…山の手四天王の伝説…
数多くの悪しき私鉄を倒し
世界を救い、その後
山の手方面へ消えた……
新宿、恵比寿、五反田、上野
新大久保、池袋、品川
いつの日か、彼らは戻ってきて
再び世界を救うのだという
清十郎「…なんですかこれ」
薫「何って、七英雄。ロマサガ2。」
「いやいや、七英雄の元ネタが山手線の駅名なのは知ってますけど、
色々おかしいでしょこれ。大体七人なのに何で四天王なんですか」
「フ、俗人め。世の中には四天王なのに五人いるというのが実在するんだぞ。
ゲーム世界で四天王なのに七人いる、なんぞそれに比べれば些細な事よ」
「いや、それぐらい知ってますよ。龍造寺四天王でしょ。使い古されてますよそのネタ」
「ちなみに最上四天王は六人いる」
「それも知ってますよ。って言うか最上四天王に至っては、
谷柏直家とか山家国頼も入れたらもう下手すると十人いく四天王じゃないですか」
「だから七英雄が四天王でもいいんだよ」
「いや、そのりくつはおかしい」
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「で、ロマサガ2ですか」
「うむ。先日鯖さんから俺の屍を越えてゆけを借りたんだが、
システムが似通ってるせいか猛烈にやりたくなってしまってな。
完全に俺屍を放り出してロマサガ2をやってる」
「鯖さんに怒られませんかそれ」
「大丈夫だ、交換で貸したジオンの系譜を奴はやってない」
「何でまた」
「セーブせずにずっとやってて、ゲームクリア直前に
ギレン総帥が戦死して三、四日分のデータが飛んだらしい」
「ああ、なるほど」
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「まずは名前決定ですか」
「うむ。ブリジット、ベアトリクスと私がよく使う西洋女名は
以前のプレイで使っちゃったから、今回は実在の女王から拝借した」
「ヴァーサ朝スウェーデン王国最後の王、"バロックの女王"クリスティーナですね」
「うむ。賛否両論ある人物だが、泥沼の三十年戦争を終わらせ、
又、あの時代にカトリックとプロテスタントの融和を説いた先見性は尊敬に値する。
自分の信念の為にあっさり王位を捨てたのもなかなかできん事だ」
「その時譲位した相手が、スウェーデン最盛期を作ったカール十世雪王ですもんね。
ってあれ、このゲームって人助けのフリして各地を制圧するゲームですよね。
クリスティーナはそういうの嫌うタイプじゃ…」
「うるせー、ウチのクリスティーナ帝はバリバリの古ゴート主義者なんだよ」
「わぁい、世界史オタ以外誰も得しないネタだ」
「さて、女のみ4000年クリアはさっき終わったから、
今度は『いきなり最終皇帝クリア』で行こうと思う」
「じゃあ、ジェラールの代になったら即最終皇帝出すんですか」
「いや、前回は4000年の為に冥術取らなかったから、今回は取りたいんだ。
だから一応ジェラールの代はやる。コムルーン溶岩固めまではな」
「うん、未プレイの人には何が何だか判らない会話だ」
===ここまでのあらすじ===
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今は昔、バレンヌ帝国は首都アバロンぐらいしか支配してない小国に成り下がっていた。
時の皇帝西武新宿線(上)は統一の志を立て、戦いを繰り広げた。
彼には二人の息子がいた。
雄々しき東武線(左)と優しきJR(右)である。
皇帝西武はJRを連れ、いつもの様にモンスター討伐に向かう。
しかし帝都アバロンに帰還すると、留守役を務める東武線が討ち取られていた。
山の手四天王が一人、新宿が帝都アバロンを攻撃してきたのだ。
西武は古代人の生き残り、オアイーブから情報を得る。
・新宿は必殺技、ソウルスティールを使う。あいてはしぬ。
・「伝承法」を使えば、その人の記憶、知識、技術等を他人に受け継がせられる
ならば、西武線自身がソウルスティールを食らって見せてその技を見切り、
残された唯一の息子、JRに「見切り」を託すしかない。
新宿の本拠地に攻め込み、命を落とす西武。
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そしてソウルスティールの見切りは、西武の魂は、JRに伝承された…
===ここまでがあらすじ===
「…なんですかこれ」
「あらすじ」
「いや、何というかこう、判りやすそうで凄く判りにくいんですが」
「レオンの元ネタが西武で、ヴィクトールは東武、ジェラールがJRってのは
私も最近知ったからなぁ。言われて見ればジェラールとかモロだな」
「いや、そういう問題じゃないです。
って言うか、東武はともかく西武は何でレオンになるんですか」
「大正義西武ライオンズじゃないの」
「なんか納得してしまった」
「しかし東武…ヴィクトールってゲーム始まってすぐ新宿に殺されちゃうんですよね。
カッコいいし、使ってみたかったんですが」
「以前、東武線には新宿駅が無いからって説を聞いたな」
「は?」
「最初の敵は新宿だろう。JRと西武には新宿駅がある。東武には無い。
故に、西武新宿駅からJR新宿駅には乗り換えられても、東武には乗り換えられない。
だから東武は死んだのさ」
「ごめんなさい意味が判りません。
って言うか、ここではリントの言葉で話せ」
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「さて、レオン前皇帝も崩御した事だし、一人加入させるか」
「いつも通り宮廷魔術師男入れるんですね」
「可愛いからな」
「…」
「RPGは萌えだよ兄貴」
「誰が兄貴か。って言うか、レオンの事西武って呼ぶのやめたんですか」
「流石にあのネタをこれ以上引っ張るのは苦しい
…と言うのもあるが、正直書いてる自分でも判り辛い」
「最初からやらなきゃいいのに…」
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/55/8c5abbd4980440c2935a65e76e3f508a.png)
「街を襲撃するゴブリンどもを駆逐したら、ちょっとだけレベル上げして新宿討伐だ」
「しかしまぁ、見事に人型の原型を留めてませんねこの人」
「下半身はな。不死・亡霊系と融合しまくったらしいし、新宿は」
「そう言えば、ロードオブヴァーミリオンって
カードゲームでカード化されてるんですよね、七英雄って」
「ああ、されてるぞ。これだ」
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「…こいつはひでぇ…」
「余りの酷さにスピードワゴンになりきれない清十郎であった」
「ギャグ漫画日和のパロで、朝目新聞にこういうのありましたけど…公式だったとは…」
「絵は凄くカッコいいのにな」
「しかも『職業:会社員』で『夢:ロックブーケを思い通りに』とか」
「今は滅んだν速でいう『お前ら』に近いものを感じるな」
「何言ってるんですか、ν速にはハーバードとか出てる超エリートしかいませんよ」
「普通にそういうレスが返ってきそうで困る。
そう言えば、小林智美が新宿の絵を描き下ろしてたぞ」
「小林智美って、ロマサガシリーズのキャラデザの人ですよね」
「そうそう。んで、その人が描いたのがこれ」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/7e/8276b79d399051815134d4d811bf74e1.jpg)
「…どちら様ですか?」
「小林智美本人によれば
ゲーム上ビジュアルはモンスターですが。
私もやっぱりモンスター。貴族っぽく。
薬草毒草をあしらってー。
ヴェネツィアのカーニヴァル風にデザインしました。
「だそうだ」
「ここではリントの言葉で話せ。主に前半」
「まぁまぁ。携帯版公式に上がってるボクオーンも美男子だし、
死神と融合して化物になる前はこんな感じだったのかもしれんぞ?」
「あれ、でも右手に持ってるのクジンシーの剣っぽいし、
左手の方にある女の顔と骸骨って、クジンシー第二形態のアレじゃないですか?」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/c2/25983fb29a50fa6454385c289222e13e.jpg)
※参考画像
「…」
「…」
「えーと。えー…」
「「どちら様ですか?」」
「まぁ、とか何とか言いつつ取り敢えずクジンシー撃破完了だ」
「何度か倒してはリセットしてましたけど何してたんですか?」
「いや、七英雄戦って処理が特殊らしくてな。
普段閃かない技を閃いたりするらしいんだ。
具体的には、クジンシー第一形態相手に『でたらめ矢』撃ちまくってると
結構な確率で『バラージシュート』を覚えるらしい。
それを試してた。覚えなかったけど」
「…え、バラージシュートって弓系最強クラスの技じゃ…」
「最強クラスと言うか、同じ技消費のイヅナが剣Lvで計算するから
実質最強の弓技だな。
武器固有技連中を除けば、だが」
「それをこんな序盤に覚えられるんで?」
「だから試したかったんだ。
ぶっちゃけ、弓とか中盤以降は産廃だから」
「馬鹿にすんな! 弓馬鹿にすんな! あと小剣も!!」
「3でも雑魚だったからな、弓と小剣…スクウェアは弓と小剣に恨みでもあるのか…」
「タクティクスオウガは弓ゲーだったじゃないですか」
「ありゃクエストって会社の開発だ。まぁ主導した人はFFTとかFF12の人だが」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/b7/48f1551190d4e6555a2fd3d0a67992fb.png)
「さて、一年経ってパジャマ皇帝だったJR君も立派になった。いよいよ南方進出だ」
「この時点では、選択肢は二つなんですよね。
帝都アバロンがあるのが北バレンヌ地方。
その南にあるヴィクトール運河に建設された運河要塞を攻略して、
南バレンヌを掌握するっていうのが一般的な攻略ルート。
もう一つは、南バレンヌの更に南、
ルドン地方の宝石鉱山のモンスターを掃討して、ルドンを征圧するか」
「説明台詞ありがとう。
今回はルドン地方に進出する事にする。
理由は…まぁ未プレイの人には判らんだろうから詳しくは書かんが、
今回のプレイは『最終皇帝』というのでほぼ全部のシナリオを攻略するプレイ。
ただ、『最終皇帝』だけだと取れない、使いたい術があるから、
その術を取るイベントのフラグを立てる為にジェラールを使ってる。
で、イベントフラグを立てるにはルドン方面に進出しないといけないのだ」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/78/cdd0a9806b4f894b6f9e82d954ff1a50.png)
「そんな訳でやって来ましたニーベルの街」
「近くにある『龍の穴』の格闘家が守ってる。
故に「龍の穴の格闘家は無敵よ!」とか言われるんだが、
実際のところ、格闘はスライム系の敵に無効。
で、街の近くにできたモンスターの巣にスライム系が大量にいて、
格闘家の手に負えない状態になってる、と、まぁこんな状態だな」
「で、やるんですか?」
「そりゃやるだろ」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/52/9316e21539c1111db5fe10667eb34fac.png)
「まずは、龍の穴の格闘家に何の相談もせずモンスターの巣に突入してボスを退治」
「しかしこのゼラチナスマター、
正直最も多くの皇帝の血を吸ったモンスターの様な気がします」
「まぁ、七英雄の一人倒して意気揚々のプレイヤーがモンスターの巣に殴り込んだら、
普通の進め方だと確実に一撃でPTの半分以上を殺してくる
ぐらい強いスライムが出てくる鬼畜具合だからな…
「子供の頃、初プレイ時ここで挫折しかかってましたよね」
「面白い様に皇帝死んでましたからな」
「普通にやってると、電撃一発で五人PT中三人が死にますからね…
正直ラスボスよりこっちのが衝撃でしたね」
「ちなみにこいつ、実は中ボスだったりする」
「しかも巣のボスよりこいつの方が強いってどういう事なんでしょうね」
「しかし…」
「ん? どうしました?」
「いや、こいつの名前、『ゼラチナス・マター』じゃないか。
ゼラチナのマターっていう事は今でこそ判るんだが、
昔はそんなん判らんから、『ゼラチナ・スマター』だと思ってたんだ。
子供心にスマターとh」
「それ以上いけない」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/04/8a7d6c9e6592aab27b83b8ae196ae32e.png)
「さて、ゼラチナの素股を倒したから格闘家ところに出向くぞ」
「そのネタ引っ張るんじゃねーよカス」
「すいませんすいません踏まないでください清十郎さんほんと勘弁してください」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/64/ae9d2929b1efcdde8d8e8a4186ff7b26.png)
「完全にヤクザですね」
「全く完全にパーフェクトリィヤクザだな」
「面子とか言い出す奴にロクな人間はいないという好例ですね」
「後筋を通せって言ってくる奴にもロクな人間はいないな」
「それ応援指導部の事ですか」
「退部しようとしたら監禁されるからな。
私は常々体育会を犯罪者予備軍だと公言してるが、
あいつらに関しては正真正銘の犯罪者じゃないか」
「あれ、でもあれって監禁じゃなくて軟禁じゃないかって話があったような」
「日本の場合は部屋に閉じ込めたりしなくても、場所移動の自由を奪えば監禁罪になるぞ。
極端な話、被害者を囲んで動きを封じても、監禁罪は成立する」
「ヘェーヘェーヘェー」
「まぁ、刑法には『不法に人を逮捕し、又は監禁』としか書いてないがな。
後、羽交い絞めにして一瞬動きを封じたとかならそれは暴行罪扱いの筈だ」
「…アレ?」
「どうした」
「被害者を囲んで動きを封じても監禁罪って事は、
秋葉で職質拒否するオタクを囲んでた警官は」
「それ以上いけない」
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「んでまぁ、なんだかんだ言ってる間に勝ちましたと」
「ひたすらライトボールを連打する作業だったな。
じゃあ、早速ニーベルの街に戻るか」
「好きですねぇ。顔がにやけてますよ」
「お前もニヤニヤ笑ってるだろ」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/78/b07de1f993d6226184b3014fd1ab6633.png)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/5a/0b0ecb2b5718bfba8b85a95b64e040c2.png)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/53/4c19468249b36bf2f3cfd3fe321aa56d.png)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/3a/203dc48922f61bf3a84368229da6dbbd.png)
「ハハハ、こやつめ!」
「ハハハ!」
取り敢えずここで一旦終わり。
続くかどうかは反響次第という事でひとつ。