事の時ぐらいしか出てこない。これが問題だったのだ。

どう関係するかというと、諸君らも知っているだろうが、虫歯菌は唾液に弱いのだ。細かく説明するのはめんどくさいからしないが、普通、我々は唾液の殺菌パワーで虫歯菌を減らし、同時に、歯磨きによって虫歯菌の活動エネルギー(歯に残った食べカス、と言うか糖分)を排除しておるのだ。

で、私の場合、唾液が出ない。その上歯磨きを真面目にやっていた。これが良くなかった。私の口内は唾液が無いから、虫歯菌は減らない。しかし、歯磨きはするからエネルギー源の糖分は僅かしか取れない。よって、虫歯菌が急成長してすぐ虫歯にはならなかった。代わりに、ゆっくりと、本当にゆっくりと口内全体にわたって虫歯菌は増殖していったのだ。故に、口内中が軽度の虫歯になってしまったという訳だ。



ちなみに、私の口内が乾燥してる、と言うか唾液が出ないのは生まれつきではない。以前紹介したノリトレンという薬の副作用である。虫歯は地味に時間と金を食う上、誰にも心配されない。歯医者に「ドライマウスの人はどうしても虫歯になってしまうからそれは仕方ない」と悪い方向に太鼓判を押され、しかも日常生活でも結構辛い。だが誰にも心配されない。















































タミフルもってこい。

近況とか

2008年02月16日 23時59分13秒 | 日記
ごきげんよう諸君。またしてもご無沙汰な次第だが息災で過ごしておるかな。既に試験やら何やらも終わったというのに全然更新が途絶えておったところからわかる通り、私はここ一、二週間ほど寝込んでおった。今日は割とまともだが、原因はよく判らん。

最初は風邪かと思っておったのだが……眩暈、立ち眩みの類に始まって、脳によどんだ血がのぼっていく事を感じつつふらふらになったり(貧血?)、単純に頭が痛かったり、今度は何が起きてもとにかく眠くて一日十八時間ぐらい起きたり寝たりを繰り返したり、甚だしくは体内気圧と体外気圧に著しい差ができた結果鼓膜が破れそうになったりしていたのだ。

まず風邪ではないな。あと、健忘がやたらと増えた気がする。一昨日とかはかなり酷かった。何か食糧を確保せねば、と重い身体を引きずって我が家の近くにあるコンビニへ行き、おむすびコーナーのおかか消滅に絶望しつつもなんとか商品を勘定に持って行って適当に金を払って家に帰ったのは覚えておる。今でも覚えておる。

が、昨日昼のことだ。昨日から続くぐだぐだと家でだらけておったら電話が鳴った。知り合いかと思いつつ電話に出たら、某神奈川県警である。で、何が起こったのかと思って話を聞くに、落し物が届いたという。具体的にどんな落し物かって、財布である。現金二万いくら、学生証運転免許証といった身分証明になりそうな物体の悉く、及びスイカとカメクラの会員券の入った財布だ。

で、言われてみると確かにどこにも財布が無いのだ。前日の私は『起きる→コンビニに行く→勘定で金を払う→家に帰る→食べて寝る』以外の行為をまったくしていなかった。つまり買う食べる寝る以外の自律的行動をしていないのであって、むしろどうやって財布を落としたかが疑問になってくる状態である。

まぁともあれ、日本の治安の良さに助けられる形になったのだが、こんな感じで健忘もなかなか酷い。本日はお茶のお稽古であり、今月はまともに通ってないから重い身体を引きずって行ってきたのだ。その時に湿布を使った健康法みたいなのを教えてもらってその湿布を身体に貼ったのは覚えている。間違いなく貼った。前腕の付け根に貼った。

貼ったのだが、風呂あがりの今自分の腕を見ると湿布の痕跡すら消滅している始末であり、どこでどうやって剥がした(もしくは剥がれた)のか甚だ疑問である。ついさっき風呂に入るまでずっと同じ服を着ておったし、運動もしていないから剥がれる筈がないのだが、とにかく消滅しておる。



まぁそんな訳で、いつも通り死なない程度に生きてる次第である。しかし大学に入ってからこっち本当に病弱になったな、私。髄膜炎で死の病院に入院してから特にだな。エイズか何か伝染された訳ではないと信じよう。

信じよう。うむ。信じよう。

大学保健室の発行してる大学近郊の医療機関一覧に名前すら載ってない某外科よりはましな筈だ。あの医者は切断に定評があるからな、運び込まれたら首を切られかねんぞ。


さて、現在23:48でそろそろタイムアップである。今日はこの辺にしておこう。



あ、一応報告。DMC4はスパーダの息子モードを終えてダンテは死ななければならないに突入。第二幕があがったところだ。…しかし今回は簡単だな。コンティニューポイントが厳しいが、難しさ自体はぬるい。前回のベリーハードぐらいの難易度だ。

3とか本当に難しかったんだがな。暗い部屋の片隅でダンテと二人して三角座りしながら「私達…死ぬべきなのかな……」とか呟いてたもんだが。先日セーブデータ見たらプレイ時間が140時間だったが、心が折れた時のプレイ時間も換算に入れると酷い事になりそうだ。

あと、今回はネットに繋いで全国(と言うか全世界)ランキングという機能がついてるな。ミッションごとの評価点数で順位づけされるのだ。……しかし…いや、同じ様な表現を使う様だが、私は自分の事をへたれプレイヤーだと思っていたのだが、意外なことに上手くやれたミッションは50位台を維持してる。いい時は10位あたりについてることもある。ダメな時は200位ぐらいになるがな。

ううむ。皆オンラインに繋いでないのだろうか。謎である。

まぁ、その、なんだ、ゲームやる元気あるなら(略という突っ込みもあろうが、実際あんまりやっておらんのだ。体調不良に加えて会社の仕事やら小説やら色々あるからな。快調だったらとっくの昔に全難易度終わらせてるんだが。




さて、現在58分。本当にタイムアップだ。

それでは諸君、また会おう。

只今MAD製作中

2008年02月05日 23時45分55秒 | 日記
ごきげんよう諸君。いかがお過ごしかな。私は自由になった喜びのあまりバージル兄貴への愛でMAD製作という挙に出てしまった。初めてビデオスタジオを真面目に使っておる。

で、更新する暇が無いどころかまだ途中だ。まだワンコーラス終わったところだから兄貴は全然出てこないが、取り敢えず途中経過を適当にエンコしてあげてみた。パスはgravityである。

http://www.uploda.net/cgi/uploader1/index.php?dlpas_id=0000289861.avi

こんなところで今日は勘弁してくれ。

スキー場

2008年02月04日 23時14分33秒 | 雑学
ごきげんよう諸君。いかがお過ごしかな。私は明日から色々と自由な身になれる為ほっとしているところである。まぁ、三月の頭に進級したかそれとも退学処分かが通告されるまではあまり自由ではないと言えばそうなのだがな。多分進級できたとは思うんだが。

さて、溜めていたネタも少々尽きてきたなーと思っていたのだが、なかなか面白いニュースを拾った。外国人が「日本に長く居すぎてしまった」と実感するのはこんなときという奴だ。思わず全文読んでしまった。多分ここでいう「外国人」は米国人が多いのだろうが、面白い話である。

んで、このニュースの中でも特に気に入ったのが5番の奴だ。


5.初めてのスキーで、新品のロシニョールの高性能なスキー板を持ち、
エアロダイナミックスなスキーウェアとそれに色のマッチしたゴーグルを
装着して登場し、雪かきをしながら転げ落ちていくとき


「あるあるwww」と言わざるを得ない。

日本という国は基本的に温帯なのだが、亜寒帯から亜熱帯にわたって南北に広がっておる。つまり、北海道の様に雪が降るところもあれば、北海道の様にゴキブリが生息していないところもある訳だ。

んで、新潟とか東北とかに生まれ育った人なら雪に慣れ親しんでおると言うか、毎年雪を見る度に萎える(滋賀県あたりならともかく、ガチの雪国は降るたびに雪かきで死亡する)訳で、スキー程度は造作もなくこなす。

だが、雪国というのは残念ながら田舎である。狭い狭いと五月蝿い日本において土地が余って仕方がない北海道とかなのだ。一方、都心と言おうか何と言おうか、発展しているのは関東とか関西であり、滅多に雪が降らない。降る事は降るのだが、ウィンタースポーツが可能なほどには降らない。

んで、ウィンタースポーツというのは金がかかる。例えば、防寒装備。ただでさえ零下十度とかが普通の場所が舞台だというのに、山の頂上に登ったりするのだから相当寒い。私はここ何年か滑っておらんが、零下三十度とか割とよくある。それで風が吹けば体感温度は下がるし、スキーというのは意外と速度が出るものなのだ。普通に滑っていても、時速60~80kmぐらい出てたりする。となると、風速冷却による凍傷も懸念される。

であるからして、それこそ南極探検隊なみの防寒装備が要求されるのである。日本で一番寒い北海道旭川ですら、スキーウェアの防寒能力は過剰だ。そんなものをわざわざ買わなければならん。他にもスキー板やら何やらとにかく金がかかる。リフトだって有料である。とにかく金がかかるのだ。

となると、雪国で生まれ育った訳ではない人でウィンタースポーツをやるとなれば、金持ちとは言わんがそれなりの収入、地位のある人でなければならない。つまるところ、首都圏とか大阪とかの人がスキーとかをやりに北へ向かう事になる訳だ。当然、スキーの技術などゼロ…と言うか、雪の存在そのものを珍しがる状態である。


で、雪かきしながら転げ落ちる訳である。


ところで、私は幼稚園にいた頃からずっとスキーをやっておった。自慢ではないが、検定も年齢制限のある奴以外は全部受かっておる。雪国暮らしではない一般人の中ではそれなりの腕前だと思っておるが、しかし弱点が一つあってな。

本州のスキー場が大嫌いなのだ。五万十万ケチって長野とかに行くとか絶対に嫌だ。何が何でも、北海道のスキー場でしか滑りたくない。それぐらい嫌いということだな。

何でそんなに嫌いって、危険なのだ。まず、亜寒帯である北海道と違い本州は温帯である以上あんまり雪は降らんのだ。雪かきとかしないといけないぐらいには降るが、かといって山という山地面という地面あらゆる場所が雪で埋まるほどには降らない。よって、コースとなる雪の地面の上に草や木が顔を見せていたり、甚だしい場合には岩石が露出してたりする。

スキーというのは一般的には『滑る』ものだと思われているが、実際は滑り落ちるものだ。何せ普通に流してても時速60kとか平気で出るぐらいだからな。そんなものであるから、草を踏んだだけでも支障が出る。

スキー板は、基本的に刃である。両端に長い包丁をくっつけた板だと言えばわかりやすいかもしれん。その包丁が雪を削りながら滑っていく訳である。そんな訳だから、草でもズレるし、石でもふんずけた日には黒板を爪で引っ掻いた様な音とともに転げ落ちるという事態になる。ビンディングの設定を一歩間違えたら骨折、場合によっては蜘蛛膜下出血でリアルに死亡という事態になる。

また、気温が高いのも良くない。雪が降って積もっても、それが雪でなくなったら危険だ。何を言いたいかと言うとだな。

降雪→雪積もる→晴れの日で気温高くて雪一部溶ける→夜は寒いから氷になる

雪でできている筈のコースが氷でできてしまうという事になる。スキーではなく超高速急角度スケートである。あんまり感覚としては判らんかもしれんが、人間にとっては、角度が40度もあればもう垂直と変わらん。30度ですらかなりの急角度なのだ。垂直にしか見えないぐらい角度のある斜面をスケートで行けと言われたら、普通絶対嫌がるだろう。

まぁ、一応、超絶危険スケートリンクと化したスキーコースも慣れればどうにかならん事はない。雪を削りながら滑る事にコツがある様に、氷を削りながら滑る技術にもコツがあるのだ。

しかし、氷の上に雪がのってしまうと死亡である。何せ、外見上は新雪だ。しかし実際に突入すると、新雪など簡単に吹っ飛んで(新雪は軽い)氷が頭を出すという状況に陥る。危険極まりない。




そんな訳で、私は本州でスキーをしたくないのである。


まぁ、一番大きい理由は指導教官が悉く腐ってることなんだがな。本州スキー場のスキー学校の指導教官でまともな奴見た事無いぞ。

ヤンデレの考察

2008年02月03日 23時41分35秒 | これら以外の何か
ごきげんよう諸君、いかがお過ごしかな。当霧島家日誌は昨日の記事を27時頃に更新したが、今日はちゃんと日付が変わる前に書こうと思う。


最近、ヤンデレというのが流行っておるそうである。私はここ一年ほどエロゲ業界を全くチェックしておらず、夏の小説執筆中に『らき☆すた』を作業用BGMとして百回以上聞いたぐらいである。ちなみにデビルメイクライ3のデモダイジェストは三百回は聞いた。最近は無意識にシャドウイングしているほどだ。

いきなり話がそれたが、当日誌のお約束であるから気にせず進もう。んで、ヤンデレが何なのかぐぐってみたところ、基本的には精神的に病んだキャラの事を指すらしい。そういうキャラに萌えるのがヤンデレ萌えという事だ。典型的な例がかの有名なスクールデイズだったりする訳だが、誰か(主に主人公)に対する愛情を上手く自分の中で処理できず、どうやっても愛しの彼が振り向かないから包丁あたりで刺して「これであなたは私のものよ」とかそういう感じである。

実際、スクールデイズのアニメもそんな感じだったな。主人公争奪戦になって片割れが「赤ちゃんできちゃったから」とか言い出す(勿論嘘だ)のだが主人公は振り無かず、刺殺。それを受けたもう片方は主人公の遺体を鉈でバラバラにして鞄に詰め、愛しの彼を刺殺した自称妊娠女を呼び出して斬殺、胎児のいそうなあたりを抉り出して「やっぱり何もないじゃない」とか言いつつ愛しの彼の頭を抱えてかの世界へ旅立つというエンディングだった。

つまるところ、メンヘラ萌えである。

とは言え、精神科にかかってる奴にも色々ある訳で、仕事とか普通にこなしつつも通勤してる奴もいれば、重症で病院に軟禁されて円の中に絵を描いたりして治療されてる奴まで様々である。しかし、重症である場合は当然病院から出られない訳で、出会いの機会が無い。よってゲームなりアニメなりにはちょっと出られない、ということになる。

すると、比較的軽症な奴が登場する事になる。よくある精神病として鬱病がある訳だが、鬱病にも色々とある。さて、何もやる気が起きなくて引きこもってるというのが鬱病のイメージである。まぁ実際その通りなのだが、そこから立て直すには本人の頑張りが必須である一方、薬もあった方がいい。

んで、鬱病患者は落ち込んでいる訳である。つまりテンションが低い。だからテンションを上げる薬を…と皆思うかもしれんが、テンションの高低以外にも精神が駄目になる事はある。

それは何かって、感情が不安定な状態だ。つまり、瑣末な事でプッツン激怒してしまったり、被害妄想が激しくなったりする、という状態だ。例えば、毎日一緒に駅まで歩いて下校する友達に声をかけたら、「悪い、今日用事あるから」と言われたとする。普通なら(珍しいな…ま、いいや、一人で帰るか)と思う訳だが、精神が不安定だと(え、何で?何で一緒に行ってくれないの?私何かした?嫌われた?)とかこんな感じになるのだ。

故に、最初に処方されるのは読んで字の如くな精神安定剤である。効果時間はそんなに長くないから、精神が不安定でヤバいと思ったら飲む。要は頓服だ。デパスとかリーゼとかだな。かなり効果がある。まぁ、この辺の薬は私にしてみると効果が低すぎる為、当家では相変わらずリボトリールが使われておるのだがな。

軽い鬱ならばこれだけで良いのだ。確かに軽い鬱で落ち込んでるかもしれんが、それは精神が不安定故に過剰反応で落ち込んでいるだけなのである。しかも精神安定剤は副作用が軽く、その上前述のデパスとかで飲み過ぎ自殺するには大盛カレーぐらいの量が必要である為、医者としても比較的気軽に出せる。

しかし、精神が安定している安定していないに関わらず、完全に落ち込んでしまっている場合は精神安定剤だけではどうにもならん。かつての私みたいにな。そこで向精神薬の出番となる。これは何かというと、患者のテンションを底上げする薬だ。仕組みとしては脳が分泌するとある物質を活性化させるもので、その、何だ。軽い覚醒剤みたいなもんである。両者は根本的に異なるが、出る結果は似たようなもんだ。

ただ、向精神薬までも常用しはじめると、副作用が結構キツくなってくる。副作用と言っても色々だが、目に見えて明らかに副作用と思われる症状の他にも色々と支障が出る。何せ身体の分泌物を本来より増やしてる訳で、つまり常時ハイテンションになってしまう。

これには二つ問題があって、まず精神の不安定さに拍車がかかるというものがある。何せ常時テンションが高いのだから、少しでもイラついたらその場でプッツンしたりしてしまったり、逆に少しでも悲しい事があったら涙が止まらなくなったりしてしまったりするのだ。よって、精神安定剤の常用が欠かせなくなるし、外出とかした時には精神安定剤を常備し、気分が悪くなったらその場で飲む必要がある。

第二の問題は、常時ハイテンションで生活リズムが崩れる、というものだ。常時ハイテンションというのは、言い方を変えれば常時興奮している状態な訳で、夜遅くになっても目がギンギラギンで眠れなかったする。で、大抵の場合睡眠薬が処方されて、睡眠薬にも副作用がある(記憶欠落とか思考能力低下とか)訳で、どんどん狂っていってしまうのだ。

んでまぁ、精神が復活してきたら薬を減らしていく訳だな。


で、ヤンデレとは何の関係もない話をした様に思えるが、ここまで書いてようやくヤンデレに戻ってこれるのだ。どういう事かって、ヤンデレな人というのはつまりメンヘラだ。精神病患者だ。しかしながら、ヤンデレとは言っても精神科にかかっている場合が殆ど無い。本来ならばこんな感じの経過を辿るのだが、スクールデイズとかだってそんな事はない。

で、久しぶりにレイホウ大司教猊下の日記を読んでおったら、精神科に行ってるガチのメンヘラなヤンデレキャラもあってもいいんじゃないか、という感じの記述があったのだ。

で、そういうキャラを考えてみた。メンヘラな訳だから軽い鬱とかではないだろう。又、メンヘラというと"いわゆる"鬱病患者というイメージが強い。となると、先に述べた様な治療を受けた人物であり、しかも快方に向かっておったら意味が無いから、病状もどん底という事になる。

すると、毎日向精神薬を飲み、中二病的な意味でかっこいい目眩とか、逆に便秘とか誰にも心配されない副作用に悩まさながら学校に通い、精神が不安定ですぐキレそうになったり泣きそうになったりして慌てて精神安定剤を飲んだり(勿論いつも水がある訳じゃないから、水なしでごっくんが基本)、睡眠薬を飲んでも全然寝る気が起きなくて仕方なく精神安定剤とコンボにしてしまったら効き過ぎて翌日あぼーんとか、そんな感じになる筈だ。



で、ここまで考えて気付いた。
































私ってヤンデレ属性だったのか。

悪魔は泣くかも知れない4のラスボス

2008年02月02日 23時35分23秒 | アニメ、ゲーム、映画等
ごきげんよう諸君。いかがお過ごしかな。現在の時刻は二月三日零時十八分な訳だが、別に判ってて更新をサボっていたのではない。と言うか、意図的に更新をサボったならこんな時間にカタカタする前に重度の躁鬱病患者に処方される薬と睡眠薬飲んで寝ておる。しかし、なんだ、要は精神安定剤なんだが、重度の躁鬱~と書くとどうしてこうネタ力を備えるのだろうな。悪魔は泣くかもしれないに近いものがあるかもしれん。

で、早速脱線気味だが、何をこの時間まで熱心にやっておったかって、大分前にも紹介したが人工少女3である。とは言ってもゲームそのものをやっていたのではない。いわゆるうpろだである。

だってお前、凄いぞ。以前言った通り、あのゲームはエロゲであってエロゲでない。キャラメイク、コーディネートをはじめとする創造的自由度を極限まで追求したゲームだ。とは言え、いくらなんでもここまで凄いとは思わなかった。


↓こんな部屋を


テクスチャを張り替えてこんなんにできるんだぞ。

凄すぎだ。驚きのあまり憑かれた様にテクスチャの解説やら解析情報やら探し回ってしまった。



まぁ、そんな訳で人工少女3に熱をあげておったのだが、今日の本題はあくまで悪魔は泣くかも知れない4である。諸君はまた何回も連続で同じ話をするなと思うかもしれん、と言うか私もそう思うのだが、気付いたのだ。気付いてしまったのだ。ある事にな。


ああ、一応言っておくが、この先は悪魔(略)4の核心部分のネタバレを含んでおるから、そういうのが嫌な人は見ぬように。まぁ、そうは言っても、ネタバレしなくてもつまらんストーリーという点に変わりは無いがな。


さて、あのゲームのストーリーだが、細かい話は全部置いてかいつまんで話すと、だな。フォルトゥナという都市に魔剣教団というスパーダ(二千年前に魔界を封じた英雄、ダンテの父親)を崇める教団があるのだが、これが悪い奴らである。彼らは神を誕生させてこの世界を楽園に変えるという目的で動いておるのだが、残念ながら、デビルメイクライの世界には悪魔がいるだけで、神どころか天使さえいないのである。

よって、全て自助努力であり、アメリカのスラム街にテメンニグルがにょきにょき生えたり、マレット島で魔帝ムンドゥスが復活したり、魔界でムンドゥス相手にクーデターを企てた覇王アルゴサリウスがデュマーリ島に出現したりしても、とにかく何が起きても神様は助けてくれないというか、存在しない以上何かする訳が無いという事で全部人間側の自助努力で何とかせねばならない。

まぁ、最終的には伝説の魔剣士ことダンテ様がなんとかしてくれるけどな。

んで、まぁそういう訳で、どれだけ待っても最後の審判は起きないし楽園は地上に降りてこないと言うかそもそも存在しないという世界なのだ。強いて言えば、魔界とか人界とかを想像した魔帝ムンドゥスが限りなく神に近い存在なのだが、悪魔の親玉が神様ではどうしようもない

そこで、魔剣教団は考えた。かつてのスパーダの様に神を作ろう、と。スパーダは世界を救ったが、それを誇る事もなくただの平民として余生を過ごした。だから歴史にもスパーダの名は残っておらん。それがいけなかった、という理屈である。スパーダは魔界を封印した後、神様として世界を管理し、世界を楽園にすべきだったいう訳だ。

しかしながら、人造神を作るとなれば、神に近い存在である悪魔の研究をせねばならん。そんな訳で教団は魔界の封印を一部解除したりして悪魔を出現させ、捕まえ、研究していたのだ。勿論、全部が全部捕まえられる訳じゃないし、無辜の民がその悪魔に殺される事だってあるが、神の為だからしょうがない。

また、人は一回地獄を見て、それから神の奇跡に助けられてこそ初めて神を神として認識する。何の考えもなく「私は神様なんですよー」とか言ってみても何の効果もないのであって、世界を救ったりしてやらないと人々は神様に従おうとはしないしそれでは楽園も生まれない。

仕方ないから、教団は芝居を打つことにした。ダンテが再び封印した魔界と人界とのトンネルを復活させ、悪魔を全世界にバラ撒くのである。で、神様が悪魔どもを皆殺しにしてしまえば、リアル又吉イエスになれる訳である。

勿論、悪魔がこの世界に入り込むのだから、何万何億という人が死んだり死ななかったりする訳だが、楽園の為だからしょうがない。


んで、人造神である魔剣教団の神様だが、どういうのかというとだな。悪魔と人間の合いの子であるダンテが通常時人間で、任意で魔人化できるのと同様、普段は人間でも天使に変身するという技術を教団が開発する。劇中では『帰天』と呼ばれておったな。で、教団の教皇は帰天し、更にイデオンみたいなよくわからん神様像と合体して神様になるのだ。

最終的に、魔剣教団の一員だったがこの大芝居を知らなかったネロ、そして馬鹿な芝居を潰しに来たダンテが共闘し、神様を倒す。つまり、教団の教皇がラスボスという訳だ。それでこのラスボスが歴代最弱と言うか、明らかに他のボスより弱いのだが、それはさておき、ラスボス戦では神様形態ではなく人間の姿をした教皇を投げたり斬ったり撃ったりする事になる。

で、相手は教皇だ。おじいちゃんだ。一方、そのおじいちゃんに挑むネロは右手が何か凄い事になってるし、背中にでっかい剣しょってるし、拳銃も撃ち放題だし、その上教皇が弱くてほぼ一方的にネロが殴る事になる。

しかもラスボス戦ともなれば当然、DT発動(魔人化な)などとっくの昔にできるようになっておる。ダンテの魔人化はその名の通りダンテが悪魔になるが、一応人間なネロのDTは、背後霊みたいな魔人が現れてネロと一緒に攻撃してくれる、というものだ。簡単に言えばスタンド能力とザッパのラオウを足して二で割った感じである。


すると、だな。

おじいちゃんガード崩されてよろける→ネロDT発動→DT時最強技ショウダウン発動→斬って!斬って!斬って!斬って斬って斬って斬って斬って斬りまくらああああああああああああ!→おじいちゃん吹っ飛ぶ→逃げんなタコとか言いつつデビルアームで胸倉掴んで引き寄せる→投げ→おじいちゃん天高く!天高く飛んでおります!→落ちてきたところをラオウの全力パンチが直撃→おじいちゃんの体力気付けば1/4以上なくなってる

という感じであり、老人虐待以外の何者でもないのだが、どうも不思議と爽快である。普通ならおじいちゃんカワイソスとかちょっとぐらい思ってもいいと思うのだが、爽快だった。理由は判らないが気分がスカッとした。



で、気付いた。















































村山富市元内閣総理大臣じゃねーか。


そりゃスカッとする訳である。

悪魔は泣くかもしれない4速報

2008年02月01日 20時47分02秒 | アニメ、ゲーム、映画等
ごきげんよう諸君。いかがお過ごしかな。私はようやく悪魔は泣くかもしれない4を一周終わらせたところである。1~3とそれなりにやりこんでおるのにクリア遅かったなと思われるかもしれんが、ちょっと事情があってだな。ゲームスタート時に"HUMAN"モードと"DEVIL HUNTER"モードどっちかを選べと言われて、前者は「デビルメイクライシリーズをやったことのない人にお勧めのモードです」と書いてあって、後者は逆に経験者向けだということだった。私はてっきりチュートリアルの有無とかその辺の事だと思って、(いつもより難易度高いなー、今回。まぁ大したことはないけど)とか思っておったのだが、クリアして"SON OF SPADA"というモードが追加されてから気付いた。


"HUMAN"→NORMAL "DEVIL HUNTER"→HARD
"SON OF SPADA" = VERY HARD
"DANTE MUST DIE" = ダンテは死ななければならない


つまり、強くてニューゲームならぬ弱くてニューゲームだった訳である。そりゃ難易度高いに決まっておる。んでしかも、このシリーズは伝統的に経験値を溜めて技を覚えたりしてプレイヤーを強化するのだが、今までならば一回クリアすればもうフルチューン状態で経験値はただのステータスだった。

ところが今回、開発陣が暇なのをいいことに片っ端から色々作った為に一周してもまだ技の半分程度しか覚えておらん。正直この状態でベリーハードに挑みたくないが…シークレットミッションもやってないしなぁ。


さて、そんなことは置いておいてちょっとレビューを書いてみよう。まず映像は前述通り綺麗だ。流石カプコン。何せ、顔見せだけと言うか、回想とEDにしか出てこないレディのポリゴンすら物凄い勢いで作り込まれておる。DOAエロバレービーチバレーみたいに、ポリゴンを解析して脱がす奴が大量発生しそうなぐらいだ。

んでじゃあもう片っぽのトリッシュはどうかというと、出番はレディよりマシだが、やっぱり空気なのは一緒だ。しかしポリゴンモデルはレディと同じくかなり作ってある。今回、私がこのゲームやってて"映像関連"で一番感心したのは、このトリッシュの乳揺れである。

何故か。



揺れ方が自然なのだ。



3Dで乳揺れと言われると、ソウルキャリバーとかDOAが想起されがちである。しかし、確かにこれらのゲームの女の胸は揺れておるが、不自然だ。確かに胸は揺れるものだが、あんなにゆっさゆっさとは動かん。スライムでも入ってんじゃないかという勢いだからな。胸はあくまで脂肪の塊だ、基本的には。


ともあれ、映像は奇麗だ。音楽も良い。流石はバイオチームといったところだろう。メタルギアソリッドとか、いわゆる「バイオ系アクション」の先駆になった連中である。BGMやSEのセンスは抜群だ。だがラルクは死ね。あのへたれ声のせいでOPムービーいまだ最後まで見てない。

それからストーリー。こちらについてはかなりへたれた。元々ストーリー性に乏しいゲームだったとはいえ、初代も一場面一場面ごとに盛り上がる「流れ」があった。3は、過剰なまでのムービーで逆にプレイヤーを盛り上がらせた。が、今回は乙シナリオだ。まぁこれについては明日にでも話そう。


アクション部分だが、今回はかなり凝って作ってある。あまりに凝りすぎていて、私も正直まだ把握しきれていない。このシリーズは毎回出てくる武器は変わるものの、攻撃モーション自体はそんなに変わらないから1から3、3から1といった乗り換えは……ん?2?そんなものは存在しない。


カプコン公認黒歴史だからな、2。時間軸も、[1小説版→3→アニメ→1→4→2小説版→2]と、とにかく2を全力でスルーしているあたりに必死さを感じる。何でこんなに黒歴史なのかって、まぁ確かにクソゲーだったというのもあるのだが、2だけは別のチームが開発したという事情もある。

つうのも、諸君、バイオハザードは知っておろうな。有名なホラーゲームであり、バイオ系アクションの先駆でもある。んで、1、2、3、コードベロニカとポンポン作っておったのに、ベロニカ以降しばらく全然作られなかった。これを不思議に思ったファンも多かろう。

実は、初代デビルメイクライはバイオハザード4って名前で開発されてたのだ。ベロニカに至りマンネリ化を指摘されていたバイオチームは、根本からゲームを見直した新たなバイオハザード製作に挑んでいたのだが、いくらなんでもこりゃバイオじゃねーよと偉い人が思った結果、ホラーからホラー風アクションとして作られたのだ。

で、売れた。本当に売れた。初代デビルメイクライは。まぁそれは良いのだが、バイオを作らねばならん。しかも、バイオチームは鬼武者も作っており、三つのビッグタイトルを同じ制作陣が抱えるという異例の事態になってしまったのである。

で、仕方ないからデビルメイクライ2の製作は他のチームに任せてしまったのだが、これがいけなかった。連打ゲーだとか純粋にクソゲーだとかいろんな批評はあるが、とにかく2は酷かった。1が良かったものの2が酷すぎて3もあんまり売れなかったぐらいだ。4はその分得してるな、前作が良かったし。

ともかく、最早こうなるとバイオチームの意地になってしまう訳だ。で、結果、彼らはデビルメイクライ3を仕上げてすぐにバイオハザード4を作り、その一方で新鬼武者なんかを作りつつも今度はデビルメイクライ4…という物凄い仕事をしておる。


さて、何か違う記事が一つ書けてしまったが、気にせずアクション方面のレビューを書くことにする。

まず新主人公のネロだが、武器は近距離用に大剣レッドクイーン、遠距離用にリボルバー拳銃ブルーローズ、そして特殊技のスナッチを持っておる。武器はたったの三つだけなのだ。もう一人のキャラであるダンテが近距離武器三種遠距離武器三種に加えて各種特殊技を備えているのと好対照だ。

何を考えてこういうゲームバランスにしたのか。これは歴代シリーズとの関わりあいがある。初代デビルメイクライは名作だった。本当に名作だった。武器は剣と銃一本ずつしか持てないし、技もそんなに多くない時代だ。ましてやガードや無敵ダッシュといった特殊技などなかった。

しかし、致命の一撃をぎりぎりのところで回避し、反撃を叩き込む。この回避の妙を楽しむのが1のゲームバランスだった。死のダンスとでもいったところだ。針の穴を通す様に、冷静に、慎重に、しかし大胆に立ち回る。敵の動きに合わせて最適な位置取りを心がける、そんなゲームだった。

で、3。特殊技、通常技ともに大量に増えた。武器は接近用に二本遠距離戦に二本同時に持ち歩いて武器の持ちかえができるようになった。その上、ソードマスターからドッペルゲンガーに至るまで六つもの『スタイル』というものがあり、スタイルアクションなる特殊技まで使えるまでになった。

故に、確かに同じシリーズのゲームなのだが、ゲームバランスは大きく変わった。1が回避ゲーなら、3は攻撃ゲーだ。四種類の武器と技、そして特殊技の全てを使い、敵が攻撃動作もしない内から塵殺、虐殺、殲滅というゲームになったのだ。確かに敵は強いがそれ以上にダンテが強く、次から次へと強敵を薙ぎ払うのである。

にも関わらず、コンボゲーにも連打ゲーにもならなかったのがバイオチームの偉いところな訳だが、ともかく、ゲームバランスが全く違うゲームになった。当然、1派は3の攻撃的ゲームバランスを嫌がるし、3派はその逆だ。しかし両派の要求を現実にするのは困難だ。

そこで、1型キャラのネロ、3型キャラのダンテ、と分けたのだ。


ネロの特徴は地味な小技とスナッチによる機動性にある。ネロの技には大技が少なく、バックステップからダッシュ斬りだとか、回避動作を短縮するだとかいったそういう小技が多い。これは勿論、回避の妙と反撃の巧という1のゲームバランスを生まれ変わらせる為だ。

では一方スナッチとは何かというと…ネロの絵を見ると、何だか右手がすごい事になっており殴ったら痛そうな感じになっておるのだが、ダンテなら特殊技が発動する○ボタンが、奴の場合右手を使う技となる。

とは言え、技は二つしかない。まず一つは投げで、近距離の敵に当てるとそのまま投げてくれる。これだけ言うと至極地味だが、投げと一言で言っても、投げるモーションは敵によって違う。コマンド入力とかではなく、敵によって違うのだ。

よって、スーパーアーマーが堅めなフロストをジャイアントスイングで倒れさせたり、堅くて機動性もいい白騎士を吹き飛ばして着地点にいる奴も巻き込んだり、と色々できる。また、実はボスも投げられる、と言うかラスボスすら投げられる。

ボスを延々殴り続けたり、特定の行動を見せてやるとその場にへたりこむ事があって、その時に○を押すと、小さなネロが地上三階くらいはあるべリアルを殴りとばしたりするのだ。これも、かわしゲーで地味、という1の短所を、回避とか普段の立ち回りは地味でも最後は爽快、というかたちで補っている訳だな。

また、ネロの右腕は、実は伸びる。ゴムゴムの何かみたいにな。弱い敵、と言うか小さい敵ならば伸ばして誘拐してくることができる為、周囲に溜まった雑魚を吹き飛ばして一匹ずつ引っ張って順番に殺していったりできる。

ただ、人間サイズの敵ばかりではない訳で、でっかいフロストやら重そーな鎧の白騎士は引きよせられない。ただ、代わりにそいつに掴んで、まさにゴムの伸縮作用の様にポーンと前へ跳ぶ事ができるのだ。ネロでやる場合、この伸縮動作が機動性の鍵を握る。空中で移動する手段はネロの場合エアハイク(空中二段ジャンプ)以外にはスナッチしかないし、高速で移動する手段となればスナッチだけだ。このスナッチでいかに最適な位置取りをするかというのは重要な要素である。


一方、ダンテは前述の通り3型で、攻撃がとても強い。彼はただでさえ三種類の近接武器と三種類の射撃武器を持っておりリアルタイムで持ち替えられるというのに、リアルタイムスタイルチェンジなるものまで追加されてしまった。

これは、3のガンスリンガーやらトリックスターといった「スタイル」をミッション準備画面や時空神像で変更するのではなく、いつでもどこでも自由に切り替え可能、という恐ろしい技なのだ。

彼の場合、それぞれの武器ごとに、コンボ1、コンボ2、前△、後△、空中技の5つの技がある。つまり、近距離3+遠距離3で合計6の武器が30の技を持っている(厳密には違うがな)。しかも、近接技を増やすソードマスターとガンスリンガーはそれぞれ対象となる武器ごとに4つずつ技を持っておるから、(3×4)×2で24、合計でなんと54もの技を持っている上に、スタイル切り替えや武器切り替えでいつでもどこでも好きな技が出せるのだ。よって、

遠距離で会敵→ガンスリンガー選択、二挺拳銃を通常射撃と特殊射撃、溜め撃ちを混ぜつつ接近→ソードマスターに切り替え、剣や拳で敵陣に切り込む→敵陣深く入りすぎて背後取られそう→ロイヤルガード選択、背後攻撃を弾く→トリックスター選択、空中ダッシュとか使って脱出→ガンスリンガー選択以下繰り返し

といった感じで戦う事ができるのだ。



取り敢えずこのゲームの本質的な部分はそんなとこである。実際に戦うとなると色々技術は必要だが、基本的にはこういう思想の下でゲームバランスが取られていると思って良いと思う。

では、今日はこの辺でおしまいにしようと思う。では諸君、またな。