霧島家日誌

もう何が何だかわからないよろず日誌だ。

役に立たない虎

2009年06月19日 18時46分53秒 | アニメ、ゲーム、映画等
ごきげんよう諸君。いかがお過ごしかな。さっさと論文書いて大学院受験勉強に集中できるようにしようってんで鉄道を調べてたら今度は戦争における鉄道の役割に脱線している薫である。つうかいい加減HP更新しろ私。


まぁ歴史ネタは飽きておるだろうから、またゲームの話でもすることにする。…しかし実は最近ゲームやってなかったりもする。ゲームやる暇なかったからな…

そういう訳で昔のゲームの話だ。私は昔から重度のゲーム依存症患者だった訳だが、当時お熱だったゲームの一つに『キャプテン翼Ⅴ』がある。あのゲームシリーズは非常によくできておるのは言うまでもないことなのだが、こいつについてはある特徴がある。ストーリーを追っていきながらチームメイトの能力を上げつつ勝っていくのは変わらん(まぁ話はオリジナルなのだ)が、某メインキャラが役に立たん。

誰かって、日向誠である。

ストーリーは、翼がセリエA行ったり若林がブンデスリーガ行ったりといったそれぞれの話をちょこちょことあった上で、ある大会に出るって話になる。世界中のナショナルチームだけでなく鹿島とかガンバみたいなチームも含めて世界最強は誰だっていう大会である。だから、オランダの誰かさんは代表に出ずクラブ(ミラン)から出たりしている。

んで、その大会が始まる前のお話もいくつかある。日向もセリエに行っており、翼と対決したりするのだが…ブラジルから来たシニョーリって奴に完璧に潰されて自信喪失してしまうのである。まぁ日向編は自信喪失までの話だからいいし、国際大会も予選リーグは海外組抜きでやることになるから変わらん。漫画でもあったように、翼達頼ってないかお前らって言われるのだな。

とは言え、まともなMFが岬ぐらいでFWも佐野に頼る事になる。両方強いんだが(特に佐野はAIが強いのか絶妙な位置取りをしてくれる)、一人一人では辛い。DFはほぼ全員揃っているから点は入れられにくいのだが、攻撃となるとなかなか厳しいというリアル日本代表状態になる。

そこであの男の出番である。ガラスのエース三杉だ。能力はとても高く、普通に強い。しかも予選リーグ最終戦でイベント離脱する以外はどんなにスタミナを使っても大丈夫である。あ、ガッツの事な。まぁ能力が高くて使い潰せる代わりに、普通のキャラと比べると五割増ぐらいスタミナを消費するがな。それでも強い。

んで、三杉の戦線離脱(心臓に限界が来た)にも負けず本戦へ進出する訳だが、困った話になる。海外組も参戦するから戦力は増強されるのだが、日向は自信喪失してしまったままである為、本戦一回戦でだな…ほら、サッカーってキックオフで、真ん中に置いたボールを隣の奴に蹴り渡して始まるだろう。あれでボールを蹴り渡された日向は、ボケーっと突っ立ったままで、挙句「邪魔だ!」って言われて吹き飛ばされてしまうのである。

まぁ、勿論能力は下がっておって使いにくいのはまだいい。まだ許せる。だが、AIまで弱くなる為、9番なのにPKエリアに入らないという使えなさぶりなのだ。必殺シュート使っても入らんし、タイガーパスはカットされるし使いどころがない。タイガータックルは笛吹かれるしな。

ここで代替要員を探さねばならんのだが、ふと見ると、最終戦で離脱した筈の三杉の名前が二軍にあるのである。んで試しにスタメンにしてみる。警告がでない。キックオフ。

普通に使える。

で、日向は勿論二軍落ちだ。相変わらずFWは佐野に頼る事になるが、日本チームはDFとかMFにも強いシュート持ってる奴も多いから、まぁ何とかなる。三杉いるしな。あいつも燃費が悪いとは言え必殺シュートも持ってるし、素のシュートも普通に強いからな。何なら翼とかをFWにしてもいい。


そんな訳で、日向は完全にいらない子である。使い物にならんからな。

んで終盤、シニョーリの属するブラジル戦を前にした紅白戦にて、翼が最終奥義を覚える。必殺シュート以外にも必殺パスってのがあって、翼がPKエリア内にいる状態で必殺パスで翼にボールを蹴り渡すと、ブーストサイクロンというのを覚えるのである。条件がシビアだしスタミナ、というかガッツを大量に消費する。ガッツは大体満タン800で回復含めると実質1200ぐらいなんだが、500消費する。ガッツは低いと普通のパスとかドリブルの能力も下がるから、ブーストサイクロンを使うなら翼は実質なんちゃってFWという事になる。

んで、それを見て闘志に火をつけた日向は、ファイナルタイガーという最終奥義(イベント進行によってはライトニングタイガー)を覚える。これもガッツ500消費で、ブーストサイクロンと違ってドリブル状態から普通に撃てるのが強みだ。ブラジルはゲルティスというキーパーがダークイリュージョンなる技を持っており、必殺シュートすら防いでしまうのだが、ブーストサイクロンとファイナルタイガーで乙る。

そういう訳で、ようやく猛虎復活だ。まぁ復活と言っても次が最終戦なんだが、この最終戦が問題である。ここの連中は只でさえ能力が高く、日本で言えば翼にあたるアルシオンがチートだ。ドリブルは最速クラスで4枚DFでも一人突破されたら二度と追いつけないぐらい速い。んでしかも「砕けちれぇぇぇぇぇ!」とか言いながらドリブルから放つスターバーストなる最終奥義は、若林が問答無用で砕け散るぐらい強い。

だがこっちにはブーストサイクロンとファイナルタイガーがある!とか思ってたらさもありなん。多分ストーリーモードだけだと思うが、相手のキーパーが強い。強いと言っても適当にシュート撃ってりゃ「キーパーが たいせいを くずしている!」とか言われるぐらいだから基本能力は大した事ない。しかし、必殺シュートを撃つとダブルアームクラッシュ!とか言って跳ね返すのである。

まぁ大体想像がつくとは思うが、ファイナルタイガーは跳ね返される。とは言っても、あのゲームは必殺シュートじゃないと入らないってゲームではない。左右にパスを回してシュートすると体勢を崩す事もあるし、シュートをはじいた直後なら更に崩してそのままゴールインもあり得る。

しかしだ。

「キーパーが おおきく たいせいを くずしている!」


→ファイナルタイガー!




→ダブルアームクラッシュ!



ボーン(弾かれた音)




おいおい。


何の為に覚えたんだファイナル。


ちなみに、じゃあどうやって点を取るかというと、ブーストサイクロンである。ブーストサイクロンだけは無条件で入る。つまり、ブーストサイクロンは入ってファイナルタイガーは入らないということだ。結局はアルシオンにスターバースト撃たせない様にしながらブーストサイクロンを撃つゲームだ。

まぁ他のナンバーシリーズだと強いからいいんだけどな、多少日向が弱くても。ゲームバランスの問題もあるだろうし。ただでさえ外国組抜きでもDFが強い日本に日向が入ると点も簡単に取れてしまうからな。その点、佐野は良キャラだ。さっきも言ったがAIが優秀、基本能力も高く、しかし必殺シュートはオーバーヘッドだけという丁度いい性能だ。

































あと可愛い。

2ch軍板>某日本最高学府

2009年06月15日 01時20分08秒 | 社会、ニュース
ごきげんよう諸君、いかがお過ごしかな。ありがたいと言えばありがたい、ありがたくないと言えばありがたくないみたいなことで落ち込んだり落ち込まなかったりしてる薫である。

先日の記事で日本歴史学界について嘆いていた私だが、そろそろ手抜きの卒業論文に本格的に取り掛からねばならん時期にきている。本当なら日独比較史もしくは軍事側面からみた近代とかやりたいのだが、例の記事にあるとおり軍事関連の日本史学界はあの有様であるから諦めた。軍事はな。しかし、調査を進める内に近代史は軍事抜きではできんという結果にぶちあたった。

当たり前である。しかしそうなると、どうしようという話になってくるのだ。何せ日本史学界はアンチ軍隊のカスの集まりである。そんな中で、どうやって軍事を語れば良いのか。公式文書だけで本当にいけるのか。三次史料にあたる歴史論文、単行本は使えるのか。

で、史学概論に戻ってくる。例の、「悪魔の飽食は日本人なら読むのは義務です」とか抜かすバカタレである。いわゆる一つのオナニーである。あの授業については以前触れたからそれを思い出しながら読んで欲しいのだが、まぁ使い物にならん。何せ史学科に哲学の授業してる訳だからな。んで、あいつはどうもナルシストであるらしいという噂があったんだが、ここのところ二週間ぐらいで私も理解した。

あ奴、何かあると…そうだな、古い表現だがフヒヒwwwwwwサーセンwwwwwwwwwwwみたいな表情というか、雰囲気と言うか、そんな感じの顔をするのである。んで、じゃあどんな時にそうするかって例をあげよう。話のまとまりが一つ終わったとする。すると、「どーだ俺にしかこんな授業できね~んだよwwwwうはwww俺自重www俺自重しろwwww」みたいな顔をするのである。また、学生があんまり理解できてなさそうな場合は「こんな事も判らねーのかよゆとりはwwwwwゆとりにゃ俺様の崇高な授業は向かねーんだよwwwwww」という感じだ。

うん、頭の弱いナルシストですね。

書いててまた殺意が芽生えたが、ここまで肯定条件が揃ってるナルシストもそうはいない。まぁ、あのカスが酷い事自体はどうでもいいんだが(あと何年かで死ぬしな))、困るのは、史料について語る時である。○○みたいな史観があって、××みたいな史観があって、んで偉い人がこういう事を言って歴史そのものがこう変わって、といった感じで講義が続くのだが、事あるごとに「まぁこれをもって南京大虐殺は無かったとか言う人もいるんですよ」とか言うのだ。

一番ウザいのは↑みたいな発言をした直後「フヒヒwwwwwwwwwwサーセンwwwwwwwwwww」と同席する御学友と一緒に笑うところだ。悪魔の飽食をバイブルにするだけはあるな、頭の悪さが。本当に一番の問題になるのは自分で提示した問題を投げっぱなしにするとこだがな。


んまぁ、史学概論という授業は史学科全員の聖書である。何せここで習った方法で研究者としての道を歩み始めるのだからな。が、何せオナニーである。んで、救いの道を私は歴史学の各学会が出してる歴史雑誌に求めた。ところが、天下の東大様が出してたのがアレである。こうなると、卒論にも勿論影響が出てくる。先日言った通り、軍隊とかについては歴史学界はアレルギー起こして発狂するらしい事が判明した訳だからな。

そんな訳で、世界最大のカルトたるキリスト教をいみじくも「弱者のルサンチマン」と喝破した某哲学の偉い人の言った通りになった。私も又弱者のルサンチマンの塊になったのである。そんな私の嗚咽こそが、先日連続で書いたあの記事にあたる。『カスの世界に入るには自分もカスになるしかない』という真理に到達した私とて、絶対に譲れない最後の線がある訳である。それをあのカスどもは土足で踏み躙ったのだ。

…書いてて本当に殺意が湧いてきたから本題に入ろう…

まぁしかし、近代歴史で論文を書くとしたら軍事は必須だ。じゃあ、歴史雑誌に載った論文はともかくとして、刊行された本はどういう種類のものが認められ、どういう種類のものが駄目なのかが問題になってくる。まぁ戦前日本を侮辱してる本なら何でもOKなのだろうが、そうであるにしても、外国と違って軍事学部も人文社会学部軍事学科もない日本ではよく判らんのだな。

で、2chにすがったのである。2chについては又今度の記事にでもしようと思っておるが、板によっては物凄いレベルが高かったりするのだ。自衛隊板住民は本物の自衛官だったりするからな。初心者質問スレで「89式小銃の伏せ撃ちがどうもうまくいかないのでコツを教えてください」って書いてあったのみてカルピス吹きかかったぞ。

んで、書評スレで聞いてみた。軍人はカス扱いされるし、どういうのが歴史学にて採用されるレベルの文書なのか、とな。



>>例えそれが防衛省の戦史研究年報でも、
>>学者サマにしてみれば軍人なんて社会の屑だし。

>貴殿の見解も結構偏見が強いと思うな。
>俺が通ってる大学の日本史研究室でも軍事に偏った研究はいい顔されないが、
>それは右左のイデオロギーのせいじゃなくて、そういう研究が大抵の場合
>マニアックな事例の検証に終始して、政治や経済、社会などにほとんど
>目を向けていないからだよ。

>多分貴方が抱いてるだろう固定観念と違って、日本の歴史学では
>特定のイデオロギーに基づかない研究をすると圧力がかかったり、
>「軍事」について語ることそれ自体を忌避するような風潮は、
>かなり昔にメインストリームから滑り落ちている。





……

………


かなり昔にメインストリームから滑り落ちている。

かなり昔にメインストリームから滑り落ちている。

かなり昔にメインストリームから滑り落ちている。


…確か私の大学は、どことは言わんが日本最高学府の端くれである筈なんだが…

んで、他の人からこんな発言が出た。


>私の所属する研究室でも、このようなステロタイプのような軍事忌避
>の見解を持つ様な研究者は幸いにしていらっしゃいません。


こうなると、むしろ私の環境が悪いだけなのかもしれん、と思う訳である。一応、それなりに色んな研究論文を読んできたのだが、それはステロタイプな歴史雑誌ばっかり読んでた可能性もある。世の中には日教組の出してる歴史雑誌もあるからな。

んで、こう書いた。



>とすると、私の環境もあるんですかね…
>史学概論みたいな感じの、史学科学生東西日の別に関わらず
>必ず取らなきゃならない授業があるんですが、
>その授業の担当教授(西洋史)が、
>授業初日に悪魔の飽食を持ってきて
>「これは日本人ならば読まなければならない本です」
>とか言い始めるナイスガイなので(´・ω・`)



で、こう返ってきた。



>834 :名無し三等兵:2009/06/12(金) 08:55:31 ID:???
>>>825
>実際>>817がとんでもない地雷踏んでるしな…ご愁傷様です


835 :名無し三等兵:2009/06/12(金) 09:01:43 ID:???
>西洋史の教員が日本史絡みの本でしかも件の本を薦める自体、
>実に現在の大学事情を表しているな。

>てゆか、修士の口頭試験をサボって温泉行った教員(日本史学専攻)どうにか汁!
>ニコニコしながら土産もらっても困る!



実に現在の大学事情を表しているな。

実に現在の大学事情を表しているな。

実に現在の大学事情を表しているな。



もうアレだ、私がどこの大学に行ってるか知ってる人にしか湧き上がってくるこの感情は判らないのだろうが、喜ぶと同時に結構へこんだ。極め付けが↓これだ。



>838 :俄将軍:2009/06/12(金) 13:07:06 ID:???
>「ホロコースト」を揶揄するスレッドは、此処、ということになるのか、などと、嘯いてみたり。



どうみてもうちの史学概論の本質ズバリです。本当にありが……何がありがたいかカスどもめらが!!



…とまぁそんな感じで駄目な感じである。最後に一応ログを貼っておこう。…しかし、読み返してみるとアレだな。比較するとうちの研究会は中学一年生の社会科の発表レベルだな、これを大学レベルとするならば。って、gooooooooooooooooo様ブログって文字数制限あったのか。リンクにしておこう。




アーカード哲学にみるロシア文学の一考察

2009年06月12日 19時12分53秒 | 社会、歴史
ごきげんよう諸君。いかがお過ごしかな。気絶したりしなかったりしている霧島である。やっぱり金曜日は更新ができる日だな。


さて。最近、ヘルシングにどっぷりである。ヘルシングにと言うか、ヘルシングに流れる哲学にどっぷりと言った方が正しいな。あの人間賛歌には惹かれて惹かれてしょうがない。以前、完成と未完成を使って記事にしたが、本日の文学の授業にて行われた話がまたヘルシングの哲学に近いものがあったので記事にしようと思う。

私は文学という授業を取っておる。ロシア文学限定のだがな。この授業、名前は言わんが日本人なら絶対知ってるぐらいの大変偉い先生がやっており、感動することしきりである。…まぁそれはいいんだが、この授業、いわゆるレトリックという奴を梃子にして授業をやっておる。歴史的現在とか反復とか、名前だけ言うと小難しそうだが、意外と簡単な話である。こいつらは理解するのは楽でもこれを使おうとすると途端に難しくなるというものだ。

んで、今回は回想であった。反復も含んではいたがな。授業では回想と恋愛小説がやたらと相性がいいというんで何で相性がいいのか、という話をしておった。私は恋愛小説には疎いから、と言うか、どんな小説でも大抵恋愛はある訳でどこまでが恋愛小説がどこからが恋愛小説なのか判らん。何とも難しい話である。まぁ、過去の恋話を普通に喋るより、じっくりと過去を懐かしむ方がまぁいいだろうとは思うが。


んでは以下私見。

回想ってものが生み出す効果というものは、以前話した『完成と未完成』そして『人間と狗』の二つの要素を導入することによっても理解されるものではないかと考えるものである。

普通、小説は現在進行的なものである。主人公達の眼前には峻険な山があり絶壁の谷底がある。敵を打ち倒しその後方へその後方へ進む。ヘルシングも同じだな。アンデルセン、バレンタイン兄弟、南米の兵士諸君任務御苦労、トバルカイン、リップヴァーンと次々に出てくる敵をアーカードが打ち倒し、物語は進んでいく。

まぁ、ヘルシングと言うかアーカードの場合、倒すと言うより虐殺してる訳だが。アンデルセン最終戦と吸血鬼化ウォルター戦だけじゃないか、真面目に戦ったのって。OVAのルーク戦とかやる気ないだろうあいつ。銃撃つにしても前向いて撃ってやれ。

話が逸れた。一方、ヘルシングではかなり少ないが、回想の場面も確かに存在している。アーカードで言えば、100年前のヘルシング教授との戦い、500年前のトルコとの戦い、50年前の美少年ヤングウォルターと共に戦った44年のワルシャワ、といった感じで小出しではあるが回想は存在している。

と言うか幼女アーカード可愛いよロリータアーカードあとウォルターは私の婿あ波ばばっばばばっばっばばばばばっばあっばばばばばばばばっばばばばb

OK落ち着け私。んまぁ、回想シーンが入った時、アーカードは何を思って回想していたのか。以前の記事で、アーカードは未完成な人間である事を放棄し吸血鬼という完成された『弱い』生命体であると述べた。その『弱い』アーカードという化物が回想するのは『強い』生物である人間との対比である。

二度と戻れぬ、人間という眩しいまでの憧憬の対象である存在。あんなにも美しかった、あんなにも素晴らしかった、未来に向け進み続ける人間という存在。その未来を、過去と今日の為に捨ててしまった化物。どんな事をしても決して到達できない、完成に限りなく近い未完成という存在。

美しい。だから羨ましい。
素晴らしい。だから憧れる。

つまるところ、回想というのは何かしらの羨ましさ、憧れという条件を含むのである。憧憬、羨望。そしてこの語の関連語として、『慕う』があり、その類語には例えば『偲ぶ』がある。これは大辞林様によれば『過ぎ去った物事や遠く離れている人・所などを懐かしい気持ちで思い出す。懐しむ』とある。

つまり、懐古や追憶といった『思い出す』という言葉には何かしらの羨ましさ、何かしらの憧れが伴うのである。そして、人間道も化物道も究めてしまったアーカードにしてみれば、過去の人間だった時代が懐かしく、だからこそ、アンデルセン戦で言ってみせた、「化物を倒すのは人間だ。人間でなくてはいけないのだ!」という言葉の意味が判る。

んが、しかし我々はアーカードみたいな凄い人生を生きてきた訳ではないし、先日言った通り、普通の人間はやっぱり完成された存在に憧れる訳である。私も吸血鬼化したいと思う事しきりである。半永久的に勉強できるからな。

閑話休題。ここからがちょっとややこしいのだが、アーカードにしてみれば、彼の過去とは人間だった頃の話だから、完成に限りなく近い未完成の存在だったという話である。だから憧れる。同様に、普通の人間が回想する過去というのも憧れる風景である。しかし、アーカードの回想する過去と普通の人間が回想する過去というのは全く違う。

普通の人間は完成した存在に憧れる。そして、過去の出来事というのは、『ある意味において』完成されている。即ち、もう過ぎてしまった事だから絶対に変化しないという意味で完成しているのである。故に、普通の人間も過去を懐かしむ。何故なら、それが学生時代にせよ小学生の話だったにせよ、そこから動く事はなく、明日どうする来月どうする来年どうする老後どうする、などという事は考えなくていい。絶対に変化しない以上、何にも悩まずただその時を楽しめるのだ。


後は、今回やった小説を読んでて思ったのは、狗と人間だったな。

アーカードが初めて「化物を倒すのはいつだって人間だ」と語ったのは三巻の後半である。敵情調査としてアーカード(+セラスとベルナドット)が南米に派遣され、夜も明けない内に警察特殊部隊に包囲されるという素敵な話になる。んで、突撃してきたそいつらに「私の棺桶に触るな」と言ったらただそれだけの理由で蜂の巣にされる訳だが、当然アーカードには効かぬ。で、かの台詞が出てくる。

「なるほど、大した威力だ。だが狗に化物は倒せない。化物を倒すのはいつだって人間だ」

他の場面でも狗という表現は出てくる。9巻でウォルターと対峙した時、「立って戦え」との言葉を受け、アーカードは「お前も俺も今や狗だ。狗は自ら吼えぬ」とし、あるじであるインテグラに命令を求めるのである。殺す事は狗が実行する、しかし殺すのはあるじの殺意だ、と。

今回の授業で使った小説は恋愛小説で、短編である。イワン・アレクセーヴィチ・ブーニンという人の『ルーシャ』という奴で、原卓也って人が訳した『暗い並木道』という短編集の一つである。あらすじは~…そうだな。

ある老夫婦が鉄道に乗って旅行している。んで事故による時間調整でしばらく停車するのだが、すると夫が、ここは昔来た事があるという事を思い出す。まだ彼が若かった頃、この辺の若い女の子の家庭教師をしていていたのである。ここから回想が始まって、まぁ、例の如く恋人となる。んでこうなるには勿論両思いであっても親が許さないというのが相場な訳で、実際そうなる。夜毎の逢引がバレると、母親が「結婚なんて絶対認めん!もしするなら私は自殺する!」とわめき散らす。

私だったら包丁持ってきてどーぞどーぞというところだが、親か恋人かと迫られた女は親を選ぶ。この話なーんだか前に似たよーなのあったなぁとか思って読んでおった。頭の中では無印MGSん時のスネークが「どんな境遇に生まれようと、そこから先はその人自身が選び取ったものの積み重ねだ。それを運命というのは、どうだろう」って言いながらぐーるぐーる回っておったのである。

んで、ヘルシングのルーク戦と警察特殊部隊戦を思い出すに至ってわかった。異論は勿論あるだろうが、この二人は人間ではなく狗に過ぎないのである。人間として未来を選ぶ事。結局、この娘は親を選んだが、これは選択とは言えない。親の走狗となる事を選んだという方が何倍も正しい。「狗は自らは吼えぬ」のである。

アーカードはヘルシング教授に敗れ王立国教騎士団の走狗となった。ウォルターはその半生をヘルシング家の執事として過ごしたが、結局は少佐の狗となった。

未来を選び取る事。人間として生きる事。自らの意思で自らを未来へ歩ませる者。それこそが人間というものである。この娘は、当然、いつかはバレて終わる恋である事を知っていた筈である。常識的に考えて当たり前だ。にも関わらず恋に手を出した以上、何かしらの覚悟が必要になる筈だ。例えば母親の死、例えば恋人との離別。これらを覚悟した上で、彼女は恋に手を出したか。

否、断じて否である。彼女はただ何となく快楽に流されたに過ぎない。結局彼女は親の狗であり続けた。誰かの庇護下で、誰かによって養われ、誰かの命令で生きる。これこそが狗なのだ。誤解がないよう言っておくが、私は母親を殺してしまえと言っている訳ではない。家庭教師との許されぬ愛という道を選んだからには、狗としてではなく、人間として生きなければならないと言ってるのである。

とは言っても、事あるごとに人間としての選択なんぞできる訳ではない。しかし、人生の転機となるであろう事は、狗ではなく人として選ばねばならない。これが選べず、他人の言うままの操り人形的に、時代の趨勢に流される愚民として生きる者こそ、狗である。結局彼女は、狗である事を選んだのだ。

ここが重要なのだが、彼女は母親の狗として生きる事を選んだ。この選択という行為には、何も駆け落ちだけが相当するのではない。この恋が破滅に終わるであろう事は常識的に判る訳であり、であればこそ、家庭教師との恋を拒絶することだって出来た筈なのだ。彼女は結局、未来を自分で選ぶ事はできなかった。


ま、これだけなら別にここまで記事にはせぬ。この話には後日談があって…と言うと語弊があるんだが…何せ回想前に言われる台詞に入ってるもんでな。んでこの事件の後、娘は短剣で自害したというのである。その記事まで戻ってきたところで、アーカードの旦那と南米特殊部隊の人とのやり取りが私の頭に浮かんだ。









今は某教授に布教の具とされておって、手元に日本語版が無いのだ。英語版で勘弁してくれ。アーカードの旦那がドーン!→「ばっ、ばけもの!」「よく言われる。ならばそれと対峙したお前は何だ?人か?狗か?」→自殺で旦那がビキビキ来る、という感じの流れである。

なるほど、それは安易な道である。愚かな道である。『人間でいる事にいられなかった』、哀れで惨めで愚かしい事である。母親に向かって彼女は宣言した。「家庭教師とこの私(母親)どちらかを選べ」と言われ、彼女は母と答えたのである。なるほど、アーカードの旦那があんな顔する訳だ。最も愚かしい、最も楽な道を選んだのだから。自らの死によって何かを成さしめられるならば、それは当然評価されるべき死であろう。だが、彼女が自殺して何になる?せいぜい、嘆いた母親を後追い自殺に追い込み(実際後追いしたかは書いてないが)、家庭教師に後味の悪い経験をさせただけだ。


ま、そんな事を考えながら授業を受けておった訳で、その後の授業が研究会(と言う名の好き放題言いたい放題ショー)だったから、黙々とこれを打ってた訳である。しかし、精力を出す方向を間違えてる気がしないではないな。今年の大学院受験は激戦らしいからな。せめて語学ぐらいは今の内から始めておこうな、私。

自律神経失調症

2009年06月07日 12時03分51秒 | 雑学
ごきげんよう諸君。いかがお過ごしかな。私は昨日夜のガンスリ祭の開催中、自律神経が失調しぶっ倒れたのち、ついさっき気を取り戻したところである。最近あんまりなかったんだがな。まぁ自宅の話であるから、救急車で運ばれる可能性はないから安心と言えば安心だが。


大学入るぐらいまでは、なんだかんだで私は元気だったのである。だが、入った後は病弱だ。以前病弱属性をつけた記事もあったが、本当に病弱になった。大学に入ってすぐの頃はお茶会準備とかで忙しく、前年十二月あたりからずっと風邪を引きっぱなしだった。これがまずかった。脳味噌というか脳髄にウィルスが侵入したのである。

髄膜炎という病気だ。これは風邪に似ていると言うか風邪の一種(後述)で、藪医者は風邪と勘違いして風邪薬を出すのである。症状としては頭痛と熱のみで、咳き込んだり鼻水が出たりもしない。んで、一週間ぐらい経ってもよくならないから検査、ってなってから発覚すると三ヶ月ぐらい入院+絶対安静で、ことによっては半身不随失明等の後遺症が出る。

ついでに言うと、一週間以上ほったらしてると問答無用で死ぬ。まだインフルエンザの予防接種が義務だった頃に育った人なら知っているだろうが、毎年一人や二人、予防接種のせいで死んだ奴がおっただろう。アレが髄膜炎患者だ。私はまだ医学知識が多少なりともあり、頸部硬直という首が動かなくなる症状は髄膜炎と蜘蛛膜下出血に共通の症状であると知ってたからいいようなものの、危うく死に掛けたのである。

ちなみにあの時は救急車を呼んだのだが、救急隊員が「何だよコイツうちはタクシーじゃねーんだよ死ねよカス」みたいな顔してたんだが、まぁ、なんだ。蜘蛛膜下出血は発症後48時間以内に手術しないと死ぬ訳で、まだ良かった。


んで、大学二年から史学科に入ってからは鬱病である。一般教育科目は主に他の大学の教授クラス、東大の教授すら呼んでるから質は極上。しかも他の大学にわざわざ行って教えようなんて奴は授業に積極的で、そんな環境の中で日本の歴史についてガッツリ勉強したいと思ってた訳だ。が、実際には授業中に「教えるのめんどくさい」とかのたまうかと思えば、研究会長は団地ドロケイで捕まりかける始末だった訳だ。

だからまぁ、いわゆる適応障害って奴だが、まぁ、なんだ。高良みゆきによれば、「五月病とは予想していた新生活と違う、新しい環境についていけないなどによる倦怠感」であるらしいから、一種の盛大な五月病だったんじゃねーのかと聞かれたら頷くしかないというのはしょうがないとこなんだがな。むしろ、継続中なのが頭痛の種なんだが。

そして今度は自律神経失調症である。しかし、自律神経失調症と言われても、ただ病名を言っただけだと専門の医者ですら症状がわからん。また、この病名をあげるとハリウッド映画界創成期のシルベスター・スターローンの「コブラ」とか、カーチェイスの始祖マッドマックスとかに出てくる、殺人等を犯していながら弁護士と医者に金払って無罪獲得というシーンに出てくるのを思い出すかも知れんな。

じゃあどんなんだっていうと物理的に元気なのに病気になるみたいなもんである。よって、いわゆる鬱病みたいなものの症状として見られる場合もあるし、癌で死にぞこなってる連中が起こす事もある。基本的には精神負荷に耐えられず、全身を統括脳とか神経とかが異常を起こして倒れてしまうものだ。


んで、昨日も起こした訳だが、自律神経失調症だと説明されても意味が通じんから、3D酔いとか説明してたんだが、まぁそれでも通じてなかったな。実際、ROはやってた基本的に2Dだから3D酔いする要素が無い訳で、多分伝わってはいなかったろうな。私の場合は主に激しい頭痛と吐気、及び気絶してるにも関わらず身体が動くというところだ。何故だか知らんが失神してても身体が動く。理性と本能で言えば、本能の理性にあたる部分だけという自作PCの症状確認時のCPU/MB/メモリ/電源というアレみたいな状況であるらしい。

以前もこれは起こっておって、一度翌日に凄い心配されたから話を聞いてみると、友人に電話して空調のリモコンもってテレビがつかないテレビがつかないと相談してたらしい。人間は理性がなくなると獣になるというが、これはこれで理性がないんだろうな。と言うか、自律神経失調を起こしたのを先刻承知でそれを一緒に遊んでた友人に伝えてぶっ倒れたのに何で電話してるんだ。今回も一点の曇りもない2Dゲームである。

一番酷かったのが友人とネカフェに行った時で、例の自律神経失調が来たなと思って隣の友人に「少し休む」と言おうと立ち上がったところ、突如として卒倒、病院に搬送された。



まぁ、こんな訳なので、先日の祭ではご迷惑をおかけしましたという話である。ほんとろくな事がないなこの身体は…この間背骨も折ったし。


ヘルシンング的人間賛歌への見解

2009年06月05日 15時42分45秒 | 雑学
ごきげんよう諸君、いかがお過ごしかな。ようやく用事が片付いてほっこりしてたら某大学院の説明会逃した霧島薫である。まぁ、第一回説明会だから問題はないとは思うがな。むしろ、大学院となると流石にサークル紛いのノリは通じんから、研究計画書とかいうのを気張って書かねばならん。


あと試験勉強と卒論な。


他の専攻の教授にヘルシング布教してる場合じゃないぞ私。



まぁそれは置いておいて。ヘルシングは面白いから、私は全巻揃えてる(データではなく)が、10巻がようやく出てからまたちょろちょろと読んでおった。んで気付いたのだが、ヒラコーの脚本は神の御業である。びっくりした。

特に10巻の少佐の人間のくだり、5巻頭のプロゥジート!!、9巻頭の涙するアーカード、8巻のイスカリオテ、同巻ラストのアーカードの談話二つ、5巻終盤のベルナドット隊長のロンドン談話、全てが非常に素晴らしい。諸君も一度、朗読してみると良い。台詞のみでしかストーリーを語れない漫画において、脚本がいかに重要であるか良く判る。

んまぁ本題は別なんだけどな。


私は、例えば女王陛下に会った時の「今こそが確実に美しいのだ」とか、9巻で死神版ウォルターに言った「老いたお前はあんなにも美しかったのに」とかの台詞の意味がよく判っておらなんだ。また、アンデルセン最終戦の「やはり人間は素晴らしい」「夢のようだ!人間は夢のようだ!」とかの意味も全然判らなかった。

が、この歳になってようやく意味が判った。アーカードの言いたい事が判った。老いるという事が如何に美しいかという事がようやく判った。

あの漫画だと吸血鬼が不老不死の化物として出てくる訳だが、連中は一応不老不死である。一応、セラスの30mmハルコンネンで原形留めないぐらいに破壊されたり、ランチェスターの銀十字溶かして作った弾をボコボコ撃ち込まれたら死ぬがな。

とは言え、ロンドン上陸戦とかヘルシング本部襲撃戦を見る限りではよほどの攻撃を受けない限り死なないし、「俺達よぼよぼの爺さんだったんだから」とか言ってたし老いるという事はないのであろう。ウォルターも若返ったしな。一種の完成されたものであると言えよう。

一方、人間はすぐ傷つきすぐ死ぬ。老いも寿命も逃れられない。人間というものは未完成なものである。しかしこれを逆に言えば、完成されてないから半永久的に完成へ向かうものであるとも言える。逆に吸血鬼の様な存在は完成してるからもうどこにも行かないのだ。

人間は、未完成だから素晴らしいのである。

最も完成に近い未完成こそ完璧に美しいのだ。

老いから逃れようとする話というのは洋の東西を問わぬ。不老不死の薬を神秘学的に探求したり(ソーマとかな)する話もそうだが、醜い老い方をする奴もいる。確か葉隠聞書について書いてあった話だと思うが、若い武士が年老いた武士と話をしておると、昔は愛用の長刀を何回振り回しても平気だったのに今じゃ十回で息があがる、と言って嘆くのである。

んで、若いのが「ご老体なのですから無理せずご自愛下さい」みたいな事を言ったらこの老人、顔を真っ赤にして怒り狂い、日本語になってないような言葉をぶつけてきたんで、若いのは(愚かであるのう)と思いながらなだめたっちゅう話である。

この老人は美しくない。ウォルターのいうように老いすら楽しむのが人間だ。若い最盛期の自分にしがみつき、過去の栄光にしがみつき、老いから目を背けただひたすら拒否するのは醜さの限りだ。女でも同じである。いつまでも若く綺麗でありたい。しみを嫌い肌質の低下を恐れ美容整形にも手を出す。まぁ、モデルだとかいった美しさが重要な仕事とかしてたらそれはまた別だ。

つまり、よくいう「綺麗な老い方」というのが重要なのだ。

未完成な生き物である人間が、明日を求め永久に完成へ向かう事こそ、人間が人間たる理由なのだ。歳をわきまえ、老兵として若手の育成に尽くし戦争で経験を活かす事。容貌の劣化に無理に逆らうのではなく、むしろそれを受け入れ、歳相応の美しさを求める事。こういった運動こそが人間の要諦だ。

アーカードのいう様に「人間でいることにいられなかった」「弱い化物」というのは、身体の筋力に対抗する事を諦め、容貌の劣化に抵抗する事を諦め、人間である事を捨てて安易な道を選んだ愚か者だという事だ。完成されたものはもう前へ進む事はない。今日と過去の為に未来を捨てたのだ。

安易な道を選んだ者は二度と進む事はない。明日はなく、未来もない。どこにも行く先はない。何故なら、人生の全てを売り払ってしまったからだ。アーカードもバレンタイン兄弟もトバルカインもリップヴァーンもゾーリンもウォルターもですらだ。

アンデルセンは登場した時点で結構人間やめてるが、化物になるという安易な道を選んだ訳ではない。銃剣の技はアーカードのいう様にアンデルセンが練り上げたものだし、アンデルセンの力は決して安易なものを選んだ故ではない。

逆に安易な道を選んだのがルーク・バレンタインとかである。ルークは人間をやめる事で強くなったが、本人がどう考えていたかはともかく、結局は安易な道を選んだ愚か者でしかない。安易に手に入れた力だこそ、より大きな力を前にすれば何も出来ない。

アンデルセンは人間として、どんな絶望的な状況にあろうと絶対に安易な道を選ばなかった。まぁ最終的にはエレナの聖釘使っちゃった訳ではある。だが釘を使うまでは、人間として化物を憎み倒す事、義務を果たす事、戦うという意志、これらを絶対に曲げる事はなかった。

アーカードが「おまえはおれだ」と言ったのは、結局、諦めず戦い抵抗し続けた結果勝てる道理がないと気付いてしまったからだ。人間としてどんなに努力しても実は結ばれぬと気付き、最後の最後で外法を選んでしまった。最後の最後で諦めてしまった。だから、人間でいることにいられなかったと述べられているのだ。泣きたくないから鬼になったのだ。


ま、アーカードにしろアンデルセンにしろこいつらはかなり特殊な例だから人間一般には適用は出来ん。アーカードが吸血鬼化しなかったら、まぁアーカードも領民殺したりはしたが、オスマントルコがドイツとかフランスあたりまで突破してたかもしれんから、どっちにしろ誰かがどうにかしてトルコをおさえねばならん訳で、ある意味正解と言えば正解だ。んでまぁ人間であれば必ずやってくる老いってものを媒介させた訳だ。

老いに対抗する為の整形、過去の栄光にしがみつく老醜。こういうのは醜い。だが、分をわきまえ老いすら楽しむ者こそ、老人特有な悠々たる生活をして老いすらも楽しむ者こそ、美しい、真なる人間なのである。




まぁ、ヘルシングにおいて一番深刻な謎はヘルシング教授がどうやってアーカードを倒したかだが。しかし読み返して見ると最後の大隊の連中本当に総統閣下の事どうでもよさそうだな。

溜まったコメント返信

2009年06月03日 17時18分57秒 | 日記
終わったー!































悪い意味ではなく。



月曜からこっち、と言うか祭の動画作ってたのいれればこの一週間完全に忙殺されておったが、ようやく全部の用事が片付いた。まぁ一応、全部なくなった訳ではないんだが、残りはサークルまがいの研究会で適当にくっちゃべるだけだから大して問題ない。

そんな訳で、溜まったコメントとか返信。流石に記事を書く元気はない。卒論どころか大学院試験対策すら何もやってないしな。


>春香さん

同意見ですね。まぁそういう事言ってくる人に限ってプレイヤースキルを職ステとガチ編成で補ってる訳ですが…いや別にお前が強い訳じゃないから的な。単にリスクリターン的に一番効率が良くて安全な事やってるだけだからっていう。だから臨港も北側は全然行かないです。最早作業と化してますし、特に名無しおでんは。まぁ、経験値が80%以上とかになって「さっさと上げたいな~ 臨港のレベル調整もあるし」って時には棚とか行くんですけどね。流石におでんは行かないけど。

まぁ、おでん育ちとかじゃなくてもとんでもない地雷踏む時もありますけどね。前衛追い抜いてMHに突撃して死ぬハンタとか、SWサンクどころかマニピすら未実装なプリとか。何か「誰でも」「募)支援後衛」とかそういうチャットを立てると何故か地雷を踏む確率が高い気が…名無しは知り合いのプリにwisで「本当に名無し1トリオする時の霧島さん運悪いですね」って何度も言われました。SbrはMHに突っ込むWIZはSG発動したら北東に歩く…

んまぁ、「○○は弱い」とか言ってる奴は大抵残念な子だから関わらないのが一番かと。「クリアサ何とかしてやれ」ならともかく。


>ジャスミン青田氏

いますよ、意図的な過剰積載。むしろオフラインのストーリーモードでも。…まぁ、NBとはどうみてもSADMクラスの地雷です 本当にありがとうございました。


>シェル

おお、ここ見ておったか。トヨタ王国は一割勝ち組九割奴隷の地獄だからな、頑張ってのしあがってくれ。んでついでにまともな会社にしてくれ。無理だろうけどな。国策企業だし。まぁせめて美味しい汁をすすりつつ喜捨するとかイスラム人道主義で頼む。マムルーク軍人みたいな感じで。


>トッポさん

動画の素材は~…

凄い昔マッドハウスが作ったROのPV→デビルメイクライ3→RO画面撮影→デビルメイクライ3→バイオハザード ディジェネレーション(ハリウッド版とは別のカプコン製映画)→カウボーイビバップ→HELLSINGアルティメットOVA→魍魎遊撃隊ジオブリーダーズ→ナジカ電撃作戦、んでハイドラが出てきたのがヘルシング原作九巻で、最後のかぶせはカウボーイビバップ→HELLSINGアルティメットOVA→魍魎遊撃隊ジオブリーダーズ

でございます。取り敢えず梅崎は私の嫁もしくは婿。本当は平成仮面ライダーとかエイリアン2とかターミネーターとか入れようと思ってたんですが、編集の都合上カットしました。まぁ時間かかったのは編集とかじゃなくて.h264出力(と言うか開発サイトの鯖落ち)とaviutl関連のプラグインとかコーデックとかですけどね。aviutlの開発が再開されてなかったら諦めてました。VP62が過去の遺物とか結構ショックです。

んまぁ、殆ど何もかもに凝り性、と言うか馬鹿真面目なのはもうこりゃ死なないと治りませんねぇ…大学でも大したことないレポートにやたら時間かけるし。周りが二枚で済ませてるのに十頁とかザラですからね。